ヒストリエ第5巻

ヒストリエ第5巻は、第1巻冒頭の続きになってる。
今までの巻に比べて、かなり平和的だった。
グロも一切なし。

ヒストリエ(5) (アフタヌーンKC)
カルディアに戻ったエウメネスは、養父の部下で養父殺害の真犯人と思われるヘカタイオスに命を狙われる。
エウメネスの方はもう何とも思ってないのに、ヘカタイオスはエウメネスが自分に復讐しに来たと早合点してる。
この早合点を見るに、やっぱり真犯人だろうなと思う。

それと、養母が酒を飲みまくって3年前に死んでいた。
死ぬ前に自分の墓にエウメネスを彫るように遺言を残したらしい。
たぶん第3巻でエウメネスが別れ際に「よくも騙したな!」と元家族に聞こえるよう中庭で大声で連呼していたのが堪えたのだろうね。
養母はそれを聞いて泣いていたのだから、実は我が子として情が移ってたように見える。
墓にエウメネスの姿を刻んだのも、エウメネスがカルディアに戻って来たことを想定してじゃないかな。
贖罪のつもりなのだろうと思う。

エウメネスの元実家の奴隷カロンが、自分で自分を買って自由になっていたのは驚き。
ヒエロニュモス家が没落したのでいないのかと思ってた。

成り行きでヘカタイオスの家に泊まることになったエウメネスは、家に入った途端に正体がバレて部下の者と斬り合っている。
これを描くために剣技を身に付ける必要があって、ボアの村に漂着したという話を創作したのだろうね。
前にも書いたけど、実際のエウメネスはこういう運動神経はなかったと思うので。
謎の商人アンティゴノスのお供と剣を交える成り行きになるけど、相手のほうが圧倒的で勝負になってない。
エウメネスは途中で逃げるけど、お供の者がその背後に「いいな!」とだけ声をかける。
これだけで「わざとお前を逃した」「明日一緒にカルディアを立つ」ことを伝えている。
うまいシーンだと思う。

第1巻に登場した謎の商人アンティゴノスは、実はマケドニア王その人だった。
本当にこんな変装をしてカルディアを無血で従わせたのかなと思う。
調べてみたけど、わからなかった。
第1巻でマケドニア王と思われたのは、ただの将軍のひとりだった。
まさか王だとは思わなかったな。
密使か何かだろうと思ったのだけど。これはうまい裏切りだった。
ちなみに、マケドニア王フィリッポスは、ピリッポスというのが一般的な表記らしい。
その子どもと会話するシーンがあるけど、エウメネスとアレクサンドロスとの軍勢が戦ってどっちが勝つかという話をし、エウメネスが勝つと言ってる。
本当にこんな話をしたことがあるのかなと。
これも調べてもわからなかった。
そろそろ創作より史実が多くなると思うので、やはり創作かな。

第4王妃オリュンピアスに「おばさん」と呼びかけている人物が出ている。
「蛇が嫌い」「うまく消す」と言ってるけど、意味不明。
あとのシーンで、蛇のような模様が顔にある人物が出ているので、こいつに関係しているのだろうけど。

エウメネスが居候になっている家に、アリストテレスが作る学校の生徒になる予定の子息が来て、エウメネスと話している。
エウメネスは首都の図書館に就職することになったので、学校とは関わりがない。
でもここで新キャラを出したのだから、今後絡んで来るのだろうね。

第3王妃フィリンナの息子が出ているけど、3~4歳くらいの子どもが喜ぶおもちゃに食いついて楽しんでる。
この息子は知的障害者に見えるけど、これも史実なのかはわからない。
調べてもフィリンナの日本語の文献は見つからない。
英語の文献を読んでも、息子が知的障害者という記述はないし、創作かな。
国王がこの息子を可愛がってるのが意外。
この時代、知的障害者ってどういう扱いだったんだろう。

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