FGO踊るドラゴンキャッスルは2024年6月28日から7月19日までの期限イベ。
19世紀の長崎の出島で、竜宮城の乙姫の侵略でスイーツの町になってしまった特異点を、ひびきとチカと協力して解消するエピソード。
調べたらTypeMoonの過去作品「まほうつかいの箱」のキャラらしい。
以下の概念礼装でイベントアイテムのドロップが増える。
ミスターレッドガジェット→サザンシュガー、ジャニーパウダー、トロピカルバター
デジマスイーツポイント
いつか星の河を越えて→リュウグウパール
海底宴席→ホシクズキャンディ
巨獣来航→ニジイロナマコ
Contents
オープニング
藤丸とマシュ、孔明が七夕の話をしてた。
元は乞巧奠という紀元前の祭事。
織姫に供え物を捧げ、機織りや裁縫上達を祈願する。
祈願の対象は武芸や勉学まで広がり、願い事をする文化だけが受け継がれた。
紫式部が現われ、短冊に呪符が紛れていると訴えた。
マシュ:それは道満さんですね……
藤丸:呪詛返しって誰の担当?
ダヴィンチは藤丸たちを司令室に呼んだ。
微小特異点は19世紀日本、長崎。
孔明もレイシフト適正があった。
なぎこが遅れて駆け込んできた。
なぎこ:孔明先生じゃん!
もしかして一緒に行く系?
孔明:ダヴィンチ……
ミス香子の間違いではないだろうか?
なんか似ているだろう
清少納言と紫式部
ダヴィンチ:あっはっは似てないねえ
藤丸:先生呼びって、もしかして孔明ファン?
なぎこ:三国志はウチらも読んでたからね!
出師表を読んで泣かない奴は忠臣にあらずだぜ
孔明:私はただの依り代にすぎない
本当の孔明として扱われるのは気が引けるな
私のことはエルメロイII世とII世をつけて……
なぎこ:じゃあ、グレートビッグベンロンドンスター?!
孔明:誰からそれを聞いた?!
そんな呼び名を広める犯人など
カルデアには1人しかいないがな!
なぎこ:それなら……メロっち先生だな
よろしくなメロ先!
孔明:……
この下り、イミフ……。
グレートビッグベンロンドンスターを検索してもわからなかった。
藤丸たちはレイシフトした。
グレイが司令室に来た。
ブラシの柄が折れたから師匠に何かよくないことが……と思ったらしい。
金時も来た。
なぎこのマグカップの取っ手がぽっきり折れたので
わび入れしようと思ったらしい。
紫式部も来た。
図書館に置いてたなぎこのお菓子皿が真ん中から割れたらしい。
鈴鹿御前も来た。
なぎこのお土産の像の首が取れたらしい。
ダヴィンチ:なんというかこれは……
嫌な予感がしてきちゃうねぇ……?
マシュ:先輩……!
どうか……ご無事で?!
第1節 長崎は今日もサメだった
レイシフトでなぎこが派手になってた。
孔明はZero時代の姿になってた。
通りすがりの町民曰わく、出島は商売にならない。
唐人屋敷にでも行くんだなと。
出島には長崎ドラゴン島という看板があった。
やけに異人が多かった。
なぎこはいつの間にかソフトクリームニエビフライサシタヤツを食ってた。
謎の男がおごったらしい。
孔明はなぜ異人が露店を開いてるか聞いた。
謎の男:ワタシをスパイと疑っているのデスカ?!
ここは決闘で白黒ハッキリさせまショウ!
孔明:その発想がすでに不審者のそれなんだけど!
謎の女:ノリで決闘を申し込むのはやめてくれと
いつも言ってるではありませんか!
その子まで変なことを覚えたら、どうなさるつもりです
夫婦?は謝って去った。
謎のウェイトレス2人組が団子の宣伝をやってた。
エアコンが効いた部屋がほしいとか
バイトより観光したかったとか、
明らかに言動が現代人だった。
孔明:君はまさかサー……
いやいつの時代から来た?
生まれは?年号は?
謎のウェイトレス:時代?年号?それなら平成って……
まさかあんたらも同類か?!
江戸時代に異世界転生ってやつか?!
もしかして帰る方法とか知ってる?
ワニ親方:なーにサボってるワニ!
今日のノルマは売りさばいたワニ?!
???:止めないでくださいよ、ひびきさん
このサメ肌野郎にガツンと言ってやりますよワタシは!
ひびき:いつかやるとは思ってたけど
とうとうやってしまったんだねチカちゃん
チカちゃん:襲ってきたから、今世紀最高の蹴りが……
ワニ兵士が集まってきた。
兵士:我が同胞が死んでいるワニ!
チカちゃん:殺してはいねえよ!
サポートはNPCひびき&千鍵にした
ワニ兵士(狂)3体
ワニ兵士(狂)3体
兵士はチャージMAXを使う
チカちゃん:あんたら一体なんなの?!
簡単にサメ倒しちゃうし、
なんかビームも出てたぞ?!
なぎこ:よもや余の顔を忘れたと申すか!
ひびき:今日はじめてお会いしましたが?!
孔明:あれほど集まっていた野次馬が
1人残らずいなくなっている……
騒ぎが大きくなって逃げたのか?
……なにから逃げた?
海から巨大なカメが現われた。
藤丸たちは体が重くなって倒れた。
???:かるであのマスターとお見受けする
迎えに上がりましたぞ、さぁ……
竜宮城へと、ご案内いたそう……
第2節 竜宮城はおどる
藤丸が目覚めると牢屋だった。
孔明、なぎこもいた。
ここは竜宮城らしい。
あのカメのせいでオランダ人も帰国できず
出島で露店をやるハメになった。
チカたちは前日は普通に学校に行ってバイトしてたらしい。
ひびき:気づいたら2人とも出島にいたんだよね
わたし、てっきり……
チカ:……
ひびき:あ、えーと……まったくもってわからないでござるよぉ
孔明は2人を疑ってた。
2人がいたであろう現代は消滅してるから。
つまり聖杯に喚ばれたサーヴァントと考えるのが自然。
※特異点を解消しないと歴史が変わるってこと?
藤丸は2人を信用してた。
自分と同じ、平和な国の空気を持ってるから。
???:あーやだやだ
コソコソ話しちゃって感じ悪ぅい!
どうせお前どっちの子がタイプ?みーたーいーなー
中学生みたいな会話してたんでしょ!
孔明:ち、違う……!
断じてそんな話してないからな!
いやちょっと待て、いま喋ってたのは誰だ?
チカはスマホを見せた。
意思を持ってて勝手に喋るらしい。
チカ:面戸事ばっかり起こすから隠しておいたんだけど
まさかなぁ……2台目が出てくるとは思わなかったよなぁ……
スマホ:そのケータイさんなどという旧式と一緒にされては困りますねぇ!
今の時代はスマートフォン!
我が世の春デスヨ!
チカはブチ切れてスマホを殴り、液晶を割った。
スマホは空を飛んで一撃食らわせた。
藤丸:これ本当にスマホなんです?
孔明:こいつら本当になんなの……
藤丸たちは自己紹介してた。
ひびき=日比乃ひびき
チカ=桂木千鍵
ここから逃げる相談をしてた。
何の対策もしないで海に飛び出すと藤丸は耐えられない。
藤丸は仮面のサーヴァントが持ってた玉を思い出した。
潮干珠と孔明は察した。
兵士たちが藤丸たちを宴に呼びに来た。
広間にキラキラスイーツが並べてあった。
食材は船から略奪したらしい。
乙姫:この長崎の海は私どもの領地
許可なく侵入したとあれば、それなりの対価もいただきます
それが……竜宮城の定めたルールにございますので
孔明&なぎき:きよひーじゃん!
乙姫:ようやくお会いできましたね、ま・す・た・あ
などと……言うつもりはございません!
私は竜宮城の主……乙姫清姫
どうぞお見知りおきを
孔明:幻霊=おとひめと英霊=きよひめを融合させた
複合サーヴァントってやつか?
乙姫:ええ……あなたの仰るとおりです
私のような女が現世に身を置くには
この方法しかありませんでしたから
ですが……さいわいにも相性は抜群!
清姫様とは通じるものがあったのでしょうか?
あ、私のことは親しみを込めて
おとひーと呼んでいただいて結構ですよ♡
なぎこ:絶対きよひー成分が勝ってるよね?
孔明:元々もこういう性格だって可能性もあるからなー
乙姫:そしてそこのお方、あなた様が……カルデアの安珍様ですね?
藤丸:はい、そんな感じです……
乙姫はカルデアに邪魔されたくなかった。
だから藤丸たちを拉致した。
聖杯で現代の知識を手に入れ、
出島を改築し、ご当地グルメを展開した。
観光名所化して若者達を呼び込み、
ゆくゆくは私のスイーツが世界を取る。
全員:ダメな町おこしだこれ!
孔明:特異点作ってまでやることじゃないだろ
なぎこ:聖杯から得た未来の知識で江戸時代無双しやがって……!
この女、強すぎる!
乙姫:もしもあなた様が竜宮に留まってくれたなら
おとひー、地上への侵攻をやめちゃいます
仮面のサーヴァント:姫様、それはなりませぬぞ
乙姫:お下がりなさいセバスチャン
なぎこ:(あの見た目でセバスチャンなのか!)
藤丸:もし嫌だと言ったら?
乙姫:こうするのですよ
ワニ兵士たちが集まった。
サポートはNPCひびき&千鍵にした
ワニ兵士(狂)999体
3T経過で終わり
兵士の数が多すぎた。
ひびきは急に魔力が高まった。
髪の色が変わり、次々に兵士を蹴散らした。
藤丸は子どもの影に気づいた。
影は指を指した。
その方向に扉があった。
ひびきはチカに扉をお願いと頼んだ。
チカが何かしたら扉が開いた。
藤丸たちは扉に駆け込んだ。
気づくとどこかの屋敷にいた。
ひびきとチカは気絶した。
騒ぎを聞いて住人が現われた。
出島で会った謎の女だった。
第3節 乙姫様攻略作戦
翌日、ひびきもチカも目覚めてた。
チカにはドアを開けるとどこかに繋がる能力があるらしい。
ひびきは携帯電話がなんとかって吸血鬼で、
そいつが宇宙のおもちゃを作ってる。
子どもの頃のチカが外に持ち出したら
宇宙がひびきになった。
藤丸:日比乃さんの説明が、あまりにも要領を得ない……
なぎこ:あの白い髪のひびきちが本来の姿ってことなんかな
ひびき:本当はちょっと違うんですけど
こっちに来てからは元に戻れなくなっちゃって
今はほんのちょっとだけ力が出せる、みたいな?
孔明:(吸血鬼の中には千年近く生き続ける強力な個体がいる
それを上級死徒と言うけど
宇宙のモデルケースを作るほどの吸血鬼が存在するのか?
いるとしたらボクたちの世界とは違う世界だそして彼女の話を信じるなら、彼女は……)
お瀧さんが朝食に呼びに来た。
謎の男はシーボルトだった。
本来ならご禁制の品の持ち出しで国外追放処分を受けていた。
今の長崎はオランダへの船を出せない。
シーボルト追放後、お瀧さんと娘は平穏な生活には戻れなかったらしい。
ひびきとチカは3人を助けようと訴えた。
藤丸たちは特異点解消の話をした。
歴史をあるべき姿に戻す。
たとえどんなに悲しい歴史でも。
ひびきもチカも歴史修正に協力することにした。
乙姫攻略には竜宮城に潜入する必要がある。
カメのサーヴァントを封じる能力も警戒する。
とはいえ何の糸口もなかった。
スマホは潮干珠を仮面のサーヴァントから奪うのを提案した。
スマホは潮干珠を使えるらしい。
正体は阿曇礒良=あづみのいそら、海の神様だった。
藤丸たちはワニ親方に会った。
手紙を乙姫に渡すように頼んだ。
帰ったら団子売り手伝うようにと親方は引き受けた。
手紙には乙姫と会いたいから、迎えを寄こすよう書いてあった。
迎え=セバスチャンなので潮干珠を奪える。
藤丸は気乗りしなかった。
でも乙姫に誠心誠意謝ろうと決めた。
スマホは反応しなくなってた。
阿曇礒良は古事記にも日本書紀にも登場しない。
太平記では礒良が潮干珠と潮満珠を神功皇后に渡した。
海からすごい勢いで何かが迫ってた。
乙姫だった。
乙姫:好き!
全員:本人来ちゃった?!
藤丸:……ごめんなさい
あなたを利用しました
乙姫:え……?
そう……なのですね
私が勝手に期待して舞い上がってしまって……
ですが、この仕打ちは……あまりに……
びどずぎばずよねぇ?!
乙姫はワニ兵士を呼んだ。
サポートはNPCひびき&千鍵にした
ワニ兵士(狂)3体
ワニ兵士(狂)3体
ワニ兵士(狂)2体
乙姫清姫(狂)
乙姫は全耐性5回
自身がいると味方の攻撃アップ
タゲ集中3Tを使う
紫ゲージブレイクでチャージMAX
乙姫:あなた様を竜宮に連れ帰って
毎日料理屋お菓子を振る舞いながら
ただひっそりと暮らしていけたなら
どれほどよかったでしょう
私にはきっと……すぎた夢だったのですね
最期はどうか、あなた様の手で……
私を退去させていただけますか
藤丸:(このまま彼女を退去させてもいいんだろうか
彼女の心を傷つけたままで……)
ひびきは乙姫に一緒にお菓子を作るのを提案した。
竜宮のお菓子はおいしくて幸せだった。
私のお菓子を食べてほしい。
そうすれば幸せな気持ちになれる。
藤丸もお菓子作りを手伝うと申し出た。
乙姫:私は聖杯の知識やワニたちに頼りきりで
手作りのことなど……本当は何も知りません
こんな私にも作れましょうか
誰かを幸せにできるような、そんなお菓子を……
ひびき:もちろんです
料理は愛情って言いますもんね
おとひーさんならきっと最強ですよ
孔明は乙姫が聖杯を持ってないと気づいた。
洪水が起きた。
潮満珠だった。
セバスチャンが乙姫を取り返しに来た。
シーボルトも現われた。
シーボルト:そちらの皆さんのことは
滝も随分と気に入っていたようですが
いま、この場で始末しておくべきなのでしょうね
乙姫:お待ちになってください、マスター!
セバスチャンは姿が変わった。
認識阻害が解けた。
神霊、海幸彦だった。
概念礼装「巨獣来航」
スイーツ貿易が開放
次はデジマスイーツポイント2万必須
第4節 神遊びの庭
昔むかし、漁が得意な兄と狩りが得意な弟がいた
兄の釣り針をなくして怒りを買った弟は
海神の知恵を借りるべく海底宮殿へ赴いた。
海神の娘に見初められた弟は宮殿に留まったが
海神から授かった2つの宝玉と釣り針を手に、地上へ帰還した。
釣り針を返しても兄の怒りは治まらず、
弟は潮満珠で兄を溺れさせ、
兄が助けを求めると潮干珠で救うのを繰り返した。
兄は敵わぬと観念し、弟へ服従を誓った。
弟は山幸彦、兄は海幸彦と云う。
なぎこ:意外と大したことなさそうだぜ、あの神様
なにせ存在に気づかないほどの魔力量だもんね
これなら、おとひーの方がよっぽど強かったじゃん
孔明:次々とフラグみたいなことを言うのやめろよ
でも確かに、こいつからは神霊特有の圧倒的な魔力が感じられない
(なんだろう……何か嫌な予感がする)
海幸彦:大陸の呪い師に異国の女か
なぎこ:ばりばりの日本人ですが?!
孔明:対策もなしに正面から神霊を相手にするなんて無謀すぎる
なぎこ:ここで退いて竜宮城に逃げられたら
また振り出しに戻っちゃうぜ
孔明:仕方ない、ここでやるぞマスター
サポートはフレンドのカーマにした
海幸彦(馬)
海幸彦は毎ターンHP減少
被宝具攻撃で敵に呪い付与
通常攻撃に呪い付与がかかってる
防御アップ3回3T&クリ率アップ2T&クリ威力アップ2Tを使う
こちらに宝具封印5T
スター率ダウン5個
NP量ダウン5個
攻撃ダウン&宝具ダウン5個がかかる
3T経過で終わり
孔明:このげっそりする感覚、初日に受けたのと同じ攻撃だ
こいつの仕業だったか……!
海幸彦:大鉤、踉䠙鉤、貧鉤、癡騃鉤……
孔明:山幸ヒコが海神から授かり
海幸彦に投げた呪いの言葉……!
やつは自身が受けた神代の呪いを
周囲に撒き散らしている!
藤丸たちは動けなくなった。
ひびき&チカは全身サブイボくらいで動けた。
シーボルトを案じた、お瀧さんが現われた。
お瀧さんも呪いに巻き込まれた。
シーボルトは呪いを解除するよう命じた。
その隙に乙姫が海幸彦を襲った。
海幸彦は珠を落とした。
子どもの影が落とした珠を拾った。
スマホはひびき&チカに珠に触れるよう命じた。
2人は疑似サーヴァント阿曇礒良になった。
海幸彦:大綿津見神に通じる者であったか
貴様が手にしたのは潮満珠
だが欲するのは潮干珠であろう
こいつが欲しくば、儂から奪ってみせい!
海幸彦は呪いをかけた。
阿曇礒良は呪いをはねのけた。
チカ:……あれ?
うぉわ!?
なんっじゃこの格好ォ?!
ひびき:知らないうちに服がひらひらになってたでござる
スマホ:行きますよ、ひびきさん千鍵さん
元々こっちのものでもありますからね
乙姫:シーボルト様
主人に対し、刃を向けることをお許しください
乙姫はもう少しだけ、地上の世界を知りとうございます
シーボルト:それがアナタの決めたことなら止めはしません
好きにするといい……
サポートはNPC阿曇礒良にした
海幸彦(馬)
海幸彦は毎ターンHP減少
被宝具攻撃で敵に呪い付与
通常攻撃に呪い付与がかかってる
防御アップ3回3T&クリ率アップ2T&クリ威力アップ2Tを使う
こちらに宝具封印5T
スター率ダウン5個
NP量ダウン5個
攻撃ダウン&宝具ダウン5個がかかる
さらにスター率アップ5個
クリ威力アップ5個
NP量アップ5個
攻撃&宝具アップ5個もかかる
緑ゲージブレイクで終わり
シーボルトは撤退を命じた。
海幸彦を万が一にも失いたくないから。
竜宮城で十全の備えで迎え撃つと決めた。
海幸彦は大亀=イワブネを呼んだ。
大洪水で藤丸たちは流された。
その隙に、ひびきが拉致られた。
海幸彦:大綿津見の力も2人一緒でなければ及ばぬか
シーボルト:乙姫サン、アナタは戻らなくていい
全てが片付くまで、どうかオタクサンのことを頼みます
孔明:潮満珠とアテにならない疑似サーヴァントか……
この状況、詰んでないか?
???:宝玉の1つは取り戻せたんです
ここは前向きに考えたいところですけどね
宝玉を取り戻せたおかげで
音声通話からビデオ通話に進化しましたよ
神霊、阿曇礒良です
どうぞお見知りおきを
次はデジマスイーツポイント5万必須。
第5節 扉をあけて
藤丸たちはワニ親方の店を拠点に調査してた。
出島全体に術式があった。
それで海幸彦は呪いを増幅・放射した。
阿曇礒良:竜宮城には同じ仕掛けが施してある……
と考えるべきでしょうねぇ
チカ:お前は最初から知ってて黙ってたんだよな
勝手に私らを何とかサーヴァントにしてくれちゃってさ
阿曇礒良:やっぱり覚えてませんか
ちゃんと合意もいただいてたんですけどね
こうなるんじゃないかとは思ってましたよ
霊基を2つに分けるなんて、ろくなことになりません
2人を依り代にするには、それが手っ取り早かったですからね
海幸彦の召喚で宝玉持っていかれて
機能不全を起こしたのはさすがに想定外でしたけど
孔明:あの潮満珠と潮干珠は2組以上は同時に存在できないものなのか?
阿曇礒良:宝玉は綿津見宮の門を開く鍵ですからね
何個もあったら困るでしょ?
とはいえ、海幸彦が所持していようと
ワタシたちにも使用権限はある
緑ツインテールが地上への扉を開けられたのも
宝玉を持った海幸彦がその場にいたからでしょう
チカ:あのときみたいに扉を開ければいいんだ
そうすれば、もう一度竜宮城に行ける……!
阿曇礒良:ワタシは……オススメはしませんけどね
千鍵さんの能力はおそらく……
常世への門を操る古代の巫女にルーツがあるのだと
ワタシは考えています
孔明:ここでいう常世とは
蓬莱山や竜宮城、綿津見宮のような神の住む世界と考えるべきだろうな
でも、その巫女は人間だったんだろう?
神の世界に接続するなんて神代では本当に可能だったのか?
阿曇礒良:さあ?
ワタシが見たのは一度きり
失敗して……あたり一帯が次元の穴に飲みこまれた瞬間ですから
竜宮の扉は最後の手段となった。
とりま船を借りる。
また子どもの影が現われた。
阿曇礒良:君は今もそうやって……僕を責めているのかユタ……
誰も船を貸す人はいなかった。
シーボルトの屋敷で乙姫がカステラ作って待ってた。
藤丸はチカにカステラを持ってった。
チカはひびきが人間じゃないと語った。
絶対ゴールできないインチキ迷宮で長いこと寝てた。
それをチカがゴールに繋がる扉をあけて連れ出した。
連れ出した私には責任がある。
藤丸:責任とか義務感とかじゃない
桂木さんはどうしたのか、桂木さんの言葉で聞かせて
チカ:そうだな、全然そういうのじゃなかった
店長……私に友達を助けさせてくれ
藤丸はチカと契約した。
いつの間にか子どもの影がいた。
チカは胸がいっぱいでカステラを子どもにあげた。
結局、チカが扉をあけて竜宮に行く作戦となった。
お瀧さんはシーボルトが日本を去ってから帰ってきたと話した。
国外追放はすでに行われてた。
なぎこ:帰りの船の中で聖杯を見つけたんじゃない?
その聖杯を使って日本へと舞い戻って……
お上に捕まりたくない一心で出島を乗っ取る計画を思いついた
……そんなとこかな
お瀧はシーボルトを連れ戻すよう藤丸に頼んだ。
乙姫はシーボルトに頼まれたので、お瀧さんの護衛。
扉を開けると北斎=お栄がいた。
お栄:異人からの仕事ってんなら、まっぴらごめんだね
こないだもしぃぼるとってのが……
藤丸:すみません間違えました
次の扉は馬琴=お路がいた。
お路:原稿の取り立てに来られましたか?
おとっさんでしたら……ええと
わ、わしは出かけとるともうしておりますが
藤丸:ご苦労様です!
ワニ親方の店に戻った。
孔明:行きたいにイメージを絞れって言ってるだろ?!
チカ:仕方ないだろ
狙って開けたことなんか一度もないんだから
集中、集中だ……
ここが……竜宮城だ!
謎の異空間だった。
何かが襲ってきた。
サポートはフレンドのモルガンにした
憤怒の双兵(殺)2体
災厄の骸骨(槍)
骸骨は自身に被攻撃時に敵攻撃ダウンと
攻撃時に敵の防御ダウンがかかってる
阿曇礒良:……
孔明:明らかに……生物じゃなかったな
呪いや怨念が形になったような
藤丸たちはワニ親方の店に戻った。
なぎこ:一度行った場所ってだけじゃあ……ダメなんじゃないかな
旅行にしても家に帰るにしても
そこに何があるかってのが大事なわけでさ
だから今は……誰に会いたいか、なんじゃないの
チカ:誰かってそりゃ……
なぎこ:竜宮城に行かなくちゃとか
失敗したくないなんてのは忘れちゃってさ
あの子のことだけ考えてみな
チカ:わかった
藤丸:(令呪が……熱くなってる)
チカ:(こんな面倒くさい力が、なんで私にあるかわからなかったけど
今、このためにあるんだとしたら……)
私を……ひびきのところへ連れて行け
シーボルト:ひびきさん
一緒に……オタクサンに謝ってもらえませんか?
ひびき:全部止めて、ちゃんと謝れば
許してくれるんじゃないかな?
シーボルト:この計画は誰にも止めさせはしません
聖杯はあのとき……突然ワタシの元に現われたのです
神の御心か悪魔の業か、どんな意味があろうと構わなかった
聖杯の力をもってすれば、
ワタシはこの悲しみに満ちた歴史を変えられるのだと……
ひびき:(シーボルトさんが変えたい歴史は……国外追放?
シーボルトさんはここにいるんだから
まだ追放されてないのでは?)
シーボルト:新たなシステムを構築するには時間を要する
幕府が動き出す頃にはすでに手遅れでしょう
彼らに邪魔などはさせません
あの日、あの時に望んだ願いを……ワタシは……
シーボルトは、ぐずるイネのおしめを替えに行った。
海幸彦:不可思議だ
あの滝とかいう女のこともそうだ
もし他の女を娶り、その女が子を産み
その子どもが血をつなげていくとして
そうして来たるべき先の時代に、何の違いがある?
ひびき:神様にもわからないことがあるんだね
海幸彦:そういう貴様はどうだ
神の依り代である以前に、人間ではないのだろう
なぜ人間に肩入れする?
ひびき:わたしには大切なお友達がいて
ずっと暗いところにいたわたしに
初めて青空を見せてくれたんです
それはどんなに感謝しても足りないクライの出来事で
でも……頑張れる理由はきっと……それだけじゃないんです
海幸彦:もう少しばかり聞いてみるのもよかったが
そら、お迎えが来たようだぞ
チカ:ひびき!
次はデジマスイーツポイント13万必須
第6節 美しい平和な国
サポートはフレンドのモルガンにした
憤怒の双兵(殺)
悲嘆の弓兵(狂)2体
憤怒の双兵(殺)
悲嘆の弓兵(狂)
災厄の骸骨(槍)
骸骨は被攻撃時に敵攻撃ダウンと
攻撃時に敵防御ダウンがかかってる
孔明は海幸彦が呼んだ敵と、さっきの異空間の敵が同じ兵士と気づいた。
海幸彦は古代の戦で散った者の怨念と教えた。
巨大カメも怨念の集合体だった。
シーボルト:これだけの兵力、アナタたちに使うつもりはないのですが
退いていただくことはできませんか
チカ:あいつ隠れてこっちの戦いを分析してたんだ!
我々の勝利は100%とか言い出すぞ
ひびき:(オシメ替えてたことは黙っておこう……)
孔明:シーボルト事件は様々な思惑が絡み合っていたはずだ
厳しい尋問は協力者たちにまで及び
ついには……犠牲者まで出している
シーボルト:サクザ……
孔明:最後には愛する妻子と引き離され
罪人として日本を去って行く貴方の胸中は……
後悔や嘆き、失望、怒り……
その感情が捌け口を求めたのだとすれば
矛先となるのはやはり……
藤丸:江戸幕府のひとたち?
チカ:……思い出したぞ
確かシーボルトは追放されたけど
あとから日本に戻ってこられるんだよ!
シーボルト:……30年
ワタシが日本に戻ってくるまでに30年という歳月が必要でした
ドイツに出現した聖杯……
それは所有者に相応しい相手を求めていました
選ばれたのは死の淵にあった男
彼は何を願ったのだと思いますか
この時代のワタシはオランダへと向かう船上にいるのでしょうね
37年後のワタシが願ったのは、あの日の長崎への帰還
ここにいるワタシは……聖杯によって召喚されたサーヴァント
フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトです
海幸彦はひびきを解放した。
海幸彦:お前たちが宝玉を使いこなせるというなら
大綿津見の力とやら……儂に示してみせい
ひびきはチカと合流して変身した。
阿曇礒良:大亀を解き放ったのは君か
海幸彦:ああ、そうだとも
此度の召喚で宝玉を手にした儂は
門を開こうと試みた
それが叶うことはなかったがな
代わりに狭間から這い出てきたのがあの怨念の塊よ
阿曇礒良:たった今から君は僕の敵だ
さぁーっ、2人とも、こうなったら遠慮はいりませんよ
チカ:喧嘩売っといて丸投げかよ?!
阿曇礒良:だってワタシ、ただの立体映像ですからね
海幸彦は呪いを放った。
チカ:防ぎきれてないぞ?!
孔明:抑えてくれるだけでも助かるよ
なぎこ:こんなの全然大したことないっぜ!
サポートはフレンドのモルガンにした
海幸彦の青ゲージブレイクで終わり
海幸彦(馬)
災厄の骸骨(槍)
憤怒の双兵(殺)
悲嘆の弓兵(狂)
骸骨は被攻撃時に敵攻撃ダウンと
攻撃時に敵防御ダウンがかかってる
海幸彦は毎ターンHP減少
被宝具攻撃で敵に呪い付与
被クリ攻撃で敵に呪い付与
通常攻撃に呪い付与がかかってる
防御アップ3回3T&クリ率アップ2T&クリ威力アップ2Tを使う
こちらに宝具封印1T
スター率ダウン5個
NP量ダウン6個
攻撃ダウン&宝具ダウン6個がかかる
さらにスター率アップ&クリ威力アップ5個
NP量アップ5個
攻撃&宝具アップ5個もかかる
海幸彦は急に倒れた。
呪いに蝕まれたまま戦い、その反動は大きくなった。
その霊基は限界だった。
潮干珠をチカに渡した。
シーボルトも負けを認めた。
シーボルト:許してくださいイネサン
アナタに幸せな未来を渡すことはできなかった
孔明:イネは……混血児として迫害を受けながらも
様々な医学を学び、女性の医者として活躍していく
藤丸:彼女が歩んでいく人生を否定したくない
シーボルトは聖杯を渡そうとした。
海幸彦が奪った。
大亀を呼んだ。
大亀は海幸彦を取りこんだ。
というか、海幸彦が大亀を乗っ取ったらしい。
大亀はひびきとチカに襲いかかった。
シーボルトが守ろうとした。
ひびきたちは大亀に食われた。
海幸彦:ついに手に入れたぞ
聖杯と2つの宝玉と門を開けられる者を!
次はデジマスイーツポイント27万必須。
第7節 みなそこに眠れ
竜宮城が壊れたあと、らしい。
藤丸は長崎湾の海底にいた。
光るサメが現われた。
大綿津見神の使いだった。
曰わく、あなたを迎えに来た。
ほっといてくれと礒良が答えた。
……これは礒良の記憶だった。
礒良はここで地上を見守りたいと拒否った。
サメは代わりに2つの宝玉を与えた。
チカと藤丸が仮契約したから記憶が見えたらしい。
藤丸は地上で何があったのか聞いた。
スマホ=礒良は、ある日地上にいた。
何の記憶もなかった。
ユタという少女がイソラと名づけた。
ユタの一族は奇妙な儀式を行ってた。
周辺部族からは忌み嫌われていた。
人間は戦だ略奪だと繰り返してた。
死んだ人間は苦しいだの憎いだのって感情を残した。
ユタの一族は門を開いて、そうした怨念をどこかに送ってた。
その人たちはもういない。
怨念は集まって災厄の怪物となった。
誰かがあの娘に怪物を追い払わせようと言い出した。
イソラたちは逃げた。
最初にイソラが捕まった。
顔をズタズタにされた。
ユタはイソラを人質に門を開くよう迫られた。
開いたのは、どこにも繋がらない門だった。
海とイソラ以外、現世と常世の狭間に呑まれた。
礒良が召喚に応じたのは依代の2人に興味を持ったから。
深い迷宮の奥底から星を連れ出した子ども。
同じように、僕をこの場所から連れ出してくれるだろうかと。
子どもの影が現われた。
礒良は幻と思ってた。
影は前にチカがあげたカステラを持ってた。
礒良:僕に?くれるって?
僕らはいつだって、そうだった
こんな風に、いつも分け合って……
顔を……顔を見せてくれないか
ここはあまりに暗すぎて……
くそ、布が邪魔で……こんなもの……!
礒良は顔の覆いを外した。
顔が光り輝いた。
ユタ:まぶしいねイソラ
それがお前の……本当の顔だったんだ……
第8節 わたしのなかの星
藤丸が気づくと船上だった。
乙姫が海が荒れてると気づいて、船を奪って助けに来てた。
ひびきたちが潮干珠を使って竜宮城から脱出できたらしい。
藤丸:桂木さんも日比乃さんも無事だよ
きっとシーボルトさんたちも……
孔明:え?
それはどういう意味だ?
とりま出島に戻って立て直そうとした。
大亀が追って来た。
海幸彦は門を開けて大綿津見神の元に赴き、
神代の呪いを解こうとしてた。
大亀の内側から光が溢れた。
さっきの礒良の光だった。
空に浮かんだ光がサーヴァントになった。
孔明:そういうことなのか、あれが……阿曇礒良の正体なのか!
神功皇后の呼びかけに応じず、姿を現わさなかった。
それは……秋の出来事だったからだ。
古代の人々、特に船乗りにとって、
それは神聖視すべき特別な道標だっただろう。
阿曇礒良は海の神であると同時に
古代人に神格化された星の神だ
エジプトではソプデト、中国では天の狼
オリオンの猟犬とも喩えられた夜空に輝けるもの
その名はシリウス
シリウスは潮干珠で海を割った。
「陸に上がった」大亀の動きは止まった。
藤丸:そうか、それなら……2人とも頼んだ!
藤丸は令呪3画を全て使った。
礒良:綿津見の門は開いている
力を引き出して上乗せすればいい
シリウスは宝具を放った。
大亀は砕け散った。
海幸彦はまだ残っていた。
チカ:この期に及んで、まだやろうってのか?!
海幸彦:ようやく身体が温まってきたというところよ
だが……ああ惜しいな
貴様の霊基も消え去る寸前ではないか
最後の一勝負、つまらん戦になりそうだ
なぎこ:そんなに歯ごたえがほしけりゃ
とりまウチらが付き合ってやんよぉ!
サポートはNPC清姫にした
シリウスは固定出撃
海幸彦(馬)
海幸彦は毎ターンHP減少
被宝具攻撃で敵に呪い付与
被クリ攻撃で敵に呪い付与
通常攻撃に呪い付与がかかってる
開幕でチャージMAXになり、単体宝具をシリウスに放つ
防御アップ3回3T&クリ率アップ2T&クリ威力アップ2Tを使う
紫ゲージブレイクで全耐性5Tがかかる
こちらにNP減少もかかる
こちらにスター率ダウン
NP量ダウン
攻撃ダウン&宝具ダウンがかかる
スター率アップ
クリ威力アップ
NP量アップ
攻撃&宝具アップもかかる
シリウスは毎ターンHP回復がかかる
タゲ集中1Tもかかる
海幸彦は聖杯を渡した。
孔明:これは興味本位で聞くんだが
アンタは……弟さんを恨んでいるのか?
海幸彦:いや、なぜだ?
勝ちたければどのような手でも使えば良いのだ
だがな……全力を出せなかったのは心残りか
あれでは弟もガッカリしただろう
まぁ、もう一度やれば儂が勝つだろうが
なぎき:め……めんどくせえな、この神様……
シーボルトが現われた。
シーボルト:ありがとう海幸彦サン
聖杯の力でワタシとイネを守ってくれましたね
海幸彦:仮にも主を死なせては寝覚めが悪いのでな
救った理由なぞ、その程度よ
シリウス:……ツンデレだ
海幸彦:なんだそれは
シーボルト:アナタは荒々しくも懐の深い……海の男だった
それを乗りこなせなかったのはワタシの方です
至らぬマスターではありましたが……
ワタシが召喚したサーヴァントがアナタで良かった
海幸彦:お前が召喚を望むなら
もう一度くらいはつきあってもいい
孔明:いやダメだからな?
シーボルト:乙姫サン……あとで一緒に彼女に謝ってもらえませんか?
乙姫:うふふ……それはお断りしますね
海幸彦:この海を割っているのは潮干珠の力だな
そろそろ元へ戻してやってくれ
儂は……ここに残らせてもらう
お前たちは船へ戻るがいい
海幸彦の退去が始まった。
シリウス:僕はやっぱり……
あなたは悪い神様じゃないって思うよ
海幸彦:最後まで調子の狂うやつよ
さぁもう行くがいい
シーボルト……その背の赤子はイネと言ったな
せいぜい強く育て
とにかく加護だ、ありがたく受け取っておく
シーボルト:感謝します……海幸彦
そしてサヨナラです
異国の地で出会った偉大な神様……
藤丸たちは出島に戻ってた。
お瀧さんがシーボルトにハリセン食らわした。
滝:滝は……ひどく心配しておりました
それがどれほどか先生にはわかりますか!
それなのにイネまで連れ回して
私の堪忍袋の緒にも限度がございます
シーボルト:スミマセン!
本当スミマセン!
藤丸たちは事件解決の打ち上げをやることにした。
乙姫:どうか一晩だけ……
この地に留まってはいただけませんか?
あなた様に精一杯の感謝の気持ちを用意できればと……
藤丸:約束したからね
一緒にお菓子を作ろう
乙姫:ええ、作りましょう
私とあなた様の愛という名の共同作業です
藤丸:どこか語弊がある……
翌日、滝とシーボルトは海岸で話してた。
滝:今の先生はどこか……
私の知る先生ではないように思うのです
何十年も先まで生きて……
私とイネの元へ戻って来られたのではありませんか?
あれほど私に任せきりだったイネにもべったりで……ふふ
まるで失った時間を取り戻そうとしている
そんな風に見えておりましたから
シーボルト:オタクサン、ワタシは……
滝:先生が故郷へと戻られたその後に……
私たちはもう一度、会うことができるのでしょうか?
シーボルト:もちろんです
ワタシはこの国へと戻って来ます
けれどもそれには……とても長い時間が必要なのです
滝:それを聞けてよかった
何も知らぬままではきっと
嘆くばかりの日々を過ごしていたでしょう
その日が来るとわかっているのなら
この先に何があろうと、生きてゆけるのだと
今はそう思います
シーボルト:ようやくわかりました
本当の美しい平和な国
それは滝、アナタだ
しばしのサヨナラですオタクサン
くれぐれも身体には気をつけて
シーボルトは退去した。
乙姫:カルデアに戻られたら
本当の清姫様が待っているのでしょう?
世話になりましたと、私の感謝の気持ちを伝えてくださいますか
それから……どうか私の分まで
清姫様を大切にしてあげてくださいね?
藤丸:大切に思ってるけど……
どうなるかはまだわからないよ
乙姫:まあ藤丸様ったら……
私はこういう時くらいは……
嘘を言ってもいいと思うのですよ?
ここで本当にお別れです
絵物語を紐解けば
そこにも乙姫の姿はありましょう
けれども、ここで出会った
あなた様だけの乙姫がいたということを
どうか覚えていてくださいね……
乙姫は退去した。
ユタ:アタシがいなくて寂しかったか
礒良:……
ユタ:ホント、しょうがないやつだな
だけど……もう大丈夫なんだろ?
礒良:ああそうだね
きっともう大丈夫だ
これから僕らが行くところは
きっと別々の場所だ
もう二度と君には会えないんだろう
だけど……僕は行かなくちゃ
ユタ:うん、それがいい……
お前はそれでいんだよイソラ
礒良:さよならユタ
ユタ:さよならイソラ
ユタは消えた。
なぎこ:あの子って結局なんだったんだろうね
幽霊ってわけでもなさそうだし
孔明:海幸彦が封印を解いた時に一緒に解き放たれたんだろう
あの怨念と同質の存在だったんだ
じきに消えるだけの……
礒良:それでは千鍵さん、ひびきさん
ワタシともここでお別れしましょう
目に見えずとも声が聞こえずとも
ワタシは常にアナタたちと共にあります
チカ:常に一緒と考えると
それはそれでちょっと嫌だな
礒良:いいじゃないですか、腐れ縁ですよ
アナタも、ずっとそのままでいてください
それじゃま、そゆことで!
礒良も消えた。
ひびきたちも退去が始まった。
ひびき:それじゃあ皆さん
色々とお世話になりました
チカ:そのうち聞こうと思ってたんだけど
サーヴァントってさ、昔の有名人なんだろ?
2人とも……本当は誰だったんだ?
なぎこ:わはは、教えてやんね-!
孔明:オマエの真名知ったら2人ともガッカリするぞ色んな意味で
なぎこ:どうしても知りたいって言うなら
次に会った時に教えてやんよ!
また会おうぜチカちー、ひびきち!
ひびき:それから……ね、店長さんも
わたしたち、少しはお役に立てたかな
藤丸:もちろん、2人がいてくれたよかった
ひびき:ふふー、それならよかった
チカ:まあ……なんだかんだいって
お前に付き合うのは楽しかったよ
ひびき:それじゃあまたね店長さん
なぎこさん、ウェイバーくんも
エピローグ 鵲の橋を渡って
カルデアの食堂で、
通りすがりの金時、マンドリ、鈴鹿御前が何かに驚いてた。
なぎこ:納得いかん!
なんであたしちゃんが生徒指導食らってるみたいな話になってんだ
孔明:日頃の行いというやつだな
紫式部:海幸山幸神話において
なぜ弟が兄を呪う必要があったのでしょう?
なぎこ:あたしちゃん、ちょっと考えてみたんだけど
2人に聞いてもらってもいーい?
なぎこ曰わく、海を統治したスサノオがはなむけの国に行ってしまい
海の統治は綿津見の神が引継いだ。
その後、アマテラスの天孫族が地上を治め、
海幸彦が海の領域まで治めようとしていると綿津見の神は考えた。
兄弟の不仲を知って、弟を利用し兄に呪いをかけた。
紫式部:いくらなんでも荒唐無稽すぎるのでは?
なぎこ:あ、やっぱダメか!
孔明:もしかすると本当に海幸彦は……
彼に自分と似たものを感じたのかもしれない
それがとても人間に従うとは思えない神霊が
あえて召喚に応じた理由……いや、なんとも言えんな
なぎこ:あれから30年経ったら
シーボルトはお瀧さんたちに会えたはずだけど
海幸彦もいつか願いが叶って大綿津見の神に……
会いたい人に会えるのかな
孔明:そういえば……今日は七夕だったな
引き離された機織りと牛飼いが
鵲の作った橋を渡っていく夜だ
なぎこ:うん?
孔明:そうあれかしという願いがどこかに届くなら
それくらいの奇跡は起きたっていい
……そういう話さ
藤丸、マシュ、ダヴィンチが司令室で話してた。
マシュ:シーボルトさんと滝さんは
再び会うことができたのですよね?
ダヴィンチ:追放令を解かれたシーボルトは
お瀧と再会を果たしている
新しい家族を伴ってね
2人はまだ若かったし正式な婚姻関係もなかった
……どちらにも新しい人生が必要だったのさ
マシュ:そう、なんですね
思い出に縛られては、先に進めないから……
藤丸:それは……少し違う気がするよ
ダヴィンチ:……ああ、そうだね
滝はシーボルトとの子を立派に育て上げ
そのイネも父と同じ医療の道を歩んだ
海の向こうで開国を訴えていたシーボルトだってそうさ
もう一度会いたいという思いが
彼らを支え生きる力を与えていた……
そんな風に考えてしまうのは
少しロマンチックがすぎるかな
マシュ:そうですよね!
そうであったらいいと……私も思います
きっと織姫と彦星もそうなんです
七夕のお話を聞いた時から思っていたんです
年に一度しか会えない2人は
どうやってその1年をすごしているんだろう
悲しい気持ちでいっぱいになってしまわないのか
なんて、そんなことを
また会えると信じているからこそ、2人は頑張れるんです
きっとシーボルトさんたちがそうであったように
清姫が乙姫霊衣で司令室に現われた。
七夕の宴の準備ができていると
藤丸:その姿は一体……
清姫:先ほど目覚めた時には既にこの姿になっておりましたが
会えない時間に2人の愛が燃え盛り
ここに最強フォームの清姫が生まれた
ということだと思っていましたが、違うのでしょうか
藤丸:なにそれ知らん……
マシュ:乙姫さんの執念が座に逆流して
こちらの清姫さんにまで影響を……?
ダヴィンチ:え……こわ……
新たな微小特異点が発生した。
イースター島だった。
モニターに地表が写った。
SOS、タスケテ、テンチョウという文字が見えた。
藤丸:ちょっと回収に……行ってきます!
チカとひびきがモアイ=サメ兵士に囲まれてた。
スマホ:さぁひびきさん、あとなんでしたっけ、そこの緑の人!
アヅミノイソラに変身だ!
チカ:お前も後で覚えとけよな?!
だいたいなんで普通に出て来てんだ!
ひびき:行くよチカちゃん、はりきってどうぞ
チカ:店長!マジではやく来てくれ!
聖杯

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