新アニメ版キノの旅第11話「大人の国」は、キノが旅立つきっかけとなったエピソード。
旧作でもアニメ化されていた。
アバンは赤い花が咲き乱れている草原のような所で、キノとエルメスが休んでた。
この草原はキノが初めて旅立った時にいつの間にか辿り着いていた場所と、たぶん同じ。
キノは元の名を覚えてないらしい。
男の子にからかわれるような名前だったみたい。
前話の優しい国で、さくらがからかわれるのを聞いてムスッとしていたのはこれが理由か。
でも元の名はわからずじまい。
これは旧作でもわからないままだった。
少女の頃のキノは、キノを名乗る旅人と出会い、
キノの実家がやってる宿を勧めたのをきっかけに知人に。
で、旅人は放置されていたモトラド(エルメス)をタダで入手。
このエルメスという名も旅人が昔乗ってたモトラドの名前だった。
今回はキノと旅人の会話が主で、
キノが1週間で旅人から影響を受ける様子が描かれていた。
この国は12歳になると頭の手術をして大人になるという物騒な国だった。
12歳になる1週間前には好き勝手に過ごすとか、
1週間分の特別なお菓子を食べられるとか、
旧作では説明がなかった設定が描かれていた。
旧作ではただ「手術」としか言ってなかったと思う。
旅人とキノが歌を歌ってるシーンもあった。
旅人は微妙に音痴だったけど、キノは上手かった。
それでキノは本当は歌手になりたかったらしい。
でもこの国では親の稼業を子が継がないといけない決まりだった。
後半はキノが大人になる手術を受けたくないと言いだし、
両親も周囲の大人も一転して激怒。
母親役の声優は折笠富美子だけど、能登麻美子の切れた演技に似てた。
両親は旅人がキノを唆したと怒ってたけど、
実際、キノとの会話で影響を与えてたんだよね。
旧作はその辺が雑だったのであまりそんな印象はなかった。
両親はキノを「処分」する為、大きなナイフを手にキノに襲いかかるのだけど、
咄嗟に旅人が割って入って、どうも即死していた。
ここでキノの父がキノを「ガキ」呼ばわりしていた。
もう完全に我が子とは思ってないね。
更に旅人の胸に刺さったナイフがなかなか引き抜けないという描写も。
コメントでは「演技」とか「わざとらしい」と言われていた。
原作知ってる人かな。
だとすると、父としては娘を逃がしたかったんですかね。
そもそも「旅人さんが横入りしたのでナイフが当たってしまった」と棒読み気味に訴えてたのも、
旅人が横入りして娘を庇うだろうと予想してたかのよう。
何か田舎の陰湿なイジメで人を殺した「かつを」の事件を連想した……。
最後は赤い花が咲く草原にキノが辿り着くシーンで、
ここでキノを名乗る事とモトラドにエルメスと名付けると決めてた。
ポケットのお菓子を割ってたけど、今までの自分を捨てたという決意の現れかな。
そしてアバンに戻って、キノは旅人に聞かせた歌を歌ってた。
これはエルメスが求めた歌だった。
偶然、同じ場所に着いたんですかね。
キノ自身、エルメスも、この場所をわかってそうな様子だった。
キノは「いつかと同じ」とエルメスに話してたので。
なので、エルメスは同じ歌を歌うよう要求したんでしょうね。
アンケートは、とても良かったが93.4%、まあまあが4.4%、計97.8%が良かっただった。
第7話の97.9%に次いで好評。
キノの旅 第11話 『大人の国』 全ての始まり、キノ誕生秘話。
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キノの旅【第11話 大人の国】感想
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