huluで新ルパン三世を視聴してるついでに劇場版も見ようと思い、
燃えよ斬鉄剣というサブタイトルの劇場版を見た。
五右衛門が主役っぽいのが、見たくなった理由。
あと、ネタバレにならない範囲でちょっと調べたら、
これが山田康雄の遺作と知ったのも理由。
劇場公開時にルパンの声の衰えを心配するファンが多かったそうだけど、
案の定、これが遺作になったと……。
実際、声に覇気が無かった。
ルパンの特長のギャグシーンで語尾を震わせる声も、
何か本当に衰えて震えているようにすら聞こえるほど。
全体的に掠れている感じだった。
物語は、五右衛門の斬鉄剣を狙う忍者との対決と、
大西洋に沈んだタイタニックの密室にあるという「お宝」の謎が交錯するのだけど、
全般的にギャグシーンが多かった。
銭形がルパンを捕まえるのにUFOキャッチャーみたいなのを使ったり、
銭形に船を襲撃されて逃げるのにアヒルのボートを使ったり、
大量の接着剤で警官の警戒艇をくっつけたり。
まあ冒頭で、石川五右衛門の歌舞伎を正座して真剣に見て涙を流す五右衛門の時点で、
物語の全体的なトーンが決まってるw
ところでこの作品の公開は1994年で、
そんな20年くらい前からUFOキャッチャーが既にあったんだと驚いたw
10年くらいかなという印象だったので。
調べたら初号機は1985年だそうで。
1985年に初代機が発売された。当時の景品の上限価格は200円で、その値で用意できる専用の景品が無く、カプセルトイ等が使用されていた。
UFOキャッチャー
お宝とは「黄金の竜の像」で、斬鉄剣よりも軽量で丈夫という超合金で作られているけど、
斬鉄剣を作った職人がその合金の製法を巻物と像自身に暗号化して隠していた。
五右衛門はその巻物を隠してる山に向かって巻物が無事であると確認するけど、
これが却って忍者達に巻物の存在をバラすことになってる。
忍者達は巻物がどこにあるか知らなかったので、
五右衛門に揺さぶりをかける意味で襲撃しただけ。
そもそも自分の斬鉄剣が狙われているのに、
なぜ合金の巻物を心配するのか五右衛門の心情がよくわからないw
桔梗という女が五右衛門に助けを求めて組む事になるけど、
五右衛門が女に甘いのを利用しているだけ。
五右衛門は天然で利用されていると気づいてない。
桔梗は「相変わらず女に甘い」とか言ってたけど、
さすがに幼馴染みじゃなかったら気づいていたと思う。
そう解釈しないと、巻物の場所へ忍者を案内してしまう件といい、
あまりに五右衛門がバカすぎる(苦笑)。
ルパン側はタイタニックの密室の謎を解いて黄金の竜を手に入れるけど、
実はマフィアに尾行されていた。
そこになぜか五右衛門と桔梗が現れて、竜をよこせと脅すのが唐突な印象だったけど、
桔梗は始めからマフィア側とグルだったので、
桔梗がルパンを尾行しているマフィアから情報を貰っていたのでしょうね。
ルパンはマフィアの屋敷に潜入し、黄金の竜を取り返すけど、
警備の者に見つかって落とし穴に落とされそうになる。
ここで桔梗が五右衛門が懐から落とした巻物を握ってワニのプールに落ちて死ぬけど、
あのワニはどうも偽物で、桔梗が死んだと思わせていただけ。
水中が真っ赤に染まったのも、血糊の類かと。
後のシーンで五右衛門が滞在するホテルに桔梗が現れる。
ワニに喰われたはずなのに無傷で現れるのはかなり胡散臭いけど、
五右衛門は疑問にも思わずに桔梗を迎える。
いくら甘いって言っても、警戒心がなさすぎ。
ルパン達は捕まって毒ガスの作用でお互いに殺し合いを始めるけど、
ルパンが複葉機を無線で呼び寄せて屋敷を爆撃させて脱出する。
それはまあいいけど、屋敷から脱出しながら周りに手持ちの小型の時限爆弾をばらまいてた。
じゃあその爆弾で部屋を爆破すれば、毒ガスを吸う前に脱出できたと思うのだけど……。
マフィアは超合金で爆撃機を使って世界を強請るのが狙いで、
合金の暗号を解いて爆撃機を完成させる。
そしてニューヨークを見せしめに爆撃に向かうけど、
それをルパンが複葉機で迎え撃つw
ジェット戦闘爆撃機にどうやって複葉機で追いついたのか謎すぎるw
ラストは斬鉄剣よりも堅い合金の戦闘機を、
同じ箇所を正確に何度も切る事で切断するという方法で真っ二つにしていた。
複葉機程度のスピードで、どうやってジェット戦闘機の正面に回り込んでいたのか謎。
どうせフィクションだしルパンは多額の財産を持ってるし、
自前のジェット戦闘機があってもおかしくないのに、
敢えて複葉機ってのは製作者のロマンなのですかねえ……。

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