僕だけがいない街は、荒木飛呂彦が推薦になってない帯を書いたことで話題になっていたので、
興味本位で読んでみたら、一種のタイムループもので私の好みのタイプだった。
かつ、殺人事件の真犯人を突き止めるというミステリの要素がある。
「リバイバル」という能力を持った「悟」が主人公で、何か解決すべき事件に遭遇すると、少し前にタイムスリップ。
その事件を解決するまで、何度もループし続けるので、事件解決に奔走せざるを得ないという設定がある。
(悟は厄介事に首を突っ込みたくないというタイプで、リバイバルは不本意)
悟は18年前の小学生の頃に、クラスメイトの女の子を誘拐殺人で失っている。
けど、1巻ではその話はラストまで絡んで来ない。
ある日、悟がリバイバル中に母がたまたま誘拐事件を阻止してしまい、リバイバルは止まる。
母はその犯人の目つきに見覚えがあると思い出す。
母は、あの男が18年前の誘拐事件の真犯人だったのかもと怪しみだす。
しかしそのことを悟に伝えないまま、犯人に殺されてしまう。
犯人は悟の母を知っており、自分の正体がバレたので口封じした。
つまり、真犯人は18年前の悟達の身近にいた人物ということになる。
そこに悟が帰宅。母の死体を見て動転し、近くに潜んでいた犯人を追うが見失ってしまう。
そんな状況で母の死体が見つかり、悟は母を殺害した犯人と誤解される。
万事休すで追い詰められた主人公は、リバイバルが発動してなんと18年前にタイムスリップ。
ここで1巻はおしまい。
これで18年前の誘拐殺人事件を解決するハメになるわけだね。
18年前の事件の犯人として、ユウキという男が逮捕され、死刑囚となっている。
誘拐事件を解決することで、自動的にユウキの件も解決するはず。
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