伊藤潤二はゲームのサイレンの元ネタのマンガを読んだ程度。
ホラーマンガ家って認識だったけど、
今回の第1話「双一の勝手な呪い」(No.68)はホラー風ギャグだった。
主人公は陰湿なソウイチという中二病。
心の声を無意識にしゃべってしまうというアホの子。
「十人並み」という言葉の意味を逆に覚えて恥じかいたりしてた。
アバンはソウイチが誰かに、五寸釘を藁人形で打つという呪いをかけていた。
本当に呪いがかかって腹痛を感じてた様子。
更にクロダって同級生に冬眠の呪いをかけると、
本当にクロダは山の中で土に埋まって冬眠状態となってた。
一方、杉林の地主が藁人形などを見つけて怒ってた。
そこでクロダを発見し、クロダは一命を取り留めた。
更にソウイチが河合に見立てた人形の腹を針で突くと、本当に腹痛が起きる。
突くのを止めると腹痛が止まった。
更に蜘蛛の死骸を人形に被せると、本当に巨大な蜘蛛が出現し、河合は襲われる。
でも実際にはトイレットペーパーを体に巻いて気絶していただけ。
つまり幻覚を見てたんでしょうね。
ソウイチは石坂の為にこれらの呪いをかけたらしいけど、
石坂は事情がわからず、ソウイチを狂人扱いして邪険にあしらってしまう。
それでソウイチは怒って、石坂を深夜の山中に呼び出すけど、
裏声を使ってたのにあっさりソウイチだとバレてたw
呪いは本物のようだけど、こういう側面がアホ。
親族は誰も呪いの事がわかってなかった。
ソウイチは僕は優しいと独り言を言ってたけど、
確かに呪いを身内にはかけないので、嘘ではないw
石坂が呼び出しに応じて山中に行くと、
巨大な蜘蛛に扮したソウイチが襲ってくるけど、
地主が仕掛けた罠にハマって身動きが取れなくなっていた。
で、そこに地主が現れてソウイチを発見。
ソウイチは懐中電灯に照らされてバレバレなのに、
猫の鳴き声でやり過ごそうとするアホだったw
実はソウイチの兄が様子を見てたようで、地主に抗議していた。
別にソウイチみたいなアホで陰険なガキなんざ見捨てても構わんだろうに……。
抜け作なところが捨て置けないんですかねえ……。
最後は飼ってたガマガエルが死んで腐ってた、というオチ。
餌を与えずに放置してたら、そりゃ死ぬだろって事もわかってないアホの子。
「くさ~」という台詞だったので「草」と総ツッコミだったw
尺が余っていて、娘が人形化する話「地獄の人形葬」(No.7)もあった。
人形化してもしばらくはそのまま残してたけど、
徐々に化け物に変身してたので、
葬る事にしたっていうホラーでありがちな奇病オチ。
正直、ホラーとしては期待外れだった。
アンケートはとても良かったが69.3%で、まあまあが17.5%。
意外に良かったが多かった。