ヒストリエ第10巻のあらすじと感想

ヒストリエ第10巻を読了したので感想。


ヒストリエ(10) (アフタヌーンコミックス) Kindle版

第10巻はカイロネイアの戦いの顛末と、王の左腕の話。

アテネ・テーベ軍の崩壊の端緒はアレクサンドロスの突撃。
これも史実通り。
ただスキタイ流の楔陣形とかは史実なのかか不明。
楔陣形自体はマケドニアが実行してた記録があるらしいけどね。

フィリッポスの軍隊

敵陣に突撃したアレクサンドロスは、突出しすぎて孤立。
でもアテネ側は功を焦った貴族のお坊ちゃんと、相手にしなかった。
これはさすがに史実ではないと思うw
なぜアテネ兵が孤立した兵を袋だたきにしなかったのか謎すぎる。
戦場ではよくある事って描き方だったけどねえ……。

アレクサンドロスは敵陣の背後を馬駆けしつつ、
短剣で次々に後続の兵士の首をはねていた。
日本刀じゃあるまいし、こんなにスパスパ切れたのかなあと。
でも寄生獣の巻末漫画だったか、
サバイバルナイフの切れ味の話を書いてたので、
鋭利な短剣なら簡単に切断できるのかもねえ。

この突進にアテネの弁論家のデモステネスも巻き込まれ、恐怖で逃げ出してる。
逃げたのが史実かは不明。
そもそもデモステネスが実際に戦場にいたのかも不明。

フィリッポス王はアレクサンドロスを「死んでくれれば」とか言ってる。
どうも実子でないとわかってる様子。
でもこれも史実かは不明。

後はマケドニア右翼が本気を出してあっさりアテネ軍を撃退。
テーベ軍は包囲殲滅で終わり。

後半は「王の左腕」にさせるべく、エウネメスが外堀を埋められるエピソード。

この王の左腕はマケドニアでは大変名誉ある地位らしい。
これも史実かは不明。
意味は戦場では王の右に主力となる精鋭を置く一方、
王を守る「盾」となるのが左側で、
今はパルメニオン将軍が担っている役割。
これをエウメネスが引き継ぐと。

エウネメスが王の左腕となると、後継者争いの火種になりかねない。
エウネメスが付き合ってるエウリュディケはアッタロス将軍の姪で、
2人が子を作ると貴族の子となり、懸念材料となってしまう。
というわけで、フィリッポス王はエウリュディケを王妃にしてしまう。
王はこれを「強力な駒がもう1つ」と表現してる。
エウネメスはマケドニア貴族の均衡が崩れると言ってる。
となると、そもそも王は均衡を崩したかったわけだ。
王の左腕の為にエウリュディケを娶るのは恰好の口実となる。

エウメネスはその意味をわかっておらず、しばらくは困惑してた。
意味を把握してからは、「そんなものにはなりたくない」と、
また、身の安全を守る為に、早期引退を考えていた。
……という引き。

でも史実でもマケドニアの将軍になってるはずだし、
作中でもそういう立場で書いた記録が残っているという設定だし、
なんやかやで王の左腕になるとしか……。

ラストではアレクサンドロスがエウメネスが左腕になるのを好感してるので、
アレクサンドロスの働きかけでエウメネスが折れるのかなって印象。

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