ダンジョン飯第5巻はファリンが狂乱の魔術師の命でキメラ化して暴走するエピソード。
Contents
狂乱の魔術師と竜
ファリンは何かに呼ばれたかのように放心状態で狂乱の魔術師の元へ。
それは前に絵画世界でライオスが会ったエルフの魔術師だった。
そしてファリンは「デルガル様」を探すよう命を受けていたと思い出す。
ただしこれはレッドドラゴンの記憶。
ファリンの魂はレッドドラゴンの魂と混ざってしまっていた。
マルシルが言うには、人の魂以外は自然に消滅するらしい。
なので、マルシルはレッドドラゴンの肉を使ってファリンを蘇生してしまった。
レッドドラゴンの魂は消えているはずだった。
恐らく、レッドドラゴンの魂は狂乱の魔術師が魔術で迷宮に固定していたので消えてなかった。
マルシルは蘇生術に魂を混ぜる力はないと困惑してるけど、
狂乱の魔術師の魔術がかかったレッドドラゴンが原因のはず。
後半で語っているけど、ファリンを迷宮の一部とする術式も原因でしょうね。
狂乱の魔術師はファリンをあくまでも「竜」と呼んでた。
体をファリンにして魂はファリンと竜が混ざった状態だけど、
竜の魂が「主人格」でファリンは「副人格」って感じ。
オークの族長の妹とチルチャック
ライオス達は魔術で迷宮の壁の小空間に埋まってしまった。
迷宮の幽霊がそこに穴を開けてオークの住居に繋げて脱出。
幽霊達はどうも狂乱の魔術師を止めたいんでしょうね。
そこにたまたま帰還したオークのゾン族長の妹が来て、あわや食われそうに……。
……と思いきや、センシはその妹達と顔見知りで難を逃れた。
顔は明らかにオークにしては可愛い感じだった。
可愛いオークなんて初めて見たw
チルチャックは遭遇した魔術師が狂乱の魔術師と知って逃げようと主張。
ただしライオスとマルシルはファリンを追うはずなので、騙して地上へ連れ帰ろうと。
それを聞いたオークの妹は怒ってた。
「根性が腐っている」と。
怒ってた妹はセンシの願いで荷物を取りに行く護衛を引き受けてはいた。
その道中の会話で妹はチルチャックの評価を変えてる。
1つはレッドドラゴン討伐でチルチャックも勇敢に戦っていた事だと思う。
1つはチルチャックが同行を申し出たせいで、
ライオスも後に引けなくなったのかもと発言したこと。
また「マルシルが狂乱の魔術師と戦ってた」と聞いて感心していた。
妹も興味津々って感じでドラゴン戦や狂乱の魔術師との戦いを聞きたがってた。
最終的にはチルチャックに好意を持ったようで、
「仲間を死なせたくないと素直に言えばいい」と助言する程だった。
チルチャックは妹を探しに行こうとするライオスを止めて、
オークの妹の助言通りに「死なせたくない」と訴えた。
センシも「調味料など食材があと僅か」という理屈で帰還を主張。
これはたぶん、嘘ではないけど最もらしいいい訳だと思う。
なぜなら、センシなら無いなら調達したり工夫して作りそうだから。
カブルーと死体回収屋
一方、ライオス達が岸に上げた全滅していたパーティは、老学者とナマリのパーティに蘇生されてた。
老学者がまたダンジョンに来たのかと勘違いしたけど、
第3巻で老学者が「途中であった死体でも云々」と言ってるので、
これはライオス達に出会う前のシーンだった。
2度も全滅した事でリーダーのカプルーは実力不足を認めて帰還を決定。
その帰りがけに幻惑魔法にかかって同士撃ちしそうになる。
これは死体回収屋の仕業だった。
死体回収屋はカプルー達がまた全滅するのを期待して後を付けていた。
ところが老学者が蘇生してしまった。
そこで同士撃ちさせようと企んだ。
カプルーは幻惑魔法にいち早く気付いて、個々の仲間に耳打ちで説得。
そして死体回収屋の魔法使いを突き止めて魔法を解呪させた。
怒ったカプルーは死体回収屋を抹殺して全員の死体を湖に捨てた。
カプルーの故郷にもダンジョンがあって、
初めは冒険者が来て賑わっていたものの、
財宝が出なくなって冒険者も去ってしまい、
ダンジョンから出てくる魔物のせいで故郷は荒廃したらしい。
なので、カプルーはここのダンジョンも潰したがっていた。
カブルーはライオス達をよく覚えていた
料理ネタは死体回収屋が持ち込んでいた肉やぶどう酒を食べてただけ。
塩漬け肉とかぶどう酒、パンなどオーソドックスな料理。
カプルーは自分らの荷物を盗んだパーティをライオスのパーティだと推測。
根拠はコボルトが嗅いだ4人分の臭いと、
魔除けの術式が魔術学校のような教科書通りのやり方だった事。
臭いとはトールマン、ハーフフット、エルフ、ドワーフの臭いだった。
ドワーフのナマリが老学者と一緒にいたのをライオスのパーティを抜けたと推測。
代わりに別のドワーフが参入したと言い当てていた。
カブルーはシュローという東方人がここへ来たのを腕試し目的と推測していた。
シェローも離脱者だろうと。
4人分の臭いしか残ってなかった事から、
パーティから離脱者がいてもダンジョンに潜る必要があったと推理。
それはトールマン兄妹のどちらかが死んだのだろうと言い当てていた。
カブルーはかなり頭良いのにパーティの戦力の見積もりは甘かった。
だから全滅してたんだよね。
カプルーはライオスが迷宮の主になってしまうのを阻止したいらしい。
そして自分が迷宮の主になりたいらしい。
それは迷宮を破壊するのが目的と言ってるけど、なんか裏がありそう。
人を操るのが上手いタイプに見えるんだよね。
ライオス達を「人に興味がない」と評してたけど、
それで憎しみのような感情を抱く理由が不可解。
シュローとカブルーの共闘
カプルー達は湖の主シーサーペントに襲われて全滅しかけた。
そこをライオスの元の仲間シュローに助けられた。
シュローは侍で刀でシーサーペントの首を一刀で切り捨ててた。
シュローはどうも東方の偉い家の出で、家来を連れて迷宮に戻っていた。
それは求婚までした事があるファリンを助ける為。
カプルーはシュローの目的を察して同行を申し出た。
こういう、取り入るのが上手いのも怪しく見えるんだよね。
ドライアドとチルチャックの性教育
一方、ライオス達は帰還しようとしてたけど、
迷宮5層は一定間隔で構造が変わる仕組みで、出口がわからなくなっていた。
そしてドライアドの巣に迷い込んでいた。
ドライアドの花粉を吸うと花粉症のように涙と鼻水が止まらない。
涙で視界が閉ざされた中、チルチャックが勘でセンシに教えて倒してた。
ドライアドは果実を守ってただけだった。
それで、料理ネタはカボチャスープがモデルらしきジャック・オ・ランタンのポタージュ、ドライアドのチーズかけソテーとなっていた。
ドライアドは裸の女性の姿だったので、
チルチャックには目の毒だと勘違いしたセンシが、子供ができる仕組みを教えていたw
ハーフフットとしては29歳なんだよね。
なんでセンシはそれがわかんないんだろう……。
てか、実年齢を聞いてなかったんだろうか。
29歳はドワーフ視点だと子どもだから?
人を漬け物石に使うな
マルシルがライオスに治癒魔法を教えてた。
マルシルの説明はファリンよりもわかりやすいようで、初歩的な治癒に成功していた。
マルシルは折れた杖をドライアドの枝で治していた。
チルチャックは黒魔術の片棒を担がされた件をぼやいていた。
マルシル曰く、ファリンは迷宮の一部という術式にして蘇生したらしい。
ここで地鳴りが起きてライオス以外、様子を見に行った。
ライオスは「魔力酔い」で動けなかった。
様子見に出ると迷宮の構造がまた変化し、
床から競り上がったコカトリスと出くわしてしまう。
コカトリスはセンシがあっさり倒したのだけど、囮をやったマルシルが噛まれて石化。
ダンジョン飯の世界では石化は時間経過で自然治癒する設定。
とは言えそれは、トールマンなら半年から10年はかかるらしい。
なので安全な姿勢で石化すればいいのだけど、
それを解呪法と勘違いしたマルシルは、
芸人のツッコミの姿勢で石化していたw
ライオスがマルシルの魔道書から解呪方法を見つけるまでの4日間、マルシルの石像は漬け物石になっていた。
そして解呪に成功して、ドライアドのザワークラウトも成功。
コカトリスのアイスバインや石化消し草のグリルも作ってた。
マルシル曰く、噛まれてすぐ抵抗呪文を唱えたらしい。
なので、ライオスの治癒魔法+抵抗呪文が効いてたんでしょうね。
ただマルシルは「人を漬け物石に使うな」と怒っていたw
シュローと再会
ライオス達はファリンとはぐれた場所に戻ってた。
チルチャックがマルシルが石化してた3日間に迷宮の構造変化のパターンを突き止めていた。
その場所には「魔術師の目が来る」と囁く幽霊がいた。
それでマルシルは慌てて壁の中に入って身を隠した。
正確には「ダンジョンクリーナー」の壁だった。
見た目では本物の壁と区別がつかない魔法生物らしい。
そして迷宮を自己修復している。
魔術師の目をやり過ごし、上に戻る階段を発見。
ここで階段を登る前になぜか料理してた。
できあがったのはコカトリスの親子あんかけ。
しかも器はダンジョンクリーナーで、一応食べられる器だった。
しかしその味は「泥」らしい。
ここでシェローとカブルーの合同パーティに遭遇。
初めはセンシの兜の角やマルシルの蛙のスーツで魔物と勘違いされていた。
シェローが前の仲間だと制して解放された。

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