アニメのあらすじや感想、考察日記がメインです。僻地住まいなのでアニメ視聴はたいていニコニコ動画とかのネット配信です。ラノベやマンガの感想も。あらすじや感想はネタバレへの配慮は無いので注意してください。人名や団体名などは敬称略です。いちいち複数のブログを管理するのが手間になってきたので、別の複数のブログで書いていた過去の記事を統合しました。折を見て元のブログは全て削除しました。

アニメ視聴記 あらすじと感想

ハリウッド版デスノートをNetflixで視聴した感想

投稿日:2017年8月27日 更新日:

ハリウッド版デスノートをNetflixで視聴したので感想。
Netflixのオリジナル作品らしい。

冒頭でライトがデスノートを拾うのは原作と同じ。
リュークが遊びとして拾わせてノートを人間に使わせているのも同じ。
ただしライトが拾った時点で既に前の持ち主がいっぱい書き込んでたのは違う。

舞台はもちろんアメリカの高校に置き換わってる。
アメリカのスクールカーストではJocksという体育会系が威張ってるらしいけど、
この高校でも同様で、女の子や弱い男を虐めてた。

で、ライトがそのJocksの名前と死因を書いたとおりにその人が死ぬ。
でもそのシーンがまず「首を切断して死ぬ」で、
スプラッターなのは別にいいのだけど、
ピタゴラスイッチみたいに通行人のミスが連鎖して死ぬという経緯なので、
不覚にも笑ってしまったw

ライトはかつて母を殺されてる。
しかし容疑者は証拠不十分で保釈金を払って無罪となってた。
それでライトはデスノートで容疑者を殺す。
これも原作との違いだけど、ライトが「正義」に目覚めるきっかけ。
原作のライトの母は別に死んでない。

ライトはデスノートの存在を好きな女の子に教えてしまう。
と言うか、安易に学校に持って行ってるんだよね。
原作のライトは慎重に自宅に隠していたのに。
女の子はもちろん、初めはライトの言う事を信じない。
ライトが言うリュークも見えてなかった。
リュークの存在はノートの所有者にしか見えない設定。
それでライトはわざわざ目の前で名前を書いて生中継されてた人質事件の犯人を殺す。
そうしてデスノートが本物だと証明する。
この時の犯人がデスノートに書かれている通りに行動するのも原作と違う。
原作には人を操る力は無かった。
原作のデスノートで確定するのは、
あくまでもターゲットと死因だけ。

以降、2人は世界の「犯罪者」を次々に殺す。
ただし、わざわざターゲットに「キラ」というダイイングメッセージを残させてた。
それは「救世主キラ」を演出するため。
実際、インタビューを受けた市民がキラに感謝を述べたり、
警察までもが仕事が減ったと嬉しそうだったりw
その際、正体を誤解させる為に漢字を書かせてたりしてた。
こういう風に行動を操るのは原作には無いんだよね。

ライトの父は警官で、何とキラの捜査班になってた。
これは原作と同じで、原作だと父を欺きつつノートでターゲットを殺すという構図。
原作だと息子を疑い始めた父を騙す為に、
有名な「ポテチの袋にミニテレビを隠す」エピソードがある。
そして表向きは勉強しているフリをするなどの駆け引きがあったけど、
ハリウッド映画版では父との騙し合いが描かれなかったのはつまらない……。

この辺、説明が無いけど、ライトの父が捜査班に配属されたのは、
当初の事件がライトが住んでいる地域で始まったから?
そう解釈しないと御都合主義すぎるんだよね。

また、キラを追ってる「L」は黒人が演じてた。
「L」はライトが住んでいるシアトルのみで中継されていた人質事件から、
キラはシアトルに潜伏していると推理。
またシアトル警察のデータベースにしかない犯罪者が殺されている事も根拠。
この辺は原作と同じ。
ただ「L」は本名と顔がわからないと殺せないと推測してたけど、
これは最後までどう推理したのか根拠不明だった。
「L」の推理はライトの父が捜査班に配属された後のものなので、
配属を決定した理由とは関係ないはず。
なので、配属理由が不明なのは煮え切らない。

「L」を追うFBI捜査官はライトの彼女がこっそり名前を書いて殺してしまう。
ライトは疑われるのでしばらくノートは使わないと宣言してたのに。
これがきっかけでライトは身辺が危うくなる。
1時間40分に収める為には暴走する人物が必要で、
それをライトの彼女に割り当てたんでしょうねえ。
原作では所有者以外が書き込んでも作用しない設定だったっけ?
こっちは書き込む事自体は他人でもOkという半端な設定。
これも暴走キャラがいないと短時間で話が終わらないからでしょうね。

「L」やライトの父はキラの正体に迫るのだけど、
「L」はいきなりライトがキラだと断言。
それはライトの父が顔と本名を明かし、
記者会見してキラを挑発しても死ななかったのが根拠。
自分の父親は殺せないだろうと。
ライトの父がなぜ命がけで挑発したのかは謎……。
「L」の主張を信用してないわけではないだろうし……。

「L」はライトと直接会って、君がキラだと挑発。
ライトは挑発に乗ってあたかも自分がキラだと認める返答をしてしまう。
もしもキラが殺人を防ごうとしてるとしたら?とか、
仮定の話という体で「L」に助けを求めてたけど、
なぜか「L」はそれをブラフと受け取ったようで、
自分はキラを必ず捕まえると宣言。

焦ったキラは彼女の誘導もあって、
「L」の執事のワタリから「L」の本名を聞こうとする。
デスノートの力で操られて何とライト本人の携帯に電話をかけてた。
しかし執事は本当に本名を知らなかった。
それで「L」が育った孤児院に行って本名を調べるよう、ライトが直々に電話してた。
この時点でなぜ執事がライトに全面的に協力するのか謎すぎる。
ワタリは「L」の本名を明かさずにはいられなくなると書いてはいた。
でもそれと「L」にライトに操られていると連絡するのは矛盾しないはず。
なのに「L」には何も話してない。
この辺、「L」の作戦かなと思ったけど、
別にそんな事はなかった。

この後、「L」は行方不明の執事のせいで焦ってライトに怒ってた。
執事の携帯の通話記録にライトの番号が残ってるはずだけど、そういう話はなかった。
警察の捜査なら電話会社は協力するんじゃ?
「L」は切れてライトに掴みかかり、そのせいで警察に逮捕w
何か全然クレバーじゃないので笑ってしまったw
キラの潜伏先をシアトルと推理した当たりは頭良かったのに、どうしてこうなった。

その後もライトは執事の携帯に電話をかけてたけど、
だったらなぜ「L」は執事に電話しないのか……。
執事が電話を取らないようノートで操ってると解釈すればいいけど、
そういう描写は無かったんだよね。

「L」は家宅捜索を主張してたけど、それは実行されず、
その代わりにライトの自宅内に監視カメラが設置。
これはライトの父には伏せてるのだろうけど、
どうやって設置したのかは描かれてない。
カメラ設置はありで、家宅捜索は不可な理由が謎。

家宅捜索されそうになって、
リュークはノートが誰かに見つかったら所有者が変わるルールと言ってたけど、
既に彼女に見せてるんだよねえ……。
だったら実は彼女こそが所有者だったの?
この辺で、今までライトがキラと思わせて、
実は彼女が真犯人というオチかと予想してたけど、これも外れた。

実際、彼女はワタリの事を書いたページを勝手に破ってた。
ページを燃やす事で書いた事をキャンセルできる設定。
ライトはワタリを殺したくなかったので、
最終的には燃やすつもりだった。
しかし彼女が破ったページを隠したので、ワタリは死んでしまう。
その上、ライトが深夜に心臓麻痺で死ぬと書いてあった。
これでライトは彼女の言いなりにならざるを得なくなった。
死ぬのを防ぐにはそのページを燃やさないといけない。

「L」はワタリが死んだ事で自棄になり、
ライトを追い詰めて銃で殺そうとする。
その時、通りすがりの店員が「L」を背後から殴り、
「キラ様」と呟いてライトを助けてたw
都合よすぎて吹いたw
この下り要るかな……。
アクションとか緊迫シーンを入れたかったのだろうけど、
別に「L」から逃げ切って次の観覧車シーンに行ってもいいような。

ライトは彼女を無理矢理観覧車に乗せ、
デスノートを受け取るか試してた。
受け取らなければ死なない。
受け取るとノートに書いた内容の通り、
彼女は観覧車から落ちて溺死。
受け取った彼女は死んでしまった。
彼女が持ってたライトの死因を書いたページは都合よく焼却炉へw
池に落ちたノートは清掃員が拾い、
入院中のライトの元へ届けてた。
これらは全部、ライトがノートに書いた計画通りだった。
この辺のクレバーさは面白かった。
でも父親が一番初めの事件は母を殺した容疑者だったと察知し、
ライトはなぜか全てを自白してしまう。
それでお終いだったのは拍子抜け。
別にデスノートが見つかったわけではないのに。
父が急に察知した根拠も謎のまま。

最後に「L」がデスノートのページを彼女の部屋から発見。
恐らくFBIを殺したときに使ったページ。
「L」が何を書いたかは描かれてないけど、
恐らくライトの名前を書いて殺したと思う。
リュークも謎のケラケラ笑いで、
ライトに「人間って面白いな」と意味深発言してたし。

全体的には御都合主義的な印象だった。
それは原作よりもノートが便利すぎるから。
人を洗脳したように意のままに操ったり、自殺させたり、
ノートのページが都合よく焼却されたりするので……。

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