ヒストリエ第8巻

ヒストリエ第8巻は本格的な戦争描写になってる。
ただし前半は白兵戦ではなく海戦中心。

ヒストリエ(8) (アフタヌーンKC)
フォーキオンというアテネの戦術家がビザンティオンに到着して、マケドニアの艦隊をあっさり撤退させている。
マケドニア側は帆と帆柱を取り外す備えが遅れて艦船の機動力が足りず、アテネ艦船のいい餌食になってる。
このへんは史実通りで、当時の木造船は一箇所穴が空くとすぐ沈没してしまったらしい。
ただし帆と帆柱の件は創作じゃないかな。
これは調べてもわからなかった。
帆と帆柱を外すことをエウメネスが王に進言しているけど、ここはさすがに創作だろうね。
マケドニアは残存艦隊を逃がすために、デマを流したり和睦のふりをしたり時間を稼いだらしいけど、そこは言葉での説明だけで描写がない。
描いてもつまらないのかね。
そういう策略にエウメネスの活躍の余地を与える創作はできなかったのかもねえ。
その後、ビザンティオン北方のスキタイ人の王と組んで敵対するイストリアを攻めようと北上したところ、イストリア王が急死してその計画は頓挫。
マケドニア側は兵を動かした分の費用を要求したけど、スキタイ側はマケドニアを軽んじて支払いを拒否。
このへんは史実かはわからない。
戦い自体は史実。
戦争になった経緯は創作だと思う。
マケドニアがスキタイに圧勝したのも史実らしい。
弓の数は圧勝で、馬が切り込んでも長槍で刺されるだけ。
ここでマケドニア軍が長槍を振るう様子を遠景で描いたカットがあるけど、長槍を一本ずついちいち描いている。
こういうのって、適当に省略した描き方にしても良さそうなのに。
スキタイ遠征の帰りに、マケドニア王は蛮族に襲撃されて負傷。
これも史実らしい。
そしてスキタイから奪った馬やスキタイ人捕虜を多数失ったと。
その原因は、森のなかを行軍していて陣形が細長くなり、マケドニア陸軍お得意のファランクスを組めなかったこと。
これも調べたけど、創作っぽい。
ただし王は足を負傷してるけど、本当に足を負傷したのかはわからなかった。
負傷したという記述しか見当たらない。
この襲撃でエウメネスが気絶したアッタロス将軍の命令のふりをして、自分で斥候に出ている。
そして森で見えない敵の陣形を推測し、その陣形を包囲する形になるよう、他の軍に伝令している。
実はエウメネス自身の考えなわけで、本当に将軍の命令か疑う将軍もいたり。
この行為があとに尾を引く気がする。
最後に首都に戻ったエウメネスは、居候になっている男の姪エウリュディケとキスしてる。
まあそういう仲になるのかなとは思っていた。
エウリュディケはマケドニア将棋をエウメネスに教えてもらった時点で、エウメネスのことを好きになっていると思う。
エウリュディケは、将棋のルールを覚えてエウメネスを負かすほどに頭がいいし、将棋の勝負は2人きりで長時間過ごすのに最適な建前にもなる。
だから第7巻でエウメネスに将棋を教えるよう頼んだ時、嬉しそうな顔をしていたんだと思う。

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