アニメのあらすじや感想、考察日記がメインです。僻地住まいなのでアニメ視聴はたいていニコニコ動画とかのネット配信です。ラノベやマンガの感想も。あらすじや感想はネタバレへの配慮は無いので注意してください。人名や団体名などは敬称略です。いちいち複数のブログを管理するのが手間になってきたので、別の複数のブログで書いていた過去の記事を統合しました。折を見て元のブログは全て削除しました。

アニメ視聴記 あらすじと感想

FGO奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン

投稿日:

2024年3月に第2部7章が終わり、
オーディールコール奏章オープニングはすぐに終わったので、
奏章I 虚数羅針内界ペーパームーンに進んだ。

第1節 羅針内界/meet AI.

管制室がシオンとダヴィンチを呼んだ。
それを聞いた藤丸&マシュも駆けつけた。
ペーパームーンが機能不全を起こしてた。
シオン曰わくアトラス院の秘匿技術を使ってる。
根本を弄るのはシオンでないと難しい。
モニターに特異点反応が浮かんだ。
ペーパームーンの情報は何もなかった。
ペーパームーン自体から信号が出ているとシオンは考えた。
ペーパームーンから光が溢れた。

藤丸がきづくとどこかの街にいた。
カーマも巻き込まれてた。

カーマ:テキトーに情報収集くらいはしてあげますよ
一緒に動くか、まず私が1人で偵察に出るか、貴女が決めて……
???:待ちなさい
先ほど、僅かなバランスの崩れを目視で観測しました
彼女は……どこか体長が悪いのではないですか?
藤丸:シオン?……なんか小さくなってる-!

ここでタイトル。

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン

シオンは自分が小さくなってる自覚がなかった。
普段と態度も違ってた。
カーマはあからさまに怪しいと訴えた。

カーマ:貴女、本当に管制室にいたあの浮かれ女ですか?
シオンという名の女はただのアトラス院の魔術師
私のように姿を変えれる可変タイプではないはずです
シオン:平均的なアトラス院の魔術師でも
姿を変える方法など100通り以上は思いつきます
怪しいのはそちらのほうです
藤丸さんは多くの英霊と契約しているはずですが
なぜ貴方だけがここに?
貴方はマスターにとって危険性を孕んだサーヴァントである
というレポートを読んだ記憶もあります
カーマ:ホントに何も知らないですって
なんか誰かと話していたような気がしなくもないですけど
覚えてないので気のせいかも

藤丸はとりま調べることを訴えた。
シオンは地面を触って何かを確信した。

シオン:構成材質がわからない
わからないということが答えを導く
計算どおりです
この世界はおそらく……

銀髪のナース?が海魔?に追われてた。
藤丸は助けようと訴えた。

カーマ:そんなに熱く見つめなくたって手伝ってあげます
でも……忘れない方がイイですよ?
私をそっちの都合と欲で好きに使えば使うほど
私の方だって私の都合と欲のために
好きにやっちゃっていいかなーポイントは
どんどん溜まっていくんですからね?


NPCカーマのみ出撃

海魔?(狂)

全敵に攻撃ダウン5ターンがかかる


銀髪ナースはAIを名乗った。
RANIシリーズ、タイプRepair=ラニR。
役割は損傷したAIを回復させること。
AIの目的はこの世界を運営すること。

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン RANI

シオン:貴女が世界を運営するAIというなら
ある程度は正解の近似値を出せそうです
ここは……ある種の仮想世界、または概念世界である
ラニR:ここが外でどう呼ばれているか
基本情報としてインストールされています
……ペーパームーン
カーマ:ここが……あのペーパームーンっていう装置の中だっていうんですか?
藤丸:現実にしか思えないけど
シオン:私たち自身が仮想世界に取りこまれているのですから
脳や神経、感覚器などの素材そのものが
この世界の形式になっているので
外の世界とズレがあったとしても
そのズレを認識できなくなっている部分があるということです
部分的には違和感もあるでしょう
私の姿もその一環ではないでしょうか
おそらく霊子化……疑似霊子化に近い現象でしょう
ともあれ、たとえ仮想世界でも、ここでの死もまた現実です
カーマ:1つだけわかることがありますよ
やっぱり貴女が怪しいってコトです
ペーパームーンってヤツは貴女のところから提供されたアイテムでしょう?
シオン:ペーパームーンの基幹部はエルトナム家に伝わっていたもの
当主であるズェピアが娘の8歳の誕生日プレゼントとして管理権を譲渡し
そのメンテナンス、機能拡張を8歳から9歳まで行っていました
その後はアトラスの契約書に基づき、カルデアに贈呈されましたが
皆さんと合流してからも調整は私が行っていました
けれど、内部にあるのは最低限のソフトウェアだけです
こんな世界を作った覚えはありません

ラニは私の同型機が襲われていると訴えた。
藤丸は助けに行くと決めた。


サポートはNPCカーマにした

海魔?(狂)3体


藤丸はまた立ち眩みが起きた。
近くで剣戟の音が聞こえた。
ラニ同型機がいた。
リーダーに相当するものもいるらしい。

シオン:相当するもの?
リーダーそのものではないのですか?
ラニR:彼女はリーダーであると共に
拡張された別の定義をもっています
その役割で呼ぶことが推奨されています
そう……マスターと

ジルドレと誰かが戦ってた。
ジルは海魔?を操ってた。
ラニRの1人が捕食された。
ジルは魔力に相当する何かを吸収した。
藤丸は、とりま海魔を倒すと決めた。


サポートはフレンドのオデュッセウスにした

海魔?(狂)2体

海魔?(狂)3体

???(術)


藤丸:知ってるジルと何か違う……
カーマ:騎士っぽい感じと思いきや
太刀筋はなんだか粗暴で……
剣持ってるくせにキャスターですか?
ジル:いかにも俺のクラスはキャスターだ
なかなかにそそる香りの花だ
もう少し育てば我が花嫁に迎えてやってもよい
???:どうなってるの?助けてくれた?
???:よく来たな、待っていたぞ
さあ共にキャスターを打ち倒そうではないか
ジル:どうするマスター
マスター:別陣営と手を組んでいたのか
2騎を相手取れるほどリソース確保は進んでいない
ここは撤退だ
ジル:部屋に招くのはまた今度……ということだな
???:計算外のよくわからんやつは
敵になる前に味方にしとくべきだ
まあカルナぐらいの掘り出し物は、そうそうおらんだろうが……
???:ちょっと、説明しなさい、バーサーカー
藤丸:(カルナって言った?)

藤丸は倒れた。

シオン:しまった……!
後回しにすべきではありませんでした
藤丸さん、横になって深呼吸して……藤丸さん?!

第2節 糸と恩寵/Rani(ment)

藤丸は治療室で目覚めた。
ポニテ女がタイプRのAIでバーサーカーのマスターを名乗ってた。

バーサーカー:おまえたちはマスターとサーヴァントだろう?
令呪もあるのはわかっている、どこから来た?
藤丸:カルデアの方から……?
バーサーカー:戦い方と雰囲気からするとアーチャーかアサシン……だろう?
クラスは被っておらんよな
ならばどこに割り当てられているか、と聞くのは当然の話……
ん、数が会わんか
ポニテ女:あなたたちひょっとして
システムグレイルウォーの参加者じゃ……
シオン:藤丸さんの体調不良は治ったわけではありません
まずはこの最重要問題に対処しましょう
これはおそらく、魔術回路と神経系の霊子化にズレがあるのだと思います
これはミクロン単位のフィラメント
エルトナム家に伝わる霊子糸……エーテライトというものです
元々は医療用として開発された疑似神経の一種なので治療行為にも有用かと

シオンは藤丸の魔術回路にエーテライトの経路を作った。

カーマ:マスターと私の魔力経路に、何か……違和感があるんですけど
シオン:それは不可避の副作用のようなものです
令呪システムを媒介にして無理やりにエーテライトの経路を作ったのです
今の藤丸さんの令呪と魔術回路の一部は
私のエーテライトが代用しているということになります
カーマ:ちょっと、いいんですか?!
そんな大事なものを私以外にカンタンに握らせて!
藤丸:そうしなくちゃダメだったんなら、仕方ないかな……

ポニテ女はアーユスと名乗った。

アーユス:バーサーカーがつけてくれたの
バーサーカー:身分の高いわし様は誰かの名付けもよくあることであった
この身から漂う王族スメルに、どこの偉大な王子かと思っていることだろうが
真名はさすがに明かせんぞ
グレイルウォーの勘所なのだろう?
藤丸:さっきカルナって言ってませんでした?
シオン:アーユスはサンスクリット語のようですね
カーマ:インドの魔=カリの臭いがするんですけど?
藤丸:ひょっとして……ドゥリーヨダナさん、ですか?
ヨダナ:な、なんでいきなりバレとるんだ?!

ヨダナは自分がそれほどに有名なのかと動揺をごまかしてた。
カルナを舎弟……いや親友とドヤってた。
アルジュナのことは動悸が止まらなくなるらしい。
謎に怖がってた。
アーユスはAI聖杯戦争を話した。
ペーパームーンの正常稼働のために行われているらしい。
詳しい話を聞くため、統合統括AI=この世界の監督官に会うことになった。
シオンは藤丸に情報処理補助プログラムを加えた。
画面左上にあるファイルから用語解説が読める。

ラニRが見送りに来てた。
もう完治してた。
そのお礼にラニメントをカーマにあげた。
ラニメントはオールマイティエネルギー。
外の世界の魔力と同じ。
この世界で貨幣のように機能している。
道すがら、アーユスは世界構造を語ってた。
円形世界の中心に中立のディフェンドがある。
ここでは戦闘は禁止。
ディフェンドの周囲は5つに区切られてる。
トランスファー、キープ、グロウ、ビルド、リペアがある。
今いるのはリペア。

カーマ:このペーパームーンってやつは
AIさんたちが働くことで動くものだった、ってわけですよね
管理者が認識してるわけでもないAIの働きです
そういうことって、本当にありえるんですかね?
シオン:まだ私を疑っているんですか?
ここは仮想世界、概念世界と言ったでしょう
外から何らかの方法で内部を観測しても
この世界の動きが見えるわけではないと思います
カーマ:しかもその世界は勝手にできたっていうんですよね、ふーん
シオン:それは……事実ですから仕方ないでしょう
アーユス:もう少し歩いたらディフェンドに入るわよ
ヨダナ:そうだなぁ、入っちまうんだよなぁ……
わし様はパワフルに強い最強戦士なのはもちろん
軍を率いても立派に戦えるほどの知将だ
すなわち……とっても頭の良いわし様は
今すべきことを結論づけた
やはりこうするべきなのだ

ヨダナはいきなりカーマを襲った。


NPCカーマのみ出撃

シオンスキル使用可能
藤丸のスキルは不可

単体攻撃アップ1ターン&宝具アップ1ターン&NPアップ
スタン1ターン&防御ダウン1ターン
サブメンバーと入れ替え

ドゥリーヨダナ(狂)

宝具2発で終わり


カーマ:アホですかアナタは?
頭バーサーカー?
あ、バーサーカーでしたね
よし殺しましょう、敵です敵、間違いなく
シオン:少し前から隙を窺っている気配がありましたので
いつかやるとは思ってました
ヨダナ:奇襲に対する心構えができているか
それを確かめたかったのだ
(奇襲で1騎仕留められれば、かなりのアドバンテージであったが
ま、機会はいくらでもある、また今度だ今度)
カーマ:(1人なら間違いなく底の底まで堕落させて愛し殺して
ケジメをつけてもらうところですけど
マスターの態度がフツーだから、やりにくくはありますね……)
ヨダナ:ところで、こっちの真名だけバレとるのは
癪だから考えてみたのだ
インドの香りがする花の矢
花の矢と言えばカーマ神だが、もしや……
カーマ:(どうします?)
藤丸:(どうしよう?)
ヨダナ:さすがにその目配せでわからんほど、わし様にぶくないぞ
というか……なぜ女?
カーマ:いろいろ事情があるんですよ
性別なんて私たちにとってたいした差異ではありません

ディフェンド中央には教会のような建物あった。
別に宗教的意味はない。
適切な形状を選んだ結果らしい。
統括AIがいた。
ラニとそっくりだった。
全てのラニシリーズはこのAIが軸となっている。
バージョンアップ回数から、ラニXIIを名乗った。

第3節 聖杯戦争/your starlit

シオンはラニXIIに糸を使った。
ラニXIIはアクセスを拒否った。
シオンはシオン・エルトナム・ソカリスで検索するよう訴えた。
ヒット0件。

カーマ:設計者かつ管理者だっていうなら
あなたはこの世界の神のようなものでしょう
なのに、このお人形さんに命令する権利すらないってことですか?
どうなってるんです?
この世界やAIは自然発生した中身
私が管理者権限を持ってないことは不思議ではありません
エーテライトで触った一瞬でわかったこともあります
この彼女を自分が好きにできる被造物としては触れないということです
ラニXII:私からも言えることがあります
あなたたちがAIではなく
ペーパームーンの産物でないことは確実です
アーユス:たまたまここにいるだけの部外者ってこと?
ラニXII:その方々はAI聖杯戦争に参加者として組み込まれてしまっています
本来マスターはAIの中から選ばれ
ランダマイザで個性が発生するようにしています
あなたがたはマスターAIと似たような構造強度を持つ存在であるがゆえに
システムに巻き込まれてしまったのかと
システムの実行が外部にまで及び
あなたがたを取りこんでしまった……
とすると、AI聖杯戦争の完了、停止が
外への帰還のトリガーとなる可能性は高いかと

藤丸はAI聖杯戦争についてラニXIIに聞いた。
AI聖杯戦争はペーパームーンに異常が起った際
それを修正し安定化させるもの。
放置した場合、負荷レベルが上昇し、
二度と正常起動しない可能性もある。
この世界が物理的に砕け散る可能性も0ではない。
マスターは5体のAIが担う。
中央のディフェンドは聖杯戦争に関与しない。
ディフェンドエリア全体はある程度の中立区域。
教会では全戦闘禁止。
それ以外の区域では通常AIたちへの非平和的干渉が禁止されている。
最後の1騎とマスターAIが確定すると
それまでの闘争で蓄えられたエネルギーを使って
ペーパームーンを通常状態へ戻す。
6組目の参加者がいても不都合はない。

ヨダナ:何はともあれ競合者の頭数を減らそうとするのも
そりゃトーゼンの動きなのだ
何せマスターにもサーヴァントにも、勝利を目指す理由がある
藤丸:理由?
ヨダナ:勝者の願いが何だって叶えられる
それが聖杯戦争ってものなのだろう?
ラニXII:AI聖杯戦争に勝利したAIは
次の統括AIとなることに決まっています
次の世界をカスタマイズする権利が生まれるのです
勝利したサーヴァントも同じです
新しい世界に住まう存在として
統括AIの権限による願いが叶えられます
カーマ:AIではないマスターが勝った場合は?
ラニXII:私が全力をもって、勝者の願いを叶えるとお約束します
AI聖杯戦争の停止条件は、最後の一組が誕生することですので
本来存在しない6組目でも見逃されはしません
カーマ:じゃあある意味正しかったのかもしれませんねぇ?
そっちのバーサーカーサイドの願いは知りませんけど
ヨダナ:あ、ようやく気付いた?
シンプルに言えばやっぱりそうなるのだ
わし様ぐらい速く頭を回転させなさいよ、まったく
ラニXII:この教会は中立区域であり
全ての戦闘行為が禁止されています
それを破った場合、タイプDがあなた方を拘束、ないし排除します
聖杯戦争からも脱落です
カーマ:でもさっさとやったほうが手間が省けません?
ラニXII:だまらっしゃい
カーマ:(だまらっしゃい?)
ラニXII:ルールは守らねばなりません
計算式は正しくあらねばなりません
統括AIとしていかなる例外も認めません

アーユスは藤丸たちとの共闘を申し出た。
最後に2組となったら勝負する。
それまではリペアを自由に動いていい。
自分のエリアがないとラニメントの補充が厳しい。
AIを手助けするとラニメントがもらえる。
さっきのキャスターはよそのAIからラニメントを奪おうとしてた。
キャスターを追い払ったときに使ったぶんも補給し切れてない。
しばらくは回復フェイズ。

ヨダナ:(マスター、やけにぐいぐい来るようになったが、なぜだ?
ああ……自分の願いに近いものだから、か
メリットは確かであるし
このノホホンとお人好しそうなアサシンのマスターだ
途中で裏切ってくることもあるまいし
最後のタイマンの為にわし様が必勝の策を
組み上げるようなことをしても、気付かなそうではある)
ラニXII:AIは恩を返す、対価を払うようプログラムされています
通常活動の手助け、あるいは問題の対処
そうしてAIに感謝されれば、
その対価としてラニメントが自然と集まるでしょう
アーユス:そーゆーこと
いろいろありがとう総合統括、またねー
ラニXII:それでは皆様、ご武運を

ラニXIIは不適切な対応と判断してた。
問題提起プログラムは肯定、否定、中立が同数票。
中立であるべきなのに彼女らだけに武運を願ったから。
監督官として他の方々にも同様に祈ることにした。

シオンは他のAIの特徴をアーユスに聞いた。
リペアは治療
トランスファーは情報やモノを運ぶ
ビルドは何かを作る
キープはAIの自然劣化を防ぐ
グロウはマテリアル生成。

カーマ:どこにどのサーヴァントがいるとか、もうわかってるんです?
アーユス:キャスターは方向的にビルドから来っぽいと思ってるけど
あと最初に偵察みたいなことをしたとき
キープあたりに1騎みかけたわね、あれはたぶんランサー……
ヨダナ:あ、ああ!見ろ見ろ、あれを見ろ
慌てた様子で走っとるぞ、何かあったのではないか?!

悪性データがいた。
ほっとくと周りを巻き込んで壊す。
タイプDたちが集まるまでもう少しかかりそう。

ヨダナ:ならば手伝った方がよかろう
カーマ:なんか企んでます?
ヨダナ:困った民を助けるのは王族と戦士の務めだ


サポートはフレンドのブリュンヒルデにした
シオンスキルのみ可能

悪性データ(弓)自動防衛装置3体


ヨダナはラニメントをもらった。
カーマにも譲ってた。

アーユス:バーサーカー、優しいじゃない!
独り占めしそうかなーって思っちゃって、ごめんね?
ヨダナ:わし様ばかり満腹だったら……
誰かに襲われたとき、わし様が矢面に立って戦わんとならんようになるだろ!
今後、わし様たちはあいつらを盾として動く
こちらは省エネ第一、安全第一だ
わし様は負けるわけにはいかん
負けるわけにはいかん相手がいるのだからな……

アーユスはバーサーカーをつねった。

アーユス:卑怯なことばっか言ってるからよ!
それよりタイプDにも怪我している子もいるわよね
治療するわよ治療
カーマ:なんかゴツいのが来ました
一応、警戒してください

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン DX

ディフェンドの筆頭AIだった。
筆頭AIは手助けのお礼を述べた。

藤丸:こんにちは、ええと……
アーユス:AIだから個体名はないんだけど
あなたにとっては呼びにくいかもしれないわね
暫定的にでも呼び名を決めたら?
筆頭AI:……不明、高難度と判断、助力を希望
アーユス:あなたはディフェンドのAI、タイプDの筆頭だから……
ディー、ダー、ディフ……うーんと……
筆頭AI:それではDXとでも

ヨダナはDXをじろじろ見てた。
アーユスはヨダナを引き離した。

アーユス:ごめんねDX、この人、なんか初対面の女性タイプに
まとわりつくクセがあるの
ヨダナ:匂いを嗅ぎたがる犬みたいに言うな!
DX:悪性データの発生・出現率が有意に上昇中
詳細不明の攻性データも確認されている
遭遇時は警戒を推奨
カーマ:キャスターのウネウネじゃないんですか?
DX:あれは使い魔に相当すると推測
アーユス:じゃあ詳細不明の攻性データって何なの?
DX:人型形状の影という報告のみ
この警告は全マスターに順次行う予定
……以上、任務に戻る

第4節 願望中枢神経/reasons

リペアに戻ると夜になってた。
便宜的に天井に空を投影してるだけ。
ヨダナはカーマの矢を借りようとしてた。
うるさいなとカーマはうざがってた。
アーユスは兄妹を連想した。
アーユスの願望は家族だった。
統括AIになったらAIの在り方を家族関係みたいに変える。
ヨダナの願望はすべて。

ヨダナ:一番欲しい物は何か、などという愚かな問いはするなよ
そんなものは……
藤丸:?
ヨダナ:そんなものは何の意味もない
統括AIの権限があれば、この小さな世界の造りなぞ
思うがままだろう
アーユス:少しだけ学習させて
あなたたちが家族としたら、お母さんと、その娘2人……になるのかな?
藤丸:お姉さんと妹たちでよろしく
カーマ:はあ?子ども扱いしないでくれます?
私がこの姿なのはたまたまです
この怪しげな錬金術師と一緒にしないでほしいですね
シオン:怪しげとはなんですか
私は現在の姿・思考に何ら恥じるところはありません
アーユス:なんだか本拠地が騒がしくない?
タイプ間通信……あれ通じない、変ね
嫌な予感がするわ、急ぎましょ!

本拠地にキャスターとジルがいた。
ウネウネがAIを襲ってた。

ジル:命なき人形とは言え、女の柔肌に剣を刺し入れるのはたまらんものだ
キャスターのマスター:きちんとラニメントは食っておけよキャスター
アーユス:やめなさい!やめて!
藤丸:キャスターと……そのマスターか!
キャスマス:ネットワーク妨害程度、解析すれば簡単にできたが
貴様には無理なのだろう?愚かな顔をしているからな
最高効率は決まっている、他から奪うことだ
カーマ:得に理由はないんですけど心の底から……イラッとします
ヨダナ:欲しいものは奪う、まあそれはいいだろう
だがそれをやっていいのは血筋と顔と実力に恵まれたわし様のようなものだけだ
シオン:この場に姿を現わしたということは、私の計算によれば……


サポートはフレンドのオジマンにした

キャスター(術)ジル

ジルは敵を倒すとHP吸収がかかってる
自身にBusterアップ4ターンを使う

4ターン後に自動終了


藤丸たちは物量差で負けてた。
アーユスは令呪を使うのを迷ってた。
そこに蘭陵王とレフの姿のマスターAIが現われた。
マスターAIはライノール・グシオンを名乗った。
リペアに用があって来たらしい。
3対1では形勢不利とみてキャスターたちは撤退した。

藤丸:(レフ教授……?)
ライノール:俺に見覚えでもあるってのか?
ランダマイザは完全なランダム生成機能を持つはずだが……
何かしらのテンプレートを利用した可能性はある
藤丸:そっちはライダーの蘭稜王……?
ライノール:そっちも顔知ってんのか?
ツイてねえな、とはいえいずれはバレルもんだ、真名なんてのは
何か挨拶でもしてやれよ
ライダー:私はただの道具
私は王などではない
ただの刃であり、ただの武人であり、ただの……高長恭だ

ライダーたちは部下の修理に来た。
RANIシリーズタイプTが事故った。
ついでに色々偵察したかったらしい。
藤丸は警戒してた。

ライノール:ならオレが動くのはおまえたちから見える範囲のみ
ってことでどうだ?
ライダーは動かないよう命令しておく

アーユスはタイプTを治療した。
代わりにラニメントをもらってた。
ライノールもお礼として情報を教えた。
ビルドにキャスター、グロウにセイバー、キープにランサーがいる

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン マップ

キャスターは最もアグレッシブ。
セイバーとランサーは仕掛ける様子はない。
ランサーも動きはない。

ヨダナ:(好戦的でない、あるいは計算高い……
そんなことがありうるのか?あいつが……)

ライダーたちは帰還した。
道中、ラニTの高速移動アセット、ライダーの馬、
どちらが早いか語ってた。

ライノール:相変わらずオレ以外との会話はしないのかライダー?
高長恭:命令があればする、なければしない
それだけですマスター
私にはいかなる自主的な働きも期待しないでもらいたい
(手綱をつけられておきながら、
勝手に走り出す馬の運命は決まってるのだから)
ライノール:今回は移動用アセットで帰ることにしよう
だがフルスロットルの必要はないぜ
途中で気になるものが見つかったら
心ゆくまで調査してやるつもりだからな

藤丸たちは3人で寝られる部屋をあてがわれた。

カーマ:それじゃあ寝ましょう
最も身近で逃れがたい堕落に身を浸しましょう
エスコートはもちろんこの私……
シオン:貴女の場所はそちらです
エーテライトで強制的に動かしてもいいですよ
カーマ:まったくお邪魔虫なんですから……
シオン:(やはり……どこかおかしい気がします
あれは本当にカルデアにいたカーマなのでしょうか)

藤丸は夜中に目覚めた。
エーテライトで脈拍を感じたシオンも気づいた。

カーマ:……なんとなくわかりますけどね
今まで口に出さないようにしていたこと
でも……我慢できなくなったこと
そういう欲望があるんでしょう……?

藤丸の脳裏に殺されたAIの記憶がよぎった。

藤丸:たとえAIだって……あんなふうに使い捨てられていいわけない……!
シオン:貴方はそういうと予測していました
計算どおりです
カーマ:あれらの根底は命のない作り物
それでも貴女はあの光景が許せないと言うのですね
藤丸:……そうだね
シオン:戦争の条件を考慮したなら
キャスターの行動が合理的なのは間違いありません
勝たねばならない我々にも、その選択は可能性としてなら存在していました
けれど……
藤丸:こっちは絶対にそれをしないし
ドゥリーヨダナたちにもさせない
シオン:それも計算どおりです
ゲーティアに打ち克ったカルデアですからね
カーマ:ついでに聞いときますけど
ライダーのサーヴァントを知ってたのは、
たまにあることだからいいとして……
ライダーのマスターに対する態度もおかしくなかったですか?
藤丸:気を許してはいけない誰かだった気が……
シオン:ここにいる我々は普段の我々ではない
記憶領域にもいくらかの不具合が見られます
筆頭AIをマスター化する変換作業の際に
モデルのような何かを混ぜたか
モデル自体をランダム選択したか、ということかもしれません
ちなみに性格はどう感じます?
藤丸:別人みたいに違う……かな?
シオン:でしたら今のところは静観するしかないでしょう

翌日、ラニたちが藤丸を囲んだ。
治療したかったらしい。
アーユス曰わくAIじゃないあなたたちの治療チャンスはご馳走と一緒。

ヨダナ:ワーキャー言われる中心は全てわし様でなくてはいかん
朝っぱらから不愉快だ、はい解散解散

ラニたちのヨダナへの好感度はダダ下がりだった。
カーマはいつの間にか姿が変わって大きくなってた。
曰わく服を着替えたようなもので、特に意味はない。

ヨダナ:それにしても唐突だとは思うがな
藤丸:理由はわかりません
ヨダナ:なんだ、わからんのか?
同じ戦場にいるとき、
全く同じ武器では戦いたくないらしいぞ、女というものは
服の色がカブっているだけで苛々してくると聞く
神でも同じであったということだろう
藤丸:……?

カーマはヨダナを睨んだ。
アーユスはラニメントを加工した食べ物を見せた。
先日のラニTが運んできたらしい。
ラニTはチップ=オマケを要求した。
カーマが花の構造体を編んだ。

ラニT:ぐっどです
私はひと味違うすぴーどすたーに進化しました

藤丸たちはラニメントを食べた。
ヨダナは食べずに外に出た。

ヨダナ:やはり……見間違いではなかったか
おるので奴は、この世界に……

ラニTがキープにもラニメントを運んでた。
ランサーが料理してた。
マスターAIを元気づけようとしてた。

ランサーのマスター:あたしはずっとこう、それだけ
ランサー:俺はお前をもっと元気にすることができると確信してるぞ
だから俺は、お前が元気になる料理を目指す
そうでなくては戦えん
ランサーのマスター:あんたって料理人の英雄なの?
ランサー:さあな、俺にわかるのは……料理人である俺も
間違いなく俺だということだけだ

ランサーたちはマテリアルの仕入れに出た。

味の変化はキープのサーヴァントの影響とシオンは推測した。
ほか、ビルドのタイプBの動きが鈍いという噂があるらしい。
ヨダナは急にラニメントを食い始めた。
アーユスが残してたのを奪ってた。

ヨダナ:(勝たねばならん、次こそはなんとしてもだ
あんな卑怯者に次もまた負けてなるものか……)

リペア外周部に悪性データが現われた救援リクエストが入った。

カーマ:親切の押し売り、問答無用の助力
一方的で強制的な救済……
それは素敵な甘やかしで誰も逃れられない堕落かもしれませんね?
得意ですよ、そういうの
ちゃんと見ていてくださいねマスターさん
見ている内に自分もああなりたいって興奮しちゃうこともあるかもですし
あ、きちんとできたら、ちゃんと褒めてくれないとダメですよ?
シオン:……


サポートはフレンドのモルガンにした

悪性データ(弓)自動防衛装置2体
変異データTYPE I(馬)

悪性データ(弓)自動防衛装置2体
変異データTYPE II(馬)

変異データTYPE I(馬)
変異データTYPE II(馬)
変異データTYPE III(馬)


本当にカルデアのカーマか、シオンは藤丸に聞いた。
藤丸もそんな気はしてたらしい。
2人の密談を見てカーマはすねてた。
藤丸がカーマの働きを褒めると満足してた。
ラニTがタイプDの応援要請を伝えに来た。
オマケをほしがってたので、カーマはまた花を与えた。
指定座標に向かうとシャドウサーヴァントがいた。
筆頭AIのDXが言ってた正体不明の人型の影らしい。


サポートはフレンドのダヴィンチ(馬)にした

正体不明の影(狂)ヨダナ
正体不明の影(術)ジル


カーマ:なんだったんです今の?
藤丸:見覚えのある攻撃をしてきたような……

シオンは影の残滓をアーユスと調査した。
カーマはシオンが本当に管制室にいた女か疑ってた。

カーマ:あんな生真面目な堅物研究者みたいな感じじゃなかったでしょう
藤丸:もっと人当たりのいい委員長みたいだったね
カーマ:ええ、ですから……
あれがシオン・エルトナムの名を騙ってる誰か、
の可能性は十分あるんじゃないですか?
シオン:何を話しているのですか?
カーマ:マスターはどんな堕落がお好みなのかなって
聞き取り調査をしていたのです
シオン:くだらない話でしたね、計算どおりです
藤丸:せめて、もう少しくだけた感じにはできない?
シオン:それは……貴方たちと友人のように接しろということでしょうか?
藤丸:そうなるかな
シオン:無理でしょう
私は貴方たちの友人にはなれません、その資格がないですから

調査結果として、影はラニメントを含む情報構造体だった。
ある程度の補給にはなったらしい。
サーヴァントに似ているけどサーヴァントではない。
アーユスは通信でトランスファーから支援要請が来たと告げた。
損傷AIが多数発生したと。

ヨダナ:(ヤツか?
グロウのマテリアルはキープで料理を作るにあたって必須のはずだ
AIたちの修理を求めてきたということは……
そうする余裕があるということだ
つまりセイバーは負けてはおらん
今なら勝てるかもしれん、いやあるいは今しか……)
助けを求めている者がおる
ならば!それに応えてやるのが持てる者の責務というものではないのか?
このままグロウに向かうぞ、急げ!
カーマ:絶対何か裏がありますよコレ
じゃあそちらはそういう動きをしてもらうとして
私たちはのんびり足場を固めておきますか?
ヨダナ:ゲッ
カーマ:ゲッ?
藤丸:助けを求めている人がいるなら、無視はしたくない
カーマ:はぁ、ま、そうなりますよね
シオン:計算どおりです

第5節 密室禁忌/do not enter.

時間軸が戻ってグロウのラニGたちがマテリアルを収穫してた。
セイバーは剣メデューサだった。
メデューサは筆頭AIと事務的なコミュニケーションしか取らなかった。
そうするのが正しいと思ってたらしい。
筆頭AIはサクラと呼ばれてた。
顔も間桐桜っぽい。
メデューサが見回り中にキープのランサーとマスターが現われた。
曰わく食材を仕入れに来た。
マスターはもう帰ろうと消極的だった。
メデューサは陽動と察してサクラの元に急行した。
サクラは無事だった。
メデューサを追ってランサーたちも現われた。
マスターの位置を把握するためとメデューサは察した。

ランサー:俺は料理人だ
この世界の料理を作るには材料が必要だ
ここなら上質なマテリアルがあるんだろ?
サクラ:では最近流通しているあれは、貴方が?
ランサー:おう、食ったか?美味かったろ?
ラニG:実に美味でした
思い出すだけで……夢心地……

サクラはランサーの言い分を信じた。
なんだかいい匂いがするから。

メデューサ:勝手な行動は許可しない
下手な動きをすれば殺す
マスターからでも殺す
ランサー:お、いいぜ!
ランサーのマスター:よくないけど?!

サクラはとりま倉庫に案内した。
ランサーが品定め中、サクラはランサーのマスターと話した。

ランサーのマスター:ちゃんとしてるあんたと会って、改めてわかった
AIとしてもマスターとしても、あたしはどこかバグってる……
サクラ:お名前は何と言うんですか?
ランサーのマスター:あたしに名前なんて、な……
ランサー:あるぞー
何かそんな気がするって言ってたじゃねえか
あるんなら隠すことはない、名前ってのは大事だ
セレシェイラ:……セレシェイラ
サクラ:ところでセレシェイラさんも
あの料理食べました?
わたしも作り方を知りたいなぁ
教えてもらいたいなぁと思ってしまうくらいです
セレシェイラ:戦いもしないで料理ばっか作ってあたしに食べさせる
サクラ:あんな美味しい料理がいつでも食べられるという惚気にも聞こえます
でもセイバーだっていいサーヴァントなんですよ
わたしが危険のある仕事をしている時は
黙って後ろから見ててくれたり……
メデューサ:サクラ
サクラ:……ふふっ余計なことは言うな、ですね
わたしも普段から喋る方ではないんですけど
タイプGはあまり喋らない子が多いから
なんだかおしゃべりが楽しくなってしまって
セレシェイラ:敵のマスターだよ、あたし
そんな友達みたいなさ
サクラ:競争相手なのはわかっていて
それはそれとしてです
競争相手がお友達でもいいでしょう?
セレシェイラ:筆頭AI、マスター、誰かの友達
そんな何かになるような資格があるようなことを
今まであたしはやってきたのかなって……
サクラ:わたしたちはランダマイザでマスターとして生まれた
ここが最初でしょう?
それ以前のAI時代に少し失敗しちゃっても
それが何だって言うんですか?
セレシェイラ:そう……かな

ランサーは上質なマテリアルを見つけた。
代金としてラニメントを弾んだ。

メデューサ:敵に塩を送ったことになるけど
頭は大丈夫?ランサー
ランサー:どんだけ喧嘩っ早いんだ
しばらくはやり合わねえっての
とりあえず全員が思うままメシでも食って
それで他にすることがなくなったら
腹ごなしの大会でもやりゃあいいんじゃないか?
セレシェイラ:それじゃその……さよなら

メデューサはサクラに釘を刺してた。
曰わく聖杯戦争の参加者が全員ああだとは限らない。
……ラニGから襲われてるという連絡が入った。

時間軸が戻ってビルドのAIがラニメント強制移転されてた。
一部のAIは消滅した。
キャスターのマスター曰わく優秀な自分が世界の王になる。
マキリの当主として根源に至る。

ジル:(マキリの当主、それは何なのか
おそらく無意識の発露でマスター自身も気づいてはいまい
このマスター人格なるものは
いったいどこからやってきたものなのか……?)

キャスターたちはグロウを襲撃した。
メデューサが応戦したけど、数の差で圧倒されてた。

メデューサ:(まだ精神が安定してない
魔力供給がスムースにいくとは限らない
宝具は使えないと思った方がよさそう
令呪もこんなとこでは使わせられない
周りのAIや施設も気にする必要がある
自由には戦えない)


剣メデューサのみ出撃

蠢魔(狂)20体

蠢魔は自身に2000HP回復&攻撃アップ2ターン&クリ率アップ2ターンを使う

2ターン経過で終わり


メデューサは魔眼で一部の蠢魔を石化させた。
石化の魔眼の連射はできなかった。
蠢魔は数が多すぎた。
サクラがやられた。

ジル:最後のトドメはこの俺が
悪い目はえぐり出そう
見てはならぬものを見た目はえぐり出そう
そして、ふふふ、美しい花嫁は
悔悟の悲鳴を上げるのだ
藤丸:そこまで!

たまたまいたタイプTに、サクラが救難要請を頼んでたらしい。

メデューサ:強盗に火消しを頼むような平和ボケした手段だと思うけど
どういうわけか……助けてはくれそうね
ヨダナ:は?キャスター?わし様はてっきり……
目論見が外れた、帰ろうかな?
アーユス:ダメ!
キャスターのマスター:またおまえらか?!
何なんだ!
カーマ:貴方がいつもいつも、つまんないことをやってるからでは?
キャスターのマスター:いいだろう、やってやる
リソース確保に関しては効率も量も
優秀な私の方式が一番のはずだ
ヨダナ:まあいい、遠路はるばるここまで来たのだ
余裕がある内にキャスターをぶっ潰し
グロウ全体に恩を売ってやろうではないか
メデューサ:こちらはガス欠に近い
やるつもりなら任せるわ
藤丸:あなたは……メデューサ?
メデューサ:そっちのもバレバレ?
魔眼すら見せてないのに
私のことはいいから集中して

アーユスはサクラを治療した。

ジル:アサシンよ、しばらく見ぬ間に
年頃の美しき嫁となっているではないか
カーマ:嫁ではないですが、美しいのはその通りです
堕落しちゃいます?
ジル:それならば資格あり、資格ありだ
言い含めよう、されど鍵を置いてゆこう
我が秘密の部屋より見てはならぬ禁忌があふれ出す……


サポートはNPCヨダナにした

キャスター(術)ジル
蠢魔(狂)15体

ジルは敵を倒すとHP回復
毎ターン無敵1回を自身にかける
Busterアップ4ターンを使う
紫ゲージブレイクでこちらに確率でスタンがかかる
竜特攻2ターンを使う

牛若、ハベにゃん、ゲルギウス、マンドリ、デレエリを入れた
12ターンかかった
ジルの紫HP45万、赤HP50万でキツかった


シオン:あれはジル・ド・レェではありません
フランス元帥らしからぬ態度
美しい女の悲鳴など猟奇的なものばかり
嫁、部屋、鍵という言葉
あなたもそれを知っているのではないですか、藤丸さん?
藤丸:それはひょっとして……
シオン:……青髯
17世紀の詩人ペローが書いた物語の登場人物
ジル元帥をモデルにしたと言われる怪人
キャスター……ジャンヌ・ダルクをどう思います?
ジル:誰だそれは?
シオン:……計算どおりです
ジルの中に存在していた青髯という部分が切り離されたアルターエゴのような……
キャスターのマスター:真名がわかったとして、それがどうした
奥の手だキャスター
私を認めぬこの世界、愚鈍なAIども
我が根源到達の道筋を阻む他の魔術師ども
我が名はマキリ・ゾォルケン
この名を頭に刻んで死んでしまえ

藤丸の脳裏に本編1部第4章のマキリの記憶がよぎった。

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン マキリ・ゾォルケン

しかし、はっきりと思い出せなかった。
青髯は宝具を解放した。
超巨大蠢魔に変身した。

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン 超巨大蠢魔


サポートはフレンドの闇コヤンにした
ヒロインXX、アラヤンドゥ、ワンジナ、ドラコー、マシュを入れた

超巨大蠢魔(狂)

蠢魔は敵を倒すとチャージプラス&HP回復
攻撃を受けるとHP3000回復がかかってる
回避2回2ターン&被ダメージで相手に混乱2回2ターンを使う

4ターン経過で終わり


藤丸たちは逃げることにした。
メデューサもサクラを説得した。

メデューサ:施設が破壊されるのは必要経費
とにかく全員でここから離れる
グロウを捨てるわけじゃない
グロウを本当に終わらせない為に
今は逃げるしかない、わかりなさいサクラ!

藤丸たちはグロウとキープ、ディフェンドの接点まで逃げてた。

カーマ:(なんとなくパールヴァティっぽくて
落ち着かない顔をしてますね、このAI……)
サクラ:改めて挨拶させてください
わたしはサクラ、とセイバーに名付けてもらった
彼女のマスターでグロウの筆頭AIです
ありがとう、ございました
ヨダナ:礼などよい、当然のことをしたまでだ
それより落ち着いたところで観察を
違うか……もう少し……
メデューサ:サクラに何してるの?
それ以上付きまとったら普通に殺すけど

藤丸たちは中立のディフェンドに向かおうとした。
ディフェンドの筆頭AIが現われた。

DX:それは推奨できない
現在、ディフェンドにおけるAIの中立規定は機能してない
キャスターの使い魔……蠢魔と呼称されるモノが
合一して生まれた巨大物体はいま
中央エリアに侵入し、タイプDたちを手当たり次第に喰らっている

第6節 貪欲なる礼賛/for eating

DX曰わく統括AIが聖杯戦争停止を宣言。
サーヴァントの共闘でキャスターたちを討つよう提案した。
ランサーもすでにいた。
キープとの境界だし背後が騒がしいから見に来たらしい。
ライダーは別途、連絡を送ってる。
統括AIは教会に集まるよう要請してた。

ヨダナ:教会に行くのはいいが
そいつと一緒には絶対に行かんぞ
いつ背中から襲われるかわからん
ビーマ:ンな卑怯な真似するかよ
ヨダナ:貴様、このっ、どの口が!
アーユス:(うわ、顔真っ赤
ホントに心の底から嫌いっぽいわ)
メドゥーサ:なれ合うつもりはないのは同感
最終的に教会にいればいいんでしょう
私たちも私たちで勝手に行く

ビーマはマスターを連れにキープに戻った。
アーユスはヨダナの事情を聞きたがった。
ヨダナは機嫌が悪かった。

シオン:我々が知る限りの情報をアーユスさんに提示することも可能です
それは貴方自身にとって不正確だったり
不愉快だったりするものかもしれませんが
仕方ないですよね?
ヨダナ:わかった、ならば少しだけ話してやろう

ビーマたち5人兄弟は百王子の敵。
特にビーマは目障りだった。
毒を飲ませて眠らせて、縛って川に流した。
だがヤツは蛇王のアムリタを飲んでパワーアップして帰ってきた。
追放されたヤツらを嘲笑おうと見に行ったら、
ガンダルヴァたちに捕まって、
逆にあいつらに助けられるという恥辱を味わった。

アーユス:まあ……うん、いろいろ大変だったんでしょうね……相手も
シオン:あからさまに話を終わらせましたね
大戦争のことは話したくないということでしょうか
藤丸:どうしてかな
シオン:ヨダナにとってビーマは特別に因縁のあった相手
そんな彼との決闘に敗れて死んだなんて
自分の口からは言いたくないものでしょう

教会にライノール&ライダーも到着した。

藤丸:あれがランサーのマスター?
カーマ:セレシェイラという名前のようですね
どうでもいいですけど
シオン:(何か違和感があるような
わかりませんね、これは何に対する……?)
ヨダナ:で、なんでわし様たちが働かねばならんのだ
ラニXII:サーヴァントの戦力は
サーヴァントでしか抑えられないからです
立場的な必然性を問いたい思考は理解します
ですので、この作戦に関しては報酬を支払う用意があります
監督官として私が保持している予備の令呪を分け与えます
それはAI聖杯戦争のマスター用にカスタマイズされた超高圧縮ラニメント
今後の戦いで有用な要素となるでしょう
協力せず1人で確定的な仕事をしたものはその個人に
手分けをして止めたものはそのチーム全員にということにします

ビーマは戦う気がなかった。
人数揃ってるなら俺がやるまでもないと。

ラニXIIは超巨大蠢魔の行動予測を伝えた。
ラニメントが最も補給しやすい教会に向かってるらしい。
教会には予備令呪や基幹ラニメントがある。

ライノール:つまりあれのルートはおおよそわかってると
だったら……やるべきことは決まってンな
オレたちもここで失礼するぜ
カーマ:せっかくラクできそうだったのに
残ったのは3騎ですか?
ヨダナ:おかしい、絶対におかしい
やつが戦いよりも他のことを優先させるなど
あれは……本当にビーマなのか……?
シオン:監督官の正式な要請である以上
それなりの便宜は図るのが筋というものでは?
ラニXII:私の裁量である程度のラニメントは事前補給として提供しましょう

サクラの頼みで、メドゥーサもしぶしぶ共闘を認めた。

メデューサ:いいの?サクラ
私の手の内をこいつらに見せることになる
サクラ:何にせよ、あのキャスターをどうにかしないとグロウには戻れないもの

キャスターのマスターは超巨大蠢魔の進撃をどこからか見てた。
マキリ家最高の後継者にして最後の純血。
失敗などするはずがない完成者。
意味はわからないが理解はしてる。
だから……自分は優秀だったと安堵感が肺を笑いに震わせる。
彼自身の構造設計に致命的な誤謬があったとしたら。
それは耐久性を軽んじてたということに尽きる。
人間性の軋みは完全に失われ、
合理の名の下に理想を求める魔術師の姿だけがあった。

シオン:周辺の中型・小型蠢魔はキャスターを倒せば消滅すると予想できます
あれがラニメントを持つAIを感知している以上
ラニメントを高密度で保持しているサーヴァントも同様に感知するでしょう
カーマ:私たちは囮役……ということですね
ああいったデカブツを威力でぶっ飛ばすとか
滅茶苦茶な破壊力で物理的に削るとか
そーいう脳筋行為には向いてないので仕方ないですけど
ホントにそっちに任せていいんですか?
メドゥーサ:私しかいないのなら仕方ない
サクラ:おそらく核となったキャスターを殺すしかないと思うけど
問題はキャスターがあの大きな体のどこにいるかわからないこと
セイバーなら全力を出せば……
ヨダナ:キャスターめの居場所がわかる、と?
メドゥーサ:違う、全部を膾斬りにして片っ端から石にする
そうすればどこかで当たりが引けるという話
藤丸:マスターの方を狙うっていう手は?
シオン:マスターがこの至近にいるとは限りません
限られた時間でマスターを捜索するのは現実的ではないと判断せざるを得ません
メドゥーサ:……ところで2人、並んでもらえる?

サクラとカーマが並んで立ってみた。

メドゥーサ:(似てるような……似てないような……真逆のような)
……なんでもない、とにかくそういうことだから
私は初撃が仕掛けやすい場所で待ってる
こっちのタイミングで始めるから勝手に合わせて


サポートはNPCカーマにした
ヒロインXX、ノクナレア、ワンジナ、ドラコー、マシュを入れた

蠢魔(狂)6体

開幕で全員NP30%アップがかかる

蠢魔(狂)6体


ライノール:前から思ってはいたけどよ
おまえなんだか……自分が優秀と思われない、ようにしてないか?
高長恭:私は真にただの主の刃です
それ以下でも以上でもありません
ライノール:勘違いしないよう、これだけははっきり言っておこう
オレはオレがしたいことをしてるだけで
未来がどうなるかなんてわかっちゃいない
あいつらが勝つか負けるか
それはあいつらが決められることさ

サクラはメドゥーサにラニメントを与えた。
貯めておいたへそくりだった。
メドゥーサはラニメントで霊基を変えた。

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン メドゥーサ霊基再臨

アテナ要素が入り、メドゥーサは舌打ちした。
口調が丁寧語になってた。
メドゥーサは超巨大蠢魔に向かった。
サクラはめまいがした。


メドゥーサ(剣)のみ出撃

超巨大蠢魔(狂)

蠢魔は敵を倒すとチャージプラス&HP回復
攻撃を受けるとHP3000回復がかかってる
回避2回2ターン&被ダメージで相手に混乱2回2ターンを使う
混乱=確率でスキル封印1回
自身にHP回復量アップ3ターンを使う

開幕でメドゥーサにNPアップ&ダメージカット3ターンがかかる

4ターン経過で終わり


ラニXII:状況はどうでしょうか?
DX:敵性体の侵攻、一時停止中
貴方であれば当機に問わなくても状況把握は可能では?
ラニXII:気分というものです
どうあれ、これで大きく聖杯戦争は動くでしょう

メドゥーサはキャスターが体内を移動してると察した。
蠢魔の再生能力も想定外だった。
手間取ってると見た藤丸は、カーマに援護を頼んだ。


サポートはNPCメドゥーサ(剣)にした。
ヒロインXX、ノクナレア、ワンジナ、ドラコー、マシュを入れた

超巨大蠢魔(狂)

蠢魔は敵を倒すとチャージプラス&63000HP回復
攻撃を受けるとHP3000回復がかかってる
回避2回2ターン&被ダメージで相手に混乱2回2ターンを使う
混乱=確率でスキル封印1回
自身にHP回復量2倍アップ3ターンを使う
青ゲージブレイクでこちらに恐怖2回をかける
恐怖=確率でスタン
紫ゲージブレイクで終わり


サクラはメドゥーサにラニメントを与えた。
メドゥーサは広範囲に石化をかけて察した。
巨大な体に石化が伝播する時間差で、
キャスターは新たな肉を生んで体内を移動してると。

青髯:部屋には秘密が満ちている
俺を嘲笑う妻たちの死体
それを見る妻がまた死体となる
そして次の妻、また次の妻
無限、無限、無限なのだ
シオン:最初から繰り返されるという概念、
無限性を内包した宝具でしたか……!

時間軸が戻ってランサーとセレシェイラが話してた。
セレシェイラは謎の罪悪感を持ってた。
その正体はわからなかった。
ずっと日記を書いて、記憶とデータとの一致を確認して安堵してた。
ビーマが料理を持ってきてもセレシェイラは食べなかった。
自分の罪悪感から、何かするのが怖いと打ち明けた。
サクラたちが戦ってるのに、
あたしだけ何もしないことにも罪悪感がある。

ビーマ:やれやれ、まだ伝わってないのか
とにかくおまえは、この俺の傑作カレーの前に
あいつらのことで腹一杯だったってわけだ
そいつは……下ごしらえが足りなかったことになるな
だから手早くやってこよう
それから改めてやり直しだ

ビーマはマキリの居場所を勘で見つけた。
マキリを暗殺した。

ビーマ:誰よりも強欲で嫉妬深くプライドだけは一丁前
負ける姿を見せたくねえから
自分の手足にした他人を前に出そうとする
そんなふうに遠くに隠れてイキってるヤツを見つけるのは慣れてる
マキリ:ひきょう、だ、ぞ……
ビーマ:真に戦士である俺であれば
弱っちいヤツを闇討ちするなんてことは許さんだろう
だが今の俺は本当に……ただの料理人であるらしい
ならば面倒でも下ごしらえくらいはするさ

マキリが死んで超巨大蠢魔も消えた。

シオン:巨大蠢魔とキャスターの反応は完全に消えています
おそらくマスターの方に何かあったのでしょう
あの様子からして排除された可能性があります
カーマ:誰に?
シオン:この作戦に参加してないランサーかライダーが第1候補かと
アーユス:キャスターまで消えちゃったけどなんでかな?
シオン:あの巨大蠢魔には膨大な量のラニメントが消費され続けていたはずです
その供給が失われ、しかし蠢魔の召喚は止まらなかった
キャスターの存在に必要なラニメントまでが自らの宝具に吸い取られてしまった
(それ以外の可能性もないわけではありませんが……)

ラニXIIの通信が入った。
ラニXIIはキャスターのマスターの機能停止が決定的要因と判断した。
褒賞令呪はそのサーヴァントのマスターに与えると決めた。
藤丸たちは必要経費分のラニメントを参加賞としてもらえるだけ。

ヨダナ:あれだけやって、必要経費の補填だけだと?!
メドゥーサ:どうせそんなことになると思ってた
アーユス:あれがいなくなったら次に来るのは……
損傷を受けたディフェンドやグロウ
それ以外のAIたちを治療しまくるフェイズよ
つまりリペアの私たちには本当の意味で稼ぎどき!
うおー!修理魂!
カーマ:なんていうんでしたっけこれ、やりがい搾取?
これでも私、頑張ったんですけどねえ……?
藤丸:そうだ、遅れたけど、頑張ってくれてありがとう
カーマ:うふふ、そう、それですよ
やりがいゲット!かろうじて差し引きゼロ!

高見から見下ろす「鳥」は思った。
最初の一歩としてふさわしくない。

青髯は生き延びてた。
ビルドの工場?
そこに誰かが現われた。

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン 鳥

曰わくランサーは外殻を壊して去った。
令呪すら残した。
現在は安定しすぎている。
サーヴァントとマスターには殺し合ってもらわなければならない。
その力こそがAEC法の根幹であり、世界を回す動力。
ゆえに新たなマスターを生み出そう。
ビルド筆頭用の実験形式は創出=インベント。
ある程度は自由度を許容する。
悪を携えて来たれAI=Alterero Invented型のマスターよ。

第7節 鈍痛はいつも見えない/re-construction

キープのAIたちが料理を欲しがってた。

セレシェイラ:あんたたち、普段
創意工夫など必要ない、安定供給が一番って言ってなかった?
ラニK:一度あの料理による未確認ステータスのバフ体験を味わってしまうと
あるならやはりあれがよいという選択にはなるのです
筆頭AIはあの料理を作るランサーのマスター
類似の能力を獲得しているのではと推測し質問してみた次第です
セレシェイラ:……わかった、やるだけやってみてあげるけど期待しないでよ

セレシェイラはラタトゥイユを作った。

ラニK:……なるほど、これは
セレシェイラ:待って!感想は言わなくていい!
これはあくまでも応急処置というか
味については気にしないで、ほんとに
ビーマ:そうかあ?なかなか捨てたもんじゃねえと思うが
セレシェイラ:い、いつ帰ってきたの、ランサー?!
ビーマ:ついさっきだ、なんかいい匂いがしたからよ
ビーマ:なかなかやるじゃねえかマスター
セレシェイラ:お世辞はいいよ……正直に言いなよ……
ビーマ:捨てたもんじゃねえぞ、普通に悪くねえって感じだ
ラニK:同意です
この料理は総合評価値231ポイント
おめでとうございます、合格です
セレシェイラ:……平均値も最大値もわかんないから反応しにくい……
ビーマ:あいつらそれぞれに別のパウダーかけさせたのは何でだ?
セレシェイラ:脚部に疲労が溜まってる子と
腕部に疲労が溜まっている子じゃベストの調整が違うでしょ
それよりも、今まで何してたの?
ビーマ:ちょっとキャスターのマスターをぶっ殺してきた
セレシェイラ:……は?
ちょっと待って、冗談じゃなくて?

セレシェイラは慌ててルールブックを読み直した。
勝ったマスターは敗北したマスターのAIコアに残っていた令呪
筆頭AIとしての権限を獲得する。

セレシェイラ:コアみたいなの取った?
ビーマ:ハッキリ言おう、知らん!
セレシェイラ:はあ、そうだよね……
(ルール的に何かまずい?
監督官、総合統括がどう判断するか……
何か自動的にフォローが発生するようになってる?
……わかんない……)

アーユスは怪我したAIを治療してた。
負傷者が減ったようで休憩した。
家族を作るのは大事な人が増えることと気づいた話をしてた。

アーユス:想像するの、大事な人が傷づいたら……
私の願いが叶ったら
みんなが傷ついたとき、今よりもっと苦しくなるかもしれないって
カーマ:だから……どうします?
その家族愛、諦めます?
アーユス:痛みを我慢する覚悟をして
受け入れる準備をして
辛いことがあるかもしれないって事実を理解して
私は家族を見つけなくちゃいけないんだって……気がする

休憩後、アーユスは要救助者を積極的に探すと決めた。
ラニメントが少ない怪我人は積極的に治療を求めないから。
こっちから声をかけないといけないと。
……そこにヨダナが現われて契約チップを見せた。
これを配って支払いは後払いにすればいいと。

アーユス:どうしたのバーサーカー?!
最高のアイディアだけど頭でも打った?!
ヨダナ:いつも言っておるだろう
わし様は知将でもあると

アーユスはチップを持って要救助者探しに行った。

カーマ:後方軍師ヅラで頷いているところすいませんけど
シオン:裏に、利子を含めて通常量の1.4倍のラニメントを
あとで支払うことに同意したとみなします
という一文が書かれているようですが?
カーマ:どんだけクズなんですか貴方は
頭ドゥリーヨダナです?
ヨダナ:今わし様の名前をナチュラルに悪口みたいに使わなかった?
シオン:愚かなことをしましたね
アーユスさんもチップの仕組みにすぐに気づくでしょう
書き換えと修正も簡単に済ませられるはずです
怪我人を利用して儲けるような行為……あの子がどう思うか

ヨダナは逃げた。
怒ったアーユスがヨダナを追った。
ヨダナは逃げながら、お気に入りの帯が切れていると気づいた。
怪我人を見つけた。

ヨダナ:この帯をくれてやる、それで腕を吊れ
それからリペアにこのチップを渡すがよい
おまえのような貧乏人から稼げるとは期待しておらんわ
そのためのチップだ

負傷者は去った。

ヨダナ:ま、契約は書きなおされるかもしれんが
通常量が稼げるなら無駄にはならんからな
それに……そう、ちょうどわし様はボロっちい帯を捨てて
新しくしたいところだったのだ

ラニBたちが壊れた街を直し始めた。
藤丸たちは野戦病院を解散しようとした。
DXが報告に来た。
まだ野戦病院を続ける必要があるらしい。
タイプDも負傷者は多い。
通常脅威への人員が足りない。
ちょうどバグ発生の通知があった。
藤丸たちも手伝うことにした。


エラーデータTYPEI(術)
エラーデータTYPEII(術)
エラーデータTYPEIII(術)

毎ターン、DXの援護射撃がある。
クリ率ダウン2ターンも入る。

エラーデータはこちらのスターを下げる。

エラーデータTYPEI(術)
エラーデータTYPEII(術)
エラーデータTYPEIII(術)


グロウから救援要請が入った。
藤丸たちも同行した。
アーユスたちも見回りに行くつもりだった。
負傷者がみんな中央に来てるわけではないから。
誰か=鳥?が、呟いてた。
あれが馴染むまで、新たな人格として動き出すまで、
今しばらくの時間が必要だ。
聖杯戦争は再開される。
聖杯戦争を利用する理由……我が愛のために。

ライノールたちがグロウに?いた。
何かを埋めてた。
「影」が現われた。


高長恭のみ出撃

正体不明の影(術)


ライノール:こいつらはランダムに発生してるだけだろうが
オレが元々調べていた座標系の要素を組み合わせてみると……
意外に食い合わせは悪くないかもしれねえな
言わなきゃ聞かないんだろうからオレから言うぜ
地図を作ってる
まあ地図みたいなモンが正しいが
高長恭:地図ですか
この世界の地理データなど
筆頭AIのあなたには既にインストールされているのでは?
ライノール:そのとおり、この地図に意味はない
地理ではなく機能を見ている
この世界がこの形をしていることに、どんな意味があるのか?
さっきの影とやらと合わせて何かが掴めそうだ
おまえが馬持ちのライダーで良かった
これからも足を貸してもらうぜ
高長恭:御意に
忠実なる乗り物としての扱いも私の望むところです
それが私ですので
(高長恭、斉の皇族、将軍
仮面の英雄……蘭稜王
今の自分はその先にある自分の形を心から忌避する
先に進まぬ、そのためであれば悪にでもなろうと誓ってる
ただの臆病者だ)

メドゥーサが自問してた。
そもそも自分は反英雄だ。
自分という女怪は様々な意味を持って在った。
黄金の剣を携えた自分はどのような自分なのだ?
何をもっとも怖がっているのか。
自分はきっと……彼女に召喚されるべきではなかった。

サクラはラニRの診断を受けてた。
ラニRは、筆頭AIに相談するのを推奨した。
彼女に相談しても解決しない気がするとサクラは拒否った。
それに、たとえ不適格になっても頑張るのはわたしでありたいと。
だからアーユスにもセイバーにも黙っているように頼んだ。

サクラはメドゥーサを見晴らしのいい丘に呼んだ。
狙撃されやすいとメドゥーサは警戒した。
ここはサクラのお気に入りの場所だった。
サクラはメドゥーサの話を知りたがってた。
メドゥーサは何かを話したらしい。
ただし姉さまの話は呪われるからと拒否ってた。
サクラはマテリアルをサンドウィッチに加工したお弁当を持ってた。
ピクニックという行楽をやりたかったらしい。

メドゥーサ:毒をくらわば皿までね
サクラ:むー、毒なんて入れてないけど?
メドゥーサ:そういう意味じゃない、こっちの話

近くで戦いの音が聞こえた。
DXと藤丸たちがいた。
サクラたちも加勢した。


サポートはNPCヨダナにした

エラーデータTYPE I(術)2体
エラーデータTYPE II(術)2体
エラーデータTYPE III(術)
正体不明の影(術)
正体不明の影(槍)
正体不明の影(馬)


藤丸たちも一緒に休憩するようサクラは誘った。
DXはまだ任務があった。
残りはどれも小規模なので藤丸たちは休憩することにした。

サクラにはAI聖杯戦争の他に願いがあった。
この場所を失いたくない。
それは戦いに勝って手に入れるべき願い。
でも勝たなくても手に入るのであれば?と。
セレシェイラが現われた。
でもすぐ逃げた。
サクラは呼び止めた。
セレシェイラは状況が知りたかった。
話せそうなのはサクラしかいなかった。

セレシェイラ:ランサーが知らない間になんかやったみたいだし
サクラ:キャスターのマスターを始末したのはランサー……?
セレシェイラ:……たぶん
サクラ:おかげで怪物は消えてグロウも助かりました
既に復旧作業に入っています

サクラはピクニックに誘った。
セレシェイラは拒否った。

セレシェイラ:仲良しこよしなピクニックとかできるわけない
あたしの胸の中にある罪悪感をどうにかしてほしい
何かやると逆に強くなる
だから幸せになりたくない
勝ちたくない
あたしは……誰かにあたしを殺してほしい、罰してほしい……のかも

セレシェイラはビーマと合流した。

セレシェイラ:あんたのやったことでキャスターの怪獣は消えたみたい
それ以外のことは……
ランサー!あれって……!?
ビーマ:どういうことだ、こりゃあ?
話が違うじゃねえか

蠢魔が復活してた。

第8節 悪性再起動/fireworks(not stairmine)

藤丸:こいつらは?!
今までのと少し違う……?
シオン:なぜ?!キャスターは既にいないはず……
カーマ:実際いるんだからしょうがないでしょう
下がってください、マスターさん!
サクラ:無事のようですね皆さん、はぁはぁ
ヨダナ:そっちの策かと思っておったわ
メドゥーサ:こっちの台詞だけど
アーユス:今はそんなことしてる場合じゃないでしょーう!


サポートはNPCメドゥーサにした

蠢魔?(狂)5体


メドゥーサ:こいつら!
ヨダナ:今までのよりも強くなっておる……?
カーマ:タチの悪い何かが中に入ってる気がしますね


サポートはNPCヨダナにした

蠢魔?(狂)3体
???(術)ジル
???(狂)ヨダナ
???(剣)メドゥーサ
???(馬)蘭稜王
???(槍)ビーマ


ヨダナ:そこか!隠れてないで出て来い!
マキリ:隠れておったつもりはないがな
ビルド筆頭AI、AI聖杯戦争のマスター
名は……マキリ・ゾォルケン……魔術師である

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン マキリ・ゾォルケン

権限を奪われなかったマスターは再利用される。
ビーマは霊核が砕けたのを確認しなかった。
シオンは記録を確認した。

シオン:キャスターそのものがどうなったかは明言してない。
わたしたちが勝手にそう思っただけです
(正確でありながら不十分な情報を……
意図的にそう伝えたかシステムとしてそういう伝え方をせざるを得なかったのか
そのどちらかで話は変わってきそうですが……)

マキリは蟲と使い魔を融合させた。
だから強化されてた。
ジルも生きてはいたけど半死半生だった。
ジルも蟲を融合させた。
また超巨大蠢魔となった。
マキリ自身も超巨大蠢魔に融合した。
これでマスターが狙われることもない。
サクラはラニメントをメドゥーサに与えた。


サポートはNPCヨダナにした

蠢魔?(狂)6体

超巨大蠢魔(術)

蠢魔は敵を倒すとチャージプラス&21782HP回復
攻撃を受けるとHP5000回復
最大HPマイナス
クリティカル無効
宝具被ダメージダウン(宝具無効)がかかってる
回避2回2ターン&被ダメージで相手に混乱2回2ターンを使う
8ターン耐えると終わり


メドゥーサはラニメントの効果が切れて元の霊基に戻った。
のでサクラは令呪でアテナ霊基に戻した。

マキリ:令呪を切ったか、しかし遅い
使うならこうなる前に使うべきであったな
貴様らに必要なのは
この儂という存在を一息に消し飛ばす出力じゃ
必死に思考を奔らせておるのじゃろうが、変わらん、変わらん
この力で儂は世界を我が手にし、根源へと至る……!
ライノール:変わらない、同じ
それが観測できてりゃ、いくらでもやりようはあるさ
つーわけで、集合だ、野郎ども

ラニTが集まってた。

藤丸:トランスファーのAIがあんなに……
ラニT:だが、のっと野郎どもです
われらは、がーるず
ライノール:このライダーの宝具は……名前は忘れたが
仮面を外して顔を見せることだ
それを見た味方の能力を増大させる
オレはその本来発生する増幅分を保存し
凝縮してこの未来に送っておいた
オレが使える術式の属性は虚数……
虚数空間をポケットにしてヒョイヒョイとな
……ライダー、そんなに道具として在りたいなら
道具らしく使わせてもらうとするぜ
ただの術式のスイッチとしてな
高長恭:望むところです
ライノール:この花火、なんて名付けるかな
1回こっきりの純然たる大砲
スターマインなんざ馬鹿げた話だ
ラニメントファイアワークスとでもしておくか

ライノールは超巨大蠢魔を「砲」で消滅させた。

シオン:今の大規模術式はこの場に紐付けられているものでした
おそらく位置や角度を変えることすら不可能だったはず
事前準備が必要な一発勝負の術式をピンポイントで組んでおける
……未来視に近い術式を?
ライノール:オレは未来を計測し、必要なものを送っているだけだ
どうやらオレはそういうものらしい
おまえはAIじゃなかったか?
だからといって違うとは限らんだろう
分割思考に慣れているなら少しは感じ取れるはずだ

急に地震が起きた。
ラニXIIの通信が入った。
キャスターの霊核の完全消失を確認。
ライダーのマスターにビルドのAI権限が委譲される。
パーティション統合も行われる。
トランスファーとビルドは隣接する。
そのための世界転換が始まる。
揺れはその影響。
AI聖杯戦争が進むにつれ、
内部世界を回転させ、
虚数羅針盤の基本軸を再定義する。
それこそがこの聖杯戦争のメカニズム。

誰かが合議してた。
第1段階到達。
AEC法は進行中。
暫定スヴェドベリ数……目標未達。
3番による提起……2番により否定。
1番による別命題の提起。
Alterego Import型マスターは計画に最も支障を来す。
全番、同意。
仮に不純物と化した場合は……に排除権限を与える。
この計画は、この実験は、この生産は
全て世界を滅びから救うため。
月が南天へ昇らぬことを、
冥界の鳥は望むだろう。

第9節 廻転という罪/future

藤丸はカーマの声で目覚めた。
白い綿のようなものに囲まれてた。
棺の中のようなベッド。
ペーパームーンの外周世界。
世界の回転で外周まで飛ばされたらしい。
シオンはアーユスからコピーした位置情報プログラムを使った。

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン第9節マップ

パーティションが入れ替わってた。

シオン:ペーパームーンは羅針盤であり
回転する機構も具えてはいました
ジャイロコンパスのような回転モーメントが
調整に必要というのは
マクロ的には首をかしげますが
この世界においては筋が通った話であるのかもしれません
支配エリアの統合は2つの意味を持っています
勝者ライダー陣営はラニメントを確保できるエリアが倍になったこと
飛び地がなくなったこと
統合されずにビルドが残っていたなら
ライダーにとっては飛び地となっていました
そちらをホームとするように移動すれば
今度はトランスファーが飛び地に
どちらかしか守れない状況になり
もう一方の陣地が好きに空き巣される状況になる
これを防ぐためにパーティションを統合するルールになっているのでしょう
常に敵同士が隣接している状況を維持するとも言えます

藤丸はとりまアーユスたちとの合流を決めた。
アーユスの合意で、シオンはトレーサーを仕掛けたらしい。

カーマ:あんなバカ火力の攻撃方法を持ってるとは想定していませんでした
これからは油断しちゃだめですよ、マスターさん
次はあれがこっちに飛んでくるかもしれないんです
シオン:あれは1回限りの大術式
そう簡単に放ってくるとも思えませんが
油断するべきでないというのは同感です
(加えて彼には、彼だけに見えている何かがあるような気もしました
聖杯戦争を戦い抜くことの他に答えを探そうとしている雰囲気
しかしどうあれ警戒すべきなのは変わらないその答えが益になるか害になるか、わからないのですから……)

ライノールが自問してた。
AIとしての使命以外に巨大な方向性がある。
今は進めという衝動が勝る。
自分は何かから分かたれたのかもしれない
未来という方向性を持って存在する……で。

ライノール:ズレてやがる
そもそもこの世界が円形をしていることにも意味が……
あの運動はこうするために……?
いや、鍵は未来だ
必要としているんだろう、この力……遠心力を
わかったかもしれねえ
この聖杯戦争によって何が引き起こされるかを!
そもそも聖杯戦争ってヤツはそれを目的として……
???:不純物と判断、排除を実行する

ライノールは超遠隔狙撃を受けた。

高長恭:追撃の様子も気配もありません
おそらく狙いはマスターの暗殺で……
ライノール:仕事は済んだからもう用はねえってことか
都合の悪いことに気づいちまったらしい
高長恭:マスター、申し訳ありません、私は……
ライノール:こっちこそ、まともに戦わせてもやれず、悪かったな
高長恭:いいえ、あなたはこのような私を理解してくださいました
ライノール:ライダー、あれを……
無駄かもしれんが、それで何かが変わるかもしれないなら……やる
それがオレだ
オレのマスター権が放置されたら
代わりのマスターが生まれるかもしんねえし
サーヴァントを2騎従える、裕福なマスターがいれば……
そこに仕えるのもいいだろ……
高長恭:さらばです、マスター
最後のお言葉ですが、私は二君に仕える気はありません
ここで退去までの時が過ぎるのを待つだけです
マキリ:道具として扱われたいのか?
最後の儂という蟲1匹が影に隠れておったのに
ついぞ気付くことはなかったのう
令呪を残しままで逝くとは!
その令呪を以て命じる
ライダーよ、我が蟲を受け入れ
マキリ・ゾォルケンの新たなサーヴァントとして服従せよ

第10節 花弁薄命/red lotus flower

藤丸たちはキープにいた。
トレーサーが反応してる。
実際、アーユスたちと合流できた。
ヨダナが料理を食べたがってキープまで来たらしい。
ラニメントを払って加工したラニメントを食べる。
効率は悪いけど、AIの構造体維持の効果がある。
ただ、バーサーカーが食っても意味はない。

カーマ:ここにいるAIの種類が偏っているような気がしますが
こんなものなんですかね
タイプKはともかく、タイプTもやたら多いような
アーユス:言われてみればそうね
マキリ:さて何故かのう?
藤丸:キャスターの!
マキリ:今は違う
シオン:あの大術式を生き延びただけでなく
サーヴァントまで奪っているとは
高長恭:逃げろ……もはや私は……いや、この男は……
ヨダナ:仕留めどきだ、場所的には不安が残るが、さっさと済ませるぞ


高長恭(馬)

クリ率アップ&毎ターンHP1000減少がかかってる
Artsアップ2ターン&クリ率アップ2ターン&クリ威力アップ2ターンを使う

紫ゲージブレイクで終わり


ビーマ:人の庭で何してやがんだ、おまえら?
セレシェイラ:(あの子たちじゃ……なかった、か
いや別に会いたかったわけでも……
会って何かをしたかったわけでも、ないけど)

マキリは仮面を外すようライダーに命じた。

マキリ:のう、貴様ら……移送部のAIが妙に多いとは思わんかったのか?
シオン:カーマ、藤丸さんを守って!
エーテライトで地面に倒します!
高長恭:(私は……悪であってもよいと思ったが
真実の悪になりたいわけではなかった……)
マスターよ、やめていただきたい
このようなことは……けっして、許されぬ……
マキリ:支配下にあるAIはただの道具である
貴様の宝具で励起する奴らのラニメントと
儂が埋め込んだ特別製の蟲を反応させるのだ

爆発が起きた。
AIの体内の術式を一斉起動する自爆装置のようなもの。
カーマが花をあげたAIもいた。
倒れたラニK、ラニR、ラニDは蟲が集める。
アーユスたちはすぐに動ける状態ではなかった。
ビーマは鎧を着てマスターを守ってた。
このまま離脱するようセレシェイラに進言した。

ヨダナ:どうした?!なぜ戦わん!
腰抜けか、腰抜けかよビーマ!
ビーマ:いいやがる、いや
戦を煽っておきながら
大事なところは他人に任せるお前のやり方か?
カルナたちをそう動かしたように
今の俺は、この弱っちくて心も脆そうなマスターに
奉仕してやりてえと思ってる
俺たちがヴィラータ王の宮殿に潜り込んでいたときな
俺は料理長バッラヴァとして働いていたんだが
自分でも不思議なことに……嫌じゃなかったのさ
俺の料理で誰かが喜んでくれるのはいい
今の俺はそれを思い出している

ビーマたちは逃げた。

高長恭:がっ……か、は……
マキリ:もしや舌を噛んだか?
よいよい、好きに懊悩するがよい
儂の蟲がその身体を動かすことに変わりはない
カーマ:……ほんと、最悪です
ライダーさん、あまりにも可哀想なので愛してあげます
その苦悩を、その誇りを、その痛みを
その……利用されてしまった可愛い偽悪を


サポートはNPCカーマにした

高長恭(馬)

クリ率アップ&精神異常無効
毎ターンHP1000減少がかかってる
チャージプラスを使う
無敵2回3ターン&攻撃アップ2ターンを使う
6、9、13ターンで移送部爆弾準備→7、10、14ターンで全体HP3000~6000ダメージ
青ゲージブレイクでクリ威力アップ&クリ時に防御アップ
毎ターンHP3000減少がかかる
紫ゲージブレイクで攻撃アップ&防御無視と
毎ターンHP6000減少がかかる

ヒロインX、千代女
燕青、小次郎、シャルロッテを入れた

紫ゲージHP2万で全滅した
霊脈石コンティニューした
宝具連射してシャルロッテのみ生存でギリギリ倒せた


目覚めたアーユスはラニメントをヨダナに与えた。

アーユス:バーサーカー、行ってあげて
私も、絶対に、許せないから
あいつは、逃がしちゃだめ
ここで仕留めないと、同じことが起きる
ああ、家族が死ぬところなんて見たくない
でも家族が死ぬところすら見れないのと、どっちが……

ヨダナは考えた。
理解はできる。
もっとも効率的なのは弱者を利用することだ。
あの老爺は正しい。
それが気にくわない。
自分以上の賢しさなど許せるものではない。
それは王子に対する不敬以外の何者でもない。
自分が思いついてもスマートではないからやらないだけのことだ。
もう1つ。
ここで悪辣を行ったやつらに鉄槌を下したら
見ている奴らだってスカッとして自分を賞賛するだろう。
なら……しょうがない、やるしかない。

ヨダナ:さっきからあらぬ方向に矢が飛んでいくばかりではないか
カーマ:あら、そう見えました?
少し集中する必要があったので
そのときはライダーを抑えてほしかったのです
マスターさんはどうです?
藤丸:やりたいことはなんとなく

カーマはマキリを花の結界に閉じ込めた。
結界内にヴァジュラの炎を載せた。
マキリは燃え尽きた。

シオン:全力をもって探査しました
あの老人の気配、完全に消失しています
高長恭:アサシン、バーサーカー、感謝、する
終わらせてくれたことに感謝しよう
(信じていたものに、全てを捧げていたものに
妬まれ、疑われ、疎んじられ
敵意を向けられるのは辛い
いっそのこと、名誉も手柄も
全てをくすませる悪に……
不器用がゆえにそうなった自分には
真の悪を受け入れることもできず
逃避と錯乱が名を変えた偽者の悪に
口を付けるくらいが精々で
偽悪すら飲み干せぬまま、その苦みだけを舌に感じて眠るのだろう)
カーマ:いつのまに、あんな趣味の悪いマスターに鞍替えしてたんです?
高長恭:我が最初のマスターは、何者かの襲撃で殺された
超遠距離からの一撃
この世界にはアーチャークラスのサーヴァントがいる可能性がある
気をつけろ、我々はひょっとしたら最初から騙……

高長恭は消えた。
ラニXIIに通信が入った。
サーヴァントライダーの霊基消失が確認された。
サーヴァント戦を重視して、実行者はバーサーカー。
リペアのマスターはトランスファーとビルドの権限が委譲された。
世界転換が始まった。

第11節 揺籃遺言/whoever

藤丸たちは外周部にいた。
アーユスたちも近くにいた。
アーユスは気づいたら権限が増えて困惑してた。
またパーティションが入れ替わってた。

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン第11章マップ

シオンはディフェンドに向かうのを進言した。
アーチャーの件を統括AIに問いただすため。

アーユス:いないと思うけどなあ?
ヨダナ:ライダーが死に際に錯乱したというだけではないのか?
シオン:確かめておいて損はないでしょう
カーマ:私はノーコメントですね

とりまAIたちの仕事を手伝う。


サポートはNPCヨダナにした

構築部の建設仕事A(狂)ゴーレム
構築部の建設仕事B(狂)ゴーレム
構築部の建設仕事C(術)要石

構築部の建設仕事A(狂)ゴーレム
構築部の建設仕事B(術)要石
構築部の建設仕事C(剣)スプリガン


サポートはNPCカーマにした

移送部のおつかい仕事(馬)狼3体

移送部のおつかい仕事(馬)ワイバーン3体


ラニTたちはアーユスにラニメントを渡してた。
ボーナスも弾んでた。

アーユス:ちょっと多くない?大丈夫?
ラニT:これからずっと片道切符のすぴーどすたー、なのかなと思っていたので

ラニTは競技会にアーユスたちを誘った。
AIに性能差はないので、1/100以下のタイム差になる。
ヨダナは賭けの胴元になって儲けるのを思いついた。

アーユス:おかしな企み禁止!


サポートはNPCヨダナにした

治すべき損傷(槍)骨2体
治すべき損傷(剣)ヤドカリ

治すべき損傷(槍)骨
治すべき損傷(剣)ヤドカリ
治すべき損傷(殺)ゴースト


ラニRたちはアーユスにラニメントを渡してた。
アーユスはこれでスタート地点に戻った気がした。
シオンは当初の目的を訴えた。
カーマのように2体目のイレギュラーがいるかもと。
またランサーやセイバーがアーチャーを使役してる可能性もある。
ヨダナにランサーのことを聞くと、怒って先に行った。

アーユス:ランサーのこと聞くと今まで以上にむくれちゃうのよねー
何があったんだか……

藤丸たちは中央のDXのバグ退治に協力してた。
シオンはDXにいきなりエーテライトの糸を投げた。
DXはかわし、それ以上は攻撃とみなすと警告した。
装甲を外すようシオンはDXに頼んだ。
DXの手に令呪はなかった。
もしマスターがいるならDXが候補だった。
炎のケルベロスが現われた。
中央のAIを狙ってた。
DXは藤丸たちに協力要請した。


サポートはNPCカーマにした

ケルベロス(馬)2体

宝具封印1ターンを使う


藤丸は魔獣の消え方に見覚えがあった。
黄金の粒子になるサーヴァントの消え方。
DXはタイプ間通信で情報共有を受けた。
魔獣は各区画でAIを狙ってラニメントを回収してた。
発生源はグロウ。
つまりセイバーの違反行為だった。

第12節 サクラの夢/I hate love.

メドゥーサが自問してた。
あのマスターが嫌だった。
気を抜けば絶対、この子を愛してしまう。
自覚してしまったのなら、他にない。
……ケルベロスを召喚した。

藤丸たちがグロウに現われた。
倉庫の奥でサクラが寝てた。
ラニメント不足。
サクラは自分のラニメントを自動的にメドゥーサに流してた。
ある段階からずっとそうだった。
キャスターの使い魔との最初の戦闘で傷ついた際、
アーユスが治療したときから。
マスターとしての部分はブラックボックスが多い。
そこに影響が出るか、経過観察しかなかった。
タイプRはラニメントを流す経路が壊れてるとサクラを診断した。
経路に穴が空いているようなもの。
筆頭AIでも治療は不可能。
サクラもそう感じたはず。
なのでロスを見越して余分な量を流すしかない。
メドゥーサが気づいたのは2匹目の超巨大蠢魔で令呪を使ったとき。

メドゥーサ:この場所を守ってと令呪に願った
だから私は何としてもサクラを守ります
莫大なラニメントを流せば、きっとサクラは目覚める
ヨダナ:わし様はこの聖杯戦争に勝って
全てを手に入れるという欲がある
他のAIはわし様の未来の資産だ
勝手に手を付けられては困るな!
カーマ:身勝手すぎて逆に潔いですねぇ
欲は堕落に至る滑り台、評価してあげますよ、ふふふ
シオン:どのみち次はセイバーかランサーを倒す予定でした
マスターの支援がないのも好都合
藤丸:無差別にAIたちを傷つけるなら、止めるしかない……!


サポートはNPCヨダナにした

メドゥーサ(剣)
ケルベロス(馬)

ケルベロスは攻撃時にNP吸収
こちら全体に宝具封印1ターンを使う
ケルベロスを倒しても次ターンで復活する

メドゥーサは防御アップ
攻撃時に防御強化を1つ解除する
1ターンで無敵2回を使う
2ターンでチャージアップを使う
青ゲージブレイクでケルベロスを即死→チャージMAXになる
紫ゲージブレイクで弱体無効
攻撃時に高確率で石化状態の敵に即死付与がかかる
石化1ターンを使う

モルガン、バニヤン
ヒロインXオルタ、清姫、サロメを入れた
全員にカレイドスコープ、魔導元帥
メドゥーサの赤ゲージHP26万で全滅
霊脈石コンティニューした
宝具3連射ぶっぱ後にバニヤン死亡
ヒロインXオルタの宝具でメドゥーサを撃破
残ったケルベロスはQuickを3枚→クリティカルQABで撃破


メドゥーサ:目の前にあれば手放したくないと掴んでしまう
棘だらけの誘惑
それが愛というものなのでしょう?愛の神よ
カーマ:さあ、どうでしょうかね
ヨダナ:何をやっとる、逃げる気だ!
カーマ:あ、ごめんなさーい、油断しちゃいました♡
シオン:しかし深手は与えました
霊核損傷一歩手前というところです

メドゥーサはサクラを連れて逃げてた。
目覚めたサクラは謝ろうとした。

メドゥーサ:逃げて逃げて逃げましょう
そうすれば貴方の望むものは手に入る
サクラ:でもどこに逃げるの?
メドゥーサ:さあ、貴方がいきられる場所であれば、どこでも
統括AI……あれは監督官として予備の令呪を持ってるはず
襲って奪うことができれば……あるいは

誰かがそれを感知した。
禁則処理を検知。
対処の実行要請。
この段階での直接的排除は認められない。
よって移動力のみを奪うべし。
メドゥーサは足を超遠距離狙撃された。

メドゥーサ:(殺す気はないが逃がさないという一撃
先ほどの彼女ら……違う
ランサー……恐らく違う
ならば誰が何の目的でこんな……)

メドゥーサは魔眼キュベレイを使った。
こちらを見ているものを石にする。
その視線を辿った。
誰かに魔眼が向かい、反射された。
メドゥーサの魔眼の目が潰れた。

メドゥーサ:この魔力と存在強度
神霊級サーヴァント……
(こんなサーヴァントいるはず……
いや、実際にいるのは確実
となると、その意味は……)

藤丸たちが追いついた。

メドゥーサ:そう、始末させるのは
あくまでも聖杯参加者に……というわけですね
シオン:セイバー、ひょっとして貴女……
メドゥーサ:下がっていてください、サクラ
私は最後まで貴女の味方ですから……


サポートはNPCヨダナにした

メドゥーサ(剣)

メドゥーサは防御アップ
宝具封印がかかってる
1ターンで無敵3回3ターン
弱体無効3回3ターン
スター率減少3ターンを自身に使う


サクラ:ごめんね
貴女のこと、悪役にしてしまって
そんな、王子様みたいな貴女、なのに……
メドゥーサ:いいえ、これは見かけだけです
信じられないというなら、いつもの喋り方に戻るわ、サクラ
私は最初から変わらない、私は貴女の飼っている怪物
だから好きに使って良かった
謝ることなんてない
サクラ:きっと……わたしも怪物だったの
1つのことしか見えていなくて
そのためなら何だってできて
でもそれは他人が見れば狂っているようなことで
間接的に誰かを傷つけていた
メドゥーサ:貴女が本当の怪物にならないよう
そのぶんまで私が怪物だった
だから……わたしたちはちょうどよかったの
サクラ:じゃあ……ありがとうって言わせてね
距離感、慣れてなくて……鬱陶しかったかもしれないけど
メドゥーサ:あれは……照れ隠し、のようなものよ
こっちも慣れてなかったから
ぶっきらぼうになってただけ
サクラ:そうなんだ、それなら嬉しいな
いつかまた友だちみたいに歩いてピクニックに行けたらいいね
そして2人で、大事な場所に帰ってきて……
メドゥーサ:ええ、それはとても楽しみね
時間みたい……
心配しないで
サクラが寝ている間に、あっちとはそれなりに話をつけておいたから
……次の予定もできたことだし、じゃあ
サクラ:……うん、またね

メドゥーサは消えた。

シオン:セイバーが消えたためでしょう
また回転が起ります
サクラ:わたしも……消えます
ラニメント不足で構造体がもうぼろぼろですから
アーユス:……
サクラ:貴女のせいではないですよ
これは本当に避けられないことだったんです
アーユス:リペアの筆頭AIとしては悔しさしかないわ
敵の立場だったからこそ
こんな形じゃなくて、まっとうに決着をつけたかった……
サクラ:最後に……おねがいが
1人にしてもらえませんか
話したいことがありますので
ヨダナ:何やら矛盾してはおらんか?
カーマ:どーでもいいでしょう
ほら行きますよ

セレシェイラが現われた。
サクラに謝った。
本当はセイバーよりも先に様子がおかしいと気づいてたから。

セレシェイラ:あたしが言えば、どうにかすれば……
あんたは、こうならなかったかも
セイバーもあんたも……こんなふうには……
サクラ:ほら、わたしとセレシェイラさんは一応、
敵同士という立場でしたし
セレシェイラ:それでもあたしは……罪悪感を感じてる
一番あたしが考えたくなくて、やりたくなくて
でも絶対に体の中から消えないことが、また……
サクラ:……罪悪、感
貴女があまり戦わなかったのは、そのせいなんですか?
セレシェイラ:あたしに戦う資格はないんだ
何かを願う資格はないんだ
何かを手に入れる資格はないんだ
だって、あたしには罪悪感がある
晴らせない罪の意識がある……
サクラ:ああ……なるほど
やっぱり、そうなのかもですね
わたしたちは、きっと、わたしたちのカケラです
だから、自分らしくあれたら
それでいいんだと思います
ただ貴女は貴女であることを貫けばいい……
セレシェイラ:……なんで?
サクラ:それに殉じた私みたいに
ちょっとだけ満足した気持ちで消えられるからです
セレシェイラ:ま、待って……まだ
サクラ:逆ということもあるのかも
セイバーもそうだったから
それから逃げたいだけの自分だからこそ
目を離せなくて、それがよく見えてしまう
普段とは違うアプローチをかけられる、みたいな
セレシェイラ:ねえってば!サクラ!
ビーマ:飛ばされる準備だマスター
そいつはもう、止まってる

第13節 瞳の行く先/centrifuge

時間軸が戻ってメドゥーサの取引シーン。
最後にサクラと話す時間と引き替えに情報を提供した。
遠距離狙撃したものがいる。
自分を見ているものに魔眼を放ったら反撃された。
純度の高い神霊級サーヴァント。
魔眼には情報が残っている。
シオンなら解析できる。

藤丸たちは世界回転で外周にいた。

カーマ:で、マスターさん
これからどうするつもりなんです?
残るは風神の息子、ランサーだけ
(正確にはバーサーカーも残ってはいますが
あの欲深なおばかさんは別のどうとでも……
最後にちょろっとつついただけで堕落させられそうですしね)
藤丸:この聖杯戦争の真実を知らないとダメだと思う
シオン:……その答えは計算どおりです

シオンは魔眼をコンパスのように使った。
魔眼が見たものに導いてくれる。
アーユスたちと合流して補給もする。
ランサーは計算に入れて動くようなものではない。
コンパスをたどると中央区だった。
教会の中ではない。
DXは藤丸たちを制した。
ヨダナはいきなりDXを攻撃した。

ラニXII:こうなれば仕方ありませんね
シオン:計算どおりです
強引にでもエーテライトを刺して確認すべきでした
アーユス:普通のAIなら装甲のあるタイプDでも
バーサーカーの一撃に耐えられるはずがないわ
シオン:筆頭AIの構造体を丸ごと覆い
その中に別の存在を隠すという
チートレベルの偽装システム
そんな権限を持っているのはただ1人
ラニXII:彼女が私のサーヴァント
最初の1騎、アーチャー
真名は……ドゥルガーです

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン ドゥルガー

カーマ:……最悪、マジ最悪です
絶対に会いたくないサーヴァントの筆頭を連れて来ましたね
パールヴァティーの別側面ともされるシヴァの神妃
シオン:パールヴァティとは対照的な
争いや戦いを象徴する女神……でしたか
カーマ:あれはほぼ完全に戦闘用の女神です
殲滅用、が正しいでしょう
数多の怒れる神々が作りだした魔神を殲滅する機能
それがあのドゥルガーという女神の本質なのです
なぜか同じタイプの依り代を使っているところも
パールヴァティーと同じで実に嫌ですね
ドゥルガー:カリの臭いのする男
それから……これはヴァーユ?
ビーマ:隠れて様子を窺おうってのは虫が良すぎたな
ラニXII:生き残っているサーヴァント全員が集まっているようですね
上位情報へのアクセス権限を一部開放しましょう

ラニXII曰わく、ドゥルガー召喚で聖杯戦争は可能になった。
ペーパームーンが動かなくなったのはAI聖杯戦争という実験のため。
実験が終わると動くようになる。
ただし今までとは違う形で。
藤丸たちは人工アルターエゴ。
世界回転で魂を遠心分離し転写する。
アルターエゴ・セントリフォージ……AEC法。
外周の衝撃吸収スペースはコフィンと似たようなもの。
霊子を逃がさない器、分離した人格を確保する揺籃。
サーヴァント消滅での回転は予備動作、下ごしらえで、人格の分離は起っていない。
本番は儀式完了したとき。
目的は世界=白紙化地球の滅びの回避。
ペーパームーン内部に聖杯が発生。
呼応してラニXIIが固定化された。
ラニXIIは聖杯の力で演算し、世界の終わりを結論づけた。
一番の問題は戦力が足りないこと。
戦力増強にアルターエゴに目をつけた。
ある人格の一側面が主となるだけでアルターエゴとして成立するなら
1つの本体から2騎のアルターエゴを生むことは可能か?
あるサーヴァントを1騎として用いるより、
複数のアルターエゴを生む方が戦力的に有効なはず。
それがアルターエゴ・インクリーズ=AI戦争。
無限アルターエゴ製造計画の要です。

第14節 殲滅女神/how to avoid destruction

無限アルターエゴ製造計画の続き。
ライダーを殺したのはシステム根幹に介入する可能性があったから。
セイバーはラニXIIを殺す意思を見せたから。
ドゥルガーは超大規模容量を有する孔がある。
ラニXIIは始めに5騎のサーヴァントを召喚し、
未覚醒霊基のままドゥルガーの孔に保存させた。
最初の回転で5騎のアルターエゴを生んだ。
英霊の影はアルターエゴの欠片のようなもの。
サーヴァント退去時のエネルギーは、
ペーパームーンを回転させる動力2回分。
4騎分の退去パワーでドゥルガーは世界を回す。
あらたなアルターエゴ5騎を確保。
次に2回目の回転を行い、次の聖杯戦争の参加者とする。
これを繰り返せば、無限にアルターエゴを生み出せる。

シオン:そうやって何度もアルターエゴを生み出した結果
原型となるサーヴァントの魂がすり切れる……とは思いませんか?
※攻殻のゴーストダビングみたいな話ですね
ラニXII:アルターエゴの抽出が本体にどのような影響を与えるかは
さらなるデータ収集と検証が必要です
アーユス:聖杯戦争を続けたらどうなるの?
具体的に何が起こるの?
ラニXII:勝者のアルターエゴ・サーヴァントは戦力として保存
勝者のアルターエゴ・マスターは総合統括として融合
次のAI聖杯戦争を始めます
アーユス:わたしたちの……願いは叶う?
ラニXII:叶うでしょう
勝者は私と融合し、次の総合統括として次の聖杯戦争を管理します
アーユス:私は……家族がほしかったのに
ラニXII:貴女が勝ったなら
そういうパラメータ設定をすることは自由です
アーユス:私は戦争なんかが起こってない
穏やかなところで家族と暮らしたかったの
セレシェイラ:アルターエゴ・マスターって言ったよね、どういうこと?
ラニXII:ランダマイザは、ランダムにアルターエゴ化させるという意味のものです
アルターエゴを管理するに最も適したマスターは、どのようなマスターか?
その解を得るためにマスターもアルターエゴを用意しました
キャスターのマスターは創出タイプ
0から創りだしたに等しい、競争心の強い人格を目指しました
外見と名前はカルデアのデータを見て当てはめました
人に対する共感性はあれど、魔術師的な合理と計算が上回る
聖杯戦争を引っ張る役を期待していました
ライダーのマスターは収得タイプ
かつてペーパームーンに触れたことがある人間の要素を読み込み
そこから分離させたアルターエゴです
状況理解度と対応力が高く、それゆえ逸脱行為に至りました
セイバーのマスターは模造タイプ
ある人間の姿形が先にあり
その人格を模造したものです
つまりドゥルガーの依り代となっている少女です
AIマスターの願いとは、アルターエゴ性の発露です
所詮は他人からの借り物
そう重視するものでもないかと
セレシェイラ:なら、このあたしの罪悪感は何なの
そんなもののせいで、あたしっ……!
ヨダナ:このわし様がくだらぬ話題を切ってやろう
大事なのは自分の願いだけだ
そう、だからおまえもだな
自分の願いはどうしてくれる?!
他のことなぞ知るか!
という心持ちでいるべきなのだ
だから聞くぞ、このドゥリーヨダナのマスターよ
おまえには願いがまだあるか?
アーユス:……うん、うん!
ヨダナ:ならば!それを手に入れること以外、考える必要などない
願いを叶える方法はただひとつ
こいつらを倒してシステムを乗っ取るしかあるまい!
シオン:勝者のマスターは統括AIとなる
ならば、藤丸さんが勝った場合はどうなりますか?
ラニXII:貴方たちは計算外
何らかの要因で巻き込まれてしまっただけの
アルターエゴ・イレギュラーです
アルターエゴを管理するマスターを最終決戦時に完成させる
その目的と矛盾するものではありません
外側の貴方たちがどうなるかも、
戦力が必要量に達するのであれば
考慮する必要はありません
よって、貴方たちも問題なく、新規監督官になっていただきます
カーマ:つまり聖杯戦争に勝っても外には出られないってことですよね
藤丸:ずっと聖杯戦争を続けてもいられない
……外に戻る!
ラニXII:どうして破滅の回避方法を理解してくれないのですか
シオン:破滅の正しさと破滅の回避法の正しさが
観測した本人以外には理解できない
アトラス院でもままある話です
ラニXII:これは私の星が示しているのです
私はこの世界の第5元素、いわば存在の原理そのもの
対立すべきではないのですが、仕方ありません

ラニXIIはオシリスの塵に姿を変えた。

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン第14章オシリスの塵


サポートはNPCヨダナにした

ドゥルガー(弓)

毎ターン20000HP回復(永続)と
毎ターン宝具アップ(永続)がかかってる
弱体無効2回5ターンを使う
防御アップ5ターンを使う
緑ゲージブレイクで終わり


カーマ:いくらドゥルガーでも
同じサーヴァントという枠組みに入っている以上
こんなに差があるはずが……!

シオンの解析が終わった。
ドゥルガーたちはラニメントを使ってない。
聖杯の魔力をそのまま使ってた。

カーマ:別のルールで燃料補給してるってワケですか?ずるい!

セレシェイラはサクラの願いを思い出してた。

セレシェイラ:あの子は、その願いだけに殉じて消えて行ったあの子は、
いったい、何だったの?

ビーマは何がしたいか聞いた。
セレシェイラは罪悪感しか思いつかなかった。
でもちょっとだけムカついてた。
たぶん、あいつらをぶっ飛ばしたらすっとする。

ビーマ:それがお前に対する奉仕だっていうんなら
俺は戦えるぜ、お前のサーヴァントとしてな
セレシェイラ:じゃあ、注文するね
チップを渡したいけど今はないから
代わりに令呪をあげる
いつの間にか増設されてた二画目も全部
あたしはあの子の願いをどうでもいいみたいに言ったあいつらが許せない
……ぶっ飛ばしてきて


サポートはフレンドのエルキドゥにした
NPCビーマは固定出撃

ドゥルガー(弓)

毎ターン20000HP回復(永続)と
毎ターン宝具アップ(永続)がかかってる
無敵貫通4ターン&宝具アップ5ターンを使う
青ゲージブレイクでクラス相性不利を打ち消す
チャージプラスを使う
紫ゲージブレイクで終わり


ヨダナ:なんでわし様がこんな奴と……
ビーマ:共闘しないといけねぇんだってか?
心配すんな、俺も同じ気分を噛み殺している!

オシリスはセレシェイラに聞いた。
敵対する理由はないと思ってたから。

セレシェイラ:あんたはサクラの願いをバカにした
オシリス:グロウの円滑な運営
一時機能不全になろうと、恒常調節機能により保証される
セレシェイラ:そういうことじゃない
あの子があの場にいないと意味のない願いだったの!
(きっと自分は罪を犯したのだ
だからこそ自分は今、この最新の後悔だけは加えたくないと思っている
罪悪感の先にあった答えに間に合わないかもしれないから
ひょっとしたらそれが、あたしの本当の……)

カーマは藤丸にご褒美をねだった。

藤丸:カーマちゃんを褒め称える言葉かな……
カーマ:もうちょっとこう、温もりがある感じというか……即物的なものがね?
私の基本方針はマスターさんのピンチに大活躍して
欲しいものをゲットっていうだけなんで
シオン:(イレギュラーとして入った我々も効果からは逃げられなかった
逃げられなかったから入ったのかもしれませんが
すなわちカーマも、私も、普段の我々ではなく……)

オシリスは禁則処理7割をパージ
ディーヴィー・マーハートミヤ、シャガッドマートリーを放てと命じた。
※ディーヴィー・マーハートミヤ=女神ドゥルガーを描いた書物。


サポートはNPCビーマにした

ドゥルガー(弓)

毎ターン20000HP回復(永続)と
毎ターン宝具アップ(永続)がかかってる
青ゲージブレイクで相性不利を打ち消す
無敵3回3ターン&QABアップ2ターンを使う
紫ゲージブレイクで弱体無効3回5ターン&ガッツ1ターンがかかる
タゲ集中(永続)を使う
タゲ集中対象が死ぬと別のサバにタゲ集中がかかる
ブレイク後のターンでチャージMAX&無敵貫通を使う
チャージプラスを使う

こちらにマスタースキルのチャージ2倍がかかる
1ターンで全員に回避1回1回2ターンがかかる

水着ぐっさま、景虎
クーフーリン、ディルムッド、ガレスを入れた
控えに弱いサバ入れて戦ったせいで、
毎ターン2万回復されて、逆に削りが遅れてしまった
無駄にHP回復ターンが増えて悪手だった
紫ゲージHP12万で全滅
令呪コンティニューした
赤ゲージHP39万で全滅
聖晶石コンティニューした
32ターンもかかった……


オシリスの塵:私の計算の正しさがなぜわからない?
藤丸:アルターエゴの量産なんて歪んでいる
オシリスの塵:おまえたちは既に無数のアルターエゴを使役している
一を良として百を認めない理由は何か
十を許容し、千を糾弾する理由は何か
答えがないのであれば、それこそが歪みだ
藤丸:(……でも、カルデアのアルターエゴはみんなは……!)

ドゥルガーは全資源を使うよう進言した。
オシリスの塵はディフェンドのラニメントを強制徴収した。
キャスターがタイプBにやったのと同じ。

アーユス:あなたも同じなの?
統合統括なのに
みんなを家族としてみるような立場なのに
AIを資源としてしか見てない!
オシリスの塵:そう思わないという設定の根幹は
お前がアルターエゴ人格という皮を被っているからにすぎない

オシリスの塵はさらに自分のラニメントもドゥルガーに与えた。

ビーマ:チッ、コイツは……
ヨダナ:ああ、無理だ、さすがにわかるぞ
あれだけの力を持つ神に我らが勝てるはずがない……!
ドゥルガー:過ちがあったとすれば
最所に喚ばれた私が
アルターエゴである可能性を考えなかったことです、マスター
愛すべき者……我が夫
シヴァとの再会を請願する

ドゥルガーはカーリーの霊基に変化した。

奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン第14章カーリー

第15節 愛を望むもの/Even if the world breaks

ヨダナとビーマが一方的に攻撃を受け、倒れた。
カーリーは足踏み舞踏を始めた。
世界を壊せばシヴァは現われる。
神話ではカーリーの足踏みで世界が壊れそうになり、
シヴァが足元でクッションになり、カーリーは正気を取り戻した。
オシリスの塵はカーリーの魔力負荷を全て引き受け、
高負荷でメルトダウンする可能性があった。
統括AIが暴走すれば聖杯戦争を止められない。
藤丸たちが元の世界に戻れなくなる。
シオンはエーテライトでオシリスの塵をハックした。
どうにかプログラムを書き換える。
その間に藤丸たちはカーリーを倒す。

シオン:憧憬と尊敬、驚きと好感
すこしの逡巡とわずかな後悔
それがシオン・エルトナムをアトラス院から旅立たせた
だからこの姿だったのですね
幼年期の私であればカルデアに向かうことはなかった
私の中にはアルターエゴがあったのです
道中話していたアレを渡しておきましょう
ですが濫用は厳禁です


出撃はNPCカーマのみ
藤丸の魔術礼装にアトラス院制服を選び無敵スキルで5ターン耐えた

カーリー(分)

毎ターン20000HP回復(永続)と
毎ターン宝具アップ(永続)がかかってる
全耐性5回がかかってる
全耐性5回を使う
低い確率で魅了が入る
チャージプラスを使う
無敵貫通1ターンを使う
5ターンで終わり
コンティニューなしで5ターン耐えられるかは、
カーマの魅了が入るかの運ゲーかと


シオンがオシリスの塵にエーテライトで介入してた。
オシリスは戦って救わねばという方向性を持ってた。
外の世界も管理し、救わなくてはならないと思ってた。

シオン:貴女もまたアルターエゴ
救済のアルターエゴだったのかもしれません
オシリス:絶対的に規格の違う私と直結している
その手段では失敗すれば貴女も吹き飛びます
シオン:無事に脱出するにはこうするしかないんですよ
オシリス:私に疑似神経で直結し
権限を書き換えられるのであれば
貴方だけ脱出することは可能では?
シオン:それでは意味がないんですよ
本当の私は彼女らの仲間になる資格がない
本当の私は今後も彼女らと距離を置くでしょう
そういう立場でないとできない役割が
最後の最後にあると予測したからです
大人の私が切り離している子どもでなら許容できる未来像
ここでだけは彼女らと共に歩んで
普通に冒険する普通の仲間になってみたかったのです

瀕死のカーマがほしかったものを思い出そうとしてた。
全てを与えられるから誰にも与えてもらえないもの「 」。
カーマの脳裏にBBが現われた。
紙の月でも月案件だから、らしい。
カーマがここにいるのはBBが手を回したから。
BBにはこの世界に入ってふさわしいもの
マスターと共に入って当然のものを
コネコネすることに長けている。
サクラファイブはそのルールから外れてる。
あれはBBの癌を切り分けたというか、
自然発生を作った例外処理。
つまり今のカーマはアルターエゴ。
元もとカーマの中に存在する要素。
本来なら表に出ることのないもの。

カーマ:自分でもちょっとはおかしいと思っていましたよ
いくらなんでも、あんな……
この私が、こう、夏に浮かれてるわけでもないのに
あからさまなおねだりとか
媚び媚びムーブとかするはずが……するはずが……
とにかく私は・・それを欲しいと思ってしまう人格の
アルターエゴだってことですか

藤丸はカーマにラニメントを与えた。

カーマ:リソースが要ります
マスターさんの令呪なんて頼れませんよ
私が無責任に最後の一滴まで使っていい
エネルギーがたっぷり必要だってことです

カーマの地面から青い光が登った。

カーマ:これは……

ヨダナは欲しかったものを思い出そうとしてた。
共にあって当然のような。
1つになろうとするまでもなく1つのような。
当たり前すぎて大事な……。

アーユスはバーサーカーがほどなく退去するとわかった。
サクラの最後が脳裏をよぎった。
シオンとオシリスの塵が疑似神経接続してるのが見えた。
……思いついた。
バーサーカーと私の回路を直結する。
バーサーカーの中身を私というAIと誤認させる。
修復プログラムが届いて治せるかも。
きっと強度の弱い方が壊れてしまう。
どちらが弱いかは一目瞭然。
全部が終わるよりはいい。

ヨダナ:やめとけ、無理だ
わし様とおまえたちでは、絶対的に違うのだ
アーユス:やってみなくちゃわかんないじゃない
ヨダナ:わかりますぅ
繋いだ瞬間におまえは死にますぅ
アーユス:ワガママで自分勝手なのがバーサーカーでしょ
私なんかのことを気にして
やりたいことを我慢してるのはバーサーカーらしくないよ

アーユスは強制接続した。

ヨダナ:(なぜ、だ?
上手くいっておる
そんなはずはないのに)
まさか、そうなのか?
アーユス、おまえは……おまえが……

目覚めたランサーは食いもんを欲しがってた。
セレシェイラは作っておいたサンドウィッチを出した。
他のAIにやってた味の調整がないのをビーマは気にしてた。

セレシェイラ:あんたにそんな細かいのいらないに決まってる
あんたは普通のサーヴァントとは違う
大英雄クラスのやつでしょ
あたしじゃなかったら、もっと楽に戦えてたかもしれない
こんな面倒くさい、罪悪感ばかりの女……
普通なら、やだよ……
ビーマ:俺と子どもを作ることになった羅刹の妹の話、覚えてるだろ
面倒くさい女も嫌いじゃない、そういうことだ

セレシェイラとビーマの足元が青く光った。

ビーマ:俺の出番はなかったみてぇだ

カーマは青い光が虚数形式と気づいた。
これなら開けられる。
ライダーの仮面の形に圧縮されたデータだった。
ライノールのダイイングメッセージもあった。
狙撃され死ぬ間際に残したらしい。
各地のポケットが回転後に外側にフッ飛んだから推測した。
数万回転はしてる。
速すぎて1回転しかしてないように思えるだけ。
虚数ポケットにライダーの宝具のラニメントの余りをしまっておいた。
回転と遠心力の影響を受けない教会に。

カーマ:これを使えばいけそうです
カーリーを止められると思います
まだ問題が2つほどあります
1つは後の話なので考えなくてもいいんですが
もう1つは……時間が必要です
このリソースは圧縮ファイルのようなもので
すこし解答に時間がかかるんです

藤丸はシオンからメドゥーサの魔眼をもらってた。
魔眼には黄金剣の魔物召喚機能がある。
藤丸の魔術礼装として機能するように調整した。
藤丸はケルベロスを喚んだ。
メドゥーサの怪物も魔なのでカーリーは無視できない。
それは討ち滅ぼすべきものとして、カーリーは存在規定されている。
ケルベロスは斃された。
藤丸は令呪を使い、さらに2回召喚した。
魔術礼装が壊れた。
解答が間に合った。

カーマ:私は身体無き者
宇宙を灼く炎によって灰となった者
藤丸:え、まさか……
カーマ:(気づいて欲しくないタイミングでは気づいてしまうんですよね
回避不能なデメリットは……
聖杯戦争には負けてしまうという意味です
でも、その欲しいものは私視点の話
外に戻るというマスターさんの願いは叶えられるので安心してください
仕方ないでしょう……今ここにしかない私の在り方でしょうから)
カーリー:それは……シヴァの炎ではないか!
それは紛い物だ
女神が求めているものではない
欲しいのはシヴァだ
カーマ:本物ではないかもしれませんけど
満足してしまえば一緒ですよ
(あーあ、私も欲しかったなあ、愛)


NPCカーマはスタメン必須

カーリー(分)

毎ターン20000HP回復(永続)と
毎ターン宝具アップ(永続)がかかってる
全耐性5回がかかってる
全耐性5回を使う
チャージプラスを使う
緑ゲージブレイクで弱体解除&魔性特攻&神性特攻がかかる
青ゲージブレイクで弱体解除&敵を倒すとチャージプラスがかかる
紫ゲージブレイクで弱体解除&無敵貫通がかかる

カーマは最大HPアップ
やけどの数だけ攻撃&防御アップ
毎ターンやけど付与
開幕で自身にやけど2つ付与

ヘファイスティオン、LA
オベロン、九紋竜を入れた
全耐性を削ってから宝具を撃つようにした
赤ゲージHP26万で全滅
令呪コンティニューした
あとは宝具連射で終わり


カーリー:シヴァの、匂いだ……
カーマ:さすがに移り火程度では
女神である貴女を真の意味で燃やすことはできません
だから……直接抱いていてあげます
堕落の中に落ちなさい
カーリー:われは汝に敗北したのではない
われの愛に負けたのだ
カーマ:愛という弱点を持ったアルターエゴとして
私の前に現われた時点で貴女の負けです
だから私という堕落に燃え尽きようとしているのです
カーリー:共に燃え尽きようとしている汝も同じではないのか?
カーマ:言葉遊びですけど、そうかもしれませんね
愛という弱点を持ったアルターエゴとして
この私も生まれてしまった……
(私は愛されたいものだ
望愛のアルターエゴ
人類全てを愛せる存在が
そこに残る唯一の自分を見つけてしまい
それが寂しくて、埋めたくて……
誰かに愛されようとする
それは……とてつもない最大の堕落なのでしょうね)

彼女の視線、何かを叫ぶ声。
欲しかったものの欠片。
愛の神は静かに燃え尽きる。

第16節 純粋である歪/Alter Ego

カーマは微笑みながら燃え尽きた。
シオンのオシリスの塵の権限乗っ取りはうまく行きそうだった。
あといくつかの作業で外の世界へ戻れる。

アーユスは倒れた。
ヨダナVSビーマが始まった。
セレシェイラは罪悪感の先にあるものを考えてた。
サクラへの償いが大きな面積を持っている。
とりあえず勝って彼女が望んだ場所へ行く。

セレシェイラ:独りよがりで思い込みでただの気分で
本当は意味がないかもしれなくても……いいのかな
ビーマ:いいさ、なんたって俺達のこの戦いだって……同じことだ
セレシェイラ:わかった、じゃあ勝ってランサー
あたしの独りよがりな償いのために


ビーマのみ出撃

ドゥリーヨダナ(狂)

開幕でビーマに回避1ターンがかかる

紫ゲージブレイクで終わり


ビーマは満ち足りていた。
生前は兄弟、正義、勝利、友愛、家族、名誉。
様々なものを背負ってた。
今はシンプル=余計なものはない。
自分の信じるものの目があった。
英雄の背に救いを託すものがあった。
ただ、そうしたいからそうする。
この勝利を生み出すものは戦争ではない。
子どもの頃からの好敵手との……ただの喧嘩だ。
かつ■の戦■にあった勝■  ?
  自分■どう■■■ それを 手に入■
  。
その違和感すらも、戦いが奏でる音の中に消えた。

ヨダナはビーマの英雄性がほしかったらしい。
それを手に入れるには卑怯でも何でもやるしかない。
だから寝ている間に川に投げ込んだ。
家に火をつけようとした。

ビーマ:これだけ粘るとは、やるじゃねえか
ヨダナ:上からの物言いは許さんぞ
ビーマ:マジで褒めてんだよ
今んとこ卑怯な策も使ってねえしな
ヨダナ:おまえが、それを、いうのか、ビーマ
おまえこそ、今回は臍から下を打ってはこんようだな?!

マハーバーラタによると、ビーマがヨダナとの決闘に勝ったとき
臍から下を攻撃しないという作法を破ったらしい。

ビーマ:臍から下を……何のことだ?
ヨダナ:あの戦争のことを、どこまで覚えている?
ビーマ:カルナやアシュヴァッターマン、
おまえら百王子とやりあったのはわかるがな
俺は……料理人としてヴィラータ王宮に仕えた頃の俺だから、だろうよ
ヨダナ:そうか、覚えておらんのか
わし様は……なおさら
今のお前に負けるわけにはいかなくなった

シオンはアーユスの具合を見てた。
処理フェーズ3終了で余裕が出たから。
目覚めたアーユスは自分のアルターエゴ人格を自覚してた。
私が探していた家族は、あの人だった、と。
ラニXIIもそれを肯定した。
アーユスはAlterego Isolated……孤立型マスター。
アルターエゴサーヴァントから剥がれた欠片みたいなもの。
ヨダナは霊基の中に兄弟たちを内包してた。
アーユスの人格モデルの名はドゥフシャラー。
百王子の最後に生まれた101番目の、ただ1人の妹。

アーユスはヨダナの近くに行こうとした。
藤丸たちが肩を貸して連れてった。
ヨダナは倒れてた。

アーユス:この……バカ兄貴!
ヨダナ:おまえやはり……ドゥフシャラーなのか?
アーユス:私はアーユスでドゥフシャラーで
アルターエゴで、あなたのマスター!
ヨダナ:長兄には苦労がいっぱい、なんだぞ……
アーユス:そうな、だから応援してあげる
あのときはダメだったんだから
今くらいは勝って帰ってきなさいよって
令呪を以て命ずる
やっちゃえ、私のバカ兄貴!
ヨダナ:なぜ今まで取っておいたのだ、貧乏性め
アーユス:さっきまで中身がズタボロだったんだから
こんなリソース一気にぶち込んだら破裂してたわよ


ビーマ(槍)

ヨダナは宝具アップ3ターンがかかる

ビーマは攻撃アップ(永続)がかかる
自身にBusterアップ2ターン
クリ威力アップ2ターン
クリ率アップ1ターンを使う
自身にQuick時にクリ威力アップ2ターン
Buster時にクリ率アップ2ターン
攻撃アップ2ターンを使う
HP0でも死なず、宝具ぶっぱで相打ちになったけどバトルは終了
実質イベントバトル?


ビーマ:……しくじったな
100人分の力は想定してたが101人目は……
妹の分までは数に入れてなかったぜ
ヨダナ:ははは、ざまあみろ
俺の、勝ち、だ
やったぞ、初めて、ビーマに……
アーユス:勝ってる姿じゃないわよ全然!
セレシェイラ:引き分け……相打ち?
どっちでもいいか
ま、しょうがないよね

ビーマもヨダナも霊核に損傷を受けてた。
これで聖杯戦争は終わり。
ラニXIIは自分の何が間違ってたかをシオンに聞いた。
シオン曰わくアルターエゴに着目したのは悪くない。
サーヴァントには自我がある。
切り分ければ劣化する可能性がある。
ライダーやキャスターのアルターエゴサーヴァント化は
本来の彼らより弱化していた可能性が高い。
それは感情というパラメータを式に入れなかったから。
英霊はその都度、感情、自我、目的意識、ペルソナで動いている。

ラニXII:効果的なアルターエゴ化と
効果的でないアルターエゴ化は何が違うのでしょう?
シオン:その答えに近づくためにも
貴女は眼前の光景を見ているべきでしょうね

藤丸もまた向き合わなければならないとラニXIIと同じ方向を見た。
ビーマの退去が始まってた。
セレシェイラが答えを見つけたのなら、
奉仕の一皿は勝利でなくてもよかったのかもしれん。
負けても満足しているとビーマは気づいた。
しかも相手がアイツと。
それも敗因の一つだったんだろう。
心残りはある。
セレシェイラに美味いものを食わせてやれなかった。

セレシェイラ:違うんだってば
最初からあんたの料理は美味しかったよ
美味しかったに決まってんじゃん
問題があったのはあたし
ごめんねランサー
美味しいって感謝できなくて、ごめんなさい
あたしが普通だったら
料理するだけじゃなくて戦えてて、勝ってて……
ビーマ:この俺はこういう俺でよかったんだ
戦士であるだけの自分じゃなかったから
俺はこうして、それなりに満足して逝ける
たぶん、おまえもそれでよかったのさ
俺たちは受けた屈辱を忘れなかった
だから長い放浪にも戦争にも耐えられた
おまえが絶対に罪悪感を忘れられないってんなら
それを原動力にできる強みがあるってことだろ
セレシェイラ:あたしはこの罪悪感を忘れられない理由にして……歩いて行くよ
ビーマ:次に会ったら絶対にもっと美味い料理食わせて
笑顔にしてやるからよ!
セレシェイラ:……うん、楽しみにしてる

ヨダナが気づくとアーユスが膝枕してた。

アーユス:今回は……最後まで一緒にいられるみたいだから
せめて看取ってあげる
ヨダナ:……そうか
いや違う、何を言っておる?
わし様が探しておったのは全てだ
そこに……いなくなった妹が入ってないわけがなかろうが
わし様は貪欲なのだ
だからな……おい、ちょっと来い
おまえだ藤丸
わし様とおまえらは協力関係にある
ゆえに命じるぞ
これから世界を救う戦いが待っておるのだろう?
おまえの戦いで世界が救われるのであれば
おまえが世界を手に入れるのと同じではないか
だからおまえをわし様の名代にする
これで一眠りしても安心だ……
アーユス:ここまで手伝ってくれてありがとう
最初に会ったマスターがあなたでよかった
リペアの子たちを助けてくれて嬉しかった
身体には気をつけて頑張ってね
ヨダナ:また託すのだなわし様は
あのときもアシュヴァッターマンに託した
最後は人任せにして楽をする
それが賢いやり方ということなのだろう
次の総大将はおまえだ
いいか、忘れるなよ……世界を……

ヨダナとアーユスは消えた。

アルターエゴは純化した存在。
純化したからこそアルターエゴは生まれる。
その想いが溢れすぎて、そうなることがあって、
それが初めて新しい可能性を持つ
ラニXII:アルターエゴには
自然にあふれ出たという方向性が必要ということですか

藤丸はオシリスの塵の問いを思い出した。

藤丸:アルターエゴを扱うことは
歪ではあるんだと思う
でも間違いではないと思いたい
彼らはアルターエゴの自分を受け入れている人たちばかりだから
ラニXII:歪んでいるように見えて
それは正しさが積み重なっているだけ……
本来起こりうるはずのない……
奇跡のようなものだったとしても
それに気づいてなかったのが
私の計算ミスの最も大きな原因なのでしょう

ラニXIIは消え始めた。

藤丸:この世界はどうなるのかな
ラニXII:貴方たちが聖杯を回収すれば
この世界を観測する術は失われるでしょう
ペーパームーンという装置として動くのが外側から見えるだけです
セレシェイラ:じゃあ内側からだと、何が見えんの?
シオン:通常のこの世界が続いているのかもしれませんね
ラニXII:であれば……1つお願いが

暗転して何かを頼んだらしい。

シオン:次の統括AIの位置には貴女を設定しておきましょう、セレシェイラさん
セレシェイラ:普通に運営すればいいんだね
グロウも普通に動き続けるなら
あの子だって少しは安心できるのかな……
シオン:ところでセレシェイラさんはどういうアルターエゴAIだったのですか?
ラニXII:状況的に判断し、急遽組み込んだ形です
彼女は……

また暗転して何かを語ったらしい。

シオン:なぜ気づかなかったのでしょう
こちらもアルターエゴ化していましたから
そういうこともなくはないと思いますが
藤丸:そうだったんだ……
シオン:これは純粋に
アトラス院の錬金術師としての言葉です
実験は失敗し、その方向性も間違っていましたが……
貴女は観測した滅びを回避する為に
最善と導き出した策を行った
それは非常に素晴らしい仕事です
ラニXII:……?!
シオン:ありふれた言葉ですが
失敗を恐れていては成功に至る実験などできないのですから
よく機能を果たしましたラニXII
ラニXII:そうです、私が願うは滅びの回避のみ
ゆえにこそ、観測の錯誤の可能性
実験の失敗の意義をあなた方の道行きに捧げましょう

ラニXIIは消えた。
シオンは教会をエーテライトで修復した。
霊子ゲートを開けた。

シオン:最後に何かありますか?
セレシェイラ:言わなくちゃいけないことは決まったよ
次に会ったら話をさせて
藤丸:いいですよ
セレシェイラ:じゃあね
シオン:この私も最後なのでしたね
だから言っておきましょう
外の私に未練がましいフィードバックを持ち込まないためにも
貴女と冒険ができてよかった
いい夢が見れました
これは本来存在してはいけない私にとっての
奇跡のような時間でした
藤丸:それはどういう……?

エピローグ

藤丸が医務室で目覚めた。
マシュは不眠不休で看病してた。
ほぼ同時にシオンも目覚めてたらしい。
2人の目覚めと同時にペーパームーンも直ってた。
藤丸はAI聖杯戦争のことを覚えてなかった。
断片的な映像が脳裏をよぎるだけだった。
シオンはどうも覚えてるっぽい。

シオン:寝ている間、何か夢でも見たんじゃないでしょうか
内容とか覚えてます?
藤丸:内容はあんまり……というか全然
シオン:……

人理定礎盤がEからDに修正されてた。

ネモプロフェッサー:おふたりとも
なにか思い当たることはありませんか~
藤丸:いや、とくに
シオン、わかる?
シオン:私もコメントすることはありません
なにしろ私の経験ではありませんので
ダヴィンチ:(……?
シオンにしては雑な言い方だけど……)

藤間を呼び止めるスタッフがいた。
セレシェイラ・エルロンという女のスタッフだった。

FGO奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン セレシェイラ・エルロン

セレシェイラはずっと藤丸に謝りたかった。
2017年12月27日。
セレシェイラともう1人の男のスタッフがゲート係だった。
男はカルデアの任務が終わり、
南極から撤収したら食事に行こうとセレシェイラを誘った。
ゴッフとコヤン、言峰が現われた。
セレシェイラはゲートを開けるボタンを押した。

セレシェイラ:あたしいつも夢に見るんだ
もしあそこで何かに気づけたらって
もしあたしがボタンを押さなかったらって考えちゃうんだ
たとえばコヤンスカヤのおかしさに何か気づいて
ゲートの不調とかなんとか言って誤魔化して
事前に誰かに相談に行っただけでも
何か違ったのかもしれないとか
何か上手いことできたら
ボーダーに乗れなかったあいつとの食事の約束を
守れたかもしれないとか
あたしは記録書記係
日記を書くのが趣味だし
記憶してしまう力がある
そういう魔術の家系なの
だから消せないんだ、この罪悪感は
だから言わせて……ごめんなさい
藤丸:その罪悪感はきっと……ここにいるみんなが持っているものですよ
忘れていいものか
償いができるのか
一緒に探していきましょう
だからこれからもよろしくお願いします
セレシェイラ:……うん、よろしく
(そうだね、夢で会った気がする誰か
償いになると信じたことをやっていくよ……)

藤丸の自室にカーマが来た。
何か寂しい感じが藤丸の中から消えた。
カーマは眠り病が治った藤丸の変化を見に来たらしい。
変わりはなかったからつまらなかった。
働きすぎはダメと藤丸はカーマに忠告した。

カーマ:言われなくても働きませんとも
普段から私はボイコット中の愛の神ですし
藤丸:でもここにいてくれてよかった
カーマ:やっぱり退廃的で破滅的な変化があったのかもしれませんね
とりあえず今は怠惰な睡眠を味わえばいいんじゃないです?
藤丸:そうするね、おやすみ……
カーマ:はぁ……おばか

シオンはラニXIIがオーディールコールの1つだったと考えてた。
1段階上の管理体勢なら小規模な歪みで発見できたかもと悔いてた。
藤丸もアルターエゴだった可能性を考察してた。
当初からの体調不良はヒント。
戦いに疲れてる、戦いたくない彼女だった。
そうでないと全ての戦いが終わっても、彼女は日常へ戻れない。
別の可能性は一般的なマスターだった。
それは聖杯戦争に勝ち残らなかったから。
そういう気楽な立場を求めていたアルターエゴ。
令呪を持ってたから引き込まれただけで
1人だけアルターエゴ化してなかった可能性もある。
シオンはさらに自省してた。
過去の姿だったのをいいことに
人道的にアレなので昔にポイした糸なんか使っちゃって……。
私の中にもまだあった。
彼女らの仲間になるべきでないと結論を出したのに
なりたくないワケでもないと子供じみた反証をしていたなんて。
それでもシオンは始まりの想いを再確認しようと思った。

食堂に向かった藤丸は、徐福が論文を読んでるのに気づいた。
いつの間にかデータベースにあったらしい。
アルターエゴの意義、成立過程の考察だった。
アルターエゴは勝手に出てくる。
意識的に作るのは難しい。
元々の人格から分かれた部分なのは確かでも
そういう存在だからできることもある。

徐福:こんな私じゃなかったら
余計なしがらみの多い元の私だったら
行動も思考も資源も全てをぐっさまに捧げる夢のような暮らし
できなかったかもしれないですし
藤丸:(ちょっとはこっちのお仕事にも捧げてほしい)

徐福は考察に付け足した。
誰かを守りたいとしか思わなかったあなた
誰かを殺したいとしか思わなかったあなた
誰しもが無数に持っている英雄の形
それが連続しているのがアルターエゴかもしれないと。
昔のジャズが流れてた。
紙の月でも君が信じてくれたらそうじゃなくなる、
歌われていたのはそんな想いの力を願うことば。
アルターエゴは何かを思う力で戦うのかもしれないと藤丸は思った。

これで文理補完となった。

FGO奏章I 虚数羅針内界ペーパームーン文理補完

極星のトーチ
聖杯
概念礼装「イッツ・オンリー・ペーパームーン」
クラススコアのエクストラII、アルターエゴが開放


実質的にはシオンの物語?
シオンが藤丸たちの仲間にならないと自制してたとは驚いた。
てことは藤丸たちの旅を羨ましいと思ってたんですね。
まあ藤丸のは否応なしに過酷な旅をやらされてるけど。
それを冒険のように言われたら藤丸も困惑するはずで、
だから自制してたのかなと。

アルターエゴがテーマだったけど、
奏章はエクストラクラス1つずつに焦点をあてるんですかね。
人理定礎盤がEからDになった。
てことはD→C、C→B、B→Aもあるはず。
全部で4エピソード?
年に新規1エピソード追加?
そのペースで最終章まで何年後?
まあ遅れて遊び始めたのに追いつけたから私は良かったけど。

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