オカルティックナイン第11話「大いなる目的の為よ」感想

オカルティックナイン第11話「大いなる目的の為よ」は、
りょーたす(アヴェリーヌ)が真相を明らかにするエピソードだった。

アヴェリーヌはテスラの隠し子だった。
テスラが来日した際に成沢家の令嬢と付き合ってたと。
テスラは晩年に霊体の研究をしていた。
そして幽霊とは耐電微粒子≒アストラル体と突き止めていた。
これは橋上教授と同じ見解だけど、橋上はアヴェリーヌから聞いた事を書き残しただけだった。

幽霊側と生体では周波数が異なるので普段はお互いに見えない。
しかし256事件の被害者は強制的に生体と同じ周波数にされていた。
それで生体である鬼崎と我聞達がお互いに見えていた。
鬼崎が我聞の姿を見れなくなったのは電磁波が弱まってたからでしょうね。

八福神の会では米軍基地の古い電波塔オッドアイを利用して周波数を調整してた。
そしてその周波数を第2世代に合わせる計画だったようだけど、
第1世代のバグである我聞のせいで計画遂行は難航。
オッドアイで周波数が異なる電磁波に変えたら第1世代は消滅するんじゃないの？
鷹栖は我聞をオーファンレセプタと呼んでた。
本来の意味は遺伝に関わる機能不明なタンパク質の総称らしい。
オーファン受容体

茶店のマスターは実は八福神の会の会長だった。
さすがにこれは予想外。
前話の大幣を振ってた仮面の人物は茶店のマスターで正解。
でもズボンの色とか違うように見えたんだけどねえ……。
同じ事をやってるのが複数いるのかも。

マスター＝会長となると、謎のドリンクもかなり怪しい。
スカンジウムを混ぜて我聞に飲ませてたのかもねえ。
と言うのも、普通の客に飲ませる為にわざわざ店を乗っ取る意義は薄い。
それは病院の方で既にやってたのだから。
病院には来ない特定のターゲットにスカンジウムを盛りたかったはず。
該当者は我聞しかいない。
りょーたす(稜歌)が我聞に押しかけ女房的に接近したのは、
この茶店に連れてくるのが狙いかな。
ただしアヴェリーヌがどこかのタイミングで稜歌の意識を乗っ取って、
ゾン子となって我聞を誘導してたのだろうと。
それはりょーたすが急に素の口調になった時のはず。

マスターはりょーたすを「稜歌様」と呼んでいた。
そして裏切るのかと責めていた。
でもりょーたすは「今は稜歌じゃない」と返答。
マスターは「訳わかんない事言わないで」と返してたので、
アヴェリーヌの事をわかってない。
元は稜歌とマスターがグルだった様子。

橋上も我聞父もマスターが殺していた。
橋上はMMG=武蔵野メディカルグループを告発しようとしてたので口封じ。
我聞父は宗教団体の教祖だったけど、
マスターが世界支配組織に変えようと気づき、
マスターに反発したので殺して組織を乗っ取ったと。
となると、八福神の会の鷹栖が言ってた教祖とは我聞父とは異なる者のはず。
鷹栖によると、その教祖は余命僅からしい。

大幣でみゅうを消去しようとするマスターに、
ぽやぽやガンでパワーアップした我聞がそげぶパンチｗ
パワーアップしたにしても、仮面を割るくらいなのはなぜｗ
と思ってたら、我聞は超帯電体質でしかも電磁波を放出できる能力があると。
単にパンチの力で割ったのではなく、電磁波放出で割ってたわけか。
それで我聞がパンチした直後に、オッドアイで計測してたシンクロ率が382%から93%に低下した。

マスターは警察に逮捕され連行。
でも今の警察の上層部はコトリバコの鑑識にストップをかけてるので、
八福神の会の関係者がいるわけで、
マスターは釈放されたり逃走を見逃されたりしそう。

日下部はりあと過ごしていた生前の記憶が蘇ってたらしい。
森塚によると、りあの兄の臓器移植で記憶も移ったとか。
りあの兄はりあの為に臓器移植手術中、その手術が失敗して脳死となり、
たまたま工場事故で移植を必要としていた日下部に臓器移植が為されたと。
これを聞いて日下部は、りあに兄が感じてた幸福感を持つようになってた。
それでこの2人は今後は一緒に生活するような雰囲気だった。

日下部が森塚に言うには幽体離脱後に5日経過し、
元の体に戻ると5分しか経ってなかったと。
時間遡行ではなく、霊体と生体との時間の進み方が違うだけ。
森塚が前話で病院のカルテを盗み見てたのは、時間遡行の情報との取引の為だった。
森塚は「時間が無い」と言って立ち去ったけど、
この時点で3月8日で、256事件は3月1日で7日経過してる。
森塚達は日下部のように元の体に戻って事件が無かった事になると予想。
もし戻れたら、幽体となって7分後の自分に戻る事になる。
それは死んだ時点だろうけど、その場合は死んでから7分後って事で、
ギリギリ蘇生が間に合うかもしれない。

りょーたすは我聞の帯電体質と電磁波放出でオッドアイを破壊したいと。
父テスラの世界システムを金儲けに利用する成沢グループの計画を潰したいと。
それにはぽやぽやガンの起動キーも必要。
キーはやはり橋上の金歯の鍵だった。
鍵の使い方を知ってたのなら、ゾン子で我聞に指示してた際に、
なぜぽやぽやガンに使うよう言わなかったのか。

金歯の鍵は鬼崎が遺留品の中には無かったと教えた途端、我聞の手の中から消滅。
当人が現実を認識すると消えてしまうらしい。
ついでにスカイセンサーも消えてた。
前にみゅうの髪の毛が消えたのも同じ理由。

スカイセンサーは偶然にテスラコイルが内蔵されてた。
これが我聞の電磁波放出の秘密。
となると、シンクロ率の変動はテスラコイルのせいで、
我聞のバグとは単に帯電体質にすぎない。
なぜ帯電体質のせいでサイコメトリングの際に記憶が真っ白だったのかは謎。