彼岸花の咲く夜に第二夜 第二話 感想

彼岸花の咲く夜に第二夜 第ニ話 十三階段の妖怪 ネタバレあらすじと感想
虚無感に苛まれていた「相馬あや」は、
クラスメイトが十三階段の死神の噂をしていたのを聞き、
死神が自分を殺してくれるのを期待して、階段の数を数えることを日課とするようになっていた。


ある日あやは、階段を13段数えてしまう。
その日床に就いたあやは、気がつくと深夜の校舎にいた。
そこで、死神のようなマントの男から逃げまわる少女が地獄に堕ちるのを見る。
死神は、それを見ていたあやに狙いを定める。
あやは目を覚まし、自分が夢を見ていたと気づくが、夢とは思えない迫真性に不安になる。
その日、学校の帰りの会が終わった直後、あやの周りからすべての人が消えてしまい、自分が無人の校舎にいると気づく。
そこは夢で見た光景とそっくりで、時計の針は11時55分なのに、すでに夕方のような景色になっていた。
そこへ死神が現れあやを襲う。
あやは校舎から出ようとするが扉が開かず、昇降口で立ち往生する。
死神があやに迫るが、時計の針が12時を指して校舎の鐘が鳴ると、あやは意識を失う。
あやが気づくとマンションの玄関前にいた。
しかし息が切れ、全身汗まみれなことから、あやは白昼夢ではないと悟る。
その夜、夢に死神が現れる。
死神が言うには、これはゲームであり、自分が走ると簡単に捕まえられるので、決して走らずに子どもを追いかけると告げる。
更に、ゲームを嫌がって学校を休むと即座に殺すとも告げる。
翌日の帰りの会が終わると、あやは再び無人の校舎にいた。
時刻は11時50分。12時まで逃げ切り、その日はあやの勝ちとなった。
逃げきったものの、今後は5分ずつ時間が伸びることを予見し、あやは絶望的な気持ちになる。
ある日あやは、霊感少女みちるの噂を聞き、十三階段の死神のことを相談する。
しかしみちるは、イザナミ(死神)の呪いは49日続き、助かりたいなら逃げ続けるしかないと言う。
あやを気の毒に思うみちるは、過去に1人だけイザナミの呪いから生還できた人がいたと教える。
また、イザナミの呪いを受けている生徒がもう一人いると教える。
あやはその生徒「大里」に会いに行く。
大里はあやよりも先に呪いを受け、すでに現界を感じて自棄になっていた。
あやは大里から、月水土曜は時間が短くなると聞き、
自分は逆にその日は長くなることから、死神の秘密を探る手がかりを得て希望を持つ。
翌日、大里は存在そのものが消えていた。
クラスメイトは大里なんていないと答える。
そこであやは、教室に入ってきた彼岸花とぶつかる。
なぜか彼岸花は、体育の時間が土曜になってる時間割に文句をつける。
その言葉であやは、体育の時間とイザナミの呪いが短くなる曜日との一致に気づく。
あやは体育で走っていた時間の分、イザナミの呪いが短くなると気づき、毎日校庭を走るようになる。
あやの前向きな態度に飽きた死神は、あやを地獄に落とさずにあやが望むような安らかな死後の世界へ送ると言い出す。
しかしあやは死神の申し出を断る。
自分でもなぜ断ってしまったのか不思議だったが、あやは逃げ続けることを選ぶ。
49日目の日はマラソン大会があった。
そこへ死神が現れて、一緒に走ってあやを追いかけると告げる。
あやは走りながら、かつての自分が「虚無感を持ちつつも、それが高尚な人間なのだ」と自惚れていたことに気づく。
1位でコースを走りぬいたあやは、清々しい気持ちで校庭に倒れる。


イジメがテーマだった第一夜とは雰囲気が変わってる。
あやが目撃した「地獄に堕ちた少女」は、イジメが原因で死神に狙われたけど、この主人公のあやは違う。
あやの心理的問題は承認欲求かな。
まあ、イジメを受ける子は一般に承認欲求の問題を抱えているけど。
家庭では両親が子どもに関心がないという描写もある。
マラソンで1位になるまで誰にも褒められたことが無かったので、素直に喜んでいる。
何かをやり切った経験も無いんだろうね。
2ヶ月程度の走りこみで学年1位になれたくらいだから、心肺機能は優れていたんだろうけど、死神がきっかけで自分の才能に気づいたって感じ。
第一夜の雰囲気から言って、この話も皮肉な、後味の悪い結末かなと思ってたけど、単にイイ話って感じ。

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