ヒストリエ第4巻ボアの村

ヒストリエ第4巻を読了。
この巻はエウメネスの策士っぷりが発揮される戦いが描かれている。
しかもエウメネスはスパイのようなことすらやってのけている。
策略を使って数では多い都市側の兵士を抹殺している。
今までで一番面白かった。
エウメネスが諸葛亮孔明みたいな軍師に思える。

ヒストリエ(4) (アフタヌーンKC)
まずエウメネスはギリシア人に化けて都市に滞在し、敵情視察している。
その上で、郊外に集めている兵士が周辺民族の寄せ集めだと見抜いている。
また、兵を集める目的がボアの村の土地を奪うことにあると推測していて、ゆえに戦いは避けられないと判断している。
エウメネスは村の少女サテュラが好きで、村の為に戦う決意をしている。
こうして、エウメネスが策士として活躍する条件を揃えているわけだね。
数で劣勢、装備も剣と皮の盾しかない村側に勝たせる為に、村の内部に二重に柵を作り、中心部に広場を作り、そこへ敵を招いて一斉に周囲から杭で突き刺して、敵の兵を殺してる。
また敵の陽動のため、エウメネス自身がわざと斬られて村人に父を殺された商人のふりをして敵陣に入っている。
都市側の兵と将がマヌケなのもあるけど、エウメネスの策略が好走して痛快に感じる。
一方的な殺戮のあと、村は都市と和睦する。
少女サテュラはエウメネスとセックスしているらしい描写があるけど、結果は都市の為政者の息子に嫁ぐことになり、エウメネスは村を扇動した罪を背負ってひとり村を去っている。
このあと、史実通りにマケドニアに仕えるのだろうし、村から去る理由が必要なわけで、うまい創作だと思う。
最後はアリストテレスを探しているペルシア軍側の話で、第1巻でアリストテレスが登場したシーンに繋がっている。
この際、ペルシア軍の将の妻が学究の徒のふりをしてアリストテレスを探してとある研究所を尋ねるけど、そこで薦められたワインを飲まずに立ち去っている。
研究所の男はそのワインを地面に捨てているのが意味ありげで、たぶん眠り薬でも入ってたんじゃないかな。
または毒薬で殺すつもりだったか。
そして研究所の人体サンプルにするつもりだったのかもしれない。

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