氷菓第17話「クドリャフカの順番」感想

氷菓第17話「クドリャフカの順番」は十文字事件の結末回で、
最後のターゲットについては奉太郎の自作自演だった。
だから、えるに言いたくなかったんでしょうね。

副題は安城が書いたマンガ用脚本のこと。
安城は「夕べには骸に」の安心院鐸玻の一員で、脚本担当だった。

古典部に十文字が来ていつの間にか「校了原稿」が燃やされてしまう。
そして犯行声明も落ちていた。
古典部は十文字に負けたと壁新聞に書かれてしまう。
しかしこれは奉太郎の自作自演だった。

奉太郎は既に十文字の正体を突き止めていた。
それは田名部という文化祭の総務員だった。
根拠は「文化祭の出展部のリストから被害者が選ばれていた事」。
ということは、前話の時点で真犯人を推理し終えていたはず。
サトシと話している時はなぜかぼかしていたけど……。

真のターゲットは「夕べには骸に」の作画担当・陸山だった。
夕べには骸にの作者名「安心院鐸坡(アジムタクハ)」は、
マンガに関わった3人の人物の頭文字を合成したもの。
これは後書きに、原作と作画と背景を描いた人を話題にしていたのが根拠。
アンジョウハルナ、クガヤマムネヨシの頭文字を、
アジムタクハから除くと、残るのはジとタ。
総務員の中で該当するイニシャルは田名部ジロウだと推理。

奉太郎は真相を明かさないのと引き替えに、
氷菓を30冊買えと田名部を脅してた。
名目は総務員で氷菓を通販する事にすればいいと。
氷菓を通販する為には、氷菓が話題になる必要がある。
そこで最後の標的を古典部にし、校了原稿を燃やせと。
冒頭の同じシーンを見直すとちゃんと古典部に田名部がいた。

入須がえるの校内放送について、
「単刀直入な言い方しかできない」事を忠告していた。
入須は古典部の校了原稿焼失事件を、
自作自演と察していた様子だった。
えるも自作自演を知ってて放送していると思っていたのかも。
実際には、えるは自作自演を知らなかったので、
単刀直入な言い方しかできなくても、
自作自演がバレる恐れは無かったはず。
奉太郎はえるが口を滑らせるのを恐れて、
えるには伏せておきたかったんでしょうね。

サトシは「期待」とは諦めから出る言葉だと、その意味に拘っていた。
奉太郎が当然のようにやってる事を、
サトシ自身がやってみせたかったんでしょうね。
でもサトシにはその才能がない。
これは入須とは真逆な考え。
入須は他人を操る為に期待を利用してる。

最後に陸山が総務部代表として閉会の挨拶をしていたけど、
事件もあったと言って田名部をちらっと意味ありげに見ていた。
これは陸山が十文字事件の犯人を察していたんでしょうね。
事件の黒幕を察しつつも、
陸山はクドリャフカの順番を描かないようだし、
田名部の目的は結局は果たせないまま。
クリスティをひねった脚本を書けるくらいだから、
事件の含意に気づかないわけがないし。

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