氷菓第22話「遠回りする雛」感想

氷菓第22話「遠回りする雛」は最終話で、
奉太郎がえるに呼ばれて祭の行事に参加。
推理要素は行事の行列のルート変更が行われた理由。
副題は行列の主役「生き雛」がルート変更で遠回りになることと、
地元の為に都心の大学へ進学して、
再び地元に戻ってくると決めているえる自身の事かと。

奉太郎は神社に向かうのだけど、途中で橋の工事に遭遇したのが伏線。
それと神社への道沿いにあった、狂い咲きした桜も伏線。

奉太郎が神社に着くと、氏子達は工事のことを知らなかった。
氏子はなぜか奉太郎を厄介者のような目で牽制したけど、
工事の件が事実と確認され、大慌てでルート変更を強いられていた。
ここで茶髪の若い男がちょっと遠回りになるルートを提案。
これも伏線。

氏子達が遠回りルートに難色を示していた理由は不明。
えるが父に頼んでみると伝えるや、
氏子達は納得して遠回りルートに変更となってた。
えるの実家は地元の有力者で、昔は村の北と南の調停を行ってたらしい。
氏子が難色を示してたのは、北の者には禁忌の南への侵入となるから。
こんな古い感覚が残ってるのだから、
これは神山市が舞台だけど、実態は村というか町程度。
市に昇格したのは最近なのかな。
えるの実家周辺は畑ばかりだったし。

奉太郎は行列に参加しつつも、
この件は何としても拒否すべきだったと困惑していた。
と言うのも、奉太郎の「省エネ主義」が変わってしまいそうだったから。
これがきっかけで、えるへの気持ちが大きく揺れたように見える。
奉太郎はずっと、えるを正面から見たがっていた。

推理要素としては、行事が終わってからえるが「気になります」と言いだし、
奉太郎が推理を話していた。
ルート変更の犯人は茶髪男だった。
根拠は、茶髪男はなぜかルート変更を事前に知ってたから。
茶髪男は「滅多に見れない光景を見に帰省した」と言ってた。
それは例年の行列とは異なる光景になると知ってた事になる。
滅多に見れないとは、行列が狂い咲きの桜の下を通ること。
例年だとそのルートは通らない。
えるも「色んな人の面子を潰しても平気な人」として茶髪男を想像したらしい。

最後のシーンは、えるが言う「千反田の娘としての役割」として、
「新しい作物を作って豊かになる」か、
「経営的戦略眼で生産の効率化」を行うかどちらかだという話を受けて、
奉太郎は「俺が経営的戦略眼をやるのはどうか」と、
まるでプロポーズのような事を言ってたw
しかしこれは奉太郎の妄想w
実際には何も言わず、えるは突然黙った奉太郎をきょとんと見ていた。
今後の奉太郎はえるを経営側から補佐すべく、
省エネ主義を捨てるんだろうと思わせるエピローグだった。

奉太郎は「寒くなってきた」とえるを気遣ったけど、
えるは「いいえ、もう春です」と笑顔で答えていた。
奉太郎が言いたかったのは、日が暮れて夜になるという意味。
えるが言ったのは、奉太郎とのこれからの関係を示唆しているんじゃないかと。
えるは奉太郎に自分の地元を見せたかったと言ってた。
それだけでなく、氏子に奉太郎を会わせて氏子が奉太郎を認めるか試したんじゃないかと。
奉太郎が呼ばれたのは、代役が必要になったという偶然だけど、
それを奉太郎を試す為に利用したように見える。
えるは田舎の名家のお嬢様なので、
結婚相手も個人の自由ではなく、
氏子達が認める男じゃないと厳しそう。
実際、氏子の頭領は奉太郎を見て認めていた。
作家は意味のないシーンは描かないはずで、
頭領が奉太郎を認めたシーンは何か意味があるはず。
それが、奉太郎をえるの将来の結婚相手として認めたという意味じゃないかと。

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