2023年11月下旬にミクトラン前編が終わり、後編に入った。
後編も限定イベで中断とか入って半年くらいかかると予想……。
Contents
第11節チチェンイツァの生活II
カルデア勢、チチェンイツァの王=テスカトリポカに会ってた。
ククルカンの命でカルデアはオセロトルとは違うと布令を出した。
神官ヴクブは不服で、舌打ちしてた。
ゴッフは同じテスカトリポカの名である理由を聞いてた。
テスカトリポカ:神には複数の側面がある
おまえも魔術師なら分かるだろ
ゴッフ:(テスカトリポカ神には複数の神格があるという
そのうちの一つ、と言えば納得はいくが……)
テスカトリポカはボーダーの修復の資材&人員を出すよう命じた。
テペウがその窓口になった。
ゴッフ:こちらが払う代償はどのくらいで?
生贄をひとり差し出せとか、言わないだろうね?
ククルカン:せっかくだし生贄もらっとこっか~?
テスカトリポカ:いいぜ、レバーはクセはあるが旨い
俺は生派だが素人は火を通せよ
万が一にも腹を下したらミクトランの伝説になる
ククルカン:せっかくの提案ですが
生贄は不要ですゴルドルフさん
これは取引でなく、ミクトランに生ける者として当然の幇助です
テスカトリポカ:一刻も早くチチェンイツァから退去することだ
クリプターと戦うならよそでやれ
ボーダーに戻るとオルガマリーの扱いを相談してた。
それをオルガは遠巻きに見てた。
言峰:何か心変わりがあったのですかな?
たとえば……ご自分が何者かはっきりと思い出されたとか
オルガ:思い出していたら何だというの?!
そもそも自分のことなんて1AUほども思い出していないけど!
ダヴィンチ:Uオルガマリーは間違いなく異星の神だ
最終的に、最初から最後まで私たちの敵だ
ここに来るまでに何度もキミたちを助けて
私たちを救助してくれたとしてもだ
マシュ:ではコヤンスカヤさんはどのような?
ダヴィンチ:そっちは問題ない
コヤンスカヤははっきりとカルデア側……
人理に与するサーヴァントだとトリスメギストスIIは断定したからね
スタッフのみんなには乗り物酔いが治まり次第、現状を説明する
彼女を受け入れられないという意見が1つでもあったら、その意見を尊重する
オルガはこの話、聞いてるのでは?
前編ですごい遠方のボーダーを肉眼で見てたよね。
聴力もかなり高いのでは?
あと感情の色も見えるんでしょ?
テペウとデイノニクス11兄弟が現われた。
ボーダーの修理にテペウが呼んだ。
ダヴィンチ:うわー恐竜だ!
本物だ、爆発だ、芸術だ!
ダヴィンチは我を忘れて恐竜に飛びついた。
ダヴィンチ:私はカルデアの技術者、レオナルドダヴィンチだ
キミが報告にあったテペウだね、今後ともよろしく
藤丸:(デイノニクス兄弟が撫でられ疲れしている……)
テペウ:ボーダーの修理は幾つもの夜を迎えるでしょう
まずは安全を確保しなければ
ゴッフは藤丸&マシュに肉食い虫の排除を命じた。
ククルカンも同行した。
曰わくカルデアの戦いに興味があった。
マシュはスタメン必須
ククルカンは固定出撃
密林熱蛇(槍)2体
肉食い虫(馬)
密林熱蛇(槍)
肉食い虫(馬)
無知性ディノス(狂)
無知性ディノスは無敵4回がかかってる
無知性ディノス(狂)2体
肉食い虫(馬)
カルデア勢は改めて自己紹介してた。
ネモはボーダーに残った。
ボーダーの基盤はノーチラスで、
ネモがボーダーから離れると出力が落ちる。
復元に必要だった。
カルデアスタッフは自分の部屋を使ってた。
ゴッフは……。
ゴッフ:ワクチャンを見ただろう!
話の分かるナイスガイだが、性能自体が凶暴だ
何気なく虫を払った尻尾で10メートル以上の大木がバーン!だぞ?!
うかつな観光気分では事故死するに決まってる
カドックは藤丸の部屋。
カドック:好きに使っていいと言ったが……
鉄の精神すぎないか、アイツ?
日本だとどうってコトないのか、異星を泊めるコトは
コヤンはボーダー護衛で残った。
コヤン:いつオセロトルが襲って来るかわかりません
彼らを倒して武器を回……いえ没収して無力化してさしあげますね
カドック&ゴッフ:(自分がバラまいた銃器を回収して
なかった事にする気だな!)
藤丸はククルカンと恐竜王、どちらが偉いか聞いた。
ククルカン曰わくチチェンイツァでは恐竜王が最高責任者。
ククルカンはミクトランの秩序代表、翻訳家のようなもの。
ただそこにあるだけの存在。
汎人類史の神と同じ。
ダヴィンチ:キミはその具現化
ディノスたちがイメージしたミクトランの秩序の擬神化ということかい?
ククルカン:誰がイメージしたか、までは言えませんが
藤丸:なんでオセロトルの格好を?
ククルカン:着たかったから!
違った、違います、えっと、これはですね……
変装、そう変装です!
メヒコシティに溶け込むために
汎人類史の服装をコピーさせていただきました
テペウ:ですがここはチチェンイツァ
もう脱がれてはいかがですか?
以前はそもそも服を着ていなかったわけですし
シオン:まあディノスの神なら合理的にアルアル
マシュ:ナイナイです、シオンさん!
ぜひその服装のままお願いします
とてもパンクでロックでデスペラートな感じなので
明日の方針が決まった。
資材調達と実作業に分かれる。
マシュはシオンの助手として電算室を見る。
藤丸は素材を集める調達班。
藤丸:(U、先に部屋に戻ったのかな……)
藤丸は明晰夢を見てた。
誰かが地球の歴史を語ってた。
6600万年前、恐竜が絶滅するまでは汎人類史と同じ歴史。
わずかな軌道のズレで2億5000万年早くやってきた。
わたしたちは彼らを選んだ。
古生代の子どもたちを。
ダヴィンチ:サーヴァントと契約したマスターが
精神同調で見る明晰夢に似てるね
どんな英霊であれ、そんな記憶を持ってるはずがない
先カンブリア時代から活動してた例外もいる=メリュジーヌ
人類の英霊は新生代に生きた者だ
そんな光景を見せられる者がいるなら
それは魔術世界においてアーキタイプと呼ばれる星の記憶しかありえない
テペウはじょうろを食器と勘違いしてた。
こぼさずノメール君を細工職人に量産させるつもりだった。
藤丸は食料調達を予定してた。
藤丸はオルガを誘ったけど、ワクチャンが見せたいものがあると連れてった。
ボーダーではディノスが集ってた。
恐竜王の布令で汎人類史の談話を許すと言われ、見に来たらしい。
テペウは藤丸&マシュに交流の席を設けるよう頼んだ。
ククルカンも2人から話を聞きたがってた。
ククルカン:私はもう聞いてますけど!
面白かったからもう一度聞きたいナ-!
調達が終わったら祭祀場で集会となった。
NPCククルカンは固定出撃
ニトクリスはスタメン必須
密林熱蛇(槍)2体
肉食い虫(馬)
無知性小型ディノス(狂)3体
巨大七面鳥(狂)
七面鳥は毎ターンスタンをかける
ククルカンはスタン無効
ニトクリスは100%スタン
ニトクリスはブチ切れてた。
七面鳥の声が効きすぎた。
藤丸たちは汎人類史の話をするよう頼まれた。
ニトクリスが自分の歴史を語ってた。
聞き終えたディノスたちは盛り上がってた。
悪さする神官がまわりに沢山いて、
兄王は暗殺されて、ニトクリスは反撃の機会を作った。
逆臣たちを一網打尽にした。
デイノニクス11兄弟一男:できる?兄弟できる?
例えるならサッカで味方もみんな敵、みたいな
デイノニクス11兄弟二男:できねー!どう考えても生き残れねー!
その上で試合に勝つとかニト様すごすぎねえか?!
ククルカン様よりすげー!
うちの神様は散歩してるだけだもんな
ククルカン:デイノニクス種はそろそろ淘汰しちゃおっかなー?
デイノニクス11兄弟六男:これが歴史……物語っていうのか?
頭ん中がバチバチしたぜ
はかりごとで肉親をそろって失う
同じ種族で騙し、憎しみ、殺し合う
そんな残酷なできごと、オレたちは耐えられない
デイノニクス11兄弟七男:ちょっと分からないところもあったよな
年号ってやつ
時間を数えるのって汎人類史の感覚なのか?
テペウ:私たちには年という概念はありません
過去は以前というひとくくりでまとめられます
100年前は少し以前
1000年前はもっと以前
歴史を記録する必要がないのがディノスです
汎人類史の尺度で変換するなら
6600万年もの間、我々は何も変わっていないのです
藤丸は石英20トンを頼まれた。
ククルカンは運べるけど、鉱物なら何でもいいわけではなかった。
どかっと山ごとなら持てる。
代わりに黒曜石を頼まれた。
第2冥界に山ほどあったのを藤丸は思い出した。
紅閻魔は修理に使うならと許可した。
でも獄卒は許さなかった。
紅閻魔:少し甘やかしすぎまちた
ぶっ叩いて鍛え直すのがいいでちょう
ククルカン:いいのですか藤丸?
藤丸:スリーカウントでKOしちゃって
ククルカン:私暴力は好きではないのですが
スリーカウント、という響きはぐっときますね
ククルカンは固定出撃
紅閻魔はスタメン必須
黒耀鬼(剣)
黒耀鬼(槍)
黒耀鬼(狂)
ククルカンは黒曜石の山を持ってった。
紅閻魔はオルガがいないのを気にしてた。
あの女がいるなら藤丸は怪我せずやっていける。
そう思って送り出した、と。
紅閻魔:もしやケンカなどしたのでちか?
藤丸:タイミングが合わなくて
紅閻魔:仲違いでなければいいのでち
些細なすれ違いでも塞ぎようのない亀裂ができるものでち
話し合える機会で怖じ気づいてはダメでちよ
藤丸が闘技場に戻ると恐竜王がぼやいてた。
恐竜王:汎人類史の談話を許すとは言ったが
こんなに早く話題になるのかよ、ったく
藤丸:視察に来たんですか?!
恐竜王:わけあるか!
玉蹴りしに来たってのに、お前たちが居座ってんだよ!
そこどけチャッカ、最後尾は俺が座る
話を聞きに来たなら前に出ろよ
遠慮してもいいコトないぞ
コヤン:前の座席に行きたがるシャイなディノスをフォローするなんて
気の効く王様なのですね、私、名乗らせていただいても?
恐竜王:要らない
黒のテスカトリポカに余計な知恵与えたヤツだろお前
コヤン:私の目的はより大きなものの回収ですので
恐竜王:ああ、そっちが本命か
大損するのは目に見えてるぜ
早く前に出て始めろ
お前たちが見届けてきた、多く世界の物語ってヤツをな
言峰はボーダーの電力について聞いてた。
ネモプロフェッサー:電力を供給できるサーヴァントが
100騎ほど召喚できればエンジンなしで稼働します
とはいえ、彷徨海ベースも消えてしまったので、
もう使われることはないと……あ
その手がありましたね、参考意見、感謝ですー
カドック:異星の神についていなくていいのか?
言峰:軽率に神の名を口にするものではない
奇跡的に保たれていたバランスが崩れてしまう
いや、今の状況は努力によってなり立ったもの
藤丸とマシュの健やかな精神によるものだ
カドック:何があろうとお前たちを完全には信用しない
これはカルデアに必要なことだ
言峰:我々は藤丸に協力しただけのこと
カルデアにではない
このままでは不幸になるだけの魂であれば
手を差し伸べなくてはならない
カドック:オルガマリーに憎まれるとしても
相互理解をする前に別れるべきだ
翌日。
ネモエンジンがエンジン停止を訴えてた。
120時間オーバーホールする、と。
プロフェッサーは外部電力のアテがあった。
それは水力発電だった。
マシュ:このあたりに大きな河は……
藤丸:第1冥界の滝!
ダヴィンチ:マシュのレポートを見て
プロフェッサーが思いついたんだ
機材を運ぶだけで40時間は経過するけど……
ククルカン:このチキンサンド、美味しいですね!
でもなぜ、私にだけこんなご馳走を?
ダヴィンチ:このとおり、運び手は確保してある
藤丸:Uオルガマリーを見た?
テペウ:太陽の訪れよりも早く出かけましたよ
夜には戻って来るのではないでしょうか
テペウの脳裏にオルガの記憶がよぎった。
オルガは体の調子が戻って、メヒコシティを滅ぼすと訴えてた。
武力行使は時期尚早とテペウは止めた。
メヒコシティに攻め込むのは侵略行為で大義名分はない、と。
テペウ:メヒコシティを滅ぼすのは
特定人物たちへの心証を良くするためですか?
オルガ:もちろん地球国家元首としての考えだ
けど、あなたの言う通りねテペウ
少し頭を冷やしてくるわ!
テペウ:おふたりを心配していたことは伝わりました
マシュ:夜になれば会えそうで良かったです
藤丸:(本当に元気なのかな……)
ダヴィンチ:そういえばワクチャンは?
テペウ:昨夜、大通りで目撃しました
死んだ魚のような目をしていたので声をかけたのですが
やっちまった、オレはやっちまった
男として、いやディノスとして恥ずかしい
と独り言しか言わないので放置しています
そのうち復帰するでしょう
ダヴィンチ:フラれちゃったのかぁ
いったいどこに連れて行ったんだ、ワクチャンは
滝にはキングプロテアオルタがいた。
発電施設なんて拒否ってた。
マリーン:どったの?どこか痛むところとかあるの?
診てあげようか?ボクたち、鯨で慣れてるよ?
プロテア:マリーン、たくさんいますね
前にここに来たマリーンは?
あの子の頼みなら、ちょっとは融通してもいいけど
マリーン:あのマリーンは今回いないんだ~
でもボクたち、気持ちは同期してるからさ
プロテアを好きだな~って気持ちは受け継いでいるよ
プロテア:あなたたちだって、自分の部屋に発電機を置かれたらいやでしょ?
藤丸:共感しかない例を出されたね
プロテア:わかったのなら負けを認めて無様に……いえ
いいこと思いついちゃった
条件次第で発電所作りに協力してもいいです
もう一度私と戦って❤
藤丸:今の戦力でもう一度?!
プロテア:私が負けたら発電所を作るのを手伝って
その後もずっと警備してあげます
逆にあなたが負けたら……
口では言えない扱いを覚悟なさい
藤丸:(今のこっちの戦力、知らないんだろうな)
ククルカン:コンテナ、所定位置に置いてきましたー
次は何をしましょうか、皆さん!
プロテア:(見間違い?あのコンテナの山を一人で運んでたように見えたけど……)
ダヴィンチ(馬)はスタメン必須
ククルカンは固定出撃
キングプロテアオルタ(別)
毎ターン無限増殖=最大HP30万アップ&宝具耐性アップが付く
ククルカンは攻撃すると無限増殖が減る&増加防止1ターンがつく
巨人特攻がつく
クラス相性不利を打ち消す
紫ゲージブレイクで終わり
プロテア:何そのサーヴァント?!
ククルカン……ミクトランの神様なの?!
ずっる……異聞帯の王ってことじゃない!
なんでそんなのが仲間になってるんです、あなたは!
藤丸:言われてみると不思議である
ククルカン:私はなんでも知っていマース
藤丸さんがやって来たときから、ずっと見守ってましたので❤
素晴らしい戦いでした、キングプロテア
ソチナトルもあなたなら喜んで力を貸すでしょう
プロテアはしぶしぶ発電機設置を手伝ってた。
ディノスも来てた。
位置エネルギーを電気に変える仕組みをすぐに理解したらしい。
プロテア:あのやかましくて重そうな女
オルガマリー、いないの?
藤丸:いまは別行動
プロテア:彼女の人間を見下している感じ、好きだったのだけど
カルデアの敵でしょう、アレ
切り捨てて正解です
しつこくついてくるようだったら、ここに来れば?
私が話をつけてあげなくもありませんので
藤丸:それは大統領のため?
どうあれ、やっぱり根はプロテアだね
プロテア:ナマイキ、わかったようなことを
わかったような顔で言われると頭にきます
立場もわからない虫けらの分際で
一度でも口答えしたらプチっよ
あ、やっと怯えた
そうそう、その顔大好き
じゃあね令呪取られたミニミニマスター
次に会うときは、ちゃーんと一人前に戻ってなさい?
サポートはフレンドのモルガンにした。
ケイローン(弓)
ポセイドンコア(槍)
ケイローンはQABアップ&被ダメージダウン
紫ゲージブレイクでガッツ1回&宝具アップ2ターン
自身に回避1ターンを使う
ポセイドンにQABアップを使う
ポセイドンは毎ターンチャージプラス&星の力特攻
青ゲージブレイクで全味方強化解除
全敵に弱体解除を使う
紫ゲージブレイクで攻撃アップ9ターン&宝具アップ9ターンがかかる
ダメージアップ9ターン&クリ威力アップ9ターンもかかる
自身に無敵2回3ターンを使う
さっきのバトルは藤丸のアトランティスの回想だった。
ディノスたちは盛り上がってた。
テペウ:できるだけ公平に語っていただき、ありがとうございます
ダヴィンチ:こちらこそディノスのみんなに感謝しているよ
汎人類史と異聞帯の関係を理解した上で
私たちを迎え入れてくれていることに
テペウ:なぜそこに感謝を?
藤丸:テペウは怒らなかったけど
他の人は違うかもって……
テペウ:ディノスには他人と自分を比べる思想はありません
相手が自分より優れている
相手が自分より恵まれている
だから足りない分を奪う
そういう感情がないのです
それよりもっと、もしもの話を聞かせてほしいのでしょう
おふたりの言葉は生きている
その熱が残れなかった世界の記録を
物語として私たちに伝えているのです
恐竜王:おかげで玉座はもぬけのカラだ
俺の護衛はどうなってやがる
ククルカン:そういう王様も楽しんでませんでした?
溶くにオデュッセウスのところ
恐竜王:バァカ、俺が楽しんだのは異聞帯の話じゃねえ
そろそろ太陽が休む頃だ
ここで解散だディノスども
俺は玉座に戻る、アホ女、おまえも来い
カルデアに付きまといだしてから
一度も太陽遍歴に触ってねえだろ
全体意見を聞いておかないとボロが出るぞ
自滅してくれれば俺は助かるが
ククルカンは恐竜王と去った。
ボーダーの修理は終わってた。
藤丸たちは自室に戻らず、テペウの家に泊まるつもりだった。
2人はオルガとの夕食を楽しみにしてた。
ダヴィンチ曰わくオルガマリーの裁決を取った。
排斥する意見は出なかった。
ただボーダーへ乗るのは半数が反対。
彼女が記憶を取り戻せばすべては終わる。
できることは、その前に艦の修理を終わらせ万全の体制に備えること。
その後は2つの選択を迫られる。
藤丸:それはつまり先に攻撃するかしないか、ですか
マシュ:それは人道に反する行いです
こちらを信じている味方を攻撃する行為を
わたしは許容できません
ダヴィンチ:ではキミは?
今の内に異星の神を攻撃する事に賛成するかい?
藤丸:友達を撃つことはできません
ダヴィンチ:それなら安心だ、きっとうまくいく
彼女が記憶を取り戻しても
私たちと敵対しない可能性
それが一番いいと考える
すごく楽しそうだっただろ、今の彼女
カドックもそう言ってたよ
2人はチチェンイツァに滞在して
明日から本来の任務に戻ってもらう
異聞帯攻略、ORT探索の再開だ
オルガマリーは戻ってなかった。
藤丸が探しに出た。
気まずそうに旋回したオルガを見つけた。
明日から作戦と教えた。
オルガ:次は何をするのかしら!
……藤丸?
藤丸の脳裏にダヴィンチの言葉が浮かんだ。
ボーダーへの乗艦は半数以上が反対している。
私もその一人、と。
オルガ:私も一緒に行っていいの?
藤丸:……もちろん
オルガ:……いい、気が変わった
約束はあなたがカルデアに合流するまでだったし
もう少し街を見ているから先に戻って
トウモロコシのパン、残しておいて
藤丸:……うん、ごめん
オルガ:藤丸が謝る意味とかわからないけど
精神的負債があるなら質問するからそれで払って
何か聞くことはない?
藤丸:聞く事って?
オルガ:ならいいわ
それと、もしワクチャンにあったら
……いえ、なんでもない
明日は早いんでしょう?
夢とやらを楽しむことね
断章(II)
時間軸が戻ってオルガマリーがワクチャンとデートしてた。
オルガは一度死んだ。
再起動の負荷で自身を初期化した。
愚かな人類を整理し、この惑星を救う。
Uオルガマリーという宇宙人である。
覚えてたのはこの2つだけ。
感情の自由化=判断能力の低下が起きた。
使命を優先せず自身の判断を優先した。
善いと感じた行動を好んでしまった。
藤丸とマシュとチチェンイツァに向かう行程は充実してた。
カルデアという組織にも興味があった。
ワクチャンが見せたのは街を一望する景色。
ワクチャン:自分たちがいた証を落としているみたいでさ
以前生きてた親父を思い出すっていうかさ
ディノス社会はヒト型人類と比べようがないほど完全な理想社会だった。
ディノスの闘士が誇らしく思う場所が
静かな営みであることが、それを証明している。
こんなに素晴らしい世界なのに
自分の居場所はここではないとわかってしまう。
今の私はこの風景を燃やす側の生命体だった。
オルガ:違う……違う……違、う……
ワクチャン:何が違うんだぁ?
大事なのは中身だ、心の彩がキレイなことだ
オルガの彩はガキの頃天文台で見た星そっくりだ
トゲトゲしていて七色で
誰とも違うカタチをしてる
オルガ:失せろ!
もうたくさんだ、私の前から消えろ!
はじめからトカゲは嫌いだった
オマエたちのように醜く
愚鈍な生物が人類であるものか!
ワクチャンはとぼとぼと淋しそうに去って行った。
自分への嫌悪でめまいがする
ワクチャンを呼び止めることも謝ることもできず
みんなの会話に加われず、あてもなく移動してた。
テスカトリポカを見て思い出した。
あいつに殺されたこと。
異星の神と呼ばれたこと。
人類の敵は誇らしく思えても
カルデアの敵とは考えたくなかった。
藤丸が異聞帯の話をしてた。
誰がそんなことをしたのかディノスたちに知られてしまう。
藤丸たちは知らないはずだ。
知っていれば私を同行させるはずがない。
メヒコシティに行く前の私に戻ろう。
そう自暴自棄になったとき藤丸の姿を見た。
第12節 屍者の王国
藤丸が起きるとテペウから言峰の伝言を聞いた。
曰わくオルガたちは異聞帯から出て行く。
鈍感ディノスもひ弱な地球人にも飽きた。
オルガの手書きメッセージもあった。
日本語で、地球を救う仕事は手伝えないとあった。
ボーダーでもオルガの反応消失を確認してた。
地上方面、第1層に向かったらしい。
コヤン:あの方、異星の神にしては面白すぎ&隙が多すぎでしたのに
うまく解析できれば、異星の神とは何か
なぜカルデア前所長そのものだったのか
どうやってビースト霊基で受肉したのか
もろもろ明らかになったでしょうに
シオン:確かめる機会は失われましたが
彼女が記憶障害であるのは吉報です
異星の神とORTとの融合を阻めるチャンスですから
ネモ:Uオルガマリーとの協力は終わった
元の敵対関係に戻ったと判断する
いいね、マシュ、藤丸
対象に攻撃の意志がなく、対話を望んだ場合は
キミたちの判断を優先する
わかった?はい、復唱
藤丸:ありがとうキャプテン!
シオン:異星の神は記憶障害でORTとの融合を考えていない
クリプター・デイビットとテスカトリポカが
ORTを利用しようとしている
皆さんの見た未来の光景は事実なのか
事実なら我々は何をすべきか
ゴッフ:オルテナウスには映像記録がない
本当に地球、割れちゃってたのかい?
藤丸:はい
ゴッフ:コヤンスカヤ君、デイビットは何を考えているのかね?
クリプター側にいた貴様なら、わかるのではないか?!
コヤン:異星の神の使徒にとっても、よくわからないクリプターでしたので
異星の神はデイビット様を計画に入れていなかった気がします
命令も強制もしなかった
どうでもいいと告げることさえなかった
もしかすると初めからクリプターではなかったのかもしれません
カドック:オリュンポスで見たヴォーダイムの記録
……あれはそういうことだたのか
異星の神の手で蘇生したとき、
僕らはクリプターという名称を知った
蘇生には代償が必要だった
……人理焼却を解決する力を示せれば
僕たちを蘇生させると約束した
それをヴォーダイムは肩代わりした
1人で僕たちの分の人理焼却を解決した後
クリプターとして対等の条件を分け与えやがったんだ
ただ蘇生に関する記録にデイビットの記述はなかった
おそらくデイビットの自力で蘇生したんだ
コフィン内では異星の神が再現したカルデア式召喚があったそうだが
デイビットはそれすら使わなかった
ヴォーダイムの記録にはこうあった
デイビットは欠落している
はじめから思想・あり方が人類ではなかった、と
シオン:それでは確かに単独でクリアするしかありませんね
つまり彼は……
ダヴィンチ:人類じゃない
人理側にいないから召喚できなかったんだ
ディノスたちの悲鳴が聞こえた
藤丸たちが応戦に出た
4騎まで出撃可能
サポートはフレンドの水妃モルガンにした
動く屍(狂)グール18体
動く屍(狂)グルトン9体
動く屍(殺)エルダーグール3体
ディノスたち:カマソッソ、カマソッソ!
蝙蝠がやってきた
太陽は健在なのに暗黒を待たずにやって来た
血を吸われるぞ、動く屍になってしまうぞ
ハベにゃん:無知性ディノスだ、気をつけて
ディノスの纏うバリアを破れるサーヴァントを召喚しないとね
礼装でもいいけどね!
サポートはマシュにした
ドラコー、巌窟王、メディアを入れた
各自に無敵貫通をセットした
死徒ディノス(狂)
無敵4回、無敵貫通、攻撃時HP500吸収がかかってる
紫ゲージブレイクでガッツ1回がかかる
攻撃時に毎ターンHP回復状態2ターンもかかる
シオン:今のは吸血鬼です
新たな脅威が現われたということですね
ハベにゃん:今のはカマソッソ!
ディノスたちもそう言ってたじゃん!
シオン:確かにカマソッソは人間の首を切って血を吸う怪物ですが
死者を操るって記述はなかったような……
テペウ:カマソッソが現われると、ディノスは家に引きこもってしまう
つまり……
ダヴィンチ:ボーダーの修理を手伝ってもらえない!
ゴッフ:であれば我々の出番だ
藤丸、マシュ、ちょっと倒してきなさい
コヤンスカヤもつけよう
コヤン:は?なぜ私まで?
ゴッフ:この美女、何もしないでただ飯を食べてるな?
ディノスたちを見習わないのかな?
などと思ったことなどないからねぇ
しっかり働いてきなさいね
ダヴィンチ:場所はここから北西の樹海
前に食料を調達しに行ったあたりで
テペウ:……なんですと?
テペウも同行してた。
目的地がカーンの廃墟だったから。
チチェンイツァより前の王国。
そのディノスはどんな生活をしてたのか。
なぜカーンは消えたのか。
知るものはいない。
ただ4度目の滅亡と関係があると言われてる。
太陽が休眠期を迎えた。
ディノスたちも深い眠りに入った。
10万年の眠りから復帰したのは1割以下だった。
ダヴィンチ:(ディノスは自分で冷凍保存ができるんだ……
ディノスは明らかに人類以上の技術……
汎人類史にない遺伝子操作技術でデザインされた新人類だ)
藤丸&マシュはカーンの廃墟に違和感があった。
コヤンも何か気づいた様子だった。
空からカマソッソが現われた。
カマソッソ:盾の女、妖学者、羽耳獣……
その程度で冥界の主と戦うと?
藤丸:ここは冥界線じゃないでしょ
カマソッソ:冥界線でなければカマソッソは恐るるに足りないと言ったか?
人間はそうでなくてはならん
カルデアの神官、ますますお前になりたくなった
首だけ残っていればいい
オセロトルもサーヴァントも見分けがつかん
ゆえに一度血を吸ったものは殺しておく
不死なるカーンの戦士よ、同胞を増やすときだ
サポートはフレンドのモルガンにした
手持ちのモルガン、バニヤン、オベロンを入れた
カーンの戦士(剣)
カーンの戦士(槍)
カーンの戦士(弓)
全敵に防御アップ&被ダメージカットがかかってる
紫ゲージブレイクでクリ威力アップ2ターン&攻撃アップ2ターンがかかる
全敵にクリ威力アップ2ターン&宝具アップ2ターンを使う
無限湧き
計10体倒すと終わる
どう見てもカーンの戦士=オセロトル=人類でしょ。
カーンが滅んだとき、遺伝子改造でディノスになったのでは?
ロシア異聞帯のヤガと同じでは?
コヤン:ここは死霊使いに最適の土地
地面の下には10万以上の死骸が埋まっているようなので
藤丸:一度撤退だ
ハベにゃん:完全に囲まれている!逃げられない!
藤丸:前に強行突破してカマソッソを叩く
テペウ:それはよくない
カマソッソは空に逃げ、マシュは骸骨に囲まれて終わりです
ここは囮を作るべきでしょう
太陽が消えない限り耐えられますが
できるだけ早く救援に来ていただければ助かります
ダヴィンチ:(ディノスの守り……!まるで電磁装甲だ)
コヤンが虎の子のナパームで退路を開けた。
藤丸たちはボーダーまで戻った。
ゴッフはククルカンを呼ぶよう命じた。
すでにデイノニクス七男が行ってた。
どこにもいねえって鳴声があった。
ニトクリス:ここは私の出番のようですね
一流召喚士ぶる悪鬼に目にもの見せてくれましょう
ゴッフ:トラロックに負けた汚名をここで返上するのだな、ニトクリス!
ニトクリス:それは言わないでほしいですね!
前にニトクリスが七面鳥の鳴声でスタンしたのは
死霊を呼ぶ鳴声だったから。
ニトクリスの耳は死霊の声も聞こえる。
その声を大音量で聞いてしまった。
カマソッソの魔術に七面鳥を模した魔術を重ねる。
ジャミングで使い魔の維持はできない。
テペウはまだ耐えていた。
カマソッソはニトクリスを見るや止まった。
ニトクリスはその隙にジャミングをかけた。
カマソッソは叫び声をあげてカーンの戦士たちを維持した。
カマソッソ:やはりそうか死霊使い!
オレ以外の死霊使いなどミクトランには不要なりや
マシュ、ニトクリスはスタメン必須
サポートはフレンドのモルガンにした
モルガン、バニヤン、オベロンを入れた
ニトクリスは開幕チャージMAXになる
攻撃時、中確率でスタンがかかる
毎ターン、スキルチャージプラスがかかる
カーンの戦士(剣)2体
カーンの戦士(槍)2体
カーンの戦士(弓)2体
全敵に防御アップ&被ダメージカットがかかってる
カーンの戦士(剣)2体
カーンの戦士(槍)2体
カーンの戦士(弓)2体
全敵に防御アップ&被ダメージカットがかかってる
カーンの戦士(剣)2体
カーンの戦士(槍)2体
カーンの戦士(弓)2体
全敵に防御アップ&被ダメージカットがかかってる
紫ゲージブレイクでクリ威力アップ2ターン&攻撃アップ2ターンがかかる
カマソッソはブチ切れてニトクリスを掴んだ。
ニトクリス:(なんて速度……瞬きより速いなんて……)
カマソッソ:あの白い亡者ども……
貴様はあの亡者どもを民として扱ったな?
あの亡者ども全員の、名前を覚えているとでもいうのか?
ニトクリス:当然です
彼らはファラオに仕えた臣民
既に失われた者であれ、その勇名を尊重します
カマソッソ:耐えきれぬ、オレは耐えきれぬ
最悪の日だ、最低の女だ
なんだその小癪な耳は、全身の産毛が針になる
オレは第4冥界に湯治に行く
夜の源泉であれば、この悪寒も癒えるだろう
カマソッソ撃退の功績で、恐竜王の式典にニトクリスが出てた。
でもいまいち状況が呑み込めてなかった(かわいい)。
ボーダーではデイビットを阻むことが最優先と方針が決まった。
空想樹の場所はわからないまま。
一番底の第9層にあるのではとゴッフは予想し、
ボーダーが直ればひとっ飛びと楽観的だった。
デイビットの情報は恐竜王も知らなかった。
ククルカン:クリプターの記録なら
メツィティトランで調べられるディノスがいると思いますよ?
ダヴィンチ:アステカ神話の空の13天における一番下である第1天
月の領域の名称だ
察するにミクトラン全域を俯瞰する施設かい?
ククルカン:観測所にはそういうの得意な子がいるのデース
シオン:その方はいったい何処……いえ何者です?
ククルカン:そこは第7層に作られた天文台
ミクトラン成立時からあり続けた星の魂、その分身
星詠み姫イシュキック
アーキタイプ:アースの居住区です
藤丸、マシュ、ハベにゃん、ダヴィンチ、ニトクリスは第7層へ
ククルカンも同行。
ネモ、シオンはボーダーの修理。
コヤンはボーダーの護衛。
カドックは時計塔の資料でデイビットの記録をチェックとなった。
藤丸たちは祭壇で中国異聞帯の話をした。
ディノスたちは褒めちぎってた。
曰わく中国異聞帯は完成という基準なら最高峰。
間違わない人間だから永世帝国は成った。
なぜ版図の拡大をやめたのか。
極限まで人類圏を広げるために始皇帝になったのに。
藤丸:宇宙進出はコストが見合わなかったから?
人間の進化を試したかったから?
ダヴィンチ:両方だろうね
始皇帝は人間として種の進化を突き詰めた
完全な人……真人になったんだ
あの世界では始皇帝に並ぶ者はおらず
人間は彼だけになった
首をかしげるディノス:絶滅の時が来ても生存しようとするなんて
オレたちには無理だなあ
ダヴィンチ:キミたちだって絶滅はしたくないだろう?
うなずいてたディノス:それは生命が主体の考えです
私たちはより大きなものの生きています
とはいえ、それを言葉にできるディノスはいないのですが
テペウがワクチャンの様子を見てた。
あのとき励ますべきだったとワクチャンは悔いてた。
カルデアが第7層へ行く荷運びをワクチャンに頼んでた。
でもワクチャンは、オルガマリーに会ってどうすればいいかわからない。
オルガはもういないとテペウは告げた。
オルガはカルデアの敵と察してた。
地球白紙化をやった異星の神がオルガ。
でもおかしな点もあるので断定はしなかった。
ヴクブは怒ってた。
祭祀場をカルデアを讃える場にしてたから。
翼持つディノスは自分だけ。
天空に選ばれたディノス。
オセロトルは滅ぼさなければならない。
なのにククルカンはオセロトルを放置する。
汎人類史の知識がミクトランを太陽を侵した。
神とやらの概念を被ったときから
あの女は外の世界……汎人類史の味方に……。
イスカリとの2度目の密談があった。
太陽奪取作戦。
チチェンイツァなどくれてやる。
滅びゆく太陽がそれで救えるのなら。
第13節 第三冥界ソソアウワキ
ニトクリスにディノスたちが集まってた。
ディノス11兄弟:第8層はカマソッソの巣だからな
あいつが出てきたらニト様しか倒せないからな
ニトクリス:あの死霊使いであれば私の敵ではありません
メツィテヒトランで用を済ませたら
すぐにこの街に帰ってきます
昨夜言ってたニトクリス記念杯を開催してもらいましょう
(とはいえ、カマソッソに勝利できたのはただの相性
雨の神トラロック……彼女を倒すことなどとても……)
ククルカン:お目当てのものは品切れだったし
冒険の準備は事前にしておくべきですね
テペウ:キャンプに必要なものなら私がそろえています
ククルカン:なら私はついていくだけにしましょう
がんばってねテペウ
テペウ:なぜそこでそんなに嬉しそうな声を出すのです?
ククルカン:テペウが自分の功績を自慢するの、初めてだったので
藤丸:テペウさんはわりと、メガネをくいっとすることあるよ
テペウ:このメガネは意思表示ではなく
見てはいけないものを見ないよう作ったものですが
忘れずに覚えておきたいと思います
森に入るとオセロトルに見つかった。
オセロトル:□ツ□タゾ
人□□、殺□、□セ
藤丸:いまちょっと言葉が……
テペウ:言葉による情報交換をするものが増えてきたのでしょう
マィヤの加護がないのに驚くべき対応力です
ハベにゃん:あの機関銃、スクラップにしてコヤンスカヤに買い取らせてやれ!
サポートはフレンドのモルガンにした
毎ターン一斉斉射で全体攻撃500~800ダメージくらう
オセロトル(弓)3体
攻撃時にやけど付与5回がかかってる
オセロトル(弓)3体
攻撃時にやけど付与5回がかかってる
スコルピオ(狂)
宝具耐性&攻撃時に敵全体HP減少がかかってる
紫ゲージブレイクで防御無視&毎ターン回避1回付与がかかる
チャージプラスを使う
藤丸たちはトウモロコシ畑にいた。
トウモロコシは神の肉。
ミクトランのどこでも育つよう改良されているらしい。
テペウがベーカリーからソースをもらってきてた。
ククルカン:その黒い水を神聖なトウモロコシに……
どことなく邪悪な見た目ですが……なんです?
ソイソースというものです
これをトウモロコシに塗って表面を焼くと……
藤丸:焼きもろこしだ!
ククルカン:???
ククルカン、焼きもろこしにハマってた。
体積の10倍近く食ってた。
曰わく10万年分くらい取り返す。
ニトクリス:ククルカンはこの異聞帯の神ですよね
ならディノスの姿をしているのが道理では?
ククルカン:この邪悪な焼きもろこしを食いつくのです
ハベにゃん:あのさ……(あれ恐竜じゃない?)
ダヴィンチは神話考察を始めた。
中南米の神話は宇宙の視座を求めた。
壁画や遺物には空を目指すロケットが残されている。
これはマヤ文明発端に宇宙を知るものがいたから。
6600万年前、ユカタン半島に落ちた隕石には宇宙人が乗っていた。
それが地球の生命に寄生、あるいは融合し
荒廃した地上を急速に再生させた。
これは雌雄生殖で子孫を増やす生物には不可能な作業。
より広く、より短く、連続的に繁殖し地上をカバーできる生命。
つまり植物だ。
隕石に付着していたのは情報伝達機能を持つ菌類だった。
それが南米の神のルーツだ。
マヤの起源となる人間が生まれ
菌類に適当した者が神官となり王になり
時に神となって、菌類の故郷のビジョン
宇宙のあり方を示したと魔術世界では考えられている。
マシュ:隕石に付着していた神の元素
6600万年前の来訪者……
藤丸:(今のなんか引っかかるな……)
マシュ:ここでいう菌類とは
我々の知る茸でいいのですか?
ダヴィンチ:正確には植物の根のようなものだ
神経組織だけで活動する生命体だね
見た目は繊維に近いんじゃないかな
彼らは単体では知性を発生させられない
宿主になる生物に寄り添うことで
その種を発展させ、生存権を確保したのだと思う
マシュ:伝承保菌者=ゴッズホルダー……
魔術協会では神代の神秘を菌として保管する一族も居るそうですが
それと同じでしょうか?
ダヴィンチ:伝承保菌者も同じ理屈だろうね
神の血に罹患した人間は神代の神秘を再現できる
ケツァルコアトル、テスカトリポカは
神でありながら人として登場することも多い
これはケツァルコアトルという神の繊維が
その時代の王に宿ったものと説明できる
彼らは霊長たる人類を見出し
神代の終わり……自分たちの寿命が尽き
もう宇宙に帰ることはないと諦め
人間たちに希望を託した
それがマヤ・アステカ文明
どんな終焉が訪れようと乗り越える意志に満ちた
種の新生を信じる神話体系だ
テペウ:となると、6600万年前の大絶滅を境に
南米異聞帯は始まった……ですか?
ダヴィンチ:大筋はこの考察で合ってるはず
ホームズがいればもう少し推論できるんだろうけど
私だとここで止まってしまう
テペウ:では着眼点を変えましょう
ディノスが彼らに選ばれているとする根拠は何でしょう?
ダヴィンチ:それは、はっきりしている
藤丸ちゃん、ディノスについて言えることはある?
藤丸:すごく強い
ダヴィンチ:恐竜としての筋力は当然のこと
カメレオンばりの擬態、思念による意思疎通
みな草食、生体波動による物理衝撃の無効化
知性、思考のエネルギーは草食ではまかなえない
彼らは光合成しているんだ
動物と植物のハイブリッド、それがこの異聞帯の霊長、ディノス
キミたちは完璧な知性体だ
誰もが強者であり
生存に必要な物資を奪い合う必要がない
キリシュタリアが目指した争う必要のない人類のあり方
その1つと言っていいだろう
とはいえだ、第7異聞帯がどうしてこんな構造になったのかは不明だ
ククルカンが自問してた。
ダヴィンチの考察は合ってる。
わたしたちはソラから落ちてきた
汎人類史の世界では6600万年前に5つ目の絶滅を招いたもの
でもここは異聞
わずかな軌道のズレで2億5000万年ほど早くやってきた世界
わたしたちは2億3400万年もの間
超大陸を根によって維持した
しかし6600万年前、3度目の大絶滅を迎えた
わたしたちは彼らを選んだ
古生代の子ども達を
藤丸は深夜、目が覚めてしまった。
ククルカンも目が覚めて見張りに立ってた。
ククルカン:夜空が気になる、ですか?
地下なのにどうして星が見えるのか、と
星に見えるのはマィヤの燐光で
かつて彼らが見た宙を模しているだけ
天体と言えるのは太陽だけなんです
それも擬似的に作られた極小のもので
結局は偽者ですけどね
藤丸:さっき寝たふりしてなかった?
ククルカン:私の出る幕じゃないなーと思ったので
ククルカンはどう思う?
ミクトランはどうなってる?
といった質問をされると困るんです
藤丸:隠しごとがあるってこと?
ククルカン:……にへ
でも藤丸さんも隠しごとしましたよね
それは違うってタイミングがあったのに
なぜ黙っていたのかなぁ?
チチェンイツァで見た夢が誰の夢か
もうわかってるくせに
下手に口を滑らせると私に殺されるって
本能でわかっちゃったから?
藤丸:そもそも食い違いに気づいてなかったから
ククルカン:そう言える時点で
わかってるよと言ってるようなものですよね
藤丸さんの見た夢はミクトランに根付いたもの
マィヤ=神の繊維の夢です
なぜあなたがミクトランと同調したのかはわかりませんが
悪い事ではありませんので
その内容をみなさんに伝えて審議してください
その結果、とある人物の、とあるしでかしというか……
考えなしの悪事がバレる可能性大!なのですが
自業自得なので受け入れることでしょう
藤丸たちは第3冥界にいた。
テペウ曰わく常に夜という不思議な場所。
涼やかな風にオアシス。
見渡す限りの星空。
銀河が見える砂漠地帯。
……と思いきや、気温は摂氏80度。
オアシスが空に浮かんでいる重力異常地帯になってた。
上空400メートルは真空地帯。
ハベにゃん:いったん戻るべきだ
藤丸は1時間ともたない
礼装の体温調節機能、樹海の段階でギリギリなんだろ?
水筒の水だって半日分しかない
ダヴィンチはティフォーネを飛ばした。
砂漠から出ることはできなかった。
ダヴィンチ:この暑さじゃ藤丸ちゃんと
テペウが熱中症になってしまう
ククルカン:ウウキル・アブナルの赤瓜さえあれば
体温は一定にできたのに
藤丸はデイビットからもらった果物を思い出した。
藤丸:もしかしてこれのこと?
ちょうど2個あるのでどうぞ
テペウと藤丸は果実を食べた。
藤丸:リンゴとブドウとミカンとモモ、全ての味がここに……
ハベにゃん:なん……だと?
ククルカン:それだけ質のいい赤瓜なら
1日は水を取らなくて平気です
マシュ:シバから敵性反応の警告です
藤丸は簡易召喚ができなかった。
ニトクリスのみ出撃
砂虫(殺)3体
砂虫(殺)3体
大型砂虫(殺)
大型砂虫は宝具封印5ターンをかける
ニトクリスはHP0で宝具封印が解け、ガッツがかかる
ニトクリス:殺す気ですかー?!
藤丸:召喚式が途中で止まってしまって……
ニトクリス:冥界線では英霊召喚は自由と聞いています
なのに援軍がないなど、不敬どころか無能です
マシュ:召喚式は成立していたのですが
別の要因でキャンセルされたようです
この冥界線のルールではないでしょうか
ニトクリス:申し訳ありません藤丸
事態を把握しない不当な叱責でした
ダヴィンチ:他の英霊が喚べないのは気になる
いったいどんな理屈でそんなルールが……
ハベトロット?
ハベにゃん:……あれ、見て見て見て
藤丸:なんか巨大な足がすぐ近くに!
藤丸たちはニトクリスの白い布に隠れた。
藤丸:そうかニトクリスの一度、メジェド様の……
ニトクリス:ワケありませんし不敬ですよ?
そもそもどんな姿であれ中の人などいないのです
ダヴィンチ:よし、じゃあ声を潜めて話しをしよう
ここは第3冥界線ソソアウワキ
アステカ神話のミクトラン第5層パンクエトラカロヤンに相当してる
マシュ:8つのオアシスがあるが
人が吹き飛ばされる風が吹いており
死者は木々にしがみつき旗のように横断していく……
テペウ:では8つのオアシスを越えていく必要がある……ということでしょうか
ハベにゃん:浮いてたけどねオアシス
ボクもちょっと飛べるけど、この強風じゃむり
しかも空の方は無重量状態なんだろ
どこに対して浮けばいいかわからなくなるんだわ
ククルカン:ここでは上空400メートルまで到達できれば
地球の重力から逃れられるということですよね
これはオアシスに近づく手段になりませんか?
ニトクリス:あの強風の中を飛べればでしょう
ハベにゃん:ここ汎人類史の冥界を模しているんだろ?
なら強風が止むことはないんじゃない?
あといつ巨人に踏みつぶされるか怖いだろぉ
マシュ:ですがご安心をハベトロットさん
わたしたちには砂漠行きスペシャリスト
ニトクリスさんがいらっしゃるのですから
ニトクリス:……あ(唐突に嫌な予感)
私は飛べないと言いました、それも二度
正しく事実を告げるのがファラオです
先頭はくじ引きで決めましょうね?
それがカルデア式というものです
ね、同盟者?
マシュ、ニトクリスは固定出撃
ハベにゃん、ダヴィンチどちらかも強制
砂虫(殺)2体
虫は恐怖1回3ターン&呪い3ターンを使う
大型砂虫(殺)
大型砂虫は宝具封印5ターンをかける
大型砂虫(殺)
大型砂虫は宝具封印5ターンをかける
残りHP3316で全滅
霊脈石コンティニューした
ニトクリスは連戦しすぎて倒れた。
メジェドの布でとりま休憩となった。
ニトクリス:ボーダーを守れず、トラロックに敗北し
メヒコシティの作戦には参加できませんでした
ここで挫けるようでは他の3騎に合わせる顔がありません
ハベにゃん:元を正せばボーダーを攻撃したやつ!
あの光の柱がボーダーを落とさなければ
プロテアも紅閻魔も戦えてたんだわ!
ダヴィンチ:ボーダーを真っ二つにした光の柱
あれの対処と解析もしなくちゃいけなかった
ククルカン:そ、そうなんだぁ
はじめて聞いたなー、そんな話ー
でもその巨人、見たのは地上で一度だけでしょ
それっきり出てこないなら、もう出てこないんじゃないかな?
藤丸:(あー……)
巨大生物の地響きが聞こえた。
砂虫も襲ってきてた。
ダヴィンチはニトクリスを下がらせようとした。
ニトクリス:(トラロックとの戦いのように
みなの足手まといになるくらいなら……)
ククルカン:何を弱気になっているのですニトクリス
あなたは一国の女王と聞きました
それが一度や二度の負けで怖じ気づくなど
汎人類史とはその程度ですか
そもそも嘘はいけません
だってニトクリス、まだ砂虫100匹倒してませーん
ニトクリス:あなたに言われるまでもありません
行きますよククルカン
ククルカン、マシュは出撃固定
ニトクリス、ダヴィンチ、ハベにゃんも出撃固定
砂虫(殺)3体
ククルカンは無敵効果を対粛清防御に変える
無敵貫通5回
ターン終了で無敵貫通付与&弱体無効付与
宝具封印がかかっている
大型砂虫(弓)
大型砂虫は宝具封印5ターンを使う
巨人の脚(馬)
巨人の脚は毎ターン回避付与&敵全に中確率で回避付与
巨人の脚を倒すと風が止んだ。
ニトクリス:藤丸、マシュ
今の脚に見覚えはありますか?
藤丸:いや、初めて見る脚だった
(夏……水着……いや気のせいかな)
ククルカン:あそこに誰か倒れてませんか?
???:その言葉は……汎人類史の方ですね
冥界に葡萄とはこのことでしょう……
水を……いただけませんか
マシュは水筒の水を与えた。
謎の青年は回復した。
謎の青年:このチャンスは逃さない
悪用する予定はありませんが、皆さんの名前を伺っても?
藤丸たちは自己紹介した。
謎の青年:今にも飛び跳ねそうな藤丸立香というのですね
うりぼうマシュ、照り返すテペウ
おしゃまなダヴィンチ、まきまきハベトロット
幸薄きニトクリス、よくわからないククルカン
7名中5名が戦闘要員ですか
これはいよいよ世界を救うときが来たのでは?
ところで皆さんはこれからどこに?
第5層?それとも第7層ですか?
ダヴィンチ:その前にキミの名前と
なぜ倒れていたのか教えてもらえるかな?
謎の青年:名前は語れません、皆さんに迷惑がかかります
私はこの冥界の管理人でした
砂漠を一面の花畑けど羊で溢れる楽園にしろ
わがままな女神にそう命じられたのです
ミクトランに羊はいないため
代わりとして砂虫を育て大型化に成功
しかし、怪しい蝙蝠男がやって来たのです
その蝙蝠はフレンドリーな笑い声だったのですが
わがままな女神に話しかけ
おっかない女神に変貌させてしまいました
女神は蝙蝠すら攻撃し
蝙蝠は眉を曇らせ、飛び去ったほどです
おっかない女神は花で満たした大地から魔力を吸い上げ
元の砂漠に戻してしまいました
そして天鳴神殿を作りあげ、この冥界を嵐で支配してしまったのです
マシュ:あなたは女神の従者ですか?
謎の青年:従者は飴をもらえます
一方、鞭のみが私です
藤丸:もしかしてドゥ……
謎の青年:それ以上はいけません
話を続けましょう
皆さんの所属、目的をお聞かせください
ダヴィンチ:キミは汎人類史の英霊だね?
なら事情はわかるはずだ
いまはマスターと共に第7層に向かっている
ここからオアシスを目指すところだよ
謎の青年:オアシスに出口があるのは誤情報です
この冥界に入った者は誰一人として出られません
オアシスに向かった者はより自由がありません
離れた区画に移動しましょう
私がこっそり作った洞窟がありますので
藤丸:まって、背中に見覚えがあるものが
???:ついに尻尾を出したわねドゥムジ
私の神殿を破壊した罰当たりはそいつら?
我こそ、残酷、残忍、淫蕩な
冥界の真の女神ニンキガル
私の庭に入った者はすべて私の所有物
一人残らず労働力として接収するわ
藤丸:あれは……(やっぱり)エレシュキガル
ニンキガル:(なんか緊張感、薄い?
私の名乗りがきこえなかったとか?)
汎人類史の人間と英霊どもか
初めて見る顔だ、覚えが全くない
故あって、第3冥界の育成を引き受けたシュメルの女神
従うなら命は助けよう
逆らうなら粉砕し、大地の肥料にしてくれる
マシュ:カルデアの霊基グラフと一致しています
ボーダーで召喚された4騎
最後の1騎はエレシュキガルさんでした
ダヴィンチ:彼女はキミたちを覚えているのか
カルデアで召喚されたことを理解しているのか
そこを確認しておこう
藤丸:よし!アビスではありがとーう!
ニンキガル:いや、何をお友達感覚で手を振っている!
初めて見るといったはずだ
誰であれ特別扱いしないって言ったでしょ!
マシュ:この隠しようのない親近感
いつものエレシュキガルさんです
ドゥムジ:彼女はただのエレシュキガルオルタ
令呪で理想の冥界の支配者であれと縛られている、かわいそうな女神です
ハベにゃん:でもラスプーチンがいない
あいつくらいしかオルタ化は戻せないんじゃ?!
ニンキガル:天空を羨むこともない
イシュタルを嫉むこともない
一つの間違いも犯さず冥界を統べる
敗北を知らない無敵の女神
それが私が私にかけた令呪
シュメルの冥界で神代の終わりを見つけていた私にはわかる
この世界に満ちた終末の予兆は
誰にも覆せないものだって
冷血、非常になって搾取するのが真の女神でしょ
だから、第3冥界を神に永遠に仕える世界にしちゃった❤
ドゥムジ:もう完全に染まっていますが
暴力はより強い暴力に敗れる
それを教えてあげましょう、皆さんで
マシュはスタメン必須
ククルカンは固定出撃
ニトクリス、ダヴィンチ、ハベにゃんも固定出撃
ククルカン死亡でゲームオーバー
ニンキガル(槍)
青ゲージブレイクでグガランナ5体追加&全耐性がつく
グガランナはガッツ(永続)がある
9ターンで終わり
ニンキガル:これが私の回楼疆峡・天鳴神殿
イシュタルはグガランナを乗りこなしたけど
私は暴れ回るだけの神獣なんて要らないわ
大事なのは柱になる脚だけ
脚だけならグガランナ一頭分のコストで何脚も使役できるわ
ドゥムジ:あっという間にまわりは脚でできた壁だらけ
ここは皆さんの健闘を祈るしかないドゥムジです
ドゥムジは飛んでった。
ニンキガル:魔力貯蔵庫をちょろまかすわ
反逆者を煽るわ、ろくなことしないわねあいつ
終わりよ藤丸
グガランナの壁からは逃げられません
暗転後、ニトクリスたちはエレシュキガルの檻に囚われてた。
ニンキガル:あな……貴様たちは永久に私に仕えてもらいます
朝食、労働(鉱山発掘)
昼食、労働(鉱山発掘)
夕食、労働(魔力摘出)、就寝
このサイクルで魔力を蓄えてもらいます
ダヴィンチ:キミは冥界を支配する理想の女神と自分に誓った
では冥界を支配するために、そこまで魔力を溜める必要があるのかな
ニンキガル:別に、ただ奴隷を働かせたいだけ
エジプトのピラミッドと同じよ
ニトクリス:ピラミッド建設はホワイトな仕事でした
奴隷には十分な休息、給料が支払われ
ビールを振る舞うなど福利厚生も完璧だったのです
ニンキガル:シュメルだって労基はちゃんとしていたのだわ
私の冥界だって労働するのは私だけで
……いえシュメルの話はナシ
ここはミクトランの第3冥界なんだから
わかってないのはあなたよニトクリス
冥府の女王でもあるあなたは
冥界線において私と同格の権能を発揮できるはず
なのにその兆候もなければ
挑もうとする気概さえなかった
私の生前の夢は冥界を見渡す限りの花畑にすることでした
でも、それではダメなのです
私は花畑を代償に、カルデアに戻る権利も代償にして
この冥界で最強の女神になりました
それが私の役割であり
人々に信じられた女神としての矜持です
それはそれとしてマシュ、藤丸はどこかしら
マシュ:先ほどの戦場では見事に撤退された模様です
ニンキガル:どど、どうやって神殿から逃げ切ったのあいつ?!
藤丸&ククルカンは洞窟にいた。
焚き火の跡があった。
ドゥムジの隠れ家と藤丸は察した。
ククルカン:3脚目と4脚目の行進のテンポが合ってない
あそこだけ隙間がある
そう叫んでくれたおかげで
藤丸さんを抱えて飛び込めました
それにしてもぜんぜん役に立ててないですね私……
なにがククルカン=自由なる風だ、です
ケツァルコアトルに申し訳ありません
藤丸:確かにいろいろ弱々しいです
具体的に言うと宝具隠してる
仲良くなってはいけない、みたいな壁を作っているよね?
ククルカン:……そういうの分かっちゃうんです?
藤丸:ククルカンはわかりやすいよ
約束します、本気出しても怒りません
ククルカン:それは私を信頼しすぎでは?
仲の良いふりをして殺そうとしている……
という可能性の方が大きいのでは?
どうして分かるんです?
私が悪い神でないと
藤丸:だって、ケツァルコアトルと同じ神様なら、きっと……
ククルカン:そ、そんなことありますけどね!
わかりました、もう隠しごとはしません
正体を明かして皆さんを助けます
どうせ自由にやっていいなら
魔力補充ですか?
パスをつなげるサーヴァントの便利機能
あれでドカーンと得意技、披露したいんですけど……
藤丸は契約した。
ドゥムジ:真の意味での女神対決
そのマッチングがいま成立しました
ククルカンがエレシュキガルを倒せるのであれば話は解決します
理想の支配者とは無敗であること
一度でも敗北すれば理想ではありません
自らかけた令呪は破られ無効になる
ドゥムジは藤丸を乗せて上空のオアシスに飛んだ。
藤丸を落下させて逃げてった。
ククルカンは本来の姿になった。
曰わく汎人類史の女神に敬意を表する。
ククルカンのみ出撃
グガランナ(馬)
ククルカンは無敵を対粛清防御に変える
無敵貫通5回がかかってる
ターン終了で無敵貫通&弱体無効がかかる
クリダメージアップ&スター率アップ
ダメージアップ&防御アップ
NP獲得アップもかかってる
ニンキガル(槍)
ニンキガルは青ゲージブレイクで全耐性がかかる
さらにグガランナ5体を召喚する
紫ゲージブレイクでチャージMAX
藤丸に3個目の令呪が戻った。
マシュ:ククルカンさんの宝具でグガランナ全滅です
ですが今の攻撃は……
ダヴィンチ:ボーダーを撃沈させた巨人チョップだ
やっぱりあれはミクトランからの攻撃……
異聞帯の王であるククルカンの仕業だった
テペウ:まことに申し訳ありません
我々の神が考えなしでご迷惑をおかけして……
ククルカン:異聞帯を切除しに現われたカルデアの方たちを
地上にいるうちに排除しようとしただけです
ハベにゃん:100パー敵だったわ……
よく生きてたなボクたち……
ククルカン:あのときはデイビット・ゼム・ヴォイドと同じ
話の通じない方たちと思ったので……
敵として戦うか、損害賠償を請求するか
私をどう捉えるかは皆さんにお任せします
ダヴィンチ:(今の我々じゃ彼女に勝利できないし
こうして味方でいてくれるなら
他の問題点は目をつぶる他ないんだよね)
とりあえず脅威のうち1つが味方になってくれたのは喜ばしい
今はそれより……
藤丸:待たせてごめん、今からいいかな?
エレシュキガルオルタ:……なによ、その同情に満ちた目、やめてほしいんですけど
第7層に用があるんでしょ?私にではなく
ククルカンに敗北した時点で
最強の女神を前提とした冥界ルールは消え去った
ここはもう冥界線というだけのただの砂漠
私はカマソッソの令呪でオルタ化しましたが
自分の意志で提案に乗ったのです
より強い霊基となってカルデアの助けができるように
マシュ:さすがエレシュキガルさんです
これまでの戦いも深い意図があったのですね
エレシュキガルオルタ:……
藤丸:あったのですね?
エレシュキガルオルタ:ありました!
ただ今は口にできないだけです
その時になったら(感激のあまり)泣かせてやるから覚えておきなさい!
マシュ:???
エレシュキガルオルタ:この先何が起きるかわからないでしょう
万が一に備えて、冥界の番人としてここに残ります
どんな脅威が現われようと、あなたたちの力となりましょう
ハベにゃん:ククルカンには叩きのめされたけどなー
エレシュキガルオルタ:後で巻き返す予定だっつーの!
それとククルカン!
さっきのは不意打ちみたいなものだから
つられて空中で戦ってしまったけど
私は本来、地に足をつけて戦う地の女神です
次は負けないから
ククルカン:今のところ一勝一敗ですから
次は逃さず打ち倒してスリーカウントもらいますね
エレシュキガルオルタ:スリーカウント?いきなりヘンな……
あ、そっか、そういうこともあるわよね
次に戦うときがあれば、とっておきの宝具をお見舞いしてあげる
第14節 終末観測所メツィティトラン
冥界線を抜けてゴッフと通信してた。
ボーダーを襲った光がククルカンと知って驚いてた。
ククルカンを見張っているようゴッフは命じた。
テペウはキャンプを張ろうとした。
ニトクリスにあたりを見張るよう頼んでた。
ニトクリスは何かに気を取られてた。
慌てて死霊を飛ばした。
無知性ディノスの咆哮が聞こえた。
通常のディノスは死霊にビビって逃げる。
でも無知性ディノスは逆に寄ってくる。
ニトクリスは樹海は初めてなので知らなかった。
マシュ、ニトクリス、ダヴィンチ、
ハベにゃん、ククルカン
フレンドのサポートのいずれか1騎スタメン必須。
密林毒蛇(槍)2体
肉食い虫(馬)
無知性小型ディノス(狂)
無知性ディノス(狂)
無知性ディノスは無敵4回がかかってる
無知性小型ディノス(狂)2体
無知性ディノス(狂)
無知性ディノスは無敵4回がかかってる
藤丸の令呪の強化はまだ使えないままだった。
ダヴィンチ:よく分からない場所で
よく分からない相手と取引して生き返った、だっけ?
ミクトランにいる間はずっとその状態かもしれない
あるいは……
ククルカン:取引した誰かをこらしめる、ですね
カマソッソが令呪を所有していたなら
彼がその誰かであるのが道理ですが
藤丸:カマソッソも取引したのでは?
ニトクリス:冥界の番人に令呪を一画ずつ預けていたのなら、そうなのでしょう
しかし先ほどの無知性ディノス
数が多くありませんでしたか?
第7層には無知性ディノスの巣があるとか?
テペウ:第7層は無知性ディノスにとって過ごしやすいだけです
通常のディノスやオセロトルには厳しい環境です
第8層から第9層には有毒ガス、有害な宇宙線が充満しています
ダヴィンチ:それで、偵察ドローンも第8層で機能停止していたんだね
となるとやっぱり空想樹は最下層か……
藤丸たちはキャンプの準備を進めてた。
ククルカンは藤丸のテントで寝ようとした。
マシュ:それでしたら私のテントをお使いください
寝袋を使って焚き火の前で休みますので
ククルカン:どうせならみんなでテントを使いましょう
ぎゅうぎゅうな空間で濃密トークがしたいです
ダヴィンチ:なになに女子会?
なら私も参加する!
テントくっつけちゃおう
もちろんニトクリスもハベトロットもね
テペウ:……解せぬ
翌日、藤丸たちは観測所に着いた。
ククルカン曰わく、星の内海から派遣された星の触覚、
汎人類史でいう精霊が誕生した場所。
ダヴィンチ:天然のバイオスフィア!
あれは天文台というより生物圏だ
それも汎人類史の新生代、緑豊かな地上の姿だ
マシュ:ククルカンさんが仰った星の触覚
彼らは星の内海で生まれ
地上に出向き、やがて内海に還る
けれど内海に戻れなかった、あるは戻れなかったものたちが
地上の妖精や精霊、神霊になった
ダヴィンチ:一方、これだけは星の内海でしか生まれないという精霊がある
それが星の頭脳体と呼ばれる精霊だ
地球の記憶、原風景から生まれ引継ぐもの
惑星の地表の夢を見続けるもの
これを魔術世界で原型=アーキタイプという
ニトクリス:アーキタイプはその時代の霊長の姿で作られると聞きました
異聞帯は汎人類史のイフです
となると私たちと同じヒト型でしょうか?
テペウ:イシュキックが通常のディノスとは違うことは気づいていました
ミクトランのアーキタイプと汎人類史のアーキタイプとは違うものでしょう
ミクトランが既に星の内海のような場所です
地上も宇宙も閉ざされた変化のない世界です
ここで生まれたアーキタイプはとても狭苦しい
ただの一度もこの場所から外に出ることがないのですから
テペウはイシュキックを呼んだ。
テペウ:どうせすぐ見つかるのですし
そもそも隠れていられません
汎人類史にはこういうコトワザがあるそうです
頭隠して尻隠さず
尻尾見えてますが
イシュキック:見えてません!
テペウ兄はいつもいじわるいうんですから
わたしはイシュキック
この月の大地でミクトランの行く末を見届けるもの
一同:で、で、で、でっかーい!
ダヴィンチ:彼女はディプロドクスだ
60メートル以上ある、すっごーい!
イシュキック:お褒め頂き光栄です、汎人類史の嬰児
とても素敵なお声ですね、思っていた通りです
ダヴィンチ:私のことを知ってるの?
イシュキック:ここから見ていたのです
第2層までなら見えるので
ですが音は聞こえないので皆さんの名前を知らないのです
藤丸たちは名前を教えた。
マシュ:失礼でなければ、テペウさんを兄とお呼びになったのですが
おふたりはどのような関係なのでしょう?
イシュキック:そこを質問していただけるなんて
マシュさんとは気が合いそうです
テペウ:ただの知り合いです
そもそも年齢を言うならイシュキックは600万歳
わたしはせいぜい1000歳です
イシュキック:はじめて会ったときから
とても偉そうだったからです
わたしのことを、そこにいるだけの役立たずといつも言ってたんです
テペウ:言ってませんが
いいかげん観測所の目としての役割を果たすように
イシュキック:ほら言ってるでしょう?
自分はたくさん知識を持ってるからって
いつもこうやって叱ってくるんです
ニトクリス:(これは俗に言う……)
ククルカン:(冷たく当たるけどいつも心配で様子を見に来る
素直じゃないお兄ちゃんです)
テペウ:まったく、いくつになっても子どものようなことを
イシュキック:そうですよ?
私は永遠に1歳のままです
テペウ:星の触覚として生まれたあなたに精神的成長はありません
あなたにとって全ての生命は年上なのでしょう
藤丸、ダヴィンチ、どうぞイシュキックに質問を
デイビットの1年間の行動を明らかにしてください
イシュキック:デイビットはミクトランに来て、すぐここを訪れました
ミクトランの歴史と真実を語れ
お前たちに使う時間はない、5分で済ませろ
あれはちょうど汎人類史で言う1年前ですね
汎人類史からの客人であるとわかっていましたが
断る理由もなかったのでお話しさせていただきました
ニトクリス:あなたはクリプターが来る前から
汎人類史のこと、異聞帯のことを知っていたのですね?
なぜデイビットの要求に応えたのです?
汎人類史の人間は侵略者なのに
イシュキック:わたしはアーキタイプですから
ミクトランが本来の地球ではないことを知っていました
デイビットがオセロトルを組織し
ディノスを狩ることも予測しました
人は誰もがそれぞれの世界観、理念、価値観を持って活動しています
同じ考えはなく、わかり合えることはほぼありません
だからこそ扱いは平等でなくてはいけない
それがディノスたちが到達した生命道徳
ディノスは命に差別はしないのです
特別な人間だけが特別な扱いを受ける社会は間違っているでしょう?
マシュ:……
テペウ:(やはりマシュは感銘を受けましたか)
では本題に入りましょう
デイビットは何を行い、何をするつもりなのか
それ以外の話は不要
イシュキック:妙に性急ですね
デイビットの目的を知りたいなら
彼がイシュキックに何を質問したのかも知るべきだ
普段のテペウ兄ならそう考えますよ?
テペウ:久しぶりの天文台なので気が高ぶっていたのでしょう
私はポポルの儀式の準備をしていましょう
ダヴィンチ:デイビットはミクトランの歴史と真実を教えて欲しいと言ったんだね?
この異聞帯の始まりはBIG5の5つ目
地表の生命を絶滅させた隕石の衝突から始まったものだ
隕石に付着していた繊維型の宇宙生命は
炎上した大地を復元し
恐竜たちを宿主に選び
ミクトランを作りあげた
イシュキック:ダヴィンチちゃんカワイイ
そんな遙か遙か、遙か以前のことを考察するなんて
でも少し誤差があります
この異聞帯に隕石が落ちたのは石炭紀の終わり、約3億年前なのです
ソラから落ち、漂流者となった彼の者たち
我々の発音ではマィヤというのですが
彼らは1つだった大陸を植物の根で固定し、大陸分断を防ぎました
この異聞帯のスタート地点は3億年前
パンゲアがあった紀なのですよ
ダヴィンチ:汎人類史ではペルム紀と三畳紀との境界で
古生代の海洋生物の95%以上が絶滅し、恐竜が覇権を握った
そのあと1億8千万年前にパンゲアは南北に分裂
けど大陸が分断されなければ
恐竜の楽園はさらなる繁栄を迎えていたはずだ
恐竜が頂点にいる限り、哺乳類に進化の芽は出ない
マシュ:三畳紀末の4度目の絶滅と
白亜紀末のユカタン半島の隕石による絶滅
これらはどうなるのでしょう?
イシュキック:4度目の絶滅はありました
白亜紀末6600万年前
汎人類史でいうユカタン半島の隕石
再び隕石が衝突し、恐竜は絶滅の危機に瀕しました
それを救ったのがマィヤです
マィヤは隕石衝突を予測し
地底にシェルターを作りました
本来、100万年かけて地上を復元させる惑星の熱量
その全てを使用して運営されるバイオスフィア3
それがこのミクトランです
ダヴィンチ:それで地上波荒れ果てたままだったのか
本来、自然をサイクルさせる力がミクトランに流れていたから
汎人類史でマィヤの隕石が落ちたのは6600万年前
やがて4000万年がすぎ、人類の祖先が誕生し
マィヤは自分たちの生存権を維持することで精一杯になり……
ククルカン:自分たちを神話の一貫とすることで
中南米の人々との共存を選んだのですね
ダヴィンチ:ディノスのとってマィヤは救いの神だけど
地球にとっては複雑だね
自分の家を勝手に作り替えられたんだ
イシュキック:この侵略者めとは思いません
なんであれ生命がはぐくまれているなら惑星は嬉しいようです
それに侵略者というなら、真の意味での侵略者がいます
3度目の大絶滅を起こし、ミクトランの地下に食い込んだ隕石
銀河系の果て、オールトの雲から飛来した星喰いの怪物……ORTです
ダヴィンチ:そうかORTは落下の衝撃で死亡した
ミクトランを探してもいないのはそれだ
イシュキック:いえめっちゃ暴れましたよ
ミクトラン、一度ORTに滅ぼされていますから
ORTは落下の際、死亡しました
ですがアレに生命体としての死はなかったのです
ミクトランに落下し、停止してから6000万年後
ORTは活動を再開しました
これが我々の世界の4度目の大絶滅です
私が地球によって生み出されたのもこのときでした
ORTを倒す為、ミクトランの生命は協力し、ORTを倒しました
ダヴィンチ:じゃあ藤丸ちゃんが見たORTの襲撃は5度目の大絶滅にあたるのか
ニトクリス:なるほどよくわかりました
マシュ、まとめてもらえますか?
約3億年前、異聞帯スタート
マィヤ、隕石に付着してパンゲアに落下
植物ネットワークで大陸を固定
恐竜時代、約1億年の楽園
6600万年前、3度目の大絶滅
マィヤ、ORTの落下を感知
ミクトランの創造、人工太陽の作成
ORTが最下層に食い込む、しかし活動停止
2000万年前、ミクトランにもプロコンスル=猿が誕生
600万円前、4度目の大絶滅
ORT再活動、イシュキックさん誕生、ORT停止
1年前、汎人類史の文化漏洩、クリプターの文化侵略
ダヴィンチ:これでよくわかった
ORTの実在と脅威もね
デイビットがイシュキックから聞き出すはずだ
これで情報面では同じ立場に……
イシュキック:いえ、これまでのことはデイビットには話してませんよ?
それは推測済みだ、必要ないと
ダヴィンチ:じゃあデイビットは何を聞いたんだい?
イシュキック:太陽は一度消えたことはあるか、と
藤丸:そうだ、オセロトルの生贄信仰!
ダヴィンチ:実際に消滅したことがあったのなら
オセロトルの信仰の篤さも納得がいく
それでキミは何と?
イシュキック:600万年前のORT活動の時期、太陽は消滅しました
ディノス以外の文明、人の王国だったカーン王国もまた滅びた、と
人の王国は10万年ものあいだ繁栄しました
王国末期にはストームボーダーに似た飛行船まで作ってました
だからこそORTに対抗できたのです
カーンの兵士は自らを不死の肉体に改造し
ORTを最下層に追い込みました
その代償としてカーン王国は滅亡した
彼らの都市の跡を再利用したのがチチェンイツァです
ニトクリス:カーンに生き残りはいないのですか?
イシュキック:ひとりまだ生きていますよ
ORTを打ち倒したカーンの王
死ぬこともできず正気を失い今も冥界を飛び回る死の蝙蝠
勇者王カマソッソ、いるはずのないカーンの民を探し続ける狂気の王です
マシュ、ニトクリス、ダヴィンチ、
ハベにゃん、ククルカン
フレンドのサポートのいずれか1騎スタメン必須
無知性ディノス(狂)
密林イグアナ(狂)2体
無知性ディノスは無敵4回がかかってる
無知性ディノス(狂)2体
密林イグアナ(狂)
無知性ディノスは無敵4回がかかってる
テペウは周辺の無知性ディノスの無力化を頼んだ。
儀式に使う竜舌蘭の醸造酒は彼らを引き寄せる。
ニトクリスはイシュキックに聞きたいことがあった。
マシュ:イシュキックさんと言えばですね
テペウさんとイシュキックさんは、その……
ご夫婦だったり恋人だったり、そういう関係なのでしょうか
ククルカン:マシュさんも好奇心旺盛ですねえ
やっぱりそこ、気になっちゃう?
ふたりはずっと友人のままですよ
イシュキックはディノスではない生命
誕生から消滅までミクトランを眺める、
いえ監視するのが役割です
彼女はメツィティトランから外に出ることはできない
テペウはイシュキックを自由にする手段を探しましたが
それが叶うことはありませんでした
テペウはイシュキックを救えない自分が幸福なディノスであることを許さなかった
無力な自分への罰として
世界の果てで死の概念を研究していたのです
マシュ:ククルカンさんの姿は
生まれたときから今の姿なのでしょうか
ミクトランの人類はディノスです
その神であるあなたは恐竜型が自然では?
ククルカン:こうして一個体となったのは最近のこと
その前はディノスにしか感じられない風……
太陽の教えでしかありませんでした
1年前、汎人類史の知識がもたらされ、
神の概念とククルカンという語が神を示すことを知りました
その瞬間、私はこのカタチになったのです
気がついたら私はチチェンイツァに放り出されていたのです、裸でね!
でもすぐに汎人類史の常識をまるっと学習して
目の前にいたディノスから服を奪いました
そのときのディノスがテペウです
もう第1層に隠居していましたけど
風だった頃から私たちの声を聴いてくれたディノスなので
イシュキックは1歳のまま永遠に成長しないアーキタイプですが
私は1年前に生まれたばかりの神様なんです
その後、少年のテスカトリポカにチチェンイツァの王様になってもらって
私は最新文化を体験するため
メヒコシティで遊び回っていたのデース
マシュ:ククルカンさんの本質はマィヤから生まれた
アーキタイプ:ミクトランということですか?
ククルカン:はい、だからイシュキックとは話が合うんです
彼女はいわばアーキタイプ:アース
私たちはそうなれなかった同士ですから
ニトクリスはカマソッソがオルタ化した方法を聞いてた。
令呪程度でオルタ化するはずがないから。
ニトクリス:何をすれば冥界の番人になれるのですか?
イシュキック:その覚悟が、その必要があると考えるのですね
では私が見たままのできごとを語りましょう
自分の冥界を持つあの方たちが
どのようにミクトランの異霊となったのかを
藤丸たちはポポルの儀式をはじめた。
イシュキックはデイビットが見えなかった。
無機質の空洞のように。
ダヴィンチ:(そういうフィルタをまとっているのか、デイビットは?)
イシュキック:デイビットの行動を知るものは
本人とミクトランの時間だけ
この香はミクトランの意識と皆さんの意識をつなげる儀式
時間設定を1年前のミクトランに合わせます
デイビット:太陽は消えたものの
10万年後、再びミクトランの空に戻った
よくやるものだ、マィヤ
そんな暴挙にでるとはな
汎人類史において絶滅させてしまった生物への贖罪というところか
水門は修理した
小型の恐竜人類を雇え
このままでは荒れ放題になるぞ
カマソッソ:この第4冥界を、宇宙樹ミクトランを
ひとりで横断できるとでも?!
そのあり方こそ人間なり
ひとりはいい、ひとりは最高だ
自らが強ければ他に気を配る余分がない
だがオレを呪え、ミクトランを憎め
カマソッソがいる限り9層に辿り着く者はいない
デイビットは令呪を使った。
デイビット:まだやるかカマソッソ
こちらはあと2回、同じことができるが
カマソッソ:オマエはカラクムルに踏み入る資格がある
だが代償はいただこう
オマエたちの神話を語れ
汎人類史の神話、異聞帯の神話
どちらが優れているのかではない
ただ知りたいのだ
オレはオマエたちの世界にも存在したのかを
デイビット:ORTはやはり死滅している
だがこれは単なる燃料切れだ
大量の良質な魔術回路で傷口を塞げば
すぐに活動を再開する
1年の終わり、最下層から放射される宇宙線は途切れ
冥界行の季節は訪れる
次にここに入れるのは1年後だ
異聞帯といえど触媒は十分だろう
善意の上にある者、その上で戦を良しとするもの
すなわち全能神テスカトリポカ
青のテスカトリポカ:わざわざ憑依先の人間を作ってまで
召喚に応じてやったのかよ
我がことながら試練の判定が甘いんだよテメエ
オマエがそっちの味方をするなら、オレはこっちの味方をする
じゃあな黒のテスカトリポカ
テスカトリポカ:俺の用意したメヒコはどうだい
本当の名前は別にあるんだが
今は西暦2017年だ、最新の名前がいい
デイビット:古式ゆかしいアステカの都市だが
近代的な建物は作らなかったのか?
テスカトリポカ:それだけはいやだと駄々をこねられた
妹の言うことは聞いてやらなくちゃな
オセロトルも組織した
ディノス殺しには銃器が必要になる
今はコヤンスカヤからの借り受けだが
すぐに生産ラインを作る
デイビット:さすがは全能神
いまできることはすべて可能にするだけはある
足りないのはライバルだけだな
ケツァルコアトルの連鎖召喚ができず申し訳ない
テスカトリポカ:トリ公がいやがったらまたぞろ戦争だ
代わりに面白いのが出てきた
ミクトラン製のククルカンだ
ORTまでの地下水路は敷いた
ORTへの生贄にはディノスの心臓を使う
こっちの最後の候補も立てた
1年かけてオレにする予定だ
デイビット:明確な意思、強固な思想があってこそ、ORTへの命令になる
この惑星を破壊し、人類の痕跡を消す
テスカトリポカ:他のクリプターはいいのか?
オマエの計画は異星の神とやらの思惑とは違うものだが
デイビット:構わない
ヴォーダイムが勝利するなら異聞帯ともどもオレたちが消えるだけだ
藤丸たちの儀式が終わった。
ダヴィンチ:デイビットは最下層でORTを再起動させようとしている
テペウ:第8層と第9層の有毒ガスは1年に1度、数日だけ消える
そのわずかな日数でデイビットは冥界行を果たした
彼の2度目の冥界行を阻止しなくてはミクトランは崩壊し
汎人類史は惑星ごと消え去る、ということですね
ダヴィンチ:でもなぜ地球を破壊したいのか?
この難問は必ず解かねばならないことだ
ニトクリス:ククルカン、イシュキック
第8層から下の有毒ガスを途切れるのはいつなのですか?
ククルカン:……はい、なんでしょう?
すみません、ちょっと考え事をしていました
イシュキック:正確な時間は計れません
あと数日後としか
ニトクリス:ディノスたちと共にメヒコシティを攻め落とし
デイビットを捕まえればORT復活は阻止できる
マシュ:恐竜王さえ説得できれば、必ず
これは汎人類史だけの話ではありません
地球の存亡をかけた人理を守る戦いなのですから
イシュキック:あまり無茶はせずチチェンイツァで様子を見ているのはどうでしょう
もし世界がなくなっても皆さんの責任ではないのですから
もっと気楽になってはいかが?
世界が滅びるのは当たり前でしょう?
わたしたちは争いません
そのおかげで6600万年ものあいだ平和にすごしてきたんですもの
世界が滅びるなら、それは世界の寿命です
自分たちが死にたくないから世界を守るだなんて
そんな利己的な理由で戦うなんて、間違っていますよね?
テペウ:……
イシュキック:誰かを守りたい、何かを守りたい
そういった理由で戦うのは生命として間違っているのですから
あ、あれ?マシュさんたちの気持ちを楽にしてあげたつもりなんですが
……すみません、うまくいかなくて
重く考えなくてもいいのは本当ですよね
ミクトランの終わりはすぐそこまで来ているんですから
藤丸:いまなんて?
イシュキック:テペウ兄、話していなかったのですか?
ミクトランの太陽はじき臨界を迎えます
あと10回の往復の後、太陽は爆発し、わたしたちは絶滅する
ディノスたちはみんな知ってますよ?
断章(III)
ヴクブがイスカリと密会してた。
ヴクブ:太陽を救えるなら、太陽遍歴を
チチェンイツァを、汎人類史の艦をくれてやる
イスカリ:ディノスは生かしてやる
だがチチェンイツァは滅ぼす
あれはカーン王国の遺物
何もかもを持ち、何もかもを必要としない
オマエたちが使っていいものではない
ヴクブ:大平原の闘士職には偽りの布令を出す
あとはオマエたち次第だ
イスカリ:カルデアのマスターは不在らしいな
ヤツの目の前で希望の艦とやらを粉々にしたかった
Uオルガ&言峰はテペウの隠れ家にいた。
ここならミクトランが崩壊してもすぐに上層へ逃げられる。
ORTが地球を破壊するのは言峰と「彼」が阻止する。
この異聞帯でオルガに対抗できるのはククルカン、ORT、カマソッソ。
カマソッソはカルデアに撃破させればいい。
オルガは何か嫌な気配を感じた。
言峰曰わくテペウは直死の魔眼がある。
オルガは第3層でオセロトルの大量移動を感知した。
チチェンイツァ襲撃と言峰は察した。
藤丸たちがいないのは好機。
今のオルガは異星の神。
人理編纂のために行動するよう言峰は釘を刺した。
第15節 花の戦争
藤丸たちはチチェンイツァに戻ろうとしてた。
太陽臨界を教えなかったのをテペウが謝ってた。
曰わくディノスは絶滅するという色眼鏡で見てほしくなかった。
ダヴィンチ:太陽がもうじき爆発する環境で
なんの暴動も起こさないのはキミたちだけだろう
ハベにゃん:(ボクはちょっとヤだな
もう助かる手段がなくてどうしようもないなら
最後にしたいことをやるもんじゃないの?)
カドックのカルデア通信が入った。
チチェンイツァ襲撃を伝えてた。
半日は保たせる、それまでに帰還してくれ。
……通信が切れた。
テスカトリポカ:いい号令だイスカリ
親心でついてきたが、その必要はなかったな
イスカリ:いえ、テスカトリポカ神がおられれば
戦士たちの士気も上がります
これはディノスどもを殲滅する最後の戦い
神聖なる花の戦争=ショチヤオヨトルなのですから
イスカリ:花の戦争と来たか!
誰に聞いた?トラロックか?
教育係として満点をくれてやる
それとも知らぬまま口に出たか?
その言葉がオマエにどんな運命を与えたか知らぬまま
コヤンがディノスを庇ってオセロトルを射殺してた。
多感なるディノス:おお、ボーダーの修理資材
その3割をちょろまかしていた悪徳サーヴァント!
助けてもらった礼は言うが
これはキミの好きな悪徳にならないのでは?
あの兎さんは得にならないことをしたら死んでしまう
なので何かしていても見逃してあげてね
と藤丸から聞いてはいたが大丈夫?
コヤン:まあ♡私への理解度の高まりが
止まるところを知りませんのね
おかげでいつでもカルデアを見捨てられるというものです
もちろん目の前にいるあなたも含めて
多感なるディノス:こわい、とてもこわい
私たちは街の外に逃げればいいんだね?
コヤン:はい、可能な範囲で無事なディノスに声をかけ脱出していただければ
多感なるディノス:そうだね、まだ助かりそうなディノスを助けるのは合理的だ
ありがとうカルデアの友人
キミも気をつけて
コヤン:目の前で同胞が撃ち殺されても
冷静さを失わない、それでいて感謝を述べる心がある
戦えばオセロトルなど敵ではないでしょうに
これは生存競争
どちらが良いとは言いませんが
両方に肩入れはできません
今回は縁がなかったということで
排除させていただきましょう
NPCコヤン光のみ出撃
オセロトル(剣)3体
オセロトル(弓)2体
コヤンは敵を倒すと1000HP回復&25NPアップ
攻撃時、敵の攻撃ダウンがかかってる
NFFタンク(弓)
オセロトル・ミリタリ(狂)
タンクは回避1ターンがかかってる
出現時チャージMAX
自身に回避1ターンを使う
オセロトル・ミリタリは回避1ターンがかかってる
4ターンでコヤンはNPアップと必中を使う
黒いテスカトリポカ:NFFサービスは人類の欲望に奉仕する慈善事業
求められるだけ兵器を提供する戦争屋
つまりオレと同じ死の商人だ
そうだろ兎=トチトリ
これはディノスとオセロトルの戦争だ
関係ない獣は皮を剥いで食卓に並べよう
ワクチャンはオセロトルを殺すのにうんざりしてた。
オセロトルの武器ではワクチャンは傷つかない。
でもオセロトルが怖かった。
自分たちに欠けているものを持っている。
そう考えそうなことが怖かった。
ミクトランではディノスのみが霊長だ。
遙か以前マィヤがそう決めた。
何よりも強く、長く、賢く。
そうやって生き続け、誰も不満を抱かなかった。
ワクチャン:でもそれは、不満を知らなかっただけじゃない?
ワクチャンは祭祀場へ向かった。
戦えないディノスが集まってた。
死期の近いディノスは衰えから肉体反応が起きない。
ひたすら攻撃され、どうして?という疑問のまま死に至る。
オセロトルが祭祀場のまわりに集まってた。
手遅れだとわかってた。
それでも看過してはいけないことはある。
オルガマリー:出て行け暴徒ども!
貴様らにくれてやる選挙権はない
母ディノス:ありがとう……ありがとう
この子たちはまだ生まれたばかりなの
目も開けられなくて、世界も知らなくて……
オルガマリー:そうなの、良かったわね
でも助けたわけじゃないから礼は不要よ
無抵抗の相手を殺そうとするヤツらが気にくわなかっただけ
ただの気まぐれだ、二度目はない
こんな祭祀場ではなく樹海に逃げるがいい
オルガマリーは飛び去った。
ワクチャン:オレの嫁(希望)、かっこいーい!
藤丸たちがチチェンイツァに着いた。
城壁が破れてた。
内部にオセロトルが侵入してた。
藤丸たちは祭壇へ。
ダヴィンチ、ニトクリスはボーダーへ。
場合によってはブラックバレルを使うようダヴィンチは命じた。
マシュ、ハベにゃん、フレンドのいずれかスタメン必須
第4小隊第3分隊(剣)3体
第4小隊第3分隊(弓)3体
祭壇に向かうとコヤンが吹っ飛んできた。
血塗れだった。
黒いテスカトリポカが現われた。
テスカトリポカ:艦より人命を優先する、そういう女か
では大切にした方をいただこう
命を欲する者は命を捧げる
それがオレの世界だからな
トラロックが雷でボーダーを襲撃してた。
カドックがネモを連れて陽動を申し出た。
右舷に引きつけて対神霊弾頭を撃つ。
ちょうどダヴィンチたちも戻ってきた。
ネモたちが外に出るため、トラロックを引きつけた。
トラロック:前もこんな状況でしたね
鉄の艦を守るために瀕死になった
私にはがらくたにしか見えない
貴女の国の大きなお墓……ピラミッドでしたか?
あちらの方が何倍も好み
まあ、あれくらいマヤにもありますけどね
ニトクリス:貴女は汎人類史を誇りに思っているのですね
なのにカルデアに敵対している
人理を守る汎人類史の英霊であるというのに
トラロック:英霊は人理を守るのが当然とか言ってる?
ニトクリス:貴女はテスカトリポカ神とは違う
自ら進んで血を求める神ではない
今からでも遅くはありません、私たちと共に……
トラロック:兄弟を殺されたことで国を捨てた女
方を欺き、政を司る神官たちを騙し、殺した女王
その罪に耐えきれず自ら命を絶った軟弱者
私も貴女と同じ、人理とか秩序とかより趣味を優先している
オセロトルは野蛮で短絡的で未熟な種族だけど
都市に住む以上は私の民
民のために血を流すのは神として当然でしょ
ダヴィンチ:(トラロックは完全にことらを優先した!
ボーダーの準備が整うまで耐えきろう!)
NPCネモ、ダヴィンチ、ニトクリスのみ出撃
トラロック(秤)
毎ターンHP3000回復
HP回復量ダウン&防御ダウンがかかる
ネモがいる間、メストリアパン無効
カドックのスキルが使える
トラロックに対神霊弾頭が当たった。
樹海まで吹っ飛んだ。
マリーン:起き上がってきてる
なんか霊基反応もおかしいよ~
トラロック:さすがに……今のは効きました
でも魚の味、しないんですね
魚雷というから期待してたのに
カドック:対神霊弾頭でも効かないのか?!
ニトクリス:彼女は神霊ではありません
神は人間のために血を流さない
(今の私たちでは対抗する時間がない
……でもまだ方法はある
冥界の番人、イシュキックから教わった儀式
異霊化すればこの状況は変えられる……)
カマソッソがトラロックを襲った。
トラロックは細切れとなり消失した。
ニトクリス:どういうつもりですカマソッソ
お得意の悪ふざけで私たちを助けたというのですか!
カマソッソ:なぜ冥界の支配者であるオレが!
オマエたちを助けなくてはならん?!
あの女は正体を現そうとした
そうなればオマエたちはみな、祭壇を彩る生贄となっただろう
せっかくのニンゲンの血、英霊の血だ
もはや貴様らとは旧知の仲
どうせ死ぬならオレに捧げろ!
理由はソレだ、なかなかに考えたな!
来るがいい、ミクトランの底の底
鋳枯れた宇宙樹の懐に
第4冥界はオマエたちを歓迎しよう
藤丸はテスカトリポカは複数いると察した。
アステカ神話でテスカトリポカは四方の座、赤青黒白の四神がいる。
最初は赤いテスカトリポカ=死と再生の穀物神が生まれた。
次に黒いテスカトリポカ=生贄を求める暗黒神が生まれた。
テスカトリポカ:その解釈でいい
オレは気分屋でね
その都度、方針と属性を変える
とはいえ、白にだけはならん
あれはケツァルコアトルのことだ
ヤツとは直接殺し合わねばならない
ハベにゃん:そのケツァルコアトル、ククルカンだけど
いつの間にかいないんだわ!
テスカトリポカ:これはミクトランの部族間の戦いだ
メヒコシティの戦いは部外者であるオマエたちとの戦いだった
だからヤツは介入した
客人が傷つくなどミクトランの、いやマィヤの沽券に関わるからな
ヤツはミクトランの行く末を見守るだけの機構だ
オレは誰の敵でもない、生存しようとする者の神であり試練だ
だがあの女は最終的に汎人類史の敵になる
カラベラ=髑髏を手放した以上、試練は終わりだ魔術師
フレンドの景清を入れた
クロエ(秤)、アンリマユ、サリエリ
巌窟王、ゴルゴンを入れた
全員無敵貫通礼装
山の心臓、テスカトリポカ(秤)
スタメンと控えが入れ替わる
こちらに毎ターン確率でスタンがかかる
テスカトリポカは無敵3回1ターン
攻撃アップ
ターン終了時に無敵3回1ターン付与
通常攻撃で強化・弱体率ダウン
フィールドを森にする
毎ターンチャージプラスがかかってる
紫ゲージブレイクでオルガマリーが乱入して終わり
テスカトリポカ:またオマエか
メヒコシティといい今回といい、何を考えている?
オルガ:どうやってかは思い出せないけど
私を一度殺したんでしょ
ならプラズマ浴びせる程度はやるわ
殺された報復として当然の権利だもの
テスカトリポカ:一応聞いておく
自分がカルデアの敵と理解していないのか?
自分で絶滅させた生き物の残党に手を差し伸べるなど
どんな精神構造だ?オレでも引くぞ
オマエはメヒコシティでオレの顔を見て思い出したはずだ
本当の名前も、能力も、立ち位置も
もっとも目障りな敵がカルデアであることも
オマエたちもオマエたちだ!
この女の正体を知っていながら黙っていた
小賢しい嘘でいつまでこの女を利用する気だ
それが優しさなどとでも思ったか?
オルガ:あなたたち……知ってたの?
私が異星の神だって、はじめからずっと?
オルガは飛び去った。
サイレンが鳴った。
あたりが暗くなった。
テスカトリポカ:太陽の軌道は変わったな
イスカリが王を殺したってことだ
花の戦争は終わった
残るはORTの目覚めだけだ
オマエとデイビット……どちらが先に辿り着くか
愉しませてもらおう
時間軸が戻ってイスカリが恐竜王を探してた。
小さいテスカトリポカが恐竜王とわかってなかった。
恐竜王:見る目がないにもほどがある
黒いテスカトリポカは過大評価したってワケだ
俺が恐竜王だっての!
俺は青いテスカトリポカ
おまえをトウモロコシから創った
そっちのテスカトリポカと同じ神様だ
オセロトルたちは平伏した。
恐竜王:知性を高めに設定しすぎた代償だな
匂いを嗅ぎ取る鼻がクソになってるぜ、ジャガーの戦士
それとも、もう一つの名前で呼んでやろうか?
おまえとテスカトリポカしか知らない
生まれたときの名前をな
イスカリ:では、貴様は本当にテスカトリポカだというのか?!
なぜテスカトリポカ神が、神がディノスの味方をする!
恐竜王:俺たちはオセロトルにもディノスにも
汎人類史にも異聞帯にもチャンスを与える
その上で平等に殺し合わせる
テスカトリポカはそういう神だ
おまえは1年テスカトリポカなんだろ?
汎人類史のアステカじゃあ
テスカトリポカの化身たる若者をテスカトリポカの器とする
若者は1年に渡って誰よりも強く美しく成長することを強制され
美食と快楽を捧げられるだけ捧げられた
これを1年やり遂げれば、器はテスカトリポカの現人神として認められる
イスカリ:その最後の仕上げが花の戦争だ
ディノスの王を殺すことだ
恐竜王:トラロックは?
あの女はなんと言った?お前を祝福したか?
一度だけ神託してやる
己が信じた神の言葉を信じろ
おまえの2人の神が違うことを言ってたのならな
イスカリ:僕はテスカトリポカ神に恐竜王を殺せと命じられた!
神に背くことはできない
同時に神を殺すこともできない
なぜテスカトリポカ神はこんなことを僕に命じた?!矛盾している!
恐竜王:そりゃ試してんだよ
テスカトリポカの試練じゃなく、器になれるかどうかのな
目的のためなら世界を神を殺せるか
俺は抵抗しない
おまえがテスカトリポカを殺しても許してやる
イスカリ:貴様はどちらの味方だ、テスカトリポカ
恐竜王:どちらとは?
ディノスの味方か、オセロトルの味方か?
イスカリ:汎人類史と異聞帯、どちらの神かと訊いている!
汎人類史の神なら殺す
異聞帯の神なら生かす
これなら、もう一人のテスカトリポカ神であろうと殺せる
殺してよいはずだ
恐竜王:俺は異聞帯の神だ
異聞帯側についたテスカトリポカだ
汎人類史側の神はそっちの方だ
そうでなけりゃ銃器なんざ持ち込まねえ
そうでなけりゃメヒコシティなんて作らねえ
黒いテスカトリポカははじめからミクトランを守る気なんてねえんだよ
イスカリは恐竜王を銃撃した。
太陽遍歴を回収し、サイレンを鳴らした。
グラン・カヴァッロ=ダヴィンチが報告書を書いてた。
太陽遍歴が奪われ、太陽の停止位置がメヒコシティに変わった。
20時間経過しても夜が続いていた。
ディノス1人を殺すのにオセロトルの損害は30人を超えた。
2000人のオセロトルは16人生き残った。
生き残ったディノスは62人。
ヴクブは牢獄に繋がれた。
ディノスたちはヴクブに憎しみを持たなかった。
翼竜種の気持ちがわからないと残念がるだけ。
6600万年、知性を持ちながら何の発展もなかった種族。
知性ある生き物は、偉大なものに近づこうとする力を持つ。
その法則からディノスは外れていた。
高い共感力から特別を見出さなかった。
マィヤの生命環境で幸福な時間を過ごしてきた。
その滅びが迫っていた。
マィヤが地上に楽園を作らなかったのは
太陽の消滅と共に滅びるつもりだったから。
この異聞帯は人類の競合相手にはなりえない。
ククルカンがマィヤの命令を聞いてた。
ディノスの思考形態に変調の兆し。
衰退と認定、ただし絶滅とは無関係
第9層の空想樹は活動を再開
樹皮再生による宇宙船の漏洩は軽減。
空想樹の保護を最優先
何者も第9層への立ち入りを禁じる。
ククルカン:メツィティトランで届いた総意
聞き間違いじゃなかったんですね……
汎人類史からのお客様は皆殺しってことですよね
マィヤの方針が変わるなんて滅多にないから
何かの間違いと思いたかったけど
しょうがないですよね、サクッと殺しちゃいましょう
第16章 エピローグ
藤丸たちがボーダーで今後を協議してた。
コヤンはテスカトリポカに敗退し治療中。
コヤン:私はマスターがいないセルフ魔力供給です
条件が互角であればまけておりません
デイノニクスたちは行方不明。
七男からメッセージが残ってた。
曰わく気にするな、ロスタイムで逆転しようぜ。
オルガは異星の神の記憶を取り戻した。
……ので最大の敵はオルガ。
マシュ:たとえ記憶が戻られても、きちんと話し合えば……
ゴッフ:先の戦いでは恒星級の霊基を持ってた化け物だぞ?!
爆発させてはならない危険物なのだ
ダヴィンチ:オルガマリーについては、そう対処するしかない
同じくらい危険な存在がいる
ククルカンについては?
今までの我々はミクトランに害意を示さず攻撃もしなかった
ここからは違う、空想樹を切除しなくてはならない我々
ORTを目覚めさせて地球を破壊しようとするクリプター
どちらもミクトランにとって害敵となる
シオン:我々、いえ藤丸さんがディノスに理解を示したことで
ククルカンは我々の味方になっていましたが
ディノスをもう守る必要がないとなれば
次はミクトランの総意として我々を排除するでしょう
ダヴィンチ:(ミクトランが真っ先に殺したいのはデイビットとテスカトリポカ
その次に私たちだ
でもククルカンは本当にマィヤの代表なのかなぁ?)
藤丸たちはディノスの様子を見にボーダーの外に出た。
ワクチャンがいた。
曰わくテペウは家に帰ったらしい。
他のディノスは祭祀場に集まっている。
ワクチャン:そこにならデイノニクス兄弟もいるんじゃねえか?
藤丸&マシュは祭祀場に向かった。
カドック:(そりゃ葬儀中ってことだろ?!)
……仕方ない、僕も一緒に顰蹙を買ってやるか……
ワクチャン:待ちな兄ちゃん
……あのよぉ、オルガはどこに行ったんだ?
つーかオルガとアンタらの関係って何なんだ?
カドック:……いいだろう、教えてやる
僕達がメヒコシティに拉致されたとき
ボーダーを守ってくれたらしいからな、その礼だ
祭祀場にデイノニクス兄弟はいなかった。
ディノスたちは中南米の物語を聞きたがった。
藤丸:なんで誰も怒ってないんですか?
首をかしげるディノス:どこかに怒るようなことが起きましたか?
ああヴクブを牢に入れたことは確かに
我々も同胞にあんなことはしたくなかったのですが
汎人類史の物語を参考にしようということになって……
マシュ:太陽のことはともかく
街の破壊はデイビットさん……汎人類史の知識によるものです
皆さんはわたしたちに責任を追及する権利があります
なのに、どうして……
微笑むディノス:おふたりが今走らせている脳波は罪悪感というものでしょう
以前も気にしていましたね、我々が汎人類史に敵意を持たないのかと
それを聞いたとき、わたしたちは嬉しくなりました
それはアナタがたは常に異聞帯の在り方を認めた上で
戦い、忘れることをしていない証明だったからです
集まってきたディノス:辛いことをいつまでも覚えていて
それを6回繰り返したんだろ?
1回ごとに忘れればいいのにさ
でもそのおかげで物語があるんだよな
藤丸:忘れないから……物語がある?
穏やかなディノス:我々には歴史がない、物語がない
だから絶滅を日課として受け入れられる
それを辛いことと記録していないからです
マシュ:あの、皆さんはもしかして……
テペウさんの理解力が特別高いのではなく
ディノスの皆さんは、その……
穏やかなディノス:知能水準が同じなのか、ですか?
まあそうですね
天才、優秀といった表現も個体差もディノスにはありません
テペウと我々が違うのは肉体に起因するものの見方の違いです
すべてのディノスは、ミクトランは異聞帯……
空想のものだと聞いたときに理解しました
その上で皆さんの物語に憧れたのです
同時に寂しいという感情も
みなさんは汎人類史のため、最善を尽くしてください
我々のことは気にしないで
どうあれ、ここで滅びる種族なのですから
ディノスたちは樹海に向かった。
太陽遍歴と恐竜王がいなくなり、
チチェンイツァに集まる理由はないから。
マシュ:ご自分たちの運命を嘆くどころか
わたしたちの身を案じてくれました
他人を憎まず、環境を恨まず
自分にできる降伏を分け与える方たち
素晴らしことなのに、わたしはどうして……こんなに悲しいのでしょうか
藤丸:(たとえ絶滅が決まっていても
できることはあるはずだ)
異星の神の巫女が藤丸たちを見ていた。
翌日、ボーダーが戦闘可能になるまで20時間まで復旧してた。
第8層の毒ガス濃度が下がり始めた。
トリスメギストスIIの予測では10時間後には通常大気と同じになる。
つまり冥界行が始まる。
デイビット襲撃、空想樹切除。
どちらを選ぶかゴッフは藤丸に聞いた。
藤丸:……空想樹切除作戦?
カドック:いや、その両方だ
デイビット襲撃組がデイビットを倒せなくても足止めにはなる
その間に冥界行チームは空想樹を切除、異聞帯を消滅させる
デイビット襲撃組は僕が出る
シャドウボーダーとコヤンスカヤをつけてくれ
もっとも腕の立つドライバーを一人
ドライバーは魔術回路の量、質、ともに
最高水準の魔術師であればなおいい
ゴッフ:パリダカールの完走こそできなかったが
オフロードにも見識のある私を上回る運転技術を持ち
最高水準の魔術回路を持つドライバーとは
そんな逸材がこの世界のどこに?
藤丸:なるほど
カドック:だろ?
こっちのことは心配無用だ
ネモ:冥界行が徒歩では心許ない
移動の足になってくれるディノスの協力が必要だ
……その一環ではあるけど、テペウ氏についても話がある
藤丸:ここまで来たら黙っていく方が不義理です
ネモ:テペウ氏は大人ぶってるが好奇心の塊だ
こちらから声をかければ必ず力を貸してくれるさ
というより、声をかけなかったら一生恨まれそう
メヒコシティは生還者の家族がオセロトルを迎えてた。
イスカリは家族がいない。
目を開けたとき、すでにこのカタチだった。
持っていたのはむき出しの衝動だけ。
自分に従わなかったものへの失望。
自分に与えられていたものへの絶望。
自分を取り巻く全てへの反動。
その衝動を忘れるなと神は言った。
一点の淀みのない魂こそが人を神にすると。
チチェンイツァを廃墟にし、メヒコシティに太陽を招いた。
イスカリ:1年テスカトリポカの試練は達成された
これでイスカリ=成長という幼名を捨てられる
すべてに報復できる力が与えられるときだ
だというのに、なぜ僕の心は濁っているのか
テスカトリポカ:あっちのオレは殺したか?
イスカリ:全身にくまなく銃弾を撃ち込みました
手足は弾け飛び、首は千切れ
肉は細切れとなってミクトランの塵と化しました
テスカトリポカ:なにか腑に落ちないところでもあったか?
ああ、恐竜王もテスカトリポカだったってことか
そういや教えてなかった!
オマエを信頼してたんだよ
ここ一番でやれる男だろうってな
汎人類史を不要とするなら、異聞帯も不要としなくてはならない
すべてを一新するための大事業だ
冥界行の準備をしろ
第9層のチコナワロヤン
本当の祭壇都市のある月の湖
アストラン=始まりの地
オマエが産まれた場所でもある
最後の仕上げだ、樹海でデイビットが待っている
ORTの棺を拝みに行こう
ラスプーチン:クリプター、カルデア
彼女らは共に最下層を目指すでしょう
一方はORTを蘇らせるために
一方はORTごと異聞帯を消すために
オルガ:ORTは私のものだ
蟻の如き無力な……無能な人類になぞ与えはしない
地球人類は邪悪であるという結論も出た
私がORTと融合すればヤツらはあの艦で逃げ出すだろう
そのときは……わかるな?
言峰:すでに細工は施しております
ミクトランから離脱しようとしたときが、
彼女らの最期になるでしょう
藤丸たちはテペウに同行を頼んでた。
テペウは快諾した。
テペウ:(ミクトランの滅びを)ディノスは受け入れる
そういうものと戦ってきた皆さんには
薄情に見えるのではと思ったのです
貴方はここに来ないものと覚悟はしていました
準備がありますのでボーダーに戻っていてください
城門で落ち合いましょう
それと一つお願いがあるのですが……
チチェンイツァの城門でククルカンと遭遇した。
藤丸たちは殺すと脅されてた。
藤丸:悪役の演技、向いてないですね
テスカトリポカの言ってたことは本当?
ククルカン:その通りです
太陽は世界を育み、そして燃やすものですから
皆さんと一緒にいたときだって
ディノスを守っていたこと、ありました?
カマソッソが現われたときも、今回の戦争も
空から楽しく鑑賞していました
藤丸:本当に、楽しく?
ククルカン:本当です、不敬ですね貴方
次に同じことを口にすれば潰します
ディノスやオセロトルが絶滅しても
次にヒト型人類が産まれてくるでしょう?
どんな崩壊がやってきても生命は滅びません
それは汎人類史の地球史が証明しています
だから、あなたたちはもう帰ったら?
もうすぐ艦は直るのだし
藤丸:最下層を目指します
ククルカン:私はミクトランの裁定者
ORTを蘇らせようとするクリプターも
空想樹を切除しようとするカルデアも私の敵です
カラクムルで会いましょう
彼の地があなたたちとの別れの地です
第17節 第4冥界ヤヤウキ
藤丸たちは第8層へ向かってた。
ワクチャンも一緒。
太陽なき地底山脈。
山脈の中に山脈がある。
第4冥界の番人、カマソッソの巣。
ワクチャン:あの吸血蝙蝠と戦うのかよ?!
ククルカン様がいればなぁ
テペウ:ククルカンはミクトランの生物と戦うことはありません
今はカルデアがククルカンの攻撃対象と言えます
ククルカンと遭遇した時、暢気に挨拶などしないように
背中の3人ごと真っ二つですよ
ワクチャン:うぇ、そうなのか
ククルカン様、そういうところあるよな
2回ぐらいは避けるから
そのあとはそっちでなんとかしてくれよ
藤丸:ワクチャンはククルカンと戦う事になってもいいの?
ワクチャン:ククルカン様はミクトランを守りたい
あんたらは自分の世界を救いたい
オレはどっちも正しいと思ったからよ
手助けできる方に手を貸すぜぇ!
でもククルカン様に味方になってくれなんて言われたら
考えさせてくれよなぁ!
エレシュキガルオルタは第3冥界での自由行動をカドックに許可した。
カドックたちだけでデイビットとテスカトリポカを撃破することになった。
ただしクリプターが来たらルートは教えるとエレシュキガルは約束した。
ボーダーのドライバーはゴッフだった。
カドックたちは砂漠の中心で待ち受けた。
爆薬と獣止めのわなを仕掛ける。
ボーダーのライブラリでカドックはデイビットの記録を見つけたらしい。
デイビットは伝承科の出身だった。
伝承科とは人類外の天使と悪魔を研究する学科。
伝承科が扱うのは地球の物質ではない。
魔術世界の中ですら天使、悪魔と禁忌されるもの、すなわち人類の脅威。
これを発見、調査、保管するのが伝承科だ。
ゴッフ:学院長直下の少数精鋭
エリート集団などと言われているが
あそこに属した者は一生、出世などできん
その生涯を地球外の脅威の解読に費やす奴隷だ
アニムスフィアがデイビットをスカウトしたのだろう
ロードが直談判したなら、学院長も無下にはできないからな
カドック:それが違うんだ、アニムスフィアは関係ない
表向きは追放だが、本当のところは自主退学だ
コヤン:自分からカルデアに売り込みに行ったということですね
伝承科を辞める前の経歴は遡れたのですか?
カドック:伝承科に在籍していた8年間は残っていた
けど、それ以前の記録が一切ない
デイビットは10歳のとき、時計塔に現われた天才ということしかわからない
まあ法政科のバンクがボーダーに共有されていれば判明したかも
ゴッフ:されていてたまるか!
法政科は時計塔の内部査察機関でもある
機密情報が余所の流れるなど
時計塔のスキャンダル流出につながるからな
コヤン:あ、閣下のいた法政科ってそういう☆
非公認スレスレの方法で魔術師たちの過去を握っていた……ということですわね?
ゴッフ:よしカドック君、話を進めたまえ
カドック:デイビットの過去を辿るのはやめて
伝承科全体の記録を探った
2004年7月「記録:5分」とだけ記されたファイルがあった
内容は解読できなかった
いや何もなかったというのが正しい
この日に、ロンドンで作用していた全ての魔術式が停止した
当時の魔術師たちは
自分の術式に不備があった
このようなミスは報告できないと考え
公になることも、学院への責任追及にも至らなかった
このとき、伝承科の講師の準備室で天使の遺物が露出していた
露出時間は0.2秒
これが時計塔の魔術式を停止させた原因だろう
準備室の持ち主の名前は残っていない
覚えているのは学院長だけだろう
ただ、準備室には1人の生存者がいた
この生存者は講師の息子だろう
当時10歳、その後は行方不明
それから数ヶ月後、学院長の推薦で
伝承科に何の経歴もない天才が現われた
それがデイビット・ゼム・ヴォイド
肉体年齢は10歳と記録されていた
ゴッフ:天使の遺物?
それって見ただけで狂う系のやつだろう?
一説によると脳が蒸発し、遺物を地球に落とした連中の
電波を受け取る受信機になるという……
コヤン:デイビットは欠落している
はじめから思想・在り方が人類ではなかったと
それがキリシュタリア様が残した言葉でございましょう?
ゴッフ:地球を侵略する異星の神の手下だったということか
デイビットたちは砂嵐に遭ってた。
デイビット:おまえから見てカマソッソはどうだ?
テスカトリポカ:ここではヤツが強い、最強と言っていい
令呪で遊んでいるうちが華だ
オモチャがなくなれば本性を出すだろう
デイビット:ではカルデアを追い越せるな
あとはククルカンに出会わないよう願うだけだ
テスカトリポカ:そのときはどちらかが犠牲になればいい
いや相手がククルカンならオレか?
……どうしたイスカリ?
はじめての四輪駆動で車酔いか?
イスカリ:見慣れない風景だったのでめまいを少し
偉大なるテスカトリポカ、トラロック神はどこに?
テスカトリポカ:オレの元に帰ってないところを見ると、負けたんだろう
もとはオマエたちの街を作るために喚びだした魂だ
アイツの役割は十分に果たされている
アレは汎人類史製の街だ
美しきメストリアパン=月の湖
水の都、アステカ王国の首都、二柱の神を祀った街
カーンの廃墟を作り直したディノスどものチチェンイツァとは出來が違う
車が地雷原を抜けた。
コヤンが立ちふさがってた。
コヤン:カドックさんとゴルドルフさん
2人の魔力パスをいただければこの通り
変生せしは兵器大神
率直に申し上げて、ここがあなたたちの墓場でございます
デイビット:さながら兵器の女神か、知り合いか?
テスカトリポカ:知らん、だが最悪だ
オレでは勝ち筋が見えん
デイビット:ではイスカリを連れて行け
おまえがたどり着ければそれでいい
コヤン:マスターである貴方はサーヴァントに戦わせ
逃げだすのがまっとうな人間の思考ですよ
デイビット:ビースト候補の霊基に魔力供給、それも2人分のパス
人類は常に余裕がないな
どれほど危険であれ、今できることは実行する
それがどんな結果を招くか理解した上で
デイビットは車をコヤンにぶつけ、自分は車から飛び降りた。
ゴッフ:まずはデイビットを捕獲し、次にテスカトリポカだ
カドック:コヤンスカヤの後方には獣止めの術式をしかけている
テスカトリポカもすぐに追跡できる、できるんだが……
(うまくいったのか?
もう一波乱くらいあると覚悟してたけど……)
ゴッフ:人理定礎の計測値が妙な動きをしているが……
席につけカドック、身体強化だ、全力で身を守……
藤丸たちは第4冥界にいた。
山を内側から登る冥界。
谷底には死霊が渦巻いている。
ダヴィンチ曰く汎人類史の第7層テヨロクアロヤン。
恐るべき飢えた野獣が棲んでいて
恐怖で進むべき道を違えれば
心臓を食べるジャガーが死者に襲いかかってくる。
ジャガーはテスカトリポカの別相=トナルである
山の心臓=テペヨロトルともされる。
マシュ:ところで先輩
今回は冥界便利グッズはないのでしょうか?
藤丸:蝙蝠除けのハッカ香と透明の雨がっぱ
ダヴィンチ:酸化皮膜だね、これ
宇宙服に使われる素材だ、なんだってこんな……あ
第8層と第9層は宇宙線が飛び交っていたんだっけ!
マシュ:とーう!
藤丸は雨がっぱを着せられた。
ハベにゃん:0.7秒の早着替え……だと?
ダヴィンチ:ここはまだ第8層の入口だから害はなかったけど
この先は危なかった
テペウ:蝙蝠除けも役に立ってますね
蝙蝠は肉食い虫の10倍のスピードと食欲
凶暴性を持つミクトラン最凶の吸血生物
ディノスでも大量の蝙蝠に襲われてはひとたまりもありません
生体波動の皮膜を突破する牙
血を吸われる酩酊感
脳機能が麻痺し、何もかもどうでもよくなる恐ろしい感覚なのです
ニトクリス:カマソッソには効果はないでしょうね
ダヴィンチ:山頂を目指す以上、カマソッソは襲って来るだろう
今は何よりスピード勝負だ
デイビットたちが最下層に着く前にここを突破しなくちゃね
カマソッソ:クリプターとのスピード勝負か
事情は分かった、第9層に急ぐがいい
オマエたちの目的がORTであるなら邪魔はしない
マシュ:敵性反応極大、カマソッソです
サポートはフレンドのモルガンにした
カーンの戦士(弓)
カーンの戦士(槍)
カーンの戦士(剣)
防御アップ&被ダメージダウンがかかってる
カマソッソ:今回は特例だ、近道を教えてやる
クリプターに追いつかれたくないのだろう?
オレは制約によりデイビットを襲うことはない
オレと戦えばオマエたちの負けは濃くなる
藤丸:その条件は?
カマソッソ:その女だ、その女を差し出せ
藤丸:断る
カマソッソ:では奪い、血を流し、女をもらっていく
藤丸:その前に聞きたいことがある
ORTを倒したというのは本当?
カマソッソ:その問いはオレへの挑戦だ
その問いはカーンを辱める暴言だ
無論だ!皆殺しにして倒したとも
セイバ=宇宙樹を捕食し、ミクトランを侵さんとした災害を
オレは全てを用いて鏖殺した
ダヴィンチ:(霊基反応が増大していく……1億……?!
カマソッソの中には1億以上の霊基が混濁している!)
カマソッソ:オマエは人類最後のマスターらしいな
その気持ちはオレにも分かる
いや分からない、それは忘れた
戦いには不要なものだ、王者には不要なものだ
人類最後の戦士には不要なものだ
カーンの勇者、蜘蛛殺しの蝙蝠、王冠を捨てし王
臣民全てを生け贄にしなければ世界も救えなかった弱きもの
マシュ:霊基パターン、ビースト……
サポートはフレンドのアルクェイドにした
手持ちのアルクェイド、バニヤン
メディア、牛若丸、千代女を出した
攻撃有利:馬術殺
防御有利:讐月
ビースト(獣)
宝具耐性3ターン&行動不能3ターンを使う
3回宝具を使うとフン・カメー(1の死)攻撃時毒500ダメージ付与6ターン
カードのチェインの応じて以下のスキルを使う
Artsチェイン→ナイフの館チャイム・ハ(攻撃アップ2ターン)
Busterチェイン→蝙蝠の館ゾドジ・ハ(こちらに毒3000ダメージ6ターンと
カマソッソ攻撃時にHP1000吸収6ターン)
Quickチェイン→群豹の館バラミ・ハ(恐怖6ターンと、
カマソッソのチャージアップ&行動回数+1)
同サバ3枚チェイン→暗闇の館クェクマ・ハ(攻撃アップ無効5ターン&クリ威力アップ無効5ターン)
QABチェイン→凍震の館シュシュリム・ハ(宝具耐性1回2ターンと、
こちらに防御アップ無効5ターン&ダメージカット無効5ターン)
こちらのスキル使用回数が3つ以上で7の死(攻撃時に即死付与3ターン)を使う
緑ゲージブレイクで終わり
カマソッソは無数の蝙蝠と共に飛び去った。
マシュとハベにゃんがブラックバレルを放った。
蝙蝠を蹴散らすとニトクリスがいなくなってた。
ニトクリスの回想になった。
神官たちを地下室に閉じ込め溺死させた。
その後悔はない。
ファラオは楽園に旅立つ資格がある。
ニトクリスは自死した。
その資格がないと思ってたから。
自らの罪を忘れてはならないと。
目覚めるとカマソッソがいた。
カマソッソは血を飲みたくなった。
習性でニトクリスを連れて来た。
4人目の番人にするには令呪がなかった。
カマソッソ:連れ去っただけだ、それも勢いでな
ニトクリス:トラロックから私たちを助けたのも勢いですか?
カマソッソ:あの時はオマエから嫌な空気がした
オマエはなぜ忘れない?
なぜことを成したあと、自らの命を絶った?
オマエの話は風に乗ってオレの耳に届いていた
困難を乗り越えたあとの救いを拒むとは!
一体何のためにオマエは人生を費やしたのだ?
まさかとは思うがオマエは……自らを罪人だと考えたのか?
絶対的な正義、絶対的な権利を持ちながら
自分が一番悪かったと?
ニトクリス:……
カマソッソ:沈黙は肯定を意味する
この上なく愚かな女、太陽の如き我の強さ
神になる道より、自らの信念に殉じたとは
ニトクリス:こちらだけ過去を探られるのは不公平です
というか不愉快です
私も質問をします、いいですね?
あなたは冥界の王と名乗りました
ミクトランの真の王とも
なら滅びを前にしたミクトランを、どう考えているのです?
カマソッソ:太陽が消えてもカマソッソに変わりはない
死に絶えるのはミクトランだけだ
ディノスどもは絶滅を受け入れるだろう
かつてそうであったように
オレは違う、絶滅などしない
太陽がなくとも地の熱だけで生きていける
10万年間そうしてカーンは成長した
そして600万年、カマソッソは生き延びた
オレの権能は不死身であること
太陽がなくなろうが、ORTの手で惑星が壊れようが
すべてを忘れてしまえば、過去など何もなかったことになる
ニトクリス:(何もかも忘れることで
何一つ、自分に与えないことで……)
カマソッソ:オマエを縛る気はない、欲することもない、自由でよい
ただし、異霊にだけはなるな
カマソッソはオマエではないオマエは見る気はない
ニトクリス:私の同盟者がすぐにやって来ます
カマソッソ:それなりの戦士であればカマソッソに挑むはずがない
いわんやサーヴァントひとりのために
ニトクリス:来ます、絶対
私もどうかと思いますが、何なら賭けますか?
カマソッソ:ヤツらがミクトランから逃げ去った時
オマエの名を語れ、自ら王に捧げよ
ヤツらがオレに挑むというのなら
この冥界をくれてやる、女王として返り咲くがいい
ニトクリス:そうですか、賭けは私の勝ちですね
だってほら
藤丸:ニトクリス!
カマソッソ:それなりではなかったか
カルデアの神官、オマエともそれなりの付き合いだ
いまのうちに感謝の気持ちを渡しておこう
デイビットは合わせ鏡だ
敵の戦力が多いほど、ヤツの呼び込む影は増える
サポートはフレンドのアルクェイドにした
手持ちアルクェイド、巌窟王
エリセ(讐)、クロエ(讐)、アンリマユを入れた
攻撃有利:馬術殺狂
防御有利:讐
攻撃防御有利:月
ビースト(獣)
宝具耐性3ターン&行動不能3ターンを使う
毎ターンHP吸収3ターンを使う
3回宝具を使うとフン・カメー(1の死)攻撃時毒500ダメージ付与6ターン
カードのチェインの応じて以下のスキルを使う
Artsチェイン→ナイフの館チャイム・ハ(攻撃アップ2ターン)
Busterチェイン→蝙蝠の館ゾドジ・ハ(こちらに毒3000ダメージ6ターンと
カマソッソ攻撃時にHP1000吸収6ターン)
Quickチェイン→群豹の館バラミ・ハ(恐怖6ターンと、
カマソッソのチャージアップ&行動回数+1)
同サバ3枚チェイン→暗闇の館クェクマ・ハ(攻撃アップ無効5ターン&クリ威力アップ無効5ターン)
QABチェイン→凍震の館シュシュリム・ハ(宝具耐性1回2ターンと、
こちらに防御アップ無効5ターン&ダメージカット無効5ターン)
こちらのスキル使用回数が3つ以上で7の死(攻撃時に即死付与3ターン)を使う
緑ゲージブレイクで終わり
イシュキックとの回想が入った。
曰わく異霊とは霊基の核を否定したもの
信念、人生への裏切りを自らの手で行うこと。
キングプロテアは人間への憧憬、褐愛を捨て
冷酷非情な女神になりました
紅閻魔は童話のままでいる誓いを捨て、大人になりました
エレシュキガルは冥界を美しい土地にする夢を捨て
残忍な女神になりました。
ニトクリス:私が裏切るべきものはわかってます
同時にこの世界に捧げるものも
我らの冥界において、ソレは死後に罪の重さを量るもの
アステカ世界において、ソレは神に捧げるもの
カマソッソ:オレは見ないと言った!
オマエの心は、矜持は
他者に捧げられるものであってはならない
それはオマエ自身に捧げたもの
オマエの誇りの証明だ
これ以上……オマエの人生を焼き尽くすな
ニトクリス:あなたが私を勢いで助けた理由がわかりました
何もかも忘れることで、何一つ自分に与えないことで
何があっても過去を思い出さないことで
自死したくなる自分を律していたのです
カマソッソ:忘れるのは面倒だからだ
オレがあることのみが重要だからだ
カーン王国、その市民が自ら捧げた王の体だ
オレの戦いには一片の悔恨もあってはならない
ニトクリス:では捧げましょう
我が死後に我が罪を量る心臓は不要
これより我は天空神の化身にあらず
復讐を認め、神罰を下す冥府の神、その顕現
ネフェルウ・スエン・アヌビス
女王ニトクリス、その異霊である
先ほどの賭けの商品もいただく
契約により第4冥界は我が庭になった
この冥界において、あらゆる忘却を禁じる
サポートはフレンドのアルクェイドにした
手持ちアルクェイド、巌窟王
エリセ(讐)、クロエ(讐)、アンリマユを入れた
攻撃有利:馬術殺狂
防御有利:讐
攻撃防御有利:月
ビースト(獣)
宝具耐性3ターン&行動不能3ターンを使う
毎ターンHP吸収3ターンを使う
3回宝具を使うとフン・カメー(1の死)攻撃時毒500ダメージ付与6ターン
カードのチェインの応じて以下のスキルを使うが、
ニトクリスオルタの権能で全て無効になる
Artsチェイン→ナイフの館チャイム・ハ(攻撃アップ2ターン)
Busterチェイン→蝙蝠の館ゾドジ・ハ(こちらに毒3000ダメージ6ターンと
カマソッソ攻撃時にHP1000吸収6ターン)
Quickチェイン→群豹の館バラミ・ハ(恐怖6ターンと、
カマソッソのチャージアップ&行動回数+1)
同サバ3枚チェイン→暗闇の館クェクマ・ハ(攻撃アップ無効5ターン&クリ威力アップ無効5ターン)
QABチェイン→凍震の館シュシュリム・ハ(宝具耐性1回2ターンと、
こちらに防御アップ無効5ターン&ダメージカット無効5ターン)
こちらのスキル使用回数が3つ以上で7の死(攻撃時に即死付与3ターン)を使う
青ゲージブレイクでブレイク時ガッツ2回HP4万回復と攻撃アップがかかる
紫ゲージHP14万で全滅し霊脈石コンティニューした
紫ゲージブレイクでガッツ3回付与と
チャージMAXと毎ターンチャージプラスがかかる
赤ゲージHP26万で全滅し霊脈石コンティニューした
あとは法具で削りきった
20ターンかかった
ニトクリスは意識を失い、谷底へ落下した。
カマソッソがニトクリスを抱いて落ちた。
???:心臓を自ら抜くとは
オレでもそんな挑戦はせん、痛いのは怖い
女王よ、1つオマエの間違いを訂正しよう
オレは誰が死んでも悲しまない
種の絶滅を前にした100万の民
死なせたくないと哭きながら身を投げる親子
お救いくださいと笑いながら炉に身を投げる戦士たち
炉の底で手足のない肉塊となった身で
オレはその光景を見届け続けたが
オレの精神は平坦だった
他人の死にも自分の死にも不感症だ
だからこそ王になった
何をすればみなのように涙することができるのか考えながら
そのオレがゆえも知らぬひとりの女を案じている
ああしかし、思い出せるとはいいことだ
失ったものが何度でも美しく蘇る
藤丸たちがニトクリスを見つけた。
カマソッソはいなかった。
ニトクリス:みなさんが頂上で討伐されたでしょう?
なら、それでいいのですよ
彼が暗闇を彷徨うことは、もう永遠にありません
それより!見事な勝利でしたね、マシュ、藤丸
ダヴィンチ:ミクトランで発展した人類研限定とはいえ
カマソッソはクラス・ビーストだった
我々だけで撃破できたのは奇跡に等しい
それも君の助けあってこそだニトクリス
オルタ化していたようだけど、あれは限定的なものだったようだね
ニトクリス:もちろんです
アヌビス神をこの身の招くなど、冥界でなければ耐えられません
ヴクブ:見張りのディノスすらいなくなった
能なしどもがそろって死んだ結果だ
チチェンイツァはこれで終わりだな
じき絶滅がやって来る
そんな道理もわからん……いや分かった上で
放置するのがディノスの生態だ
他者と自分を比較しない知性に、発展の芽はありえない
メヒコシティにはイスカリが用意した私の席がある
オセロトルであっても神官は必要な存在らしい
あの猿どもを使って私だけでも生き延びてやる
第18節 水の都(アストラン/カラクムル)
藤丸たちは枯れた空想樹を見てた。
ブリテンはモルガンが一からやり直した。
異聞世界だったから空想樹から脱却できてた。
ミクトランは違う。
異聞帯のまま2017年まで続いた。
藤丸:空想樹は違うカタチで存在している?
ダヴィンチ:すべてはあの空想樹の根元に行けば明らかになる
シオン:皆さんがチチェンイツァを発って14時間が経過しました
予定どおり、4時間前にエンジンの再始動に成功
予備電力の充電、外部装甲の強化、各種武装の生成を行っています
これらの装備が満足いく状態になるまであと4時間、でしょうか
ダヴィンチ:予定より2時間早いとか、やる~!
シオン:カドック氏率いる襲撃組との連絡は4時間前から途絶えています
シャドウボーダーの反応は健在ですので
連絡が取れない状態にあると見るべきでしょう
マシュ:ではデイビット・ゼム・ヴォイドとテスカトリポカは
こちらに向かっているのですね
シオン:あるいは……第4冥界攻略の4時間で先を越されてしまったか
藤丸:先を急ごう……合流は奥でもできる
ワクチャンは藤丸たちを褒めてた。
世界を殺せるのは世界だけ。
世界が味方するから世界を壊せるから。
テペウ:世界そのものが持つ抑止力という考えですね
ワクチャンのソレはいささか善良すぎますが
ところでニトクリス、体調はいかがですか?
話しに聞いたゾンビになったりしませんか?
血を吸いたくなったのならワクチャンからどうぞ
それでしばらくは我々も安全ですので
ニトクリス:吸いません!なぜそんな話になるのでしょう?!
テペウ:カマソッソに血を吸われたディノスはそうなったので
もしやニトクリスは血を吸われてない?
ニトクリス:吸われてませんね、健康体そのものです
テペウ:そうでしたか、では藤丸
令呪を無断使用していたカマソッソは倒されましたが
その後の状態は?
藤丸:召喚はできるけど、マスター権は戻らない……
ダヴィンチ:となると令呪を奪った、いや取引した相手と
決着をつけるしかないようだね
でもなんでそんなことを確認するのかな
テペウ、ちょっとおかしくない?
テペウ:皆さんの戦力情報を正しく共有するためです
先ほどから周囲の木々から物音が
敵性生物に囲まれているようです
空想樹の種子が現われた
サポートはフレンドの道満にした
空想樹の種子(降)18体
HP0で味方全体のチャージプラス
場に6体現われる
チャージ5で必殺技なので宝具殲滅でチャージMAXの控えが6体出てくる
藤丸たちは神殿のような建物に逃げ込んだ。
内部は暑かった。
カーン王国の様式の建物だった。
テペウ曰わくカラクムルという名が伝わっているらしい。
ミクトランのヒト発祥の地。
壁画には、カーンは地熱で栄えたと書かれてあった。
これを正しく読み取れば最奥までたどり着ける。
カーンの言葉ではチコナワロヤンという名称らしい。
マシュ:アステカ神話の地下冥界ミクトランの最下層で
深い霧に包まれた安寧と回帰の世界
第1層から試練の旅を続けてきた死者は
この層で魂を清められ、苦しみから解放される
そのことから真のミクトランとも言われる場所です
ニトクリス:メツィティトランで見たORTの骸があった場所は
建物ではありませんでした
きっと更に下の層があるのです
それがチコナワロヤンなのでしょう
テペウは壁画を解読した
初め、世界に樹があった
樹は宙と地を接続した
つながった宙は星を招いた
星は砕け、世界は燃え、
星からこぼれた客人はマィヤとなって大地を直した
天敵も外敵もいない竜の時代が訪れた
1億年、竜の時代が続き
2度目の招かれ星……終わりの星がやってきた
マィヤは地の下に世界を創り
マィヤは極小の太陽となった
ミクトランの始まりである
ダヴィンチ:マィヤは恐竜を保護するためにミクトランを創り
自分たちはミクトランに必要な太陽になった
そして恐竜たちの遺伝子に手を加えて新人類に進化させた
6000万年経過した600万年前
第4の絶滅がやってきた
マシュ:停止していたORTの再活動ですね
ORTによって太陽は消え、ミクトランは崩壊寸前まで追い込まれたものの
ディノスとカーン、ミクトランの全ての者が
力を合わせてORTを地の底へ投げ込んだ
藤丸:それだと何か……
マシュ:壁画をごらんになっていますが、何かおかしなところでも……あ
順番が逆です
ORTが出てくるのは太陽が黒くなってから……
テペウ:イシュキックは間違った解釈をしていました
ORTが太陽を消したのではありません
太陽はその前に消えていた
寿命です、いかにマィヤが優れた生命体でも
永遠に稼働する太陽は作れなかった
我々ディノスは太陽光なくしては活動できない
だから10万年ものあいだ休眠期に入っていた
ディノスがいないミクトランで栄えたのがカーン王国
彼らははじめから太陽に見放されていた
だから地熱を利用する文明になったのです
ニトクリス:ではディノスは、マィヤは
ORT討伐に参加しなかったのですか?!
ミクトランを守るために戦えたのはカーンの民
……いえ、あの男だけだったと?!
テペウ:太陽が消えている以上、そうなるでしょう
ディノスたちが目を覚したとき、カーン王国は滅亡していた
ディノスたちはそもそもカーン王国を見ていない
その名残をなんの疑問もなく使ったのです
ワクチャン:ディノスがカマソッソを怖がっていた理由はそういうことか
言い訳できねえもんな……
テペウ:壁画の最後にはこうあります
王が終わりの星を暴いたとき
星は宇宙樹の苗となった
星の骸に触れる事なかれ
骸は既にミクトランの礎
終わりの星こそ、今や空想の苗なのだ
マシュ:ORTが空想樹と融合している……?
ダヴィンチ:そう仮定すれば外の空想樹の様子に説明がつく
ここにきて最終目的は更新された
いや一番初めの目的に戻ってきた
ORTを消滅させる
カマソッソはカーンの唯一の生き残りでは?
壁画を描いたのは誰?
少数のカーンの民がいたの?
カマソッソが自分で描いたの?
藤丸たちは神殿の隠し階段を降りて地下空洞にいた。
溶岩流が見えた。
ピラミッドのような建物があった。
マシュ:この層は地球本来の地層なのではないでしょうか
ダヴィンチ:マントル層ってことだね
マントルほど固まってないのは
たぶんあのピラミッド型神殿の下に何かあるからだ
シバでスキャンすると地下に直径200メートルの空洞があった。
神殿は地下への縦穴であり
その下の空間が空想樹の根元とシバは観測した。
足場が小さくて、ワクチャンはここからは降りれなかった。
ニトクリスは水の音を聞いた気がした。
神殿にテスカトリポカがいた。
テスカトリポカ:デイビットの判断には舌を巻く
まさか道を知ってるオレと同着とはな
カマソッソにしてはしょぼい戦果だ
アレか、令呪が敗因か
ありゃ魔力をごっそり使うんだろ?
トラロックが降ってきた。
藤丸:(全身傷だらけ……あれはカマソッソの爪?)
テスカトリポカ:カマソッソに血を吸われて中身はボロボロだが
ここでなら傷は癒えただろう
ヤツが召喚された場所であり
汎人類史のアストラン=始まりの地と呼べるものだ
いいかげん正体を明かしてやれ、ハチドリ
昔っから、オマエは人間のために戦う方が強かっただろ?
イスカリ:神は人を支配するための存在
トラロック神が人間のために戦うなど……
トラロック:テスカトリポカ!
テスカトリポカ:おっと、兄様呼びはおしまいか
名残惜しいが口を滑らせたのはオレだ、自業自得だな
ヤツらを殺せ
そのあとは好きにしろ
行くぞイスカリ
ダヴィンチ:霊基に満ちている防御概念がハンパじゃない
正面からの突破は難しい
なんとか迂回してやり過ごすしか……
ニトクリス:そんな時間はありません
ここは私にお任せを
あとのことはお願いしますダヴィンチ
先に役目を終えて申し訳ありませんマシュ
そして藤丸には正しい評価を
あの場でありがとうと言えるのなら
あなたは一人前の召喚者です
トラロック:サーヴァント1人なら見逃してあげます
見かけどおり、私は寛大、なので
ニトクリス:なにが寛大ですか
根っからの独裁者で欲張りで湿っぽいくせに
ストームボーダーを破壊しようとしたのも、ただのライバル心から
美しさでも利便性でも上だと感じたから
あんなに躍起になって破壊しようとしていたんです
心の狭い、いえ器の小さい作り物なんです
そうでしょう?トラロック神を名乗る誰か
トラロック:実力じゃ神霊に勝てないから悪口とか
女王としてのプライドはないの?
ニトクリス:貴方が神霊でない事はあきらかです
真名を明かしたらどうです
それとも私に暴かれたい?
トラロック:貴方に私の真名がわかるはずがないでしょう
そもそも貴方風情に神を裁ける力があるの?
ニトクリス:もちろん神を裁けるのは神のみ
化身では貴方を倒せないなら、今一度この心臓を捧げるまで
ニトクリスはオルタ化した。
ニトクリスオルタ:神の掟でもなく人理のためでもなく
都市に住まう民のために血を流すのであれば
その真名はあきらかである
汝の名はメストリアパン=月の湖
その姿ではこう呼ぶべきか
聖地を抱くテノチティトラン
二柱の神を祀った、中南米で栄えた水上都市と!
トラロック:本当にバカじゃないの
都市が英霊になるとか、そんなことあるわけ……
マシュ:シバの霊基観測、安定しました
霊基グラフ、バッチリ登録できそうです
テノチティトラン:当てずっぽうで真名いうとか、あり?!
ニトクリスオルタ:速やかに真の姿を見せよ
偽りのない実力で真っ向から叩きのめす
ここでテノチティトランの真名判明演出
ニトクリスオルタは固定出撃
サポートは闇コヤンにした
手持ちのヒロインXX、アイドルXオルタ、ワンジナ、ノクナレアを入れた
テノチティトラン(役)
テノチティトランは被ダメージ減少
毎ターンチャージプラス
QA耐性アップ
B耐性ダウン
法具ダメージダウンがかかる
紫ゲージブレイクで毎ターンチャージプラス2になる
毎ターンHP回復&スター率アップもかかる
攻撃アップ2ターン&クリ威力アップ2ターンを使う
必中3ターン&フィールド水辺3ターンを使う
ニトクリスオルタは攻撃アップ&ガッツ5回がつく
テノチティトラン:……どういうこと?
私の心臓をえぐり出さないの?
ニトクリスオルタ:まだなすべきことを残した生者の心臓は不要だ
以前オマエに見逃された返礼でもない
あの屈辱を晴らすにはオマエを百度鞭打ち
徹底的に破壊するほかない
テノチティトラン:助けてもらったのに、お返しは殺害とか
失言は隠滅するタイプ?
神が聞いて呆れますね
ニトクリスオルタ:軽口を返せる程度には余力があるな
ならばよい
やりすぎてしまったか、それだけが心配だった
ニトクリスオルタは元の霊基に戻った。
しかし消え始めた。
藤丸:あの消え方は……退去じゃない……
ニトクリス:お別れは先ほどしたでしょう?
私はここまで、身勝手で申し訳ありません
心臓を引き抜いて異霊化の燃料にしたのですから
消滅して当然なのです
私は第4冥界で既に死んでいました
異霊化は冥界でのみ許された転生
それを外で行えばこうなります
後悔はありませんが、残念なのはこの私はここで消滅するということですね
ファラオニトクリスがカルデアに召喚されることはもうないでしょう
藤丸:それはわからないよ
ニトクリス:無論です、我が同盟者は百戦錬磨のマスターですので
テノチティトラン:確実に私を殺せたのに意味がわかりません
屈辱すぎるので殺してください
ニトクリス:まったくです、私も自分の趣味を疑います
あなたのような陰気で頑固でじめっとした女に、近しいものを感じるなんて
与えられた立場ばかり考えて、本当にやりたいことを隠してしまった
本当に守りたかったものは失われた
たとえ微弱でも兄弟を守るために戦うべきだった
イヤイヤ戦っている貴方の姿は
あの頃の兄弟を失う前の私に似ていました
民のために血を流すと言った美しい都市の化身
その心臓にはまだ未練が残っているのでしょう?
マシュ:ニトクリスさんの霊基消滅を確認しました
ボーダーで保管されている霊基グラフも、おそらく……
藤丸:今の戦闘で橋が崩れかけている!
ダヴィンチ:話はあと、急いで神殿に……
トラロックの宝具解放
第19節 宇宙樹
テスカトリポカ:マヤ神話における世界の中心たる宇宙樹セイバ
アステカ神話の13層の天界、9層の冥界
これを貫き惑星を砕け
再び地の底から宙に向かうときが来た
イスカリ:テスカトリポカ神が必要とする兵器は
この中で眠っているのですか?
テスカトリポカ:中というより下だな
この穴はカマソッソが抉ったものだ
オレたちが立っている島だってORTの一部だ
人間でいうと……脳天か?
対岸には巨木が見えるだろう?
あれがこの異聞帯の空想樹クエーサーだ
いや、だった、だな
660万年前、ORTはここまで落とされマィヤによって休眠状態となった
その間際、ORTは第9層にあった空想樹を捕食しちまった
空想樹は枯れたものの、その機能はORTに引継がれた
ORTが不死身の怪物であることが唯一プラスに働いたケースだよ
どんな生き物であれ主要器官が壊れれば死を迎える
だがコイツは違う
生物であるくせに生物的な死の枠にいない
電源が入らなくなっても粉々に壊れても
壊れた箇所を取り替えれば生き返る
生命と機械の境界ってヤツは
天然と人工、知能のありなしじゃなく
一度死ねばそれきりであるかどうか
なんじゃないかとテスカトリポカ思うわけ
今こうして停止しているのはマィヤがペテンを仕掛けたからだ
コイツはいずれ動きだす、遅かれ早かれだ
その前にちょいと細工してやろうってのがデイビットの考えでね
目的なしで暴れ、飽きたら飛び去っていく怪物に、1つの指定を与える
それがオマエの役割だ、わかっているなイスカリ?
イスカリ:はい、この身は1年テスカトリポカ
神になるために成長し、神になった体を供物にするため
あなたに創られた生命です
トラロックの腕が天井から落ちてきた
落下する藤丸たちを腕が庇ったらしい。
テノチティトラン:自分の身を守っただけよ
アナタたちはついで、目に入ったから、でも……
間は悪かったみたい
ダヴィンチ:あれがORTに捕食された、この異聞帯の空想樹
目の前にある巨大な縦穴が……
藤丸:ORTの棺……(メツィティトランで見た光景そのものだ)
テスカトリポカ:放っておけば死ぬ敵を助けるとはなハチドリ
どのあたりがオレたちの得になる?
アステカ神らしい、合理的な答えを頼むぜ
テノチティトラン:……
テスカトリポカ:そうか、ならオマエとの関係はいったん棚上だ
イスカリ:あれは何かの間違いです
トラロック神はメヒコシティの神
我々の……オセロトルの神です
汎人類史の侵略者を救う事など有り得ない
テスカトリポカ:アイツが一度でもオセロトルに目を向けたことがあったか?
ヤツはどこまでいっても汎人類史の英霊だ
ミクトランの類人猿=にんげんに肩入れすることはない
※これはテスカトリポカにも当てはまるのでは?
イスカリ:そんなことは……無口な方ですがトラロック神は我々をいつも……
テスカトリポカ:アイツの名前はそうじゃない、真名は別だ
本当の名前を明かさないヤツがオマエたちに気を許していたと思うか?
イスカリ:……
テスカトリポカ:なんだ、名前を隠していたことは気づいてたか
そうだなオマエは理解の早い男だ、だろうとも
追いつかれたのなら、やることは1つだ、ここで決戦といこう
イスカリ:いえ、ヤツらの始末は私の責務です
侵略者を殺すのは王の役目、神の手は煩わせません
テスカトリポカ:王の役目、ねえ
そこはもう越えてほしかったが……
ま、最後のワガママだ、どうせオマエは死なない
満足いくまで殺してこい
イスカリ:地上に汚らしい汎人類史は不要だ
自分たちの愚かさに無自覚なまま、ここで死ね
藤丸:そういうそっちは、愚かさの自覚はある?
イスカリ:……その顔、その闘士には見覚えがある
侵略者を討つ顔だ
そうか、この怪物を生き返らせる以上
世界を壊す侵略者は僕になるのか
それがどうした、汎人類史に望むものは何もない
藤丸:君も汎人類史の人間なのに?
イスカリ:……なぜそう考えた
僕の姿がオマエたちと同じだからか
僕だけがオマエたちの言葉を解するからか
僕の在り方がオマエたちと同じだからか
だとしても問題ない
同じ種で殺し合うのが汎人類史の人間だ
2騎のみ出撃
マシュはスタメン必須
手持ちのアルクェイドを入れた
イスカリ(讐)
イスカリは全耐性
攻撃を受けた次ターン、HP全快
宝具攻撃を受けたとき、対象の被ダメージNP獲得量ダウン
紫ゲージブレイクでチャージMAXになる
テスカトリポカ:嵐のような殺意はどこにいった
トラロックの離反がそんなにショックか?
イスカリ:いえ、純然たる実力差です
サーヴァントの数が少なかろうと
あのマスターの戦力は変わりません
テスカトリポカ:戦士としてヤツを認めたってことか
気が済んだのなら役目を果たすときだ
棺に神体を捧げミクトランを滅ぼすときだ
イスカリ:……できません
自分でもなぜかはわかりません
でもORTを蘇生させたくない
それを許してはならない気がするのです
どうかご再考をテスカトリポカ
汎人類史を滅ぼすのはいい
ですがこの惑星を……
ミクトランを滅ぼす必要はないはずです
あなたの神としての在り方は世界の破壊と新生だ
汎人類史が消え去れば次はオセロトルの時代です
破壊も新生もそれで成ってるではありませんか
テスカトリポカ:そのとおりだ、正論だよ
まさかここまで来て、自分に説教をくらうとは
イスカリ、いやモテクソマ
汎人類史におけるアステカ終焉の王
オレはあの最期に疑問を抱いた
新時代を求めた判断は正しいものだったのかと
これを計るには、オマエにもう一度機会を与えるほかない
裏切られた魂に、その続きを与えられたときにどちらを選ぶのか
そして1年間、オマエはよくやった
そのオマエができないと感じたのなら異論はない
生贄自身に世界を滅ぼす意思がなければ、あの未来は訪れない
イスカリ:では!
テスカトリポカ:ああ、じゃあな
テスカトリポカはイスカリをヘッドショットした。
イスカリ:な、ぜ……
テスカトリポカ:ルールだ、神に意見をするなら命を使え
さて、突然だがオレから魔術師に頼みがある
6つの異聞帯を消してきた人間の心臓ってのは、
生贄としてわりとイケてないか?
なにそろ壊し慣れている、ORTだってきっと気に入る
藤丸:なぜイスカリを?
テスカトリポカ:ヤツの生存にはオレの右肺を使っていた
オレが右肺を失ってから今日で1年だ
どのみち、あと数時間でイスカリの命は尽きていた
……全力を出せ、噛み砕いてやる
サポートはフレンドのジャンヌオルタにした
手持ちはクロエ(讐)、エリセ(讐)、ダヴィンチ(秤)、アストレイア(秤)にした
全員、無敵貫通礼装をセット
開幕でスタメンと控えが入れ替わる
こちらに毎ターン確率でスタンをかける
山の心臓、テスカトリポカ(秤)
毎ターン無敵3回を使う
攻撃アップがかかってる
通常攻撃で強化・弱体成功率ダウン
フィールドを森にする
毎ターンチャージプラスがかかってる
金ゲージブレイクでチャージMAXと
こちらに毎ターンHP減少10ターンがかかる
緑ゲージブレイクでチャージMAXと
オセロトル2体を呼ぶ
オセロトルを倒すとテスカトリポカにガッツをかける
青ゲージブレイクで終了
青ゲージ10万HPで聖晶石コンティニューした
あとは宝具連射で終わり
テスカトリポカの煙で攻撃が当たらなくなってた。
ダヴィンチ:ただの目眩ましじゃない
確率変動の権能だ
最悪倒しても倒してない結果にされるかも
マシュ:でもどうすれば……
ブラックバレルでは洞窟を破壊してしまいます
藤丸:(バレルの強さで、範囲の狭い攻撃があれば……)
Uオルガマリーの雷が煙を払った。
ハベにゃん:あれは鳥?!
ダヴィンチ:飛行機だ!
テペウ:大統領ですね
藤丸:いや!
マシュ:オルガマリー所長です!
オルガ:汗で指先が狂ったわ!
この熱さだものね、しょうがないというものよ!
言峰:異星の神におかれましては
この程度は熱くもなく、発汗機能もないと思われますが?
オルガ:あるわよ汗腺ぐらい!
ピンチになると汗かくもの私
テスカトリポカ:ククルカンは何をしている
最大の敵は最大の敵が迎え撃つものだろう
邪魔をするなビースト
戦士の資格を見る試練中だとわからないか
オルガ:相も変わらず殺しあいとは無様だな地球人類!
今のは挨拶代わりだ、特に誰かを助けたわけではない!
ハベにゃん&マシュ:え
藤丸:……
藤丸の脳裏に紅閻魔の言葉がよぎった。
謝るときは謝る。
話し合える機会で怖じ気づいてはダメでちよ。
藤丸:黙っていてごめんなさい!
オルガ:いいだろう、マントルに免じて水に流す
それより!なぜ私が協力したかわかるか?!
藤丸:トモダチだからでしょ!
オルガ:では行くぞカルデアのマスター!
そしてそのサーヴァント!
NPCオルガ、マシュは固定出撃
手持ちはクロエ(讐)、エリセ(讐)、ダヴィンチ(秤)、アストレイア(秤)にした
全員、無敵貫通礼装をセット
開幕でスタメンと控えが入れ替わる
こちらに毎ターン確率でスタンをかける
山の心臓、テスカトリポカ(秤)
ジャガーのナウル(秤)2体
毎ターン無敵3回1ターンを使う
攻撃アップがかかってる
通常攻撃で強化・弱体成功率ダウン
フィールドを森にする
毎ターンチャージプラスがかかってる
ジャガーのナウル2体を召喚する
ジャガーのナウルはタゲ集中がかかってる
毎ターン宝具封印を使う
紫ゲージブレイクで天特攻&地特攻をかける
紫ゲージHP15万で全滅した
霊脈石コンティニューした
赤ゲージHP16万で全滅した
霊脈石コンティニューした
藤丸:これでORT復活はご破算だ!
オルガ:え?そういうことになるの?!
言峰:なるのです、お嬢さま
ですから言ったでしょう、助けると大損ですと
半年に亘り南米異聞帯に潜伏した苦労
そのすべてがパアです、ははは
オルガ:グッドよ、ラスプーチン
はじめからそのつもりだったわ私!
テスカトリポカ:ああ、迷いのある魂、傷ついた心臓じゃORTを起こせない
起こしたところでオーダーは与えられない
地球を食い散らかして飛び去るだけだ
こちらの策は失敗した
あとはオマエの案だデイビット
テスカトリポカは消えた。
背後にデイビットがいた。
デイビット:こちらにはORTを起動する用意がある
マシュ:本当に地球を破壊しようというのですか?!
デイビットさんは汎人類史の方です!
デイビット:理由はある、オレはそのためにカルデアに潜入した
それにしても汎人類史の方、とはな
君も同意見か藤丸
オレが地球人類に見えると?
藤丸:わからない、アナタの事を何も知らない
デイビット:カドックたちは肉片処理した
次は君たちを裁断処理する
カドックは何かを召喚した。
ダヴィンチ:サーヴァント?!
デイビットは英霊を召喚できないんじゃなかったのか?!
オルガ:あれは英霊じゃない
140億光年以上の彼方
ビッグバンで宇宙が開いたとき、宇宙の外に弾け飛んだ暗黒星の端末
この惑星には光すら届かない140億行年以上も過去の電波源と
どうしてアイツは繋がっている?!
デイビット:腐っても異星の神だな
君は元から聡明だった、オルガマリー
前所長が有能すぎただけだ
あの若さでカルデアを統括できていたのが君の才能を証明していた
それをキミ自身が信じなかったばかりに周囲との不和は起きていた
加えてレフライノールの心的操作
あの時点でゲーティアの、魔人柱の企みは完璧だったが
さらに奇跡の一手といえるのがレフライノールが君に向けた感情だ
あれがなければオレたちに逆転の道はなかった
魔術王ソロモン、いや魔人王ゲーティア
彼はあの時、人理を焼却しながら同時に人理の防人を生み出した
オルガ:貴様もか……私を知っているような口ぶりだが……
そんなことはどうでもいい!
やるわよ藤丸、マシュ
マシュ:ORTを蘇らせるわけにはいきません
藤丸:(……あれ、でも確か……)
藤丸の脳裏にカマソッソの言葉がよぎった。
デイ■ット■合わせ■だ
敵の戦力が■■ほどヤツの呼び込む影は■える
※デイビットは合わせ鏡だ?
敵の戦力が強いほどヤツの呼び込む影は増える?
NPCオルガ、マシュは固定出撃
手持ちは道満を入れた
こちらの出撃数に応じて敵の数が増える
天使の造物(降)3~6体
攻撃時に低確率で帯電・やけど付与
攻撃を受けると低確率で帯電・やけど付与
バトル開始時の敵が多いほど、帯電・やけど付与率アップ
バトル開始時の敵が多いほど、ダメージアップ
青ゲージブレイクでこちらの強化解除&スター減少がかかる
紫ゲージブレイクで全耐性3ターン&毎ターン弱体解除がかかる
デイビットは以下のサポートを行う
1ターン:防御無視2ターン
2ターン:クリ率アップ2ターン
3ターン:攻撃アップ2ターン
4ターン:宝具アップ2ターン
5ターン:無敵貫通2ターン
6ターン:チャージMAX
デイビットの脳裏に記憶がよぎってた。
父はセム族の研究者で魔術師ではなかった。
フィールドワークで木製の輪っかを見つけた。
輪の中の向こうが何も見えない天使の遺物。
父は研究室を与えられ、天使の遺物の監視者となった。
研究室ができて20年後、息子は10歳になった。
この遺物はなんの変化も起こさないと評価していた。
息子を研究室に入れると光が溢れた。
0.2秒の永遠……父はこの世界から消失した。
父の名前も経歴も、人々の記憶から、世界の記録から消失していた。
床に焼き付いた人型の影が誰かがいたことを示していた。
少年もこの世から消えていた。
原子レベルで分解して再構成された。
SF映画好きな少年は合点がいった。
それは同じ生命ではない。
床の染みが本物で今こうして思考している自分は別物だと。
この染みはどんな手段でも消せなかった。
この世界に実在している感覚がない。
同じ生き物として安心することがない。
彼はもう地球人類ではない。
伝承科の魔術師たちはそう考えた。
少年も異論はなかった。
自身を人類とは思えなくとも、守るべきオーダーに従えばいい。
父の言葉がよぎった。
人は善いことをしたがる、虫が光を目指すように。
伝承科で8年をすごした。
少年は24時間中5分分の事象しか記録できないと判明した。
最小の一日=Day Bit
伝承科を去るとき、デイビットは天使の遺物の発動条件を突き止めた。
半径20km以内で1日の死亡者がゼロであること。
デイビット:現在の人類の技術には存在しない
宇宙を捉える精密な視覚が必要なのですか?
マリスビリー:中身はともかく形だけでもね
できるかぎり精巧なものが欲しい
ただ宇宙の外までは必要じゃない
あくまで138億光年分だ
デイビット:人理保障……未来の証明、あるいは決定
確かによいオーダーと言えます
ですが具体的には?
マリスビリー:君はそこまで見えているんだね
じゃあ話してしまおうかな
他のチームメイトには内緒にしてくれるかい?
……以上が私の目的だ
懸念点があるなら聞かせてほしい
デイビット:成功率は極めて低いのではないでしょうか
要となる魔術師たちの生存率が低すぎる
真実を知った者が必ず彼らを抹殺する
それには世界からの抑止力も含まれます
僕とヴォーダイム以外、生き残れない
マリスビリー:だからこういう形で隠すんだ
来たるべき特異点での人理修復において
Aチームの魔術師はマスターではない
君たちは秘匿者=クリプターだ
彼は自身のオーダーを決定した
カルデアの計画を星を犠牲にしても破壊する。
デイビットは宇宙視点で物事に当たっている。
人間とはただ善いことをする生き物だ
たとえそれが冷血な虫の反応にすぎなくとも。
ダヴィンチ:やっと倒せた、デイビットは?!
デイビット:棺の前だ、2秒遅かったなダヴィンチ
オルガ:1秒あれば十分
何であろうと私のプラズマは防げない
オルガの雷はデイビットの前で消えた。
デイビット:異星の神の攻撃はオレには通じない、なぜなら……
異星の神の心臓がここにあるからだ
オルガは記憶が戻った。
ククルカンの攻撃で負傷した。
洞窟で傷を癒そうとした。
テスカトリポカが奇襲した。
オルガの心臓を引き抜いた。
テスカトリポカ:オレの相棒が無茶を言ってな
アンタの心臓を自分に移植したいんだと
言い出したら聞かない男でオレも困っている
とはいえ、取り返しに来られても迷惑だ
ここで死んでくれ
回想が終わり、オルガは出力低下の理由を理解した。
デイビット:異星の神であれば心臓を復元するだろう
そこで工夫を凝らした
今も活動している状態を維持し
生体信号を送り続け心臓がまだあると偽装した
誤魔化せるのは2日ほどと考えたが
最後まで偽装できたことが不思議だった
その理由が分かったよオルガマリー
君は弱いままの自分がいいと思ったんだね
その状態であれば彼女らと共にいてもいいはずだと
なんとも愚かな話だ
オレの目的は秩序の維持だ
それが人類にとって善いことだと判断した
7つの異聞帯が切除されたとき、ヤツの人理保障はは完成する
そうなれば地球人類は138億光年に亘る汚名を被るだろう
この宇宙に生まれた最低の知的生命体と
その前にオレは地球を破壊する
その方法でしかカルデアを……元凶であるカルデアスという異星を
破壊することができないからだ
マシュ:カルデアスは地球の極小モデルです
決して異星などでは……
デイビット:寸分違わぬ出來であろうと地球はここにある
なら、それは違う星だろう
異星の神とはカルデアス内に生まれた神
そして地球白紙化はカルデアで練られた計画
グランドオーダー、人理保障機関
オレたちAチームはそのために集められたコマだ
藤丸:カルデアスはもう破壊されている!
デイビット:あれは守ったんだ
なぜアナスタシアが襲撃に選ばれたと思う?
カルデアスを氷で保護するためだ
万能の天才ダヴィンチなら、真相に気づく可能性がある
その場合、カルデアスを破壊されることはないが
なんらかの不具合を起こし、計画を遅延させることはできただろう
あのときのカルデアは、カルデアス自身にレイシフトする路が残っていた
それを考慮したカルデアスは本体を氷で覆って機能停止を演出した
君たちはカルデアスを諦め、シャドウボーダーで南極を脱出した
もっとも、あれは正しい選択だった
カルデア基地に残っていては全滅するだけだ
君たちの行動は今のところはすべて正解だ
マリスビリーの用意した、試験問題の上での話だが
ダヴィンチ:では……キミはすべての元凶はカルデアだと言うんだね
デイビット:いや君たちは人類を救った
人理焼却から未来を取り戻した
カルデアは原因ではあるが、元凶は君たちではない
2017年までの人類の正義という視点において君たちは最高のスタッフだ
オレもヴォーダイムもそこは絶対に否定しない
だから、オレのプランを認めず
ORTを阻止できたのなら、南極へ行け
それが君たちの旅の終わり、冠位指定との決別の地だ
……語るべきことは語った
これはキリシュタリアとの約定だった
交わしてはいないが互いにそう考えていた
どちらかが最後の一人になり、カルデアを打倒しようとするとき
オレたちの敵になるカルデアにも、情報は提示しておくべきという
デイビットは散歩に行くような足取りで穴へ落ちた。
オルガは心臓の復元をしてた。
間に合わずにORTの枝に捕まった。
ダヴィンチ:彼女の心臓を取りこんだことで
ORTは彼女を同じパーツと認識したんだ
このままだと分解して取りこまれる……
マシュ:シバから離脱勧告
異常な放射線量を感知
あの枝から大量の宇宙線が放出されています
ワクチャンが枝に噛みついた。
オルガを枝から取り離した。
ワクチャン:血を流しすぎたか?
めまいがして急に真っ暗になったな?
まあいいや、無事かオルガ?
あー……っかしいな、うまく喋れねえ
やばいもん、喉に入っちまったのかな
すぐに吐き出して調子戻すからよぉ
でもその前に、言いたいこと言っておくか
オレはオマエに会えると思って藤丸たちについてきたんだ
ずっと気になってたんだよな
うまいこと、全然言えなくてさぁ
でも、あの時のコトバは本当だぜぇ
オルガの色だけはきら星みたいに光っててさぁ
会えて良かった
オレの人生めちゃくちゃ充実してるなぁ
オルガ:うそ……地球人類は邪悪な生き物なのに
何年何十年もわたしを解剖したのに
何度も人間だって仲間だって叫んだのに
誰も聞いてくれなかった
なのに、どうして
私がこんなに優しくされるはずがない
藤丸:……ここから逃げようオルガ
言峰:対話はそこまで
学習はもう十分のはず、異星の神
ORTはあなたの心臓を獲得した
主導権はあちらにある
融合した場合、あなたが下位組織となるでしょう
もしもの話は終わったのです
はじめから貴方と彼女らは相容れない敵同士
南極にある貴方の星に帰るときです
藤丸:そんなことは……
オルガ:やめろ、貧弱な人間の身で今の私に近づくな
心臓はおろか体の3割をORTめに奪われた
復元の時間が必要だ
ここで地球人類の最期を看取る気はない
第20節 ORT
ワクチャンの体から毒素が出てた。
置いていくしかなかった。
テノチティトランは一緒には行けないと拒否った。
テペウはダヴィンチ、藤丸を背に乗せた。
起動したORTが上昇してきた。
マシュ:シバによる危険観測、敵性反応、共に最大値
霊基パターン、地球上に同型波長、存在せず
推定霊基規模、衛星級に該当しますが
現在も規模増大中
藤丸:マントルから出てきたのに傷一つない……
ハベにゃん:逃げよう、やっぱり無理なんだわこれ
いくら異聞帯でもやっていいことと悪いことがあるんだわ
マシュ:既にORTに補足されています
9層に上がる壁はORTの後ろです
網状の金属繊維、全方位に展開
藤丸:まるで蜘蛛の巣だ……!
ククルカンが現われ、金属繊維を切断した。
ククルカン:こんなところで戦わずやられちゃうなんて
それじゃあ皆さんは大丈夫と信じて
カドックさんたちと暢気にお茶してきた
私がバカみたいじゃないですか!
ククルカンの回想が入ってた。
ボーダーは吹っ飛んで逆さになってた。
コヤンはデイビットが出した天使の異物にやられた。
天使の異物はボーダーに迫った。
ククルカンが天使の異物を排除し、ボーダーを元に戻した。
ゴッフ:コヤンスカヤが手こずった怪物を一蹴したばかりか
シャドウボーダーを優しくレッカー移動
感謝してもしたりない
どうかね車内でお茶でも
留学先のロンドンで鍛えた
本場のアフターヌーンティを披露しよう
ククルカン:いいんですか?
私は皆さんの敵ですけど……
カドック:立場上、だろ
……藤丸から最低限の報告は受けている
ククルカンは異聞帯の王でミクトランを守ることが使命だ
だからといって無闇に外敵を憎むヒトじゃない
……僕も同意見だがアイツほど楽観的にはなれない
助けてもらったのは本気で感謝している
ボーダーの中でふてくされているコヤンの分も含めて
礼を言わせてくれ
ありがとうククルカン
アンタが心ある神で助かったよ
ククルカン:貴方たちには私は心ある神に見えるのですね
ではこちらからも便宜を図らなくてはいけませんね
私にはデイビットを補足する手段がありません
マィヤの耳は彼の心音を聞き取れないのです
どうせ追いかけるなら一緒に行きませんか?
9層まで怪我なしで運べます
ゴッフ:我々にも役割がある
先行隊を助けるという役割が
私たちのことはほっといてくれ
かつてない速度で車を修理し、すぐに出発する
ククルカン:いいんですか?
藤丸さんに追いついたら私……
カドック:どうせ口だけだろ
っていうかアンタに止められるなら仕方ない
こっちはORTさえ止められればいいんだ
ミクトランの存亡は腰を据えて話せば言いさ
ククルカン:ではお先に失礼して……っと待った
せっかくですので、アフタヌーンティー?
っていうの、いただけます?
汎人類史の文化、すごく学習したいのでーす
回想から戻ったらORT戦。
ククルカンは固定出撃
サポートはフレンドのラスプーチンを入れた
道満、大斎星君、パッションリップ、メカエリII号を入れた
ORT(降)
こちらにORT耐性がかかる
ORTは攻撃で宇宙線障害=最大HPを減らすを与える
攻撃を受けると宇宙線障害を付与&宇宙線障害の効果アップ
攻撃アップがかかってる
青ゲージブレイクで攻撃アップがかかる
ターン経過後チャージMAX1回3ターンを使う
紫ゲージブレイクで攻撃アップがかかる
毎ターン、チャージMAXを使う
赤ゲージ75000で全滅
霊脈石コンティニューした
あとは宝具連射で終わり
マシュ:ORT活動停止です
無力化に成功です
藤丸:ククルカンのおかげだね!
ククルカン:そういう、コト?
私、ミクトランの代表、なんかじゃなくて……
私、ディノスじゃないけど、ミクトランで生まれた
この惑星の仲間だと思っていたのに……
テペウ:……ああ、真実を見つけてしまったのですね
そうであることは、これまでの冥界行で推察していました
あなたはおそらく……
ククルカンは飛び去った。
ORTは外部から内部に向けて冷却が始まった。
ORTに光が集まっていた。
ダヴィンチ:ORTは再起動して我々と戦っていたんじゃないし
ダメージで活動停止したんじゃない
ここでいま、はじめて再起動するんだ!
ムニエル:推定霊基規模、恒星級に増大
マリーン:最下層から地上に向かって物理法則の書換えを確認
時空連続体の転写速度、マイナス3.6秒速
トリスメギストスIIが空想樹を認定したよ~!
ネモ:ミクトランじゅうの樹が、空想樹に変わっていく……
これがORTが再起動するということなのか?
シオン:そうです
異聞帯というもしもの歴史に招かれた
あのORTは汎人類史のORTとは違うもの
出力、破壊本能では汎人類史のORTに劣る
ORT亜種と呼べる個体です
ORT亜種は進化の末、自らの固有結界をこのように変化させた
地球上の植物を空想樹に作り替え
自らに適した環境に作り替える侵略生物
ここはもう黄金樹海ではありません
地底に作られた銀河の地獄
空想樹海、オルトシバルバーです
藤丸たちは空想樹の種子に囲まれた。
カドックたちのボーダーが間に合った。
コヤンはチチェンイツァに戻ったらしい。
マシュは経緯を語った。
カドック:オレのプランを止められたのなら南極に行け
デイビットはそう言ったんだな?
藤丸:カドックはショックじゃないの?
カドック:……ショックだとも
まあ僕はカルデアと敵対していた立場だからな
ダメージがでかいのはそちらの貴族様だ
カルデアをまっとうな組織と信じて全財産をぶちこんで所長になってみたら
地球人類の滅亡を企んでいたなんて
こんな悲惨な貧乏くじはそうそうないぜ
ゴッフ:私も被害者だよ?
取り調べの時にちゃんと証言したまえよ?
ダヴィンチ:樹木はすべてORTの浸食固有結界によって空想樹になってしまった
今さらORTを消滅させたところで切除できる規模じゃない
第7異聞帯の攻略は諦めざるを得ないと思う
マシュ:ORTを消去できれば他の空想樹も機能停止する可能性は?
ダヴィンチ:可能性は低いむしろ……
(たとえORTを止められたとしても空想樹が一本でも残っている限り……)
今はその問題よりもORT本体の攻略だ
ORTは南極を目指すだろう
そしてカルデア基地ごとカルデアスを破壊する
カルデアスは地球の精巧なコピー
あれを破壊するには地球を破壊するだけの衝撃が必要になる
地球の4割は砕け、汎人類史、異聞帯、ともども人類は絶滅する
カドック:今はカルデアスを守らなくちゃいけないってことだな
そのためには……
藤丸:ORTを撃破するしかない
ゴッフ:そんな泣きそうな声で強がるな
唯一、直接戦ったお前が不可能と感じ取っているのだ
そんな相手の撃破作戦など私は認めんぞ
成功率ゼロのミッションを行うわけにはいかん
ダヴィンチ:カルデアは勝算のない戦いは行わない
玉砕前提の作戦なんて二度と認めない
そろそろ準備できたんじゃないかな
シオン、聞こえているかい?
シオン:4つの冥界線は汎人類史の英霊を許容する召喚自由区間です
トリトンエンジン3基を召喚術式に回します
全サーヴァントの霊基グラフを基底状態から励起状態にセットアップ
210騎による総力戦
私たちが参加できなかった時間神殿の冠位指定
二番煎じではありますが、参加したくありません?
ゴッフ:私ははじめから反対などしていなかった
いいだろう、作戦を許可する
シオン:トリスメギストスIIの計算によると
ORTがミクトランを横断するまであと20時間
マスターは冥界線に到着次第、召喚術を敢行
サーヴァントによるフロントラインを作り
ORT撃破作戦を開始してください
トリスメギストスIIは作戦の成功率をあるとだけ回答しました
電算室はこの作戦を空想樹海決戦と命名
これよりストームボーダーは戦闘態勢に入ります
ミクトランのバナーが空想樹海紀行オルトシバルバーに変化
第21節 空想樹海決戦
ORTの後方700メートルに接近してた。
ゴッフは召喚を命じた。
ただし威力偵察が目的。
切札は使うなと釘を刺してた。
ここで出撃したサバは総力戦に出撃できない
マシュは出撃不可
ORT(降)
こちらにORT以外の攻撃でHP0になるとHP回復&ガッツ時に全味方防御ダウン
ORTは攻撃で宇宙線障害=最大HPを減らすを与える
攻撃を受けると宇宙線障害を付与&宇宙線障害の効果アップ
毎ターン全敵の攻撃・防御強化を確率で吸収
全敵の任意退場を禁じる
フィールド特性を打ち消す&毎ターン宇宙線障害効果アップ
ターン経過後に毎ターンチャージMAXを付与1回3ターンを使う
サバは水晶化してORTに取りこまれた。
退去ではないので再召喚は不可。
ORTを倒せば取りこまれたサバは戻る。
ORTの解析にはサンプルデータがいる。
なので戦い続ける必要がある。
以降、ORT総力戦。
HP0となったサバは出撃不可。
マシュのみ総力戦を4回後に復活可能。
出撃の回数制限はない。
出撃できるサバがいなくなるとゲームオーバー。
敗北してもHPゲージは引き継ぎ。
チャージは引き継がれない。
総力戦をやり直すのも可能。
ORTはランダムでクラスが変わる。
バトル前にクラスが判明する。
ゲージブレイクでストーリー(進行度)が進む。
ゲージブレイク11回で第2形態(第22節)になる。
ORTはどうせ全体攻撃のみなので、
単騎出撃の方がQABでダメージアップしやすい
ORTのHP残りわずかなら、弱いサバを出して削る
ゲージブレイクで即死級攻撃くらうので。
この攻撃は強化解除なのでガッツも回避も無敵も無効。
ORT(降)
こちらに攻撃アップがかかる
6ブレイク後はダメージアップ&NPアップ&最大HPアップもかかる。
HP回復宝具ならNPアップ効果で宝具連射して単騎でブレイク可能。
マシュは人類の脅威特攻&毎ターンNPアップもかかる。
ORTは攻撃で宇宙線障害=最大HPを減らすを与える
攻撃を受けると宇宙線障害を付与&宇宙線障害の効果アップ
ターン経過後に毎ターンチャージMAXを付与1回3ターンを使う
さらに以下の6つの効果のうち3つが発動する
毎ターン全敵の攻撃・防御強化を確率で吸収
攻撃時に毒、やけど、呪い、防御ダウン、HP回復量ダウンのいずれかを付与
フィールド特性を打ち消す&毎ターン宇宙線障害効果アップ
全敵の任意退場を禁じる
フィールド特性を打ち消す&毎ターン宇宙線障害効果アップ
2ターン毎に全敵NP吸収
1ブレイクでゲージが10個現われる
2ブレイクでストーリーが進む
空想樹の種子がボーダーに降ってきた。
甲板で叩き落とすよう、ゴッフはマシュに命じた。
種子は殆どが地上に落ちてた。
地上では種子のせいで生物が死んでるらしい。
ORTはメヒコシティに向かってた。
太陽のためと藤丸は察した。
テペウ曰わくマィヤは1つ目の太陽を作って力尽きた。
この惑星に完全に帰化し、宇宙生命ではなくなった。
ORTをカーンの民が倒し、マィヤはORTの心臓を太陽に加工した。
心臓は別の場所に生きているので
壊れた心臓を復元する命令がORTの中で発生しなかった。
ゴッフ:ORT撃破の猶予は第6層までだ
ヤツが心臓を取り戻す前になんとしても撃破せよ
4ブレイクでストーリーが進む
トラロックがメヒコシティにいた。
イスカリの死体もあった。
崩れていく神殿と共にマントルに呑まれるつもりだった。
イスカリの死体を見て正体不明の怒りが湧いた。
トラロック:わたしを滅ぼした王の写し身
ただ向いてなかっただけの愚かな王
1年テスカトリポカは傷のない完全なものでなければならない。
けれどイスカリの額の傷は作られたときからあった。
必要だったのはORTの本能を上書きする混じりけのない復讐者。
モテクソマ2世の魂であれば必ず、汎人類史を否定するだろう。
イスカリの記憶がよぎった。
イスカリ:テスカトリポカ神の幻視によって
メヒコシティの未来が見えました
思い返すたび胸がざわつくのです
トラロック:彼らが何人死んだところで
哀しむ心はないのではなくて?
イスカリ:その通りです
この都市に思い入れはありません
僕は彼らと同じじゃない
言葉も通じない異邦人です
どこにいっても嫌な気持ちになる
トラロック:でしょう?なのにどうして?
イスカリ:いつもイヤイヤ戦っているトラロック神と同じですよ
オセロトルを嫌っているわけではありません
ただ僕が違うだけです
この都市も居づらいだけで嫌いではありません
オセロトルたちはメヒコシティを誇りに思っている
なにより貴方を祀っている都市です
美しくないわけがない
僕はいずれメヒコシティから追放されるでしょう
オセロトルではないのですから
ですが、その先で理想の都市を造ります
この都市に負けない美しい都市を、今度こそ
ですが、それはあくまで僕の夢です
そうしたいと思うだけで叶うことはない
どうか我が決意をお守りくださいトラロック神
何を犠牲にしようと僕は……この魂の怒りを何より優先できるのだと
回想が終わり、トラロックは呟いた。
あんなに怒っていたのに。
王の責務とか言ってたのに。
結局、自分の好きな方を取るなんて。
ニトクリスの記憶がよぎった。
戦うべきとき、戦うべき相手。
それが見えたとき自分を偽らないで。
その心臓には未練が残っているのでしょう?
テノチティトラン:はあああぁああ!
人間ってほんっとうざい!
ディノスたちがチチェンイツァに戻ってきた。
曰わく、どこにいてもいいなら、ここがいい。
中国異聞帯の話を掘り下げようとした。
ディノスにも執着というものがあった。
……話は中止となった。
ミクトラン中の動物が死んでいる。
絶滅の時が来た。
カルデアは絶滅に巻き込まれずに助かるよう願った。
6ブレイクでストーリーが進む。
藤丸&マシュは休憩を命じられた。
テペウは空想樹を眺めてた。
テペウ:空想樹であるORTが休止していたにも拘わらず
ミクトランは存続していた
銀河のエネルギーを利用しているのではない?
それはあくまだ二次的なもので……
本筋として銀河がなくてはいけないのか?
あの木々は銀河であることに意味があると……?
ゴッフ:テペウ、我々に余裕はない
他のディノスを救援することはできない
今からメツィティトランに先回りするのは不可能と判断さてもらおう
藤丸:(そうだ、イシュキック!)
テペウ:たとえ間に合ったとしてもイシュキックはあのドームから動けません
それは私も彼女もずっと以前から受け入れていたことです
ですので、皆さんが罪悪感を覚えることはありません
それは私のものです
彼女を自由にしたいと考えながら
何百年も答えを出せなかった私への当然の報いでしょう
天文台が崩壊していた。
イシュキック:この台地ごと粉砕されてしまうのでしょうか
ちょっとだけドキドキします
スペクタクルというやつですね
ククルカン:潔く死を迎えるというのですね
それは正しい選択です
アーキタイプとして生まれ
第5紀を見届けたディノス、イシュキック
ミクトランの行く末を見届ける裁定者として
その最期を確認します
ORTが空想樹である以上、ORTは放置する
カルデアがORTを停止させるなら、カルデアはククルカンの手で消去する
ここでカルデアと貴方が対話していたとき
マィヤはそう決定しました
イシュキック:ククルカン、真面目すぎない?
汎人類史のケツァルコアトルの話、聞いたでしょう?
マィヤが見本にした彼女は、あんなに自由なのにね
ククルカン:汎人類史の神は汎人類史の神です
私はこの異聞帯の神
作りだした者として担うべき責務があります
イシュキック:マィヤ、あなたたちは主観的な判断で
わたしたちを地底に逃がし、生かしました
その選択をあなたたちは悔いている
責任を取ろうと何千万年も努力してきた
ありがとう、でもいいのです、十分にわたしたちは幸せでした
子どもたちの死を、届かなかった汎人類史の夢を
哀しんでもいいのでは?
最期のお礼を言えて良かった
さようならククルカン
ククルカンは飛び去った。
藤丸たちはORTを追わずに第3冥界に先回りしてた。
エレシュキガルがグガランナの脚を1000本そろえてた。
エレシュキガルが冥界を花畑に変えた際、
ドゥムジが花を枯らしたふりをして魔力をパクってたらしい。
その魔力をエレシュキガルは没取した。
ORTはグガランナの脚を難なく突破した。
エレシュキガルは領域を圧縮して第6層の空間密度を増大させた。
赤雷でORTを足止めしつつサーヴァントに冥界の加護を与えると告げた。
9ブレイク後にストーリーが進む。
トリトンエンジン2号基がオーバーヒートしそうだった。
種子が電磁障壁を削ってた。
ネモ:2号基は冷却急ぐ!
3号基の電力を障壁に回せ
今はエレシュキガルが召喚の補佐をしてくれている
1号のみで対応できる
ストームとチチェンイツァの空想樹の種子は92%を殲滅。
霊子魚雷が尽きたが、
残りは生成中の弾倉で一掃できそうだった。
主砲の充電は4号基だけだと4時間はかかる。
あと1基、主砲に回す必要があった。
ネモ:これより4時間、ストームからの魔力供給は行えない
エレシュキガルにサーヴァント維持に必要な魔力消費
その全負担を委任する
エレシュキガル:こっちだって限界だっつーの
ドゥムジ:魔力放出のしすぎで、末端から霊基がほどけていっています
これ以上の負担は国際神霊条約に違反するほどです
やはりシュメルの冥界に帰りますか?
エレシュキガル:召喚者の戦う意志が折れない限り
私も戦場を放棄しません
隠してた魔力もっとちょうだいドゥムジ
発電所にでも何にでもやってやる
こっちはティアマト神だって鎮めた勇者だってーの
我慢比べなら絶対、ぜぇぇぇったい私たちが勝つんだから
赤ゲージを削りきるとストーリーが進む。
ORTが崩壊してた。
カドック:効いているか半信半疑だったが……
ダヴィンチ:うん、これは間違いなく……
藤丸:なんとかここで倒しきれた!
ゴッフ:藤丸、外に出て神霊エレシュキガルを呼んできてくれたまえ
彼女はもともとストームボーダーで召喚されたサーヴァントだ
共に帰還し勝利を祝おうではないか
エレシュキガル:ニトクリスに先輩風吹かせたものね
ここで止められなかったら合わせる顔がなかったわ
ドゥムジ:今は休むとよいでしょう
ですが目を閉じるまえに伝言があればどうぞ
エレシュキガル:大丈夫、それくらいの力は残っているわ
お別れなしで消えるなんて一回で十分だものあとはククルカンがどう出るかだけど
今のカルデアならきっちり対話して落としどころをみつけ……
ドゥムジ、気づいてたのアナタ?
ドゥムジ:冥界と同期……いえ冥界そのものとなったと言っても過言でない奮戦です
ただ今回は相手が悪かった
アレは真実、惑星を喰らうもの
この惑星に生まれた命では倒しようのない相手だったのです
ORTは円盤形態になってた。
ダヴィンチ:核融合によるエネルギー生成
それに伴う宇宙線、超重力の発生
予想される温度は100万……
インフレが始まればその程度じゃ済まない
宇宙空間における雷雲群……ギャラクティカスーパーセルだ
ドゥムジ:ORTとは虚空から落ちてきた流星
すなわち空飛ぶアンノウン
あの円盤のような物体がORTの本体です
藤丸:そんなことよりエレシュキガルは?!
ドゥムジ:宇宙嵐の直撃を受け、既に蒸発しました
ですので、この花をアナタに、藤丸
第3冥界を決戦場にするため、自らの願いを代償にした女神の名残の花です
その花がある限りアナタにはまだ冥界の加護が続くでしょう
それと伝言を
最期まで戦えなくてごめんなさい、でもかっこよかったでしょう?
あの嵐をまえにして微塵も怯まず
崩れゆく霊基のまま誇らしげに
その赤い花に負けないほど輝かしい笑顔でした
1秒しか録音時間がなかったのが残念です
藤丸:……ありがとうエレシュキガル
第22節 惑星を統べるもの
再起動したORTはメヒコシティに向かってた。
上陸阻止はできない。
無理でも攻撃し続けるしかない。
カドックは砲座で種子を撃墜。
マシュはORTとの戦闘は禁止。
出撃すると戻って来られないから。
カドック:賛成だ、ORTとの戦闘を続けるべきだろう
戦闘データの取得だけじゃない
その後の戦いで、少しでも勝率を上げるために
第21節のORTと同じ
ただしHP120万に上がってる
5ブレイクでHP200万になる
ただしイベントで6ブレイクする
6ブレイクでHP300万になる
毎ターン2000ダメージもあるので2ターンくらいで終わる
ブレイクで即死級ダメージなので単騎で宝具撃つ方が有利
ORT(降)
こちらに攻撃アップがかかる
エレシュキガルの加護はもうない
ORTは攻撃で宇宙線障害=最大HPを減らすを与える
攻撃を受けると宇宙線障害を付与&宇宙線障害の効果アップ
ターン経過後に毎ターンチャージMAXを付与1回3ターンを使う
毎ターン2000弱ダメージを受ける(回避・無敵・粛清防御無視)&宇宙線障害効果アップ
※この効果は2ブレイク後に消える
さらに以下の5つの効果のうち3つが発動する
ORTが強化スキルを模倣する
弱体効果を3つ解除し、攻撃に転換する
毎ターン確率で全敵の強化スキルが吸収される
2ターン毎に確率で全敵NP吸収
攻撃時に毒、やけど、呪い、防御ダウン、HP回復量ダウンのいずれかを付与
1ブレイクでストーリーが進む
メヒコシティにオセロトルが集まってた。
ヴクブ:あの怪物が見えないのか?!
ヤツの狙いは太陽だ
メヒコシティはもうおしまいだ!
おとなしく逃げろ、私に付いてこい
神官の護衛だ、他のオセロトルに自慢できるぞ
誰のために戦っているのだ!
オマエたちの王、イスカリの命令か?!
オセロトル:王のため、じゃ、ない
ヴクブ:な……きさま、言葉を?
オセロトル:やっと、おぼえた
だからおまえのコトも、わかる
街の、ため、ミクトランの、ため
神のため、じゃない、オレたちの世界のため、戦う
祭壇、こわす
太陽、これで、あっちに、戻るか?
ヴクブ:(ORTを理解していないのではない
コイツらは自分たちが滅びるとわかっている
その上で守るというのか?!
自分たちではなく、それ以外のものを……)
たかだか300年周期も生きてない若造の分際で……
なぜ私に言う?!
私はオマエたち猿どもを……
オセロトル:知ってる、おまえ、わるいディノス
仲間裏切って、自分だけ、ここに逃げてきた
でもキライじゃない
おまえは、生きるために、いつも、必死だった
オレたちを見ないディノスの中で
おまえだけがオレたちを、戦う相手と認めてくれた
ヴクブ:……どけ、そうではない
祭壇はただの飾りだ
チチェンイツァから奪った石があるだろう
太陽はそれに引き寄せられる
そうだ、それだ、寄こせ
私が元の場所に戻してやる
オセロトル:よかった、これでオレも戦いに行ける
オセロトルは髑髏のお菓子をヴクブに渡した。
オセロトル:おまえも、渡せるなら、次の勇者に、渡すといい
ヴクブ:オマエ、名前は
あるんだろう、猿にも名前くらい!
オセロトル:クワウモテク
神ではなく、王から……偉大な父からもらった、勇気ある音だ
ヴクブ:勝手に死に行くがいい
愚かだが、その自由までバカにはしない
なにしろ私も同類だ
一度奪わせたものを自分の脚で戻しにいく
これほどの愚行、ミクトランにかつてあるまい
まったくオマエたちのがむしゃらさが、我々に少しでもあったならな
ヴクブは飛んだ。
ORTの方が速かった。
1分ほどでORTの嵐の圏内。
……メヒコシティから膨大な魔力を検知した。
テノチティトランがオメテオトルを起動させた。
オデュッセウスのようなロボット宝具?
藤丸たちはヴクブを追った。
オメテオトルの傷はそのままテノチティトランに返ってくる。
1分も持たなかった。
何も守れない。
かつてあった時代でも、この異聞帯でも。
……オセロトルたちが戦う歓声が聞こえた。
1分の抵抗が2分になるだけとしても、
私が諦める理由にはならない。
テノチティトランの脳裏にイスカリの、テスカトリポカの、ニトクリスの記憶がよぎった。
テノチティトラン:ORTはもういないか
勝手に進路を変えて勝手に行っちゃった
私たちのことなんて、路傍の石にしか見えてなかったのでしょう
不敬極まるわ
街は半分壊れて彼らはもう数人しかいなくて
ミクトランはもうじき終わる
……それでも良かった
アナタたちの世界を守れてよかった
藤丸はいつの間にか寝てた。
テペウ:太陽は第3層から上には移動しない
第2、第1層はないものと考えてください
総力戦に使える冥界はここまで
ここが最後の砦……藤丸?
藤丸:大丈夫まだいけるよ
テペウ:緊張からつい話しかけてしまいました
あまり無視はしないように
ゴッフ:シオンめ、無茶を言う
この地獄のような山道の頂上まで行けとはな
だがそこで紅閻魔が待っている
作戦部が立てた対スーパーセル作戦を準備してな!
プロフェッサーが紅閻魔とプロテアを説得してた。
プロフェッサー:成功率80パーセントですが
段取り問題ありませんか?
紅閻魔:問題しかありまちぇん
いっかいの女将に何ができるというのでちか
プロテア:紅閻魔に同感よ
私たちをなんだと思ってるの?
プロフェッサー:他に手段がありませんのでー
なんとか納得していただければ~
プロテア:いや、やらない、お断り
第1冥界に帰るわ、私
そんなバカな作戦に乗るくらいなら
私は第1冥界でORTと戦うわ
紅閻魔:これはプロテアが承諾しないと成立しない作戦でち
あちきだけでやってやれないことはありまちぇんが
ここ一番ではさすがにためらうでち
プロフェッサー:ここは直談判してもらうしかありません
マスター、お願いします
藤丸:ふたりとも、お待たせ!
プロテア:紅閻魔、さっきの話、なしで
カルデアの作戦をさっさと済ませましょう
紅閻魔:同感でち、紅も覚悟が決まりまちた
藤丸:???
プロテア:なんでもありません
いいから、お車の中で大人しくしていて?
紅閻魔:うがいと手洗いもするでちよ
どんない疲れていても習慣は大切に、でち
プロフェッサー:謎の心変わりですが助かりますー
紅閻魔、キングプロテアによるORT迎撃作戦
トリスメギストスIIが解析したスーパーセル発生器官を破壊する
キャッチ・アンド・スラッシュを敢行します~
プロテア:どう考えても私の負担、9割よね?
紅閻魔:そこは適材適所でち
できるものができることをするのでち
その上で、やりたいことと一致すれば尚よしでち
その例でいうと先ほどのプロテアの即決は痛快でちた
紅はプロテアを好きになってしまいまちた
プロテア:気に入らないままで結構です
それよりいいかげん異霊化したら?
紅閻魔:そうでちた、それでは……雀の奉公、すってんころりん
紅閻魔オルタ:朱瑞鳥紅閻魔、出番とあらば即推参!
プロテア:(キメッキメの登場するじゃん、コイツ!)
紅閻魔オルタ:段取りは単純至極
貴様が敵を掴み、回転を止める
私が敵の発生器官を狙い、両断する
死なない生命だというのであれば
死の概念を付与するのみ
翁殿より、この場に限り天使の奥義を借り受けている
剣山にて断ち切った部位のみだが、確実に殺してみせよう
2ブレイクでストーリーが進む
プロテアがORTつかんでた。
紅閻魔はORTのスーパーセル器官を斬った。
トリスメギストスIIの計算では、
ORTの外殻を60%破壊していれば、
至近距離での主砲で消滅させられる。
藤丸:プロテアと紅閻魔は?!
ダヴィンチ:2人から連絡が入ってる
疲れたから乳海に潜って休む、後は好きにやって
冥界の山頂から手を振って見送るでち
ORTに水晶化されるのを避けるため、追撃はしないとのことだ
プロテア:よその冥界に出張するだけでもありえないのに
この山ったら歩くだけで肌が切れるわ
自称・友人は私ごとぶった切るわ、もう散々です
このまま乳海ごと退去します
じゃあね、紅閻魔
紅閻魔:お疲れ様、ナイスガッツでちたよプロテア
でちが、ここで退去していいのでちか?
直接、お別れをいいたいのでは?
プロテア:召喚による疲労なんてどうでもいい
……でもむりやりな笑顔はイヤ
サーヴァントがORTに取りこまれるたび
旨を掻きむしる姿なんて見たくない
だからここで消えてやるの
どうです?後腐れなくて最高でしょう?
紅閻魔:では、紅もそのように
サーヴァントとしてマスターに情けないところは見せられまちぇん
ここで手を振って皆ちゃんを見送りまちゅ
幸い、火打ち石には事かきまちぇん
5ブレイクでストーリーが進む
太陽が復活してた。
出力は落ちていた。
1時間後くらいで夜になる。
テペウ:ヴクブの機転でしょう
太陽を見えづらくするために出力を落とし
ORTの目を欺こうと考えたのです
ゴッフ:美しい夕日だ
夢だったサファリラリーがこうして叶うとはな……
藤丸:ああ……冥界行ラリーだったがね……
ゴッフ:私の口調に合わせるのはやめようね……
はずかしくなるからね……
ミクトランの原生生物98%死亡
空想樹の種子は攻撃対象を失い、97%が自死。
主砲は発射シークエンスに入ってた。
何かの音が聞こえた。
ディノスの反応があった。
テペウ:……ああ、そういうことになったのですね
時間軸が戻って、コヤンがチチェンイツァ闘技場にいた。
ミクトランが滅びる状況でも談話するディノスに呆れてた。
ヴクブは怒ってた。
少しは闘士を見せろと。
絶滅は確定しているとディノスは答えた。
何にもならないことにエネルギーは使えないと。
ヴクブ:変わるはずがない
だからこその平穏だった、平和だった
どうあれミクトランは滅びる
その最期の時はどんな形であろうと変わらない、か……
恐竜王:そんなの気持ち次第で変わるだろ、生き物なんだから
再生に時間かかっちまった
イスカリのヤツ、頭以外を滅多撃ちにしやがって
無駄があるから争いが生じ
無駄があるから落差が起こる
マィヤの方針は正しい
結果は変わらないが意味は残る
ヴクブ:意味がある……それは何にとって、なのですか?
恐竜王:もっと大きなものにとってだ
おまえたちは生まれたときからそれを教えられている
他の異聞帯の話を食い入るように聞いてただろ、おまえら?
アイツらはある日突然消えたんじゃない
カルデアという敵に敗れておわった
その戦いをおまえらは笑わなかった
終わりを結末にした戦いに正当性を見出したからだ
ディノスたちはあっさり掌返しした。
次々にNFFサービスの銃を求めた。
銃の改造も要求し始めた。
コヤン:(光速のシヴィライゼーション!
このヒトたち、実はヤバすぎる人類では?!)
ヤバい進化かもしれませんが
こうして求められるのは善き哉、
私、皆さんの信仰対象ですね?女神ですね?
ディノスたち:いえ、ただ便利なだけです
我々の神は他にいますので
ヴクブはぐぬってた。
王の説得で方針を変える軟弱者とは違うと。
恐竜王:ここに戻ってきた連中は
実のところ何かしたくて仕方なかった
自分たちはここまできた
生命として、種として、それを証明しようという心
それがおまえたちを走らせる
ヴクブ:勝手にやってればいい、私はどうせ……
恐竜王:支度をしろよ、おまえは俺の足だろ
一緒にやるぞ、ヴクブ
つーかアイツら戦い方を知らないからな
時間軸が戻ってボーダ内のシーン。
シオン:恐竜王から、加勢の必要はない、
カルデアはカルデアの責務を果たせ
と伝達が来ています
シャドウボーダーは予定どおり合流してください
ORT撃破の成否は、皆さんの帰還時間に大きく左右されます
ゴッフ:ORTは我々だけで撃破できる
彼らが血を流す必要は全くない、ないだろうがー!
テペウ:ゴルドルフ、アクセルを踏んでください
まだ時間に余裕がありますが、万が一ということもある
それと私もここでお別れです
今までありがとうございました
何か武器になるものはありますか?ナイフとか
藤丸:テペウまで?
テペウ:みなが戦いに行ったのです
私だけがここにいることはできない
これは我々にやっと生まれた倫理の話です
これを無視しては私はディノスでなくなります
ダヴィンチはサブマシンガンを渡した。
テペウは車外へ出た。
マシュが呼び止めた。
マシュ:わたしたちは今までたくさんの世界を見てきました
だれひとり、死ぬべきだった方はいません
その中でもディノスのみなさんは本当に素晴らしい方たちで……
種の絶滅ではなく、こんな……何の希望も意義もない戦いで
なぜ命を落とそうというのです!
テペウ:……驚きました
とても強い怒りを秘めた方だったのですね
いや穏やかな貴女にそう叫ばせるほど
今までの積み重ねが過酷だったのでしょう
確かにディノスには特別がなかった
だから争いが生じなかった
ですが私は違う
好きなものに差を付けてしまった
貴女はイシュキックとの会話で顔を輝かせた
思い描いていた理想の人々の在り方を聞いて
ですがその終わりで1つの矛盾に突き当たった
違いますか?
人間は平等で特別扱いしていい者はいない
であるなら……誰の死も哀しむべきでない
マシュ:親しい人の死と見知らぬ人の死
どちらも平等に扱わなくてはいけないものです
なのに私はあの時……
テペウ:それが私たちと皆さんの違いです
あなたはあなたに近しい人の不幸を
遠い人の不幸より哀しんでいいのです
あなたたちは自身につながるもの、自身を輝かせるものを求めた
だからこそ人類は繁栄した
平等の世界ではディノスと同じになる
……ただ1人の友人さえ救えない、そんな世界に
マシュ:テペウさんが救えなかった友人というのは、その……
テペウ:はい、私は彼女を救いたかった
600万年もあんな場所で同種もおらず
ミクトランの暮らしを見続ける役割にあった彼女を
そのために多くの軋轢を生み、挫折し
何もかも忘れることにして隠居していました
ですが皆さんがやってきた
案内役を買って出ましたが、新世界に案内されたのは私の方です
6600万年ものあいだ、何1つ変わらなかったことが哀しい
それだけの時間があれば何かができて当然なのに
1つも我々は築けなかった
それは本当に……平和だったと言えるのでしょうか?
私たちは間違いを犯さなかっただけなのです
知性体である以上、絶対的な正解は訪れない
人間の答えは常に間違いなのだから
それをディノスは知らなかった、知ることができなかった
ですが今、やっと間違いを選択できた
6600万年かけてあなたたちと同じ彼方を目指す、人類になったのです
マシュ:……同じだ、なんて
わたしたちが皆さんを目指すべきなのに
テペウ:藤丸への伝言はチチェンイツァで済ませてあります
今までありがとうマシュ
洞窟で出会った時、武器を構えず、
まっさきに挨拶してくれた貴女が私は大好きですよ
マシュ:わたしこそ、丁寧なお辞儀を返していただけ嬉しかった
さようならテペウさん
わたしたちを導いてくれて、ありがとうございました
自動的に6ブレイクする
つまりディノスたちが削りきった
赤ゲージHP300万になる
ディノス全滅をククルカンが見てた。
恐竜王:最期まで手助けしてやらねえのな
おまえであればちゃぶ台返しもできたってのに
ま、オレは楽しかったからいいがな
ヴクブのヤツ、最期は開き直って鼻歌始めやがってよ
思わずオレも口ずさんじまったぜ
なんとかの騎行ってやつ
ククルカン:ディノスは、アナタが扇動したの?
穏やかな絶滅ではなく、地獄のような全滅がいいと
恐竜王:そうだ、それがテスカトリポカの役割だ
戦い、敗れる、それくらいしか神として示せない
だがアイツらはそれだけじゃ満足してねえな
6600万年分の倦怠ってのは厄介だぜ
戦で満足できなきゃオレの仕事はねえ
今回はオレの負けだ
じゃあなトリ公
次があれば、そん時こそ代理戦争でやってやるよ
恐竜王は消えた。
藤丸たちはストームボーダーに帰還した。
主砲、人理定理・未来証明=レイプルーフの充填はほぼできてた。
トリスメギストスIIの計算では
ORTとの距離は10キロメートル以内でなければ有効打にならない。
細胞がわずかでも残っていれば復元する。
一撃、一瞬ですべてを蒸発させる必要がある。
ダヴィンチ:もし射程10キロメートル以上の攻撃手段があったら?
シオン:……
ゴッフ:なんだねその、そのときは運を天に任せましょうという顔は!
ネモ:こちらの想定をORTが上回ればそれまで、という話
ここはもう観念してほしい、ゴルドルフ
ゴッフ:いいだろう!各員、席に着け
泣いても笑ってもこれが最後だ
プロフェッサー:ORT内部の細胞質量、増大してます~
定番の金属触手ですね~
長さにして20キロメートルは伸びるかと~
ゴッフ:あれは装甲では防げん
触れればそこから融合されるのだ!
ネモ:電磁障壁、出力最大
装甲に触れるまえに弾け!
藤丸:撃ち落とせる?
霊子魚雷って撃った後、Uターンできるの?
ネモ:それは最後の手段
それより今は頼りになる友軍がいる
彼女の腕を信じよう
79式タマモタンクに伝達、QP送金承認
コヤン:商談成立、このときのために資材をいただいて建造したこの砲塔……
79式擲禍大社ミクトランSP
皆さんの大切な財産、きっちり守ってさしあげます
ディノス11兄弟・一男:コヤンの姉御から指令が来たぞ
配置に着け、兄弟
ディノス11兄弟・三男:姉御にスカウトされてから
樹海で強制労働させられてきた甲斐があったぜ
ディノス11兄弟・七男:ロスタイムで逆転するって言っただろぉ
先制点はオレたちがいただきだぜ!
藤丸:は……はは、ははははは!
マシュ:皆さん……生きていてくれたのですね
ディノス11兄弟:やられたフリは得意だからな!
マシュの姐さんも元気そうでなによりだ
あの気色悪いのは全部、インターセプトしてやるからよ
ネモは主砲発射を命じた。
宇宙嵐で弾道がねじ曲がった。
次世代の発生器官が生まれてた。
藤丸:はじめからやり直しってこと?!
ネモ:レイプルーフの弾道はねじ曲げられただけだ
シオン、あの重力圏でも直撃する弾道を計算して
エンジン、第2射の準備急げ
エンジン:エンジンぶっ壊しても2分はかかるぞ?!
藤丸:キャプテン……(わたしが出る……!)
ネモ:間違っても自分が出るなんて言うんじゃない
外は宇宙線の地獄だ
礼装があっても生命の保証はできない
(退却してミクトランから離脱派できる……
けど、その後が続かない
せめて第2射までの時間を稼げれば……)
言峰:わかるとも、あと一手というところだからね
そこで1つ提案があるのだが、いかがかな諸君?
ネモはとっさに攻撃姿勢を取った。
言峰:攻撃は控えたまえ英霊ネモ
時間が止まっているとはいえ、猶予はとても少ない
異星の神の7つの権能の1つ
タキオンジェイルもそう長くは続かないのだから
シオン:時間が止まっているのではなく
私たちは時間より速く行動しているということですね
言峰:ちなみに権能の命名は異星の神ご自身によるもの
私ではないので、そこは念押ししておきたい
オルガ:無駄話させるために貴様を送ったのではない
用件に入れラスプーチン
藤丸:今の声は……
マシュ:所長、戻って来てくれたのですね
オルガ:言っただろう、ここで地球人類の最後を看取る気はないと
汎人類史の人類は汎人類史の上で然るべき措置を受けるべきだからな
……それが例え白紙化した世界であってもだ
言峰:ORTには異星の神の心臓が使われている
これを放置したまま地上に戻るのは神の沽券に関わる
ですので……異星の神はカルデアとの共闘をしてもよいと仰せです
藤丸:やる!やります!
ゴッフ:条件も聞かずに交渉に乗りおってバカモーン
ダヴィンチ:でも今はそれしかない
共闘と言うけど具体的には?!
言峰:時間加速空間の維持とレイプルーフ第2射の電力を提供する
その代償として、ORT本体の撃破と
レイプルーフの使用権を提供していただきたい
カドック:ORTの撃破とかサラッと言うな、できればやってる
言峰:破壊より再生速度が上回るORTを
通常空間で攻撃するのは効率が悪い
しかしこの時間加速空間であればどうかね?
シオン:崩壊寸前の今のORTであれば最後のトドメになります
マシュ:電力を提供してくださるというのは?
言峰:ストームボーダーの充電機構にこっそり手を加えていてね
外部から直接、機関部に魔力を送れるパイプラインができてるはずだ
プロフェッサー:ありますあります
ダヴィンチ氏の仕事かな?と思って
スルーしてましたが、言峰氏の秘密工作でしたか~
藤丸:それ使いようによっては……
言峰:あくまで保険だよ、緊急時に細かいことはいいっこなしだ
諸君らがORTを撃破し活動停止した瞬間
異星の神は時間加速空間を解除
全魔力を以てレイプルーフを使用し
ORTを一瞬で惑星状から消滅させる
マスターは甲板でサーヴァント戦を挑んでもらうことになるが
藤丸:行こうマシュ
マシュ:はい、望むところです
ダヴィンチ:トリスメギストスIIの演算能力を召喚式に回そう
これなら境界記録を破損したサーヴァントも疑似再現できる
メカエリ、メカエリII号、パッションリップ、道満を出した
全員、魔導元帥、カレイドスコープ
マスターEXPと魔術礼装EXP50万
QPは1億ももらえる
なのでLV上限に達している礼装は使わない方がいいかと
ORT(降)
ORTは攻撃で宇宙線障害=最大HPを減らすを与える
攻撃を受けると宇宙線障害を付与&宇宙線障害の効果アップ
毎ターン確率で全敵の強化スキルが吸収される
敵の任意退場を禁じる
攻撃時に毒、やけど、呪い、防御ダウン、HP回復量ダウンのいずれかを付与
毎ターンクラスを変える
ターン経過後に毎ターンチャージMAXを付与1回3ターンを使う
2ターンでダヴィンチの宝具
3ターンでコヤンの宝具
4ターンでネモの宝具を放つ
他は死んで、道満の残りHP600くらいで削りきれた
8ターンで終わった
オルガ:条件どおりだな、下がっていろ、あとは私がやる
藤丸:うん、吹き飛ばされるかもだし、艦内に
オルガ:あ、違う、甲板の安全なところにいろという意味だ
この地球を統べる者の勇姿を見ないでどうする
ちゃんと直接、ここでご覧!
藤丸:だよね、わかっている
オルガ:まあそうだろうな、最後までその彩りでしょ、アナタたちは
せっかくだから地球人類の道具を使ってやる
レイプルーフ瞬間充填
……ちょっと!なにかあるでしょ!何か!
最後なんだから!
藤丸:どどーんとやっちゃって!どどーん!
オルガ:宴会芸だと思ってんの?
やっぱり地球人類は邪悪なの?
ま、それでいっか、私は約束を守りに来ただけだし
ところで、なんで私がここまでするか、わかってないでしょ
第1冥界でもアナタはプロテアを殺さなかった
第2冥界でも紅閻魔を殺さなかった
相手が怪物だという理由で、排斥することをしなかった
それが理由、すっごく面倒くさい方針だけど
これからも大切にしなさい
あともう1つ
聞くの怖かったけど、今しかないし
オルガマリーって誰?
私、カルデアの所長だったの?
藤丸:それは……うん、不器用だけど立派な所長だった
オルガ:……そっか、それはいい夢ね
ほんとう、うまくやれていれば良かったけど
オルガはレイプルーフを撃った。
ORTは消滅した。
マシュ:ORT、消滅を確認
やりました、さすがですオルガマリーさ……所長?
所長、オルガマリーさんの姿がありません
今の衝撃できっと地上に……
ダヴィンチ:すまないが、彼女の反応はもうどこにもない
レイプフール放射時に霊基の消滅を確認している
考えてみれば当然の結果なんだ
心臓がない状態であれだけのことをすれば
いくら異星の神だって……
マシュ:うそ……です
やっと出会えて、話し合えて、笑い合えた、のに……
藤丸:ああ、でも……約束どおり地球を守ったんだ
転移して異聞帯の外に逃げたのでは?
オルガが自分で撃つ意味ないのでは?
全魔力供給=消滅なの?
トリスメギストスII:鏡面複写した汎人類史の濫用
3億年に亘る異聞人類史の統括
これらを用いた仮想英霊体の構築を確認しました
生物分類ワン・ラディアンス・シング
グランドサーヴァント:クラスフォーリナー
ORTが召喚されます
マシュ:消滅する直前に……わたしたちの召喚式を学習して
仮想未来を構築して、英霊として認定された自分を召喚した?
ゴッフ:全速で離脱しろ!もう誰も戦えん
マリーン:浮いているのがやっと~
もう何も残っていませーん
ネモ:ORTが先ほどの個体と同じとは限らない
霊子魚雷を試せ、手動でだ
シオン:甲板の2人は早く艦内に
ORT(人型)接触まで10秒
藤丸:(わたしを運んでいたら間に合わない)
マシュ:問答無用です
ククルカン:よーし、間に合った
遅れに遅れてごめんなさい
(あ……そうじゃなくて威厳、威厳)
そこまでだ、虚空より呼ばれしもの
宇宙樹を食らい、600万年ものあいだミクトランの礎であったもの
我らが絶滅であることを推して処罰を下す
汎人類史に汝の爪痕は不要なり
太陽神ククルカンの名の下に、ここで貴様を殲滅する
ククルカンの回想が入った。
瀕死のテペウの感想を聞いてた。
テペウ:死ぬのは怖くて痛いですね
それを知れただけで奮起した意味があった
私は机上の空論ばかりでひどい過ちを犯すところでした
どのような理由であろうと
彼女をこんな目にあわせなくて良かった
ククルカン:そうですか、貴重な感想として記録に留めましょう
……私の役割もここまでです
オセロトルたちは先ほど、最後の一人が倒れました
樹海のディノスたちも眠りにつきました
貴方たちが最後のディノスです
その最期を見届けて、私も活動を停止します
ORTは地上に向かい、惑星は割れる
マィヤは割れた地表でまた新しい生命を待つ
絶滅の循環です
今までお疲れ様でした
貴方たちは最後のディノス
何か要望はありませんか?
可能な限り善処します
テペウ:メヒコシティで未来を見たときも
チチェンイツァが襲撃されたときも
アナタは眉一つ動かさなかった
あれは哀しむという勘定がないのだろうと思っていましたが
感情を表に出す機能がなかった
どんな顔をしていいかわからなかったのでしょう
今はとても自然です
はじめは模倣でしたが、もうアナタ自身の顔ですね
イシュキックも言ってませんでしたか?
哀しいときは哀しんでいいのだと
ククルカン:私は貴方たちを救いませんでした
見届けるだけの裁定者でした
その私が貴方たちの死を哀しむなど
決して許されないでしょう
テペウ:何に許されないのです?
我々に?マィヤに?
いいかげん自由になったらどうですか
わたしたちのことなど気にせず、やりたいことをやってください
というより、後始末は他人任せではいけません
自分のことは自分で面倒みてください
ククルカン:やっぱりわかってたんだテペウ?!
テペウ:答えは初めから出ていました
今すぐに彼女らを助けに行きたいのに
後ろめたさから我慢しているのもお見通しです
ククルカン:いいの?太陽の教えが今さら、
自分のやりたいことをやって?
テペウ:もちろん、その代わりと言ってはなんですが1つお願いを
私たちにどうか最後の夢を
物語を生み出せなかった私たちに
目を奪われるような姿を見せてほしい
それが……何も残さなかった私たちに与えられるただ1つの神話です
ククルカン:偽りの太陽であっても愛し、友と呼んでくれた貴方たち
その貴方たちの救いになるなら……歓んで異聞の神になりましょう
ククルカンは飛んだ。
倒れたディノスたちは、その軌跡を見上げた。
歓声を上げ、流れ星を見送った。
彼らにとっては異聞である汎人類史の未来を
我がことのように想いながら、瞼を閉じた。
藤丸:すごい宇宙の南米の神様感!
ククルカン:ひそかにずーっと
汎人類史のケツァルコアトルの話、集めてたの
絶対、マントと羽根飾りはつけるって
ファンとして当然でーす
ではなく、真面目にやってくださいカルデアさん
あれはORTがかろうじて残った角質を触媒にして召喚した自身の境界記録帯
この異聞帯を継続させるだけの機構
もはや生物ですらありません
ミクトランが生み出したものはミクトランが責任を負うべきもの
ここで世界がなくなろうとアレを野放しにはできない
あと1回、この1度だけ、共に戦わんことを
メカエリ、メカエリII号、パッションリップ、道満を入れた
全員、カレイドスコープ、魔導元帥セット
このバトルもマスターEXPと魔術礼装EXP50万もらえる
オルトシバルバー(降)
毎ターン全敵HP減少
全耐性4回5ターンがかかってる
攻撃時、毒・やけど・呪い・防御ダウン・HP回復量ダウンのどれかを付与2ターンを使う
紫ゲージブレイクで全耐性5回5ターンを使う
攻撃アップ2ターンを使う
ピンクゲージブレイクでNP吸収=チャージMAX
攻撃時HP吸収がかかる
全耐性6回5ターンを使う
金ゲージブレイクで無敵貫通1ターンがかかる
敵のスキル発動で自身の攻撃アップ3ターンがかかる
全耐性7回5ターンを使う
緑ゲージブレイクで毎ターン睡眠がかかる
青ゲージブレイクで攻撃時に強化を1つ解除がかかる
こちらにオーダーチェンジ不可3ターンがかかる
紫ゲージブレイクでクリティカル時に強制退去(ガッツ無視)がかかる
退去時に味方全員に攻撃アップ&宝具アップ&防御アップ&最大HPアップ&毎ターンNPアップがかかる
全耐性5ターンがかかる
敵のスキル発動で攻撃アップ3ターンがかかる
フィールド特性を打ち消す&フィールド変化を防ぐ3ターンを使う
2ターンでククルカンがHP回復&ORT耐性&弱体耐性&HPアップを使う(2ターン)
5ターンでククルカンが宝具を放つ
6ターンは2ターンと同じ
以降4ターン毎にククルカンのバフがもらえる
紫ゲージHP1で全滅した
霊脈石コンティニューした
あとは宝具連射
トリスメギストスII:仮想英霊体の霊基崩壊を観測
侵略異星生命体の降臨を観測
時空連続体に異聞記録が挿入されます
逆説効果を基にした膨張現象を確認
侵略個体、惑星統括細胞
発生区間、観測宇宙時間、146億年に再定義
ORT出現します
藤丸:どうやっても倒せない存在なの?
ククルカン:いいえ、異聞帯の亜種とはいえ
カルデアはあの侵略体を撃退しました
ORTが消滅しないのは、まだ太陽=肉体が残っているから
……虚空から飛来した侵略者
私たちは共存関係だったのですねORT
太陽の祭壇での幻視、テスカトリポカが見た未来を
汎人類史に押しつけることはできません
マィヤの総意を言葉にしましょう
ミクトランはここで終わる
善いものではあったが、他に道はあった
絶滅は等しく訪れるもの
貴方が生命であるなら例外はありません
この太陽はオマエの心臓であり
私を造り生みだした胚である
我が名はククルカン、太陽から生まれたもの
即ちオマエの同体だ
我が身を太陽に返して御身を討つ
星間航行エンジン起動
ORTを倒すものはORTのみ
ククルカンは太陽を爆破させた。
星詠みのディノスは最後の10秒、空を見上げた。
剪定されているはずの余剰時間。
星詠みのディノス:それでも、私たちの人生であり美しいものでした
たとえ詠むものがいなくとも
たとえ何の価値も生み出さなくとも
たとえ……この熱が冷めてしまっても
起こりえたものは無意味ではないようだ
コヤン:異聞帯の王が異聞帯を終わらせるとは
そこまで潔い解答をされては私も立場がありません
ディノニクス11兄弟:なんで立場がないんだ姐さん?
大して役に立たなかったからか?
コヤン:節穴ですかこの兵六玉は!
私は立派に役に立ちました
そもそもNFFは主役ではありません
みなさんの人生を影ながらアシストし
サクセス!していただくのが本懐です
カルデアの皆さんには愉しませていただかなくてはいけません
ディノニクス11兄弟:なるほど死の商人、発想がきたない
立場がないってのはそういうことかぁ
でも姐さん、きらきら消えかけてるぜ?
やっぱここで死ぬのか?
コヤン:これは単なる退去です♡
私、死にかけてまで協力する義理はありませんので
そういう皆さんはこれからどうするのです?
ミクトランはもうじき消えてなくなりますが
ディノニクス11兄弟:やっぱサッカだよな
残った兄弟は4人だから、2対2で儀式、いや試合をするぜ
世界が終わるまでやりたいことを続ける
そのために生きてきたんだもんな
ククルカン:これで異聞帯は消えちゃうけど
別に汎人類史のためにやったのではありません
私は気ままなエイリアンです
人類とわかりあえるとか勘違いしないことですね?
藤丸:厳然たる事実じゃない?
マシュ:ククルカンさんが敵だったことは一度もありません
驚きの味方率100%
ずっと頼りになる異聞帯の王でした
ククルカン:え、それはさすがに……
……そうでした、一度も戦ってませんね私たち
それはそれで残念でーす……
でもまあ、それは仕方ないことです、だって
ククルカンは異聞帯の王でミクトランを守るのが使命だ(キリっ)
でもだからといって無闇に外敵を憎むようなひとじゃない(キリっ)
カドックさんから聞きました
こんな評価されたら手は出せません
藤丸:そんなキリキリ言ってないよ
ククルカン:私はククルカン
この世界の太陽だったもの
世界を造り滅ぼした神
その役目を果たした以上、
最後の時まで闇に没していく樹海を見守りたいと思います
とはいえ、皆さんが地上に戻った後
サーヴァントとして召喚されることもあるかもでーす
それが汎人類史のシステムでしょ?
貴方たちは多くの資源、多くの無駄を使って
やがて最後の地点にたどり着ける人類なのですから
藤丸:……そうかもね
ククルカン:最後に、もうみんな途絶えてしまったけど
マィヤからの総意を伝えます
私たちは貴方を応援する
それは貴方たちがミクトランを看取ったからではありません
いま走っているランナーを応援するのは
生命として当たり前だからです
ククルカンは飛び去った。
藤丸は急に倒れた。
第23節 第5の太陽
藤丸は洞窟で目覚める前の場所にいた。
試練で死亡した魂はテテオカンに導かれる。
東は戦死者と人身御供の贄が行くトラウィストランパ。
西は出産で死亡した女性が行くチワトランパ。
南は子どもの死者が行くウィツトランパ。
北はミクトランパ、テスカトリポカの支配域。
彼は戦の神として戦争で勝利する戦士を求める。
しかし戦士の魂は東のトラウィストランパに向かう。
この領域に招かれる魂は休息に値する戦いにいた者……かもしれない。
デイビット:おまえの見た未来は幻となった
神であれ虚言を口にした以上、罰を受けるべきだ
テスカトリポカ:ORTはミクトランを破壊しただろ?
その後はすこぉし脚色したがね
完成させるには予算が足りなかったのさ
……とお客さんだ
待ち人来たり、だぜデイビット
デイビット:別に待ってない
半々だと考えていた、寄り道だからな
テスカトリポカ:質に入れた武器を取り戻さなくちゃならん
この先もマスターとして戦うならな
藤丸:マスター権を取り返して自分の世界に帰る
デイビット:マスター権は藤丸に戻っていたんじゃなかったのか?
テスカトリポカ:マスター権は誰にも渡してない
以前、オレが買い取ったままだ
デイビット:では万全の戦いではなかったのか
世界を救った女にしては迫力がないと感じていたが……よし戦おう
勝った者が生に蹴飛ばされる
勝った者に代償は返される
おまえの場合は令呪、即ちマスター権だ
オレの場合は……どうなんだテスカトリポカ?
テスカトリポカ:そりゃ生き返ってもう一度、だ
なんならオレを召喚したあたりまで時間を戻してもいい
今度こそORTでこの惑星を破壊しろ
もちろん二度目のカルデア込みでな?
デイビット:あれをまた1年か
51万6600分もの……いや構わない、30時間程度の話だ
藤丸:どうしてそこまでして地球を破壊するの?
デイビット:責務じゃない、やりたいからやってる
自己満足というヤツだ
テスカトリポカ:オマエは死を嫌いすぎる
だが、その信条で生き延びた以上、認めねばならん
……カルデアの女
その魂が戦士であるなら、戦士の姿で応えよう
戦いには勝者と敗者が存在する
敗者の努力、勇気、決断が省みられることはない
それがオレには看過できん
戦いで死ぬ者は等しく報われるべきだからだ
ゆえにオレの領域は敗者を迎える
これは真実、ミクトランを滅ぼす戦いだ
オマエが勝利すれば第7異聞帯に次はない
夜明けの太陽……我が第5の太陽を以て
ミクトランの物語は幕を閉じる
デイビット:人理を濫用しすぎたカルデアは異星の神に間に合わない
カルデアス……いやマリスビリーは人類の敵ではない
ヤツは宇宙の敵だ
それに関知できたのがオレだけなら
この惑星を破壊することで人類が追う汚名を無くそう
フレンドのジャンヌオルタ(讐)を入れた
クロエ(讐)、エリセ(讐)
巌窟王、ゴルゴンを入れた
コンティニューは不可能
このバトルでは令呪を使っても残り回数は減らない
テスカトリポカ(秤)
緑ゲージブレイクで行動不能無効&必中がかかる
こちらに死亡時に味方のスキルチャージプラスもかかる
青ゲージブレイクで敵味方にHP100%だと全耐性ダウンがかかる
無敵貫通もかかる
紫ゲージブレイクで毎ターンチャージプラスがかかる
通常攻撃耐性もかかる
こちらにNP獲得アップもかかる
赤ゲージを削りきるとガッツで全快&チャージMAX
こちらに強化解除&確率でスタン2ターン&宝具以外封印もかかる
ガッツ後に宝具で削りきれないと永続スタンがかかって詰み
なのでガッツ後まで令呪を温存→令呪使いまくって宝具連射
デイビット:やはりな
マスターとして戦うなら、そちらが上か
そもそもテスカトリポカ1騎というのはどうなんだ?
全能神なら眷属がいるだろう
ジャガーマンくらいは連鎖召喚してほしかったな
ともあれ、結果は出た
敗者は早々に立ち去るべきだ
藤丸:ORT以外に異星の神と戦う方法はなかったの?
デイビット:Aチームの一員としてカルデアスの正体に辿り着いたときは
何もかも手遅れだった
カルデアスは惑星そのもの、誰にも破壊できない
計画を止めるようマリスビリーを脅迫したが
ヤツは自分から命を絶った
自分の命と人理保障、どちらを守るべきか考えるまでもない、とな
オレはヤツの計画に乗るしかなくなった
部外者ではカルデアスは破壊できない
オレはクリプターとして留まる事を選んだが
新しいカルデアとして古いカルデアと戦うとはね
ノウムカルデアか、いい名称だよ
藤丸:待ってデイビット
テスカトリポカ:呼び止めるな
敗者から退場の機会さえ奪うつもりか
今のヤツにはミクトランパが相応しい
休んだ後には戦ってもらう
今度こそ勝利する側に立つように
藤丸:待って、マスター権が戻ってない
テスカトリポカ:そら持っていけ
残念なことに今回は敵同士だったが
いや敵同士だったからこそか
味方だったらオマエさんの頭を背後から撃ち抜いていた
オレは基本、戦うものすべてに肩入れする
今回はその中でもデイビットに賭けていた
とにかく、ぶっ壊れる範囲が派手だったからな
だが間違えないでくれ
全てが滅びる戦いなんてない
オマエさんもミクトランを終わらせはしたが、滅ぼしてはいない
国が滅びても文明が滅びても、生き続けるものがある
それがなにか分かるかい?
藤丸:ディノスたちが言っていた、より大きなもの
テスカトリポカ:ああ、正解だ、少女
ディノスが仕えていたのは時間だよ
時を刻むのは人間だけじゃない
人間が観測する時間
機械が記録する時間
物質が摩耗する時間
惑星が冷却する時間
そのすべてが無くならない限り
オレたちの世界は不滅なんだ
第24節 南極へ
藤丸は医務室で目覚めた。
マシュと共に甲板で倒れたらしい。
2人は管制室に呼ばれた。
ゴッフ:私はこれといって案じてなかったが
他のスタッフはそうでもあるまい
私から全員への檄が飛ぶ前に何か声をかけてやるがいい
ダヴィンチ:さっきまで5分ごとに
治療室の回線を開いていたのは誰だったかな~?
シオン:つねに治療室の報告を聞ける私たちでないことは確かですね
となると、カドック氏ですか?
カドック:よしてくれ
キリエライトはともかく、藤丸の心配なんてしてどうなる
どうせケロッとなんでもない顔でやって来るんだ
心配するだけ魔術回路の無駄だろ
マリーン:ボクたちもナースから連絡受けられるから
回線開く必要はありませーん
もちろんキャプテンもね
ハベにゃん:もちろんボクも該当しないぜ
マシュが無事なら藤丸だって当然無事だろ?
だからどっしり構えていたんだわ、なー、フォウ?
フォウ:フォウ、フォーウ
藤丸:フォウくんが当然のように
ムニエル:状況証拠すげえな
誰もフォローしないでやんの
つまり、大人げなくウロウロしてたのは、
おっさんだけってコトだろ?
ゴッフ:……まったく、
信じてなかったのは私一人だけ、ということか
貴様たちは精神的な傷を負い
立ち上がることはできないだろうと危惧したが……
まさかいつもどおりの笑顔とはな
我々のマスターもずいぶんタフになったものだ
マシュ:皆さんが変わらずにいてくれるから
私も先輩もこうして前を向けるのです
藤丸:なのでいつもどおり、最後の締めをお願いします
ゴッフ:では、けじめをつけるとするか
第7異聞帯の空想樹は一掃され
地底世界の地層は通常の物になった
クリプターデイビット、そのサーヴァントのテスカトリポカ
両名の反応消滅を確認した
これをもって第7異聞帯の切除を完了したとみなす
作戦終了だ、今回も良くやってくれた諸君
しかし我々は新たな難題をつきつけられた
異星とはカルデアスである
デイビットが残した言葉の真偽を確かめるため
ストームボーダーはこれよりカルデア基地に進路を取る
カルデアの謎はノウムカルデアが解き明かすのだ
カルデア勢は休憩を取ることになった。
藤丸はテペウのサッカボールをネモに渡した。
テペウ曰わく違う世界、違う人類だったとしても
共に笑った友情の証として。
藤丸:ネモ?!
ネモ:大丈夫、落ち着いた
それがテペウ氏からの預かりものだね?
喜んで受け取ろう、僕には覚えがないが
マリーンたちはフットボールが好きだからね
(……ああ、忘れないとも
キミたちの世界も、この贈り物も
異聞帯の消滅とともに消えてしまうとしても
キミたちの6600万年の旅を
どこよりも穏やかで命の溢れていた楽園を
さよなら、賢人テペウ
僕の方こそ……共に笑ってくれてありがとう)
言峰:人類が7つの異聞帯を切除できたのなら、お前たちを敵と認めよう
どうです、その言葉どおりになった感想は?
ロマニ:カルデアを名乗る者たちが
真実を知ったときにカルデアスを敵と認識できるか
私は不可能と考えた
組織の暗部を隠すのは人間の習性だからな
だが……彼らは私の知るカルデアはではないようだ
ノウムカルデア
マリスビリーのグランドオーダーを破却する
新しい人理保障機関というところか
言峰:異聞帯を全て切除させるまでが異星の計画でしたが
そのあとに対抗組織が生まれるとは
私も急ぎ、異星の指示を仰がねばなりませんな
ロマニ:失った異星の神は補填しないのか
霊基は砕け散りはしたが、多少であれば残っている
かき集めれば復元は可能だ
魂のない劣化品になるだろうがな
言峰:それは私の仕事ではありません
個人的にはここで休ませるべきとは思いますが
手の空いている使徒……伯爵であれば残酷に利用するでしょう
ロマニ:やはり異星の使徒も7騎だったか
異聞帯側を監視、先導する3騎、司祭、アトラス殺し、悪性化身
カルデアを監視、誘導する3騎、探偵、教授、伯爵
そしてリーダである神
オルガマリー自身は自分がサーヴァントであるとは知らなかっただろうがな
言峰:知る必要はありますまい
所詮、異星で生まれたイレギュラーの神です
何も知らぬまま散華したことは、せめてもの救いでしょう
ロマニ:そのように仕向けておいて、よくいう
残る使徒は貴様を含めて2騎だ
カルデアを止められるか?
言峰:それはもちろん
そうでなければむざむざ艦を行かせない
もっとも彼女らを止めるのは彼女ら自身
今まで行ってきた淀みの精算をしなければ
彼女らは人理そのものに裁かれるでしょう
これで第7章終わり
マシュの絆レベル上限が9になる
聖杯
ククルカンの名称がアーキタイプORTに変化
概念礼装「あの遠い夜の日に」
オルガが死ぬのは予想外だった。
転移しただけ?かと思ってた。
人間オルガ、カルデアスに呑まれたんだっけ?
その後、過去のエリア51に時間遡行?=レイシフト?
またはデイビットのように体だけコピーされたものが時間遡行。
遡行前の記憶・人格は失っていた。
体の構成物質は地球人とは異なっていた。
何年も人体実験されて死亡。
その後、異星の神として召喚された。
人体実験の記憶は残ったまま。
藤丸から所長だったと聞いて、自分がサーヴァントと悟ったのでは?
デイビット・ブルーブックの正体と
ブルーブックを殺した犯人は謎のまま。
マリスビリーが異聞帯の真犯人?
だからデイビットをクリプターと呼んだんでしょ。
異星は空想樹を切除させたかった。
地球白紙化にとって異聞帯は邪魔だから?
地球白紙化と異聞帯は犯人が別?
異星の計画≠マリスビリーの計画?
ロマニはカルデアスを敵と思ってる?
なのにカルデアスに対抗するカルデアを止めたいの?
ロマニ=カルデアスのサーヴァントなら、
ロマニ=異星の使徒のはずだけど……。
ロマニは異星の神とカルデアス、どちらにも敵対する勢力?
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