モンジョワ騎士道は2024年3月6日から27日までの期限イベで
劇場型特異点でシラノ・ド・ベルジュラックの公演を手伝うエピソード。
イベクエで博愛のマロン、信念のゼリー、勇気のキャンディを集める。
イベント礼装は以下のドロップが増える
博愛のマロン→BRD、カプリシャス
信念のゼリー→弧悦同舟、カルデア刑事、魔術の嗜み
勇気のキャンディ→グリーディーダイス、クリスタルオブウィズダム、スムースセーリング、デイオフマスター
クリア報酬でシャルルマーニュの霊衣開放権
期間中のログインでカルデアボーイズ礼装交換券
またメッセージが再生される
Contents
プロローグ 常ならぬ幕が開き
カルデアで騎士道ブームが起きていた。
カエサルとエジソンは騎士道セットを売ってた。
いつもなら風紀委員ジャンヌが動く。
今回はジャンヌも騎士扱いで巻き込まれていた。
大斎星君が槍を借りに来た。
アストルフォ:え、ボクの槍?
いいよいいよー、持ってってー
ブラダマンテ:宝具をそんなホイホイ渡すんじゃありません
アストルフォ:大丈夫、ちょっと貸すだけだから
ブラダマンテ:そういって忘れちゃったもの、結構あるよね?!
アストルフォ:……まあそれはそれで!
そういえば王様、
12勇士に入りたいって人がチラホラいたんだけど……いいかな?
シャルル:まあ入りたいっていう人間を拒むことはできないな
ちゃんと面接とかするけど
この場合、12勇士の13番目みたいなポジションになるんだが……
アストルフォ:言った言った、そしたらさ
むしろ12勇士の13番目なんて超重要ポジションじゃん
……って黒髭が言ってた
警報が鳴った。
藤丸は管制室に向かった。
適正サーヴァントは12勇士だった。
それとドンキホーテ、エジソンも。
特異点の映像があった。
劇場の舞台裏だった。
舞台裏の道具を解析すると2000年代とわかった。
サーヴァント反応は複数ある。
でも霊基数値は低い。
レイシフト後、タイトル。
劇場にはシラノ・ド・ベルジュラックがいた。
影しか見えない幻霊だった。
藤丸たちは聖杯に呼ばれたことにした。
シラノが敵か味方かわからないから。
藤丸はキャスターを名乗った。
シラノは劇場の周囲の魔物を排除するのを頼んだ。
戦えるスタッフはたった1人。
あとは幻霊に近く、何もできなかった。
シャルル:先に情報提供してくれるなら、だな
聖杯のありかを知ってるか?
シラノ:ありかは知ってる、だが持っているわけではない
アストルフォ:んー、嘘はついてないっぽい?たぶん!
シャルル:じゃあ敵対する必要はない
喜んで巡回させてもらうとしよう
サンチョ:ところで、シラノ様はシラノ・ド・ベルジュラックのモデルのかたですか?
それとも劇の主役たるシラノ様?
シラノ:もちろん主役の方ですよ、素敵なお嬢さん
シャルル:アンタが特異点の支配者なのか?
シラノ:そうではないのだよ、困ったことに
シャルル:だが聖杯のありかは知ってるんだよな
シラノ:もちろんだ
藤丸:それで……いったいどこに?
シラノ:この劇場のどこかにあるんだが
聖杯顕現の条件がある
……シラノ・ド・ベルジュラックだ
つまり君たちは選ばれたのだよ
君たちで!劇をやるぞ!
第1節 幕開けまであとわずか
巡回は終わり、周囲の魔物は追い払ってた。
エジソン:我々、芝居に関しては素人でね
プロのような芝居を求められても、
そこに到達するまで何年もかかると思うのだが
シラノ:その辺は考慮するし、観客にも気にされないさ
エジソン:観客?いるのかね?
シラノ:いるとも、劇場の周囲を徘徊しているゴーストとかいるだろ?
あれ観客
エジソン:ぶっ飛ばしていいの?!
シラノ:暴れる連中を殴って観客に戻しているんだ
シラノは配役を決めた。
シラノ:(主役は)俺……と言いたいところだが俺は完全ではないのだ
というわけで代理が必要だ
そこのご老人、頼むぞ
ドンキホーテが主役になった。
サンチョはドンのマネージャー。
クリスチャンはシャルル。
ロクサーヌは楊貴妃。
藤丸:楊貴妃?!
楊貴妃:まあ、どちらかの聖杯戦争でお会いしましたでしょうか?
なにとぞよろしくお願いしますね
ラグノーはアストルフォ。
ド・ギッシュ伯爵はローラン。
ブラダマンテと藤丸は裏方。
エジソンは広報。
シャルルはシラノ・ド・ベルジュラックの筋を教えるよう頼んだ。
シラノは従妹のロクサーヌを愛していた。
クリスチャンもロクサーヌに惚れていた。
事情があってシラノとクリスチャンはコンビを組んだ。
クリスチャンのためにシラノは詩を書いた。
ド・ギッシュ伯爵の妨害に一計を案じ、
シラノはクリスチャンとロクサーヌを結婚させた。
結婚してすぐ、クリスチャンはアラス包囲戦に出兵し戦死した。
15年後、ロクサーヌに詩を捧げていたのはシラノだと判明する。
しかしシラノは死んでしまう。
シラノ:そういう英雄喜劇というやつだ
アストルフォ:かわいそう!
ローラン:え、そういう劇だったの?
俺のぼんやりしたイメージだと、何となくコメディだったんだが……
シラノ:その辺は解釈の違いというやつだ
シャルル:この劇を完遂すれば、聖杯は顕現する、と?
それはつまり……聖杯を求めているってことじゃないか?
シラノ:求めてはいない
俺は……劇をやりたいだけだ
聖杯がほしいなら好きにしろ
ひとまずやってほしいのは、先ほどいった巡回と、スタッフの増員だ
所在なくさまよっている名無しの連中
何人かはまっとうだと思うから、殴って気を失わせてから雇おう!
クラスセイバー(剣)
クラスアーチャー(弓)
クラスランサー(槍)
クラスキャスター(術)
クラスアサシン(殺)
クラスライダー(馬)
クラスバーサーカー(狂)
ランサー:よくわからないが、芝居の手伝いをするのが使命なのか
アサシン:脇役のスリも兼ねるとのこと
気配遮断しすぎると不味いですな
バーサーカー:おおどうぐをはこぶ!
おでちからもち!
……敵役のスペイン兵も兼ねます
ドン:老人に長台詞は酷ですのう
シラノ:台詞は俺がやる
ドン爺さんは安心してくれ
アクションは頼むぞ、ご老体
サンチョ:そう考えると奇妙ですね
シラノ様はクリスチャンの代わりを務めます
シラノ様がシラノ役の台詞を代わりに言うのは……
シラノ:つまり俺が俺の役を務める人間の代わりになる……
藤丸:ややこしい!
芝居の稽古をやってた。
シラノ:(おお、愛しき人よ、恋は育ったのです、この心のゆりかごの中で)
シャルル:ああ、愛しき、人よ、恋は-、育ったのです
この……心の?ゆりかごの?中で……?
……どういう意味?
シラノ:(黙ってやれ!)
シャルル:黙ってやれ!
シラノ:……いえ違います、ロクサーヌ、誤解です
稽古後に反省会やってた。
シャルル:何だあの棒読み台詞はあああ!
アストルフォ:あははは!緊張でガッチガチだった!
シャルル:おまえはそつなくこなしたな
シラノ:アース君、アンタは動きが激しすぎるな
もうちょい控えめで頼む
ローラン:俺、逆に動きが硬かった気がする
シラノ:アンタはそれくらいでいい
悪役だからな、腰が軽い悪役は舐められる
藤丸は再配置されたゴーストの巡回を頼まれてた。
ブラダマンテ:観客の方を攻撃するのは気が引けますが……
ゴースト:チケット売りま~す
高値で売りま~す
藤丸:いや違う、お客さんじゃない
ゴーストバイヤー(殺)2体
ゴーストバイヤー(殺)2体
ゴースト転売ヤー(殺)
藤丸はサンチョとエジソンを手伝った。
シャルルたちを手伝う選択肢だと違う展開?
サンチョはドンはシラノ役に相応しいと思ってた。
傲慢で勇敢だけど繊細。
貴族、伯爵でも倒す勇気がある一方
ロクサーヌには告白もできない。
ドンにもそういう印象があるから。
サンチョ:夢想と現実はなかなか寄り添えないもの
戦いに挑む勇気と恋に立ち向かう勇気もまた違うもの。
見栄と言えばそれまでですが、それでも……
その見栄っ張りの強さにこそ
人は惹かれるのかもしれませんね
エジソン:なるほど、見栄っ張りの強さか
サンチョ:マスターさんも見栄っ張りの強さを持っているかもしれませんね
エジソン:腰が抜けないだけ偉いというやつだ
藤丸:ひっどい!
第2節 シラノ・ド・ベルジュラック第31回公演
ドンは動きを練習。
楊貴妃は台詞を全部暗記済み。
シャルルも全部覚えた。
あとは気持ちを入れる練習。
アストルフォは台詞を全部忘れた。
でもライダーなので視野が広い。
目線を動かさずカンペが読める。
小道具大道具も衣装も2日あればできる。
シラノ:では予定どおり公演は2日後
公演が成功すれば聖杯も顕現するはずだ
シャルル:そこが不安だな
俺たちは演技は素人だし
シラノ:この特異点の芝居に必要なのは
演技力を超えたところにある何かだ
そして君たちは全員それを持っている……と思う
シャルルのレポート。
俺の直感だが、シラノはちょっとだけ嘘をついてる。
嘘を暴いて何をするか、何の考えもない。
今のところはシラノに合わせるしかない。
困ったことに……芝居が面白くてな。
アストルフォもローランも芝居には乗り気なようだし。
ブラダマンテは裏方で充実してるっぽい。
ひとまず、どうにか?芝居は形になった。
いよいよ公演だ。
一家言ある老人:この芝居、面白いかね?
藤丸:はい、もちろん
ふむ……だが……まあ今は愉しむべきか
ゴッフ:今の意味深な発言、何?!
芝居はダイジェストだった。
シラノ:伯爵が例の計略をバラされた腹いせに……
100人がかりで詩人のリニエールを襲撃しようとしている?
そういうことであれば、ここは1つ俺が立ち向かうとするか
ドンのみ出撃
ド・ギッシュの手下(剣)8体
ド・ギッシュの手下(槍)4体
ドンに毎ターンNPアップ&HP回復がかかる
防御アップもかかる
3ターン経過で終わる
アストルフォ:じゃあ告白すればいいじゃないか、キミらしくもない
シラノ:確かにロクサーヌを愛している
だがな、こんな醜い鼻をした俺に希望などあるものか
……え?ロクサーヌが俺に会いたいと言ってる?
楊貴妃:才能に溢れた輝きを持った、
勇ましく何より美しい……
シラノ:はあ!……美しい?
楊貴妃:実は私、クリスチャン様に恋をしているのです
シャルル:私は文才というものに、ほとほと縁がないのです
シラノ:それなら……俺たちで恋物語の主役を張ろうじゃないか
シャルル:先ほどの無礼を詫びたいのです
楊貴妃:気になさらないで
シャルル:そうはいかない、私は・・
シラノ:(今から俺の言うとおりに喋れよ)
シャルル:何とつれないお言葉
私はかくも、この愛を捧げているというのに
ドン、シャルルのみ出撃
ロクサーヌ(降)
ロクサーヌは毎ターンQABのどれかが耐性ダウン
こちらに防御ダウン2ターン、自身にチャージプラスを使う
青ゲージブレイクで終わり
シャルルはタゲ集中1ターン
NP獲得アップ3ターン&防御アップ3ターンがかかる
ドンは毎ターンシャルルのNPを増やすか攻撃アップかスター率アップをかける
ド・ギッシュ伯爵の陰謀でクリスチャンは前線へと送られた。
ロクサーヌの懇願で、シラノも前線へ赴いた。
楊貴妃:会いに来たわ
あんなに熱烈な文をもらって待ってるだけなんて我慢ならなくて
シャルル:それは手紙が君の胸を打ったということかい?
楊貴妃:ええもちろん
最初はあなたの風貌に惹かれていたわ
でも……今はあなたの内側を、魂を愛しているの
たとえあなたが醜くなろうとも問題ないわ
シャルル:そうか……君は私の外見ではなく、内側を……
シャルル:やっときづいた、今や彼女は俺のものじゃない
ロクサーヌが愛しているのは手紙を送った男だ
俺はもう耐えられない、君が告白すべきだ
クリスチャンは撃たれた。
シラノ:クリスチャン、よく聞け
俺は全部話したぞ、
それでも彼女が愛しているのは君だ
(どうかこの嘘がこの男に届きますように)
15年後。
楊貴妃:シラノ様、遅刻ですよ
どうなされたのです?
シラノ:間の悪い訪問客がありまして
楊貴妃:今日はお願いがあるのです
この手紙をお読みください
クリスチャンが最後に渡してくれたもの
15年、ずっと封を切ることを拒んでいましたが
どうしてか今日は……
シラノ:わかりました、では……
愛しきロクサーヌ、私はこれから死ぬだろう
ロクサーヌ、君こそはかけがえのない宝
この世も、あの世でも、私はずっと君を愛し……
楊貴妃:シラノ様、どうして手紙が読めるのですか
もう、あたりは真っ暗だというのに
ああやはり、あなただったのですね
この手紙を出したのはあなた
シラノ:違う
楊貴妃:この手紙の涙の跡はあなた
シラノ:血の跡は彼のものです……ぐっ
アストルフォ:シラノ、シラノ、しっかりしてくれ!
藤丸:次シラノの台詞じゃなかった?
ブラダマンテ:は、はいそうです
シラノさんの独白を始めないと!
ドン:どうか、あの善良たるクリスチャンの死を哀しみ嘆いてください
ですが……その心にほんの僅かでいい、私のことも……
楊貴妃:ええ、誓います、シラノ様
ドン:さあ、もう助けは無用
ああ、敵が来たぞ、戦いだ、戦いだ
たとえ最後に倒れることが運命としても
おまえたちがどれほど俺から奪ったとしても
奪えぬものがある
それは……我が心意気だ!
第3節 くじけず前を向いて
反省会をやってた。
聖杯は顕現しなかったから。
劇は大盛り上がりだった。
シラノ:今回はうまくいくと思ってたんだ
楊貴妃:これでもう何回目でしたっけ
シラノ:30回だよ、お嬢さん
今回で31回目だ
と言っても、最初は拍手も起きなかったさ
何しろ俺1人の朗読劇だったからな!
だが、聖杯が顕現するような予兆はあった
新たに召喚されたはぐれサーヴァントを
役者やスタッフとして雇うことにした
何度か公演を繰り返している内に
観客が満足していくのも確認できた
シャルル:そして俺たちが召喚されて……
シラノ:脇役まで完璧なキャストで固めたから
今度こそ上手く行くと思ったんだけどな!
シャルル:この方法で正しいとは思うんだよな、俺も
ローラン:ですが芝居は……もう少し練習すれば
より高い技量を身につけられるとしても
シャルル:そうだな、たぶん俺たちには何かが足りない
シラノもわからない何かだ
よし、確実にやるべきことは1つある
藤丸:それは一体……?
シャルル:打ち上げに決まってるだろ!
アストルフォ:そうだね!みんなお疲れ様!
打ち上げが始まった。
ドン:シラノ殿、なぜあの時黙ってしまったのです?
シラノ:あー……台詞を……忘れた
ドン:なるほど
(なあサンチョ、これは……)
サンチョ:(何かありそうですね
ひとまず報告するまでは、様子見で)
楊貴妃はブラダマンテをコイバナに誘っていなくなった。
シャルル:なあなあシラノ、次の公演はいつだ?
シラノ:時間はちょっとかかるとおもうが
可能な限り早くやるぞ
シャルル:俺は次もクリスチャンか?
シラノ:ド・ギッシュ伯爵もいけるんじゃないか?
シャルル:悪役か!いいなぁ!
さてと、ちょっといいか?
皆が穏やかに和んでいるこの隙に……任務の話をしようぜ
藤丸:了解
藤丸たちは舞台裏に向かった。
ダヴィンチ:シラノは全てを明かしたわけではない、か……
シャルル:なので今の内に話しておきたくてさ
得にマスターから見てだ
藤丸:秘密はあると思う、でも悪い人でもないような……
シャルル:そっか、それならいい
恐らく……劇が聖杯を顕現させるっていうのも本当だと思う
明日の話し合い、シラノがどういう劇を行うべきと主張するのか
そこがポイントだな
シラノはシラノ・ド・ベルジュラックの主役
永遠に主役を張り続けることができる
この特異点を維持するつもりかもしれない
さて……怪しまれないうちに、ついでだし聞き込みもしておくか
ダヴィンチ:キミ、クリスチャン役で思いっきり目だったろ?
秘密裏にコッソリ、というわけにはいかないんじゃ……
シャルル:そういうこともあろうかと……
シャルルは変装した。
スタッフ曰わく、ド・ギッシュ伯爵がクリスチャンを殺して
シラノが仇を討つ脚本になったり
登場人物全滅という脚本もあったらしい。
シャルルは楊貴妃にも話を聞いてた。
シャルル:何回くらいロクサーヌを演じてるんだ?
楊貴妃:ええと……8回くらいでしょうか
でも毎回台詞の細かい部分は違うし
前々回の公演みたいに凄い改変するときもありました
シャルル:脚本の改編で覚えてることを教えてほしい
楊貴妃:前々回の公演は全滅エンドで……
私が来て2回目の公演から微妙に原作と違っていたかな
ド・ギッシュ伯爵が恋敵というより
シラノの命を狙う悪役になってたパターン
クリスチャンがまさかの悪役パターン
シラノが悪役になったパターンもあったかと
藤丸たちは情報をまとめてた。
ゴッフ:シラノが公演をしても聖杯は顕現してない
つまりシラノ・ド・ベルジュラックの公演が条件ではないということでは?
シャルル:……まあそうなるよな
シェイクスピアの作品なんか山のようにあるしな
でもやっぱダメな気がする
シェイクスピア、レイシフト適正ないし
シェイクスピア:劇場が特異点なんて、まさに吾輩のためにあるような祭事
なーのーにー、吾輩、レイシフト適正なし、なぜ!
でもまあ大体は把握しています
そちらにシラノ殿がいるのでしょう
であれば、劇はシラノ・ド・ベルジュラック以外に考えられず
どうかそのまま邁進していただきたいと
シャルル:でも、その根拠はあるのか?
シェイクスピア:ええもちろん根拠はありますとも
で・す・が……
今はまだ語るときではナーイ!
シャルル:ま、とりあえず次もシラノ・ド・ベルジュラックでいこう
まずは……劇場をうろつき回る亡霊に聞き込みといこう
サポートはキャストリアにした
スゴいチケット欲しいゴースト(殺)
チケット欲しいゴースト(殺)2体
スゴいチケット欲しいゴースト(殺)2体
チケット欲しいゴースト(殺)
スゴいチケット欲しいゴースト(殺)
とてもチケット欲しいゴースト(殺)
ゴースト:そんな……感じでした……
シャルル:ゴーストからも情報が入った
何度も見ている内に忘れてしまうけど
それでも舞台の記憶は朧気にあるらしい
これを続ければ手がかりになるな
皆にも手伝ってもらおうぜ
第4節 立ち上がっては打ち倒されて
サポートはフレンドの道満にした
ペットウルフ(馬)
観劇ゴースト(殺)
ゴーストは全敵に攻撃アップ3ターンと2ターンと1ターンをかける
ペットウルフ(馬)2体
観劇ゴースト(殺)
ペットウルフ(馬)
常連グール(狂)2体
ゴーストから聞いた話をサンチョがまとめてた。
公演数は31回。
最初の10回は朗読劇。
11回目からは役者やスタッフが加わった。
そこから原作に忠実な脚本での公演は9回。
20回目からは細かな修正が施された。
シャルル:うーん……俺たちが知らなきゃいけないことは
脚本の違いじゃない気がするんだよ
アストルフォ:考察は苦手分野!ブラダマンテ、パス!
ブラダマンテ:え、私?!
ええと、そうですね……こうしてみると色々違いがあるみたいですね
これだけやってもダメだったんですね……
これ以上違うもの、見つけられるのかな……
ファントム:……劇場こそ我が住み処
……ゆえにこそ、我はそこに踏み入れぬ
サンチョ:本来こういう場所に縁のある方ではなく
私たちにレイシフト適正があったのも
何か意味がある……ということでしょうか
ファントム:然り、然り
ダヴィンチ:あ、ファントム
キミも何か意見はあるかい?
ファントム:……差異のみに何の意味があろう
……芸術の真髄はそこにはない
ダヴィンチ:やっぱりそうか……
他の作家にも尋ねてみて、ほぼ全員一致の意見として
その舞台を体験するか、最低でも脚本を読むベきって言われたんだ
原作と同じ公演は既にやったんだからね
何が聖杯を顕現させるに足るものなのか
せめて当時の脚本を手に入れて読むべき……とのことだ
シャルル:脚本があるか、まずシラノに聞いてみるか……
シャルルはシラノに以前の脚本があるか聞いた。
倉庫に保管してあった。
サンチョやエジソンも他のキャストから脚本をもらってた。
ブラダマンテは楊貴妃から脚本を借りてた。
書き込みが細かいと驚いてた。
みんなで脚本を読み比べた。
ドン:古今東西、物語は結末で大体がきまるもの
シラノ・ド・ベルジュラックはシラノ殿の悲劇的かつ英雄的な死で終わる
さすがにそれを変えるわけにはいきませんからなぁ
シャルル:……それだ
結末を変える……それしかないんじゃないか?
サンチョ:つまりシラノ様がロクサーヌ様と結ばれるという感じでしょうか?
シャルル:それだ!
改変したものを全て読んでも結末だけは変えられていない
ダヴィンチ:結末を変える、か
私としては悪くない案だと思うよ
シェイクスピアくん、どうだろう?
シェイクスピア:やだ!
と言いたいところでーすーがー、
ぶっちゃけ思いつくのはそれですよな
シラノ殿がその改変を承知するかどうかは大いなる疑問がありますな
シャルル:うーん……何とか説得するしかないか
シャルルはシラノにハッピーエンドを持ちかけた。
シラノ:……いやそれ、客が喜ぶか?
シャルル:でもやってないことと言えばこれじゃないか?
シラノ:俺がハッピーエンドなんてな……
そんな資格はない気がして
シャルルは:資格のあるなしは観客が決めることじゃないか?
シラノ:それは……そうだな、そうだとも
藤丸:シラノはハッピーエンドが嫌い?
シラノ:そんなことはないぞ少女よ
……やってみるか!
シャルル:可能なら俺……クリスチャンも死なない方向とかどうかな?
シラノ:いいぞ、この際だ
御都合主義のハッピーエンドを作ろうじゃないか!
藤丸:ありがとう!
シラノ:いや、いってことだ
全く思いも寄らなかった
藤丸たちが去ったあと楊貴妃が聞いた。
楊貴妃:……本当に思いも寄らなかったんです?
シラノ:すまん嘘だ、そんなことはない
というより、真っ先に考えたさ
楊貴妃:じゃあ、どうして?
シラノ:できなかったのさ
でもまあ、ものは試しだ
あいつらなら出来るかもしれない!
第5節 シラノ・ド・ベルジュラック第32回公演
クリスチャンは身を引き、シラノとロクサーヌが結婚する結末になった。
楊貴妃:わぁい、ロクサーヌ、お嫁さんだー
ブラダマンテ:原作では15年ものあいだ
修道院でクリスチャンの冥福を祈り続けていますから……
今回のお話の方がブラちゃんは好きです
シャルル:クリスチャンは誰とくっつくのかな
あ、そっちは出ないのか
シラノ:話がややこしくなりそうなので
クリスチャンのモノローグで存在を示唆させる
そんじゃま、頑張っていこうぜ
(……今度こそ、今度こそ、だ)
サポートはアルジュナオルタにした
改悪(殺)ゴースト
未知(剣)兵士
拙速(馬)ゾンビ
こちらにスター率ダウンがかかる
宝具封印がかかる
スキル封印がかかる
攻撃アップ3ターンがかかる
改悪が死ぬと宝具封印を解除
未知が死ぬとスキル封印を解除
拙速が死ぬとスター率アップがかかる
シャルルは演技に迷ってた。
ダヴィンチ&ゴッフが相談に乗ってた。
カルデアには演技に詳しいサーヴァントが不在だったから。
ゴッフ:前回の芝居の流れを崩すと、シラノが戸惑うのでは?
ダヴィンチ:クリスチャンが好青年な感じなのに
シラノが邪険にしているのは……
藤丸:バランスが崩れるかも?
シャルル:そうだな……ちょっとシラノに相談しに行ってみる
シラノは脚本に問題があるのを認めた。
シラノ:とりあえず演技は前回と同じで進めてくれ
ダメそうだったら俺の演技と台詞を調整する
ところでシャルル、俺からも質問だ
……騎士とか騎士道って、なんなんだろうな
シャルル:うーん、難しい問いかけだな
シラノ:悪かったな、漠然としすぎているのは認める
だが、アンタほどの英雄なら知ってやしないかって思ったんだ
シャルル:あー……もしかしてバレた?
シラノ:こんなへぼい特異点に来るような英雄じゃないと思ってたからな……
だが……もしかしたら俺は求めていたのかもしれん
空想上の英雄じゃない、本物の騎士というものを
シャルル:……それなら違うヤツがよかったかもなー
シラノ:?
シャルル:いやいや何でもないよ、何でもないさ
ま、他の連中には黙っておいてくれないか
シラノ:アンタのお仲間にもかい?
シャルル:アイツらは知ってるから問題なーし!
シラノ:でだ、騎士にして王様よ
次の公演は……何があってもガッカリするなよ
シャルル:……よくわからんが、おう!
観客は斬新な解釈に期待して満員になってた。
楊貴妃:今回のロクサーヌ、あなたはどう思われますか?
藤丸:いつもより難しそうだなと
楊貴妃:ですよね!
全員の立ち位置が違うのに自分だけあまり変わらないから……
藤丸様でしたっけ?
役者に興味とか、おありでしょうか?
藤丸:少しは……
楊貴妃:ハオ♪言質取りました♪
次の公演、よろしくお願いいたしますね!
舞台裏で次幕の確認をしてた。
シャルル:クリスチャンは銃声と共に倒れ込む
クリスチャンに様々な形で救われていたシラノが彼を庇い
かろうじて脱出
クリスチャンはシラノとの会話で、ロクサーヌに秘密をバラしてしまう
ロクサーヌに謝罪しようとするシラノ
素っ気なく離れようとするロクサーヌ
面白おかしく謝罪と言い訳を行うシラノ
ロクサーヌも次第にほだされて……
ドタバタ喜劇に変えちまおうってコンセプトだ
クリスチャンは舞台に出た。
アストルフォは嫌な予感がした。
NPCドンとシャルルのみ出撃
ドンはタゲ集中3ターン&被ダメージで攻撃アップ3ターンがかかる
シャルルは防御ダウン&ガッツ1回がかかる
兵士(弓)2体
クリスチャン:なんとか突破を……
楊貴妃:クリスチャン様、あれ?
シラノ:ロクサーヌ、来てはいけない!
NPCドンとシャルル、楊貴妃のみ出撃
???(秤)
???は全耐性がかかる
ただのイベントバトル
結末否定でシャルルは即死、楊貴妃はHP1になって終わり
膨大な魔力を持つ誰かがクリスチャンを殺した。
シラノも死んだ。
つまり元の流れに戻って終わった。
観客:新解釈のシラノ・ド・ベルジュラックを描くという
触れ込みだったはずだが……
観客:広報担当者の誇大広告だったんじゃない?
エジソン:えっ、突然の流れ弾?
舞台裏で何が起きたか話し合ってた。
シャルル:突然戦場の真っ只中にいるような幻覚を見たんだ
そこで対峙した何かに殺された
シラノ:クリスチャンを殺したヤツが誰か、これは……聖杯だ
シャルル:聖杯はあくまで誰かの願望を叶えるモノだぞ
明確な殺意敵意を抱いて俺を殺したなら
それは誰かの意図があるってことだ
アストルフォ:あとから来たボクたちでなければ
犯人は1人ではないかとー
シラノだよね?
シラノ:そうだったら今頃高笑いしてらあ!
……いやまあ……そうじゃないとも言い切れないんだが……
それでは我がモノローグ聞いてくれるかい?
聞いてくれる、ありがとう
シラノは聖杯に幸福なシラノをみたいという願いを叶えようとした。
それは図々しいかもと踏みとどまった。
俺が納得いくシラノ・ド・ベルジュラックの幸福な結末がほしいと願った。
サンチョ:この聖杯はシラノ様の納得がいかなければ
芝居を元の流れに戻そうとするのですか?
シラノ:そうだ
シャルル:アレが殺害したのは、あくまでも脚本なんだ
だから全てやり直し
アストルフォ:どうして願いを変更したわけ?
だってシラノってあのシラノなんでしょ?
だったら死んじゃう未来を変更したいって普通は思うよね?
シラノ:……俺は違うんだよ
シャルル:アンタはシラノ・ド・ベルジュラックのシラノじゃなくて
……本人か?
シラノ:世界中に愛された勇ましく愚かしく
悲劇的なシラノ・ド・ベルジュラックの彼と
ありふれた作家だった俺とでは
想像と現実の垣根を越えて格が違う
エジソン:それでは君が納得する結末とは
一体どういうものなのかね?!
シラノ:つまり……
俺が認めるほどに論理的
俺が認めるほどに幸福的
俺が認めるほどに驚異的
そんな結末だ
エジソン:無理だ!
ドン:長きに渡って愛され親しまれてきた作品の結末を変えて
なおかつそれを認めるなど……
論理も感情も認めることはできますまいよ
まして貴公がモデルなのですから
シラノ:そうだよなあ、どうして願っちまったんだろうな
何度も繰り返し演じていれば何か変わるかと思ったが
そこで止まっている
もうお手上げだ、すまない、俺は役立たずだ!
うわあああん俺のバカ-!
シャルル:……逃げた-?!
藤丸:ど……
全員:どうしよう……
第6節 夢の狭間と現実の隙間
ブラダマンテはモブセイバーに愚痴ってた。
これからどうなるのかと。
皆はシラノを探してた。
とりま今までの経緯をまとめてた。
ローラン:シラノ殿を倒せば聖杯は手に入れられますか?
アストルフォ:そういう考えは良くないと思うぞー
でもあえていった感じがするのでボクは許す!
シャルル:悪手だな-、可能性がないとは言わないけどさ……
ダヴィンチ:トリスメギストスIIは3つの未来を予測している
1つ、シラノが消滅して聖杯を我々が獲得
2つ、シラノ消滅と共に聖杯も消滅
3つ、シラノ消滅により、聖杯が暴走
エジソン:……マスター、許可を願いたい
今から私は……転職する!
エジソンは劇場で直流大照明を照らした。
サポートはフレンドの伊吹童子にした
シラノの影(剣)
シラノの影(殺)
シラノの影(術)3体
シラノの影(馬)
シラノ:わー、眩しすぎる!
わかった、出る!出るから!
エジソンは名刺を渡した。
エジソン:当劇場、並びに劇団のスポンサーです
サンチョ:こちらが証明の書類です
シラノ:この劇場の権利関係がエジソン直流会社に譲られてるの?
サンチョ:誰の物でもなかったので
誰かのものにさせていただきました
エジソン:もう一度、シラノ・ド・ベルジュラックを公演するぞ
そして君の望みを叶えたまえ!
君だってもう一度だけやってみたいだろう?
サンチョ:こちらも何としてでも聖杯を奪取する腹づもりですが
貴女の納得がいく結末を、みたいと思ってるのですよシラノ様
シラノ:そこまで言われたなら……まあ仕方ないか!
次の公演の打ち合わせ、始めるぞ!
5時間後。
今日は意見を持ち帰って終わり。
幽霊が多いので巡回することになった。
ブラダマンテにも意見を聞いてた。
シラノ:とにかく誰でもいいから意見を聞きたいんだ
楊貴妃:追い詰められた脚本家みたいだね
シラノ:追い詰められた脚本家なんですよ
ブラダマンテ:ロクサーヌさんのことなのですが
ロクサーヌさんが幸せになってほしいなって
原作の彼女は15年ものあいだ、ずっと冥福を祈り続けているんです
シラノ:だからクリスチャンにも生き残ってもらわないとな
ブラダマンテ:?
シラノ:クリスチャンが死ぬとロクサーヌは15年の間
喪に服すことになるからな
ブラダマンテ:なるほど、そういうものですか……
藤丸たちは巡回に出た。
シャルル:どうした?
ブラダマンテ:さっきのシラノさんの言葉に
引っかかるものがあって……
ぼんやりとモヤッとした何かがあるんですけど……
シャルル:おいそこのセイバー
藤丸:(跪いた!)
シャルル:巡回か?迷惑じゃないなら俺たちも一緒するぜ
ブラダマンテ:(セイバーさん、陛下から距離を取ろうとしてるけど、気のせいかな)
シャルル:セイバー、アンタも戦えるんだろ?
藤丸:(今なんかぎょっとした?)
シャルル、ブラダマンテは出撃固定
観劇ゴースト(殺)
バッドマナーゾンビ(馬)
常連グール(狂)
開幕でモブセイバーが全体に3000ダメージ与える
こちらランダム1体に混乱がかかる
ブラダマンテ:セイバーさんの斬撃、また見れなかった!
巡回中も何だかんだで見せてくれないですよね
シャルル:セイバー、アンタは……
オッケ、了解!
さてマスター、俺たちは別行動を取ろうぜ
ブラダマンテ:?陛下、行っちゃった
セイバー:……
ブラダマンテ:ええと、先ほど悩んでいたのは何か?ですよね
実は……
セイバー:君はロクサーヌに共感しているんだね
じゃあロクサーヌが幸せになるには、どうしたらいいだろう?
楊貴妃:ふふふ……
※楊貴妃が2人を見ていた?
藤丸たちは劇場に戻ってた。
エジソン:うーむ……シェイクスピアとか呼び出す?
シラノ:やめてくれ、シェイクスピアカラーに塗りつぶされる
エジソン:さすがにやめておこう
観客からブーイングが起きそうだ
シャルル:観客と言えば……
アイツらは同じ公演を見ても飽きないのか?
シラノ:あいつらは全く頓着しないんだよな
熱心なファンというより、何つーか……概念?
エジソン:つまりシラノ・ド・ベルジュラックの客であり
シラノでありさえすれば何でもいいということか
シラノ:それだけにブーイングされたら終わりだな
エジソン:シラノ・ド・ベルジュラック本人が脚本を書いているんだ
文句はなかろう
シラノ:作中のシラノとこの俺は違うのさ
俺はいつだって幻想には勝てないのさ
シャルル:現実でアンタが成したことは
何にも揺るがない素晴らしいことだと思うんだが
シラノ:アンタのように現実の功績が偉大なら
気にならないかもしれないがね
俺はシラノのように全世界で万雷の喝采を受けたことはないからな
シャルル:現実が偉大なら
夢想はどこまでも夢想にすぎなくなるんだぜ?
そして夢想だけに生きる人間には
現実に打ち勝つことは難しいのさ
シラノ:何言ってやがるカール大帝ともあろうものが……
ああ、待てよ、アンタもしかしてアレか
エジソン:シャルルマーニュ伝説や力に関わることかね?
私はここにいてもいいのかな?
必要であれば退席するが……
シャルル:そうだな、頼むよ
……一言でいうと俺は想像上の人物ってことだ
奇想天外の冒険を繰り広げた王様らしからぬ英雄
12勇士は王様とか呼んで慕ってくれてるけどな
シラノ:つまり俺と逆位置にいるんだな
アンタほどの人間が負けるなら俺が勝てなくても仕方ないな
シャルル:どうしても勝てないって言うなら
俺たちが勝たせてやるさ
シラノ:つまり俺を生き残らせようとすると出現する
あの何かと戦うってことか?
シャルル:1回目は奇襲だったが2回目はそうはいかん
覚悟を決めて、腹を括って戦ってみせよう
そしてアンタとロクサーヌを守り通す
シラノ:まあ、なんとかやってみらぁ!
ブラダマンテがシラノに直談判してた。
シラノ:とはいったものの、どうするかねぇ
ブラダマンテ:脚本のことなのですが!
ロクサーヌさんについてです
あのですね……
シャルルはアストルフォとローランに力を貸すよう頼んでた。
スペイン軍との戦いでクリスチャンが生き残るとアレがやってくる。
ところがこちらにも戦力があれば……と。
楊貴妃が負傷しているので降板を申し出てた。
藤丸:でもロクサーヌは誰が?
楊貴妃:……ちらっ
藤丸:まさか私……とか?
シャルル:マスターか、それなら問題ないな!
マシュ:素晴らしい提案かと
ロクサーヌ役、遍く記録させていただきます!
第7節 シラノ・ド・ベルジュラック最終公演
藤丸と楊貴妃が演技を練習してた。
藤丸は動きだけ、楊貴妃が台詞をしゃべる。
そして第33回公演。
藤丸:クリスチャンのシーンまでまもなく……
シャルル:俺はこのシーンで生き残る予定だ
ただ……前回の、例の……
ハッピーエンド認めないマン(仮)がやってくる可能性が高い
芝居として死ぬってだけだが
その場合は……死んだ場合の脚本に移る
第4幕でシャルルは生き延びた。
シャルル:前回は奇襲ゆえ遅れを取ったが
今回は死にものぐるいで抵抗させてもらうとしよう
3ターン以内にブレイクしないとゲームオーバー
シャルルのみ出撃
結末裁定者(秤)
シャルルは毎ターン攻撃ダウンがかかる
3ターンで宝具アップ、宝具以外封印がかかる
裁定者は3ターンで宝具耐性ダウンがかかる
楊貴妃:クリスチャンは……ダメですね
死んだという展開になりました
モブセイバー:お手伝いできることはありますか?
エジソン:まもなく第4幕が終わり
第5幕……15年後の世界に切り替わる
だが切り替わらない
ブラダマンテの回想が挟まってた。
ロクサーヌさんを幸せにしてあげてほしい。
あの結末の後、ロクサーヌさんはきっと苦しんでいると思うのです。
シラノ:シラノが勇気を出せば……幸福な結末に至れるのか?
俺がハッピーエンド?
冗談じゃない!俺にそんな資格はない
だけど!ロクサーヌが幸福になるとすれば、それは!
たった今、俺が告白せねばならないのだ
それも罪と愛、2つを同時に
第4幕は続いてた。
シラノ:私は今、あなたに告白する
顔を見せずに語りあいませんか?
お互いに優しい言葉を紡ぎあうのです
ロクサーヌ:え……それは……
シラノ:私はただの影、そしてあなたこそは光
お分かりいただけなくともよい
ロクサーヌ:シラノ様、それは!
私とクリスチャンだけが知ってるはずの!
あの手紙は全て……あなただったのですか!どうして……
シラノ:ロクサーヌ、私はあなたを……愛しているのです
たとえこの醜き鼻があろうとも
たとえ母にすら愛されぬ身だとしても
たとえあなたを騙した罪深き男だとしても
……ああ、罪が来た……
あれは俺が作りだしてしまったものだ
彼は速やかに俺の首を刈り取り、結末を元に戻す
俺のなけなしの勇気は、この怪物をまえに砕け散った
ドン:シラノ殿、ワシが貴公と共にあることをお忘れか?
ここで立たねば貴公は騎士でなくなってしまう
勇気は嘘の後からついてきます
臆病者のワシが言うから間違いありません
シラノ:愛した者を不幸にして、そのままにするなど
俺の騎士道に反している……よし!
ドン:シラノ・ド・ベルジュラック改めドン・キホーテ、ここに見参
シラノ:同じくシラノ・ド・ベルジュラック
まさしく影ながらお助けする
我が愛する女性を幸福に導かんがために!
しかし戦力差は圧倒的だな
これは揃って狩られるのもやむなしか
ドン:いいやシラノ殿、戦力は有り余るほどですぞ
ダヴィンチの通信が入った。
2回も発生したのでシバが予兆段階で
擬似的な固有結界を探り当てた。
ブラダマンテ、アストルフォ、ローランも現われた。
そしてシャルルも。
サポートはフレンドのメリュジーヌ(秤)にした
エリセ(讐)、巌窟王、クロエ(讐)、ゴルゴン、サリエリを入れた
裁定者を倒すと終わり
結末裁定者(秤)
呪縛の思念(殺)
悔恨の思念(馬)
裁定者はクリ率アップ&クリ威力アップがかかる
青ゲージブレイクで全耐性がかかる
しかしモブセイバーが全耐性を消す
呪縛の思念、悔恨の思念を呼ぶ
紫ゲージブレイクでこちらに攻撃ダウン3ターンと
呪い3ターン&防御ダウン2ターンをかける
ランダムにスタン2ターンもかかる
自身に宝具耐性ダウン4ターン&弱体耐性4ターンもかかる
攻撃時に対象防御ダウン2ターンもかかる
呪縛の思念、悔恨の思念を呼ぶ
シラノ:や……やったのか……?
シャルル:やってないぞ
シラノ、戻れ、戻って望み欲した結末を掴み取れ
シラノ:そうだった、だが……これで本当に……
シャルル:いいとも、俺が許す
おまえは自身が幸福になることには納得いかない
だけどロクサーヌは幸福になってほしいじゃないか
さあ友よ行け、そしてロクサーヌを救え
シラノ:ああ……行くとも!
藤丸たちは舞台裏に戻ってた。
エジソン:それで……うまくいったかね?
シャルル:ああ、あとはシラノに託した
あいつはきっと、幸福な結末を選ぶ
真の幸福はシラノや俺が生き残ることじゃない、ロクサーヌだ
シラノたちは第4幕を続けてた。
シラノ:こんな状況ではないかもしれない
でも、愛している
ロクサーヌ:しばし、しばし時間を下さいまし
シラノ:いいや、ロクサーヌ
私は愛を打ち明けた、しかし……
それが成立するなんて思ってない
この私の醜き心がある限りは
ロクサーヌ:醜くなどありません
あなたの詩才はどれほど私の心を潤したか!
シラノ:嘘をついたのです
あなたに恋い焦がれる男を利用し、あなたを騙した
その上でクリスチャンは私が告白することを熱望した
その友情、そして愛を私は騎士として裏切れない
ここは危ない、どうかクリスチャンと共に離れてください
第5幕に入った。
ロクサーヌ:思い出します
1年前、クリスチャンとシラノ様は
ここで私に愛を囁いてくれました
シラノ様は義理堅く、そして罪に怯えて
一度も会いに来てくれません
あの方の告白で、私は愛した人を失ったわけではないと知っています
もちろんクリスチャンのことも愛していました
彼を愛したことに後悔はありません
離別の悲しみは薄れて、代わりに私の心は穴が空いたのです
シラノ様は……私のことを忘れて幸福になったのでしょうか?
シラノ:そんなはずがないだろう!
ロクサーヌ:まあ!
シラノ:ああいかん、つい声を出してしまった
しからば退却といこう、おさらばだ
ロクサーヌ:お待ちくださいシラノ様
シラノ:大丈夫ですともロクサーヌ
あなたは魂までも美しい
それさえあれば、正しくあなたを愛する人が現われよう
ロクサーヌ:私はあなたがいいのです
お待ちになって、シラノ様……シラノ様!
シラノ:我が名はエルキュール=サヴィニアン・ド・シラノ・ドベルジュラック
即ち哲学者であり理学者であり作家であり剣士
ああ月が見える
あそこまで辿り着けば、さぞや美しき世界が広がっているだろうな
だが俺はまだ行けぬ
俺の愛が、彼女の愛が大地に残っているなら
愛の鎖で俺を縛るのならば、甘んじて受けるとも
この心意気を神の懐に持っていくのは、まだまだ先の話だ
公演は終わった。
シラノは消え始めた。
あのポスターに描かれたような立派な騎士に。
なれただろうか、なれたのなら、いいな。
喝采の音はさながら雷鳴のようだった。
華々しく照明を浴びる。
生も死も恋も愛も、ここで全て描かれる。
俺という人間はここでしか生きられないさだめであるのだけど
この一瞬の生がこれほど輝かしいものなら、こう叫ぶしかあるまい
……騎士道万歳!
カーテンコールはシラノ抜きだった。
観客:シラノが生きていて、なんかよかったな……
サメ兵士:グッズください
エジソンもモブスタッフも
ドンもアストルフォもローランも退去した。
シャルル:じゃ帰ったらライブラリから
シラノ・ド・ベルジュラックを引っ張り出してみるか
プロが演じたシラノ……見てみたくないか?
藤丸:見よう見よう!
楊貴妃は退去前にブラダマンテに土産を残した。
モブセイバーを連れて来て消えた。
セイバー:召喚の事故で霊基が壊れてね
体が曖昧なんだ、塵みたいだろう?
君との記憶も朧気でしかない
信じてくれるかどうかわからなかった
ブラダマンテ:でも助けてくれたよね……ロジェロ!
もう少しまともな姿で会いたいと思って貌を隠していたが
シラノ殿に教えられたのだ
騎士として立ち上がらなければならないときがあると。
聖杯は回収され、特異点は消える。
それでもいい、彼女が幸福であるのなら。
聖杯
エピローグ
カルデアで演劇ブームが起きてた。
廊下でもジャックやジャンヌリリィ、
ナーサリーがロミオとジュリエットをやってた。
ヴラドはマクベスをやることになった。
絶対に死なないマクベスとイアソンはツッコんだ。
ドンたちが藤丸を待ってた。
特異点演劇シラノ・ド・ベルジュラックの映像編集が終わったらしい。
藤丸の部屋にプロジェクターを持ち込んだ。
装置を再生するとOPムービーが流れておしまい。
概念礼装「シラノ・ド・ベルジュラック」
いつものギャグ時空かと思ってたら
シラノが結末をロクサーヌの幸福を願うように変えて、
騎士道万歳と納得して消えてしまうのには泣いた。
楊貴妃が負傷で藤丸が代役したの、嘘ついてたのでは?
負傷する前から言質取ったとはしゃいでたよね。
いつもサバたちは戦いに使役されるので
こういう場所に呼ばれるのは楽しいんだろうね。
楊貴妃が呼ばれたのはシラノが聖杯に願った影響だよね。
楊貴妃とロクサーヌ、共通点あるの?
そもそも楊貴妃、演技が得意設定あったっけ?
にほんブログ村
Tweet
ショートリンク