氷菓第10話「万人の死角」は自主製作映画の結末編。
でも、まだ何か裏がありそうな終わり方だった。
入須はやはり最初から奉太郎が狙いだった。
奉太郎が犯人を推理できないなら、
探偵役候補の案を採用する予定だったと。
アバンとAパートの間のOPテーマを挟む事で端折ってたけど、
奉太郎は探偵役候補の案がなぜ成立しないのかを順に入須に説明したらしい。
それを聞いた入須は奉太郎の素質を評価し、
奉太郎に引き続き犯人を推理するよう、
慇懃無礼に半ば強要していた。
奉太郎は自分の推理の才を自覚してないらしく、
そのことを入須に指摘されて自覚し始めていた。
それで珍しく休日なのに部室に来て、推理の続きに取り組んでいた。
サトシやマヤカは奉太郎の変化に驚いていたけど、
サトシはそれを「入須に何か言われた」と察していた。
サトシは自分に何の才能も無いと言ってたけど、
サトシは人の心を察する才能はある。
しかしそれを自覚してない。
そして奉太郎には才能があると思ってて、
どうやらそれを嫉妬してるらしいけど、
表向きはそれを隠しているように見える。
奉太郎は映画を見直し続け、
カメラワークが稚拙な事に意味があると察し、
カメラマンが7人目の登場人物だと推理した。
根拠として、沢木口は「本郷が7人目を探していた」と証言してた事。
これは見逃していた。
第9話を見直すと、確かに言ってた。
映像は常に手持ちのようなブレのある映像だったのに、
館で見んなが手分けして探索し始めたシーンだけは、
カメラが固定されてフェードアウトしていた。
そして皆が集まるシーンへ飛んでいた。
奉太郎はここでカメラマンが持ち場を離れ、
海藤を殺してから元の持ち場へ戻ったと。
この推理だと誰にも知られずに事務室に出入りできない、
という条件に触れる気がする……。
入須は奉太郎の推理を聞いてニヤリと笑い「おめでとう」と賞賛していた。
しかし、入須の賞賛は含みがあった気がする。
入須は真相を全て承知で、奉太郎を「踊らせている」んだろうと。
奉太郎が入須の期待通りの推理を披露したので、賞賛したのだろうなと。
文化祭で映画は上映され、奉太郎の推理通りの結末が撮影された内容となっていた。
ただしマヤカは不満げ。
マヤカが言うには「ザイル」はどうなったのと。
ザイルは本郷が指示した小道具で、
奉太郎の推理ではザイルの出番が無い。
奉太郎は推理ミスに気づいた様子だった。
ここで第10話は終わり。

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