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一度きりの大泉の話 萩尾望都
再生(仮) 緒方恵美 アニメーションの脚本術 プロから学ぶ、シナリオ制作の手法

FGOヨハンナさんと未確認の愛 ぶっ壊せらぶらぶはぁと大石像

FGOヨハンナさんと未確認の愛 ぶっ壊せらぶらぶはぁと大石像は、
2023年2月17日から3月10日までの限定イベ。

FGOヨハンナさんと未確認の愛

内容は新サバ「ヨハンナ」が変えてしまった特異点の修正をするエピソード。

フリクエでらぶらぶはぁとポイントを貯める
らぶらぶコイン、らぶらぶペナント、らぶらぶキーホルダーを集める

以下の概念礼装でポイントやアイテムドロップが増える
「後ろの席の可愛い奴」らぶらぶはぁとポイント
「ウィンズオブスプリング」らぶらぶコイン
「ラブディリュージョン」らぶらぶペナント
「スリーピングエリザ」らぶらぶキーホルダー

ポイントやアイテムで
ロックオンチョコ、サプライズチョコ
祝福ロックオンチョコ(ストロベリー)
祝福ロックオンチョコ(ブルーベリー)
と交換する
チョコをサバに渡すと概念礼装がもらえる
渡すイベントは音声付き

祝福チョコを渡したサバは特攻スキル付与
バトル開始時NP50%
絆ポイント50%アップ

Contents

プロローグ

ヨハンナのモノローグから。
失敗は次に活かすことができると力説してた。
そうでも思わないとやってられない。
私はどうかしていた。
アレな聖杯のせい。
これは私の失敗談を綴ったもの。

カルデア内でサバたちがチョコを贈ってた。
ヨハンナはチョコに祝福を与えてた。
ヨハンナは少し前に召喚されたらしい。
新サバが既に召喚済み扱いなのは珍しい……。
ジャンヌオルタが面白いと評した。
あんたがそれでいいならいいんでしょと惑わせて去った。
エマージェンシーコールで藤丸たちは司令室へ向かった。

微小特異点で具体的な地点はわからない。
超級魔力が計測された。
西欧の街に見える。
マシュ、ヨハンナ、ジャンヌリリィ、ナーサリーがレイシフトに適正。
ラーマが遅れて現われた。
ゴッフ:お子様サバはヨハンナ、ラーマに託す
ジャンヌリリィ、ナーサリー:お子様ではありません!

ここでタイトルが出た。

概念礼装「スリーピングエリザ」

第1節 祝福あれと私は願うけど

レイシフト後、近郊の街へ。
全てが終わったら帰還までの時間、
あたりを観光すると決まり、
ナーサリーやジャンヌリリィが喜んでた。

街の教会に夜になると怪しい人影があるという噂があった。
夜まで情報収集となった。
ヨハンナは教会の見張り。
ジャンヌリリィは寝てた。
ナーサリーが寝かせたらしい。
ヨハンナも寝てた。
祈っていると時間が経つのが早いと言い訳してた。
ヨハンナの聞き込みで教会の地下に邪悪を封じてるとわかった。
むしろ地下の邪悪を封じるのに教会を建てたらしい。
地下には魔力と敵性反応があった。
ラーマは奇襲するか話しかけるか藤丸に聞いた。
この選択肢で展開が変わる。
私は話し合うを選んだ。

魔術師:なるほど、この聖杯には貴様たちが送り込まれる価値がある
ヨハンナ:その聖杯には願いをねじまげる悪意がある
魔術師:それで私が改めるとでも?
ヨハンナ:話し合いは失敗に終わりました
ラーマ:その正々堂々とした振る舞い、あっぱれである
ゆえになるべく苦しまず首と胴を切り離す

ヨハンナはスタメン必須。
手持ちがないとNPCから選ぶ。

サーペント(槍)
ヘルサーペント(槍)
魔術師(術)

攻撃を受けると敵HPが減る
宝具威力アップ
混沌特攻が敵全員にかかってる

魔術師:指一本動かせずとも、願いを叶えることはできる
ヨハンナ:いけない!

暗転して第1節終わり。

第2節 テンシとアクマと願い事

ヨハンナが目覚めた。
アンリマユ=アクマとカレン=テンシのシルエットがいた。
アンリマユの牙で横腹を削ろうとか相談してた。
俺の剣が脂身まみれになると嫌がってた。
このままだとヨハンナは死ぬ。
マスターも死ぬ。
魔術師の願いが叶うまで残り1秒。
それより先に聖杯に触れたヨハンナが願いを叶えないといけない。
ヨハンナは聖職者、ルーラーで、聖杯に懸ける願望などなかった。
であれば無意識下の願いを叶えるしかない。
アンリマユはヨハンナの願いを抽出した。

アクマ:俺はてっきり、面白味のない湯豆腐みたいな願いだと!
テンシ:これほどエンターテイメント溢れる願いとは!
ヨハンナ:願い事ってどんなものですか?!
2人:それは……教えなーい!

特異点は再構築された。
藤丸たちは森で目覚めた。
ヨハンナは幻覚で願いを叶えた話をした。
ダヴィンチはお腹が痛いのでゴッフと代わった。
全員、森の東に抜けるようゴッフは命じた。
街中に巨大なヨハンナ石像が建ってた。

ナーサリー:わかってしまったわ
ダヴィンチのお腹が痛くなったのは……
ラーマ:めっちゃ笑いをこらえてたんだな
ゴッフ:うん
ヨハンナ:なーんーでーだー!

ヨハンナの絶叫は遠くまでこだました。

ヨハンナ:破壊したい……
ラーマ:余も一度作ってみたかった
ヨハンナ:喜んでお譲りします♪

藤丸たちは聞き込みをした。
住人は、らぶらぶはぁとヨハンナ様像と呼んでいた。
それを聞いた瞬間、全員が思考停止した。
100年前、邪悪な悪魔を教皇ヨハンナが封じた。
ヨハンナは自分の石像を作って愛するよう命じた。
そうすれば私はいつまでもこの街を見守ると。
石像はヨハンナが奇跡の力で建てた。
らぶらぶとはヨハンナが残した言葉だった。
らぶらぶと1日3度言うべしと。

ヨハンナ:(残してない……のこ……して、ない……)
藤丸:(ヨハンナがだいぶ瀕死)

らぶらぶ饅頭とからぶらぶ屋敷とかがあった。
住人は石像の観光で生活してた。
ゴッホがヨハンナとのツーショット絵画を描いてた。

宿屋に戻るとヨハンナが枕に顔を埋めて叫んでた。

ヨハンナ:死にたい
死ぬのはダメなので地割れに飲まれたい
それも死ぬから修道院で一生を終えたい
ジャンヌリリィ:特異点でヨハンナ石像になってるのは……
ダヴィンチ:ヨハンナが原因なのは間違いない
ラーマ:この特異点は解決するべきか?
ヨハンナを倒せば……という話にならないのか?
ヨハンナ:ならば私を討つべきです
特異点放置は矜持としても許したくありません
今の私は……らぶらぶはぁとヨハンナ!なんですが!
ジャンヌリリィ:開き直ってしまいました
藤丸:ダヴィンチちゃんどうすればいい?
ダヴィンチ:この微小特異点を「らぶらぶはぁと」特異点と呼称する
略してLLH特異点だ
特異点の目玉……変わり種は
ヨハンナ:ばかばかしいとかあほみたいな石像と言っていいのですよ
ダヴィンチ:……素晴らしい大きさの石像だね
あれがあると人々はヨハンナの実在を確信する
つまりは特異点の原因と考えて間違いない
100年経過して人々がヨハンナを語り継いでいるなら
最終的にはこうなる

ヨハンナは悪魔を退治し、
自分の石像を作り、らぶらぶはぁとと讃えなさいと言い残した……と。

ヨハンナ:私から望んでらぶらぶはぁと、
とか言い出したことになってる!
ダヴィンチ:ひとまず破壊しないと話が始まらない
ヨハンナ:バンバン壊していいから、あんな石像
ラーマ:決行する前に町民をどうにかしなければ
石像破壊で犠牲者が出る恐れがある

石像には鎖が巻かれていた。
鎖はサーヴァントが変化したもの。
鎖は4本あって、石像を守っている。

老人:伝説によると、石像を滅ぼさんとする邪神が現われたとき
4人の英雄が鎖となって石像を守護してくれる
つまり邪神が出現したということ
若い衆を集めろ!

町民達は石像を守るべく、邪神を滅ぼす気まんまんだった。

祝福ロックオンチョコ(ストロベリー)
祝福ロックオンチョコ(ブルーベリー)

第3節 第一の鎖:インドの超英雄

ヨハンナのモノローグから。
誰かに好かれて悪い気はしない。
罵られず、否定されず、弾劾されず
ただ尊敬と親愛に満ちた感情。
それは私が与えられなかった感情
甘い痺れるような毒(想い)だった。

ダヴィンチ:鎖は4本、それぞれサバが鎖に変化、石像を守護している
藤丸:どんなサバだろう……
ラーマ:教会関連の英雄ではないか?
ゲオルギウス、マルタ、ジャンヌのように
ジャンヌリリィ:理想の私が敵に?!
ナーサリー:愛を体現するようなサバかもしれないわ
ヨハンナ:相思相愛のカップルとか?
マシュ:シグルドさんとブリュンヒルデさんでしょうか
藤丸:ジークフリートとクリームヒルトとか
ジャンヌリリィ:お二人、とても仲が悪くていらっしゃいますよ
私ジークフリートさんにクリームヒルトさんが
大っ嫌いというのを見てしまったのです
ジークフリートさんは怒ることなく
では好かれるよう努力しようと返してました
なのにクリームヒルトさんは悲鳴を上げながら逃げてしまったのです
ラーマ:あの二人の関係を伝えるのは難しいな
マシュ:ジークフリートさんとクリームヒルトさんも実は相思相愛なのです
ジャンヌリリィ:またまたー
ゴッフ:とりあえず子どもの教育に悪いから
少しは仲良くするよう伝えておこう
ダヴィンチ:町民達は石像の魔力で元気いっぱいのようだ
町民から回収した魔力は適度に消費するのがいいだろう
具体的にはチョコレートとか
ヨハンナ:石像を守るサバなら、
私の顔を見れば説得できるでしょう
ダヴィンチ:一番近いサバの反応を示すよ

見たことないサバがいた
ビーマ、パーンダヴァ5王子の1人。
ビーマは藤丸がアルジュナを知ってると聞いて、語り合うことに決めた。
ビーマとアルジュナはマハーバーラタの同じ5兄弟らしい。
マシュの盾を見て素晴らしい英霊だろうと褒めた。
藤丸はマスターとだけ把握してた。
ラーマはラーマーヤナの王。
ハヌマーンと共に戦った。
猿神はビーマと同じヴァーユの子。
ユディシュティラの兄貴は別の兄貴のようなもの。
ナーサリーは知らない。
ジャンヌはサンタサンタサンタリリィと適当だった。
ヨハンナは石像と同じで困惑してた。
でも破壊は拒否してた。
この町の人の心の拠り所だから。
ビーマは召喚時の不具合で戦えない。
霊基数値が幻霊以下だった。

ヨハンナ:無抵抗の人間をたたきのめすなんて
考慮に入れる余地すらない
ビーマ:何かを守るってのは理屈じゃない理由が必要だ
ラーマ:弱者には守られるべき理由がある
落とし物をして困っている老人がいたとする
ジャンヌリリィならどうする?
ジャンヌリリィ:もちろん助けます
ラーマ:その老人が困ってない、落とし物をしてなければ?
ジャンヌリリィ:それは助けなくてもいいですね
ラーマ:むしろ落としてないものを渡され、
困っているあなたを助けたと言われても……
ただの迷惑行為だ
誰かを守るには相応の理由がなければならない
誰かを攻撃することもな
ビーマ:俺という頑固者を説得してみるんだな

ヨハンナはスタメン必須。
手持ちにないのでNPCヨハンナを入れた。
サポートはNPCナーサリーにした。

独善(殺)
論理(殺)
仁義(殺)

独善は通常攻撃で防御ダウン付与
論理は通常攻撃で攻撃ダウン付与
仁義は全耐性

アヴィケブロンの宝具と
アヴィケブロン2枚でエクストラアタックも入れて1ターンで終わった。

ヨハンナ:あの石像が本来の歴史にない、そう理解しておいでですか?
ビーマ:無論だ、しかし石像なんぞあっても困るもんでもないだろ?
ヨハンナ:あの石像があるだけで人理が揺らぐ
ビーマ:石像程度で揺らぐ人理、鍛え直せばいいだろう

独善であり、論理的でない
そこには仁義があった
……ヨハンナは帰ることにした。
他の3本を倒してから戻って来ると決めた。
ビーマを説得する言葉とそれ以外の何かが足りない。

第4節 第二の鎖:触毒の女帝(工事中)

セミラミスが石像の補修工事を監督してた。
自分の顔に彫り直そうとしてた。
ヨハンナ:無茶苦茶な?!
セミラミス:汝は石像のモデルか……
そういえば、それが理由で召喚されたのであったな
石像を破壊しに来たお笑いグループとは汝らか
ジャンヌリリィ:どこが!お笑いだと!
セミラミス:らぶらぶはぁとヨハンナ様像を
破壊に来た時点でお笑いグループであろう
作業員:工事長様!喧嘩ですかい!
セミラミス:うむ手伝え
作業員:喧嘩じゃ皆の衆!
セミラミス:さてヨハンナ
生とは我欲、傲慢とは罪(毒)であると同時に薬だ
そうでなければ汝の心臓はいつまでも空洞であろうさ
睨むということは心当たりがあるな
勝てばよい、分かり易いであろう?

ヨハンナはスタメン必須。
手持ちにないのでNPCヨハンナを入れた。
サポートはNPCナーサリーにした。

作業員(殺)2体
セミラミス(殺)

作業員はタゲ集中を自身に使う
セミラミスは通常攻撃で毒付与&味方全体防御アップ
紫ゲージブレイクで毒状態の敵にダメージアップがかかる

1本目の鎖が剥がれた。
ジャンヌリリィ:褒めてトナカイ(マスター)さん
藤丸:ナイスファイト!
セミラミス:何を羨ましそうに呆けてる
ヨハンナ:う、羨ましそうにしてませんが!
セミラミス:まあよい、これをくれてやろう
……コホン
らぶらぶはぁとヨハンナ様~♪

FGOヨハンナさんと未確認の愛 らぶらぶはぁと

ヨハンナの周りにハートが集まった。
ヨハンナは幻覚を見た
空のスーツケースを見ていた。
誰かが語りかけた。
短くともたくさんの荷物=思いでを抱えた者
長くとも少ない荷物=思いでしかない者
最初から荷物のないあなた。
これはあなたの旅路。
あなたのための石像。

ヨハンナが目覚めた。
ハートを受けて倒れたらしい。
霊基数値に異常はなかった。
セミラミスはまだ退去してなかった。
曰わく、しばし様子見。
使い魔を通して観戦する。
祝祭の重要性は身に沁みておる。
藤丸:らぶらぶはぁとヨハンナ様は恥ずかしかったですか?
セミラミス:それなりに恥ずかしかった……
ヨハンナ:ですよね!

ヨハンナが夢を見てた。
聖ウァレンティヌスを誰もが賞賛する。
ハッピーヴァレンタインと叫ぶ。
私の心にもやがある。
そのもやを覗いて、私を垣間見る。
悲鳴を上げた。
私の表情が変わる。
呆れたような、悲しむような
微笑ましいものを見るような目で。
私をじっと見ている。

夜風に当たってるマスターに会いに外に出た。
ヨハンナ:あんなもん望んだことないのに
藤丸:なら何が望みだったんだろうね
ヨハンナ:世界平和とか万人の幸福とか
私はそういう風に生きてきたはずだから
私には生前の後悔がないのです
人生そのものが存在しないのですから
だから生前の願望を叶えることもありません
藤丸:じゃああの石像は?
ヨハンナ:嫌がらせですかね……

聖杯の中にはねじ曲がった形で願望を叶えるのもある
そうなると私はどんな願いを叶えられたのか
愛されたい、チヤホヤされたいとか?

藤丸:そんな感じ?
ヨハンナ:他人に嫌われるよりは好かれたいと思います
それはどんな人間でも持つ感情ですよね
それだけで大規模な改造が発動するとは……

ヨハンナは何か閃きかけた。
もやが晴れていく気がした。

第5節 第三の鎖:拳と杖と料理で語る系聖女軍団のささやかな助言

次の鎖は馬マルタ、秤マルタ、サンタマルタだった。
馬と秤は厳密には服を変えただけ。
なのに別霊基として召喚されてた。
まず食事するようサンタマルタは訴えた。
曰わく、らぶらぶはぁとヨハンナ様像本人をもてなしたい。
藤丸はお相伴に与りますと答えた。
ヨハンナはサンタマルタを手伝った。

馬マルタ:なんであんなおっきい像、作っちゃったの?
マッシュ:あれはヨハンナさんが作ったわけではないともうしますか……!
馬マルタ:もしかして本人は望んでない感じ?
藤丸:望んでいない……のかな?
ラーマ:本当に望んでないなら、別の願いになるのでは
ジャンヌリリィ:私はいいと思います、とてもかわいいです
馬マルタ:確かにかわいいわね
ヨハンナ様も気付いてくれるかしら
秤マルタ:ヨハンナ様に気付いて欲しいのです
あなたにとって大切なものを

藤丸達は料理を食べてた。
ラーマ:引く気はないのだろうな
秤マルタ:ヨハンナ様像は守る
馬マルタ:守ってほしいと「あの方」に請われたもの
サンタマルタ:それはまだ秘密でしょう?
ジャンヌリリィ:秘密にしなきゃいけない方ですか?
秤マルタ:そうでもありません
ただ……今のままのヨハンナ様では見えないかもしれません

サポートはフレンドのブリュンヒルデにした。

マルタ(馬)
マルタ(秤)
マルタサンタ(術)

敵味方全員に攻撃アップ5ターン&最大HPアップ5ターン&毎ターンHP回復5ターンがかかる

馬マルタは毎ターン味方全体クリダメージアップ
秤マルタは攻撃アップ&水辺フィールド
サンタマルタは毎ターン味方全体HP回復

バニヤン&ブリュンヒルデの宝具連発で1ターンで倒せた。

馬マルタ:もう少し抗いたいところですが、この辺にしましょう
サンタマルタ:私たちからの大切な贈り物
ヨハンナ:またですか
秤マルタ:問答無用、受け取りなさい……ハレルヤ!

また幻覚を見ていた
空っぽのスーツケースに箱を埋めた
……はずなのに、箱は手で押すと空気が抜けた
他にスーツケースを埋める手段がない
周囲を探すと私という品物が見つかった

ヨハンナ:教えようとしてくださること、見えてきた気がします
私には私がないということ
私は料理を作りましたが、
そういう人間だったに違いないという
後世の当て推量だと思うのです
このままでは私のスーツケースはいつまでも空っぽ
でも大事なものをしまいこめました
私が料理を作ったという証
影法師でも特異点でもその事実だけは私にとって揺らがない
秤マルタ:ヨハンナ様ならあと少しで真理をつかめるでしょう
それを得てヨハンナ様がどう思うかはわかりませんが
ヨハンナ:後悔とかはしないと思いますよ、たぶん

一息ついたヨハンナが変なあくびしてた。
ナーサリー:息をついたときに奇声を発するくらい、大目に見るべきよ
ヨハンナ:私の尊厳が失われそうなので今後は控えようと思います
ラーマ:ビーマに対する答えは見えてきたか?
ヨハンナ:それはまだ見えてこないです
ラーマ:誰かに意見を求めるのもいいだろう
ヨハンナ:ではラーマ様どうぞ
ラーマ:余はコサラの王、人理を守る者
九を生かす為に一を捨てるのも当然だ
無数の後悔あれど、ここを譲ってしまってはならないという一線がある
ヨハンナ:申し訳ありません、無神経な質問でしたね
ラーマ:余が勝手に言い出しただけだ
2人はないか?
ジャンヌリリィ:私は何もありません
嫌なものは嫌です
それでも、らぶらぶはぁとジャンヌリリィ様像を作りたいと言われたら、
嬉しいです!放置します!
ナーサリー:私の石像?
もしかするとヨハンナと同じ答えかも
だから教えてあげないの
ヨハンナが自分で気付くまでは
だってこの特異点はあなたのためのものだから
……たぶんだけどね
ヨハンナ:プレッシャーかかるな……
ジャンヌリリィ:私なら光栄に思いますけど
自分の為の特異点です、つまりヨハンナさんが主役です
自分が主役だとうれしくありませんか?
ヨハンナ:そういう考えもあるかな……
ラーマ:悩みが続くならマスターとマシュに相談するといい
共に悩んでくれるのは案外良いものだし
ころりと悩みが解決するかもしれない

ヨハンナは藤丸とマシュに相談してた。
いつの間にかただの雑談になってた。
ヨハンナ:(これも貴重な体験。
ささやかで秘めやかで価値のない時間。
私が初めて味わった果実)

第6節 第四の鎖:進化の怪物は虚無を穿つ

藤丸がヨハンナに起こされてた。
まだ眠かったから二度寝した。
目覚めるとメフィストフェレスがいた。
第4の石像の守護者。

メフィスト:無辜の怪物、やってないことをやったことにされる
創作上の人物か夢物語か実在か自分でも理解してるか
まったくあやふやでして!
確かに実在でゲーテも私をモデルにしたはずですが、はて
ヨハンナ:辛いと思ったことはありますか?
架空の存在だとか、架空なのに人生があるとか
メフィスト:ホムンクルスとして生誕したので
あなた様同様、きちんとした人生などございませんが
そんなのねえ、辛いに決まってるじゃありませんか!
ヨハンナ:はい?!
メフィスト:過去の私は辛かったかもというだけで、今はどうでもいいですが
ヨハンナ:はい?!
メフィスト:空っぽの箱を突いてみても
何かがおぎゅあと生まれる訳でもなし
大事なのは今このひと時
1つ2つと爆破させればたいていの悩みは吹き飛ぶように解決しますとも
ヨハンナ:なるほど……吹き飛ばせば解決……
ジャンヌリリィ:良くない思想だと思います!
深呼吸!しんこきゅー!
ヨハンナ:た、確かに、すー……はー……
(吹き飛ばせば解決という言葉は私にとって甘美だった
この町にとってとても有り難い石像なのだろう
ネーミングセンス以外は完璧なのである
いやそうかな、そうでもないな
なのに、石像を破壊していいのは特異点が解消するから、というわけではなく)
……訳ではなく
やっと私はつかんできた気がします
(ビーマ様に失望されるかもしれない
いや失望されたくないのはただ一人
私自身だけだ)
メフィストフェレス様ごめんなさいね
サクッとやっつけてしまうわ
メフィスト:それでは道化の爆弾おひとつどうぞ
藤丸:爆弾がチョコ色だね
メフィスト:バレンタインデーですよね、チョコレート爆弾ですとも
回復しますがダメージを負います

サポートはフレンドのドレイクにした。

メフィストフェレス(術)

メフィストは毎ターン敵全体に呪い付与
紫ゲージブレイクで最大HP低下を使う

こちらには毎ターンHP回復

メフィスト:それではヨハンナ
あなた様に魔法(※魔法ではない)をかけましょう

ヨハンナにハートが集まった。
また幻覚を見てた。
嘘の箱を混ぜてもスーツケースは重くならない
大事なのはこの瞬間
私は空っぽのスーツケースに思い出を詰めていくのだ

老人:それは正しい、でも大事なことを忘れているよ

ヨハンナは目覚めた。
最後に謎が増えた。
でも気にしないことにする。
今はビーマ様に伝えなければならないことがある
私が石像を破壊するべき実に当たり前の理由を。

メフィスト:じゃ呼び出しますネー
ピッポッパ
あ、もしもし?
古代の風の戦士、一人前お願いします
えーと代引きで
時間は……あ、翌日着?
というわけで、一日ほどお待ち下さい
ビーマ様は明日到着でございます

第7節 第一の鎖:インドの超英雄、話し合いリターンズ

ビーマ:いい面構えだ、何かを掴んだって風が吹いてる
ヨハンナ:これがビーマ様にとって正しいかはわかりません
ビーマ:答えを聞かせてもらおう
この石像を壊していい理由は何か
ヨハンナ:私が嫌だからです
ビーマ:随分とまあ……自分勝手だな!
ヨハンナ:この石像は私がやったことで作られた石像じゃない
(私は女でありながら教皇に到達した
馬に乗っている際に露呈し、石で打たれた……らしい
でも私は悪魔を退治なんてしてないし
石像を作れと命じてもいない)
私の意思が欠落しています
ビーマ:そのわがままを押し通す気か?!
ヨハンナ:ええそうです!
ビーマ:この町の住人にとっちゃひでえことだ
それでもいいのか?
ヨハンナ:よくないでしょうでもやります!
私は私の為したことで褒めてもらいたいのです
ビーマ:ヨハンナが石像を砕きたいなら止める権利は俺にはない
でも乗り越えなきゃならない壁がある
あんたの願望がどうして歪んだのか
そもそも何なのか、知らんと始まらんだろ
???:というわけでこんにちは、ヨハンナ様
ウァレンティヌス、聖バレンタイン専用聖人です
私が召喚されたのはヨハンナ様の代役としてです
ヨハンナ:それは一体どういう……
ウァレンティヌス:言ってもよろしいですか?
かなり後悔するかもしれませんがいいのですね?
ヨハンナ:ええ大丈夫です
ウァレンティヌス:私はヨハンナ様の嫉妬心から生まれたものです
ヨハンナ:ひょえ?
ウァレンティヌス:あなたはチョコレートに祝福あれと祈っていましたね?
ヨハンナ:ええみんな喜んでくれたので
ウァレンティヌス:その喜びは私のものであってあなたのものでない
私は聖バレンタインという祝祭に嫉妬してしまったのです

チョコレートに祈って、祈って
そうするたびに胸にささくれ立つものがあった
でも言葉では説明しきれないもの
なぜならそれは自然な感情ではないから

ヨハンナ:私がウァレンティヌス様に嫉妬していた?
ウァレンティヌス:あなたはどうしてもそれができなかった
なのでウァレンティヌスのように愛されたいと願ったのです
ヨハンナ:……すーはー……
藤丸:マシュ耳を押さえよう
ヨハンナ:なんだそりゃー!
ウァレンティヌス:理不尽でしょう、不条理でしょう、デタラメでしょう
ヨハンナ:私は愛されたいと願った
ここまでしろと頼んでません
ナーサリー:そうかしら?
どうせみんなに愛されるなら派手にって思わなかった?
バレンタインみたいに
ヨハンナ:あ……う……
藤丸:クリティカルヒット……
ジャンヌリリィ:らぶらぶはぁとヨハンナ様像は
ヨハンナさんのお願いだったのですね
サンタでもここまではできません
すごいです
ラーマ:ははは、追い打ちは止めてあげるんだな
ビーマ:さてヨハンナ、真実は晒された
で、どうするんだ?

結局やるべきことに変わりはない
メチャクチャ恥ずかしいからぶっ壊す
私が彼ら彼女らと話して得られたもの
私個人の記憶、かけがえのない人生

ヨハンナ:どうするもこうするも
徹底的に砕かせていただきます

住人が集まった。
住人:らぶらぶはぁとヨハンナ様!
ヨハンナ:決意が砕けそうな挨拶、ありがとうございます!
でも絶対にぶっ壊しますので
住人:我々とてヨハンナ様を苦しませるのは本意でないが
様々なしがらみがあってな……
ヨハンナ:ほとんど金銭欲ですよね?
住人:はい
ヨハンナ:素直か!
住人:我々も全力で抵抗させていただきます
ウァレンティヌス:私も本気をだすとしましょう
ダヴィンチ:信仰エネルギー的なものがウァレンティヌスに集中してる
ゴッフ:ともかく決戦だ、頼むよ君たち
ウァレンティヌス:らぶらぶはぁとヨハンナ様像を打ち砕くため
我が屍を越えていけ!
……あ失礼
これだとヨハンナ様が屍になりますな
ヨハンナ:勝手に屍にするな!

サポートはフレンドのモルガンにした。

町民(弓)
町民(馬)
祝福のチョコレートエッグ(秤)

町民を倒しても援軍が来る

こちらに秤クラスに相性不利打ち消しがかかる

全敵に弱体率ダウン3ターンがかかる
町民はクリ率アップ3ターンを使う

エッグは魅了状態の敵にダメージアップ
青ゲージブレイクで通常攻撃で自身に確率で魅了付与3ターン1回をこちらにかける
自身に宝具アップ1回をかける
こちらに攻撃アップ3ターンがかかる
紫ゲージブレイクで自身にスタン&1ターン後に無敵貫通を使う
全敵に強化無効1回と宝具ダウン1ターンがかかる

サバの退去が始まった。
セミラミス(キジバト):したかったな……工事の続き……
マルタたち:またねみんな
メフィスト:言うべきことも言ったので無言で消える私
藤丸:いろいろと助言ありがとう
メフィスト:同病相憐れむという感じですので、お気になさらず
ビーマ:今回はポンコツで悪かったな
次は全力でもてなしてやる
戦いか料理かはそのときの立場と気分によるがな
住人:ではサクッと砕きますか

住人は聖杯を出した。
ヨハンナは聖杯空間にいた。
アンリマユ:楽しめたか?
ヨハンナ:おまえか!
カレン:大いに楽しんだように見えました
ヨハンナ:かけるだけの恥をかいた気がしますけどね!
カレン:嫉妬と羞恥の味はどうでしたか?
ヨハンナ:最悪、吐きそう
魂ならちょっと吐いたかもしれない
アンリマユ:一足飛びで聖人になったあんたにゃ、劇薬が必要だったのさ
カレン:激辛か甘辛か、激辛を選ぶのが聖人ですよね
ヨハンナ:苦難の道のりを選ぶのが必要と個人的には思いますが
……苦難すぎた……
アンリマユ:これから先の道のりはそんな感じだよ
ヨハンナ:これ以上の、かつ同じ方向性の苦難はないと信じたい

ヨハンナが気付くと石像は消えてた。

ゴッフ:今回の特異点修正は最低限のモニターで進行
ログ閲覧も可能な限り却下
人に伝えたくない経験なら伝えなくてよい
忘れなければよいのだから
ヨハンナ:お礼に帰ったら痩せる運動とか教えます
ナーサリー:私たちだけのナイショの特異点、そういうことね

暗転後、カルデアに帰還したヨハンナがチョコ食ってた。

マシュ:先輩は食べないのですか?
藤丸:マシュ待機中
マシュ:失礼しました、渡すタイミングを窺ってたもので
よろしければ今、お渡ししたいのですが
ヨハンナ:ブルースプリング味を感じる

ヨハンナはナーサリーたちと図書館で本を読むことにした。
私だけの記憶を日記に書くのもいいかもしれない。
穏やかで優しく残酷な童話に耳をすましながら、そんなことを考える。
未来のヨハンナが少しでも素晴らしい存在であるように。
スーツケースには少しずつ大切なものが詰め込まれている。

概念礼装「カルデアプティフール」
聖杯

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