六花の勇者第5巻の感想

第5巻は7人目が「自分は黒の徒花だった」と自覚して、自殺しようとするのをアドレットが止めるエピソード。
私はアドレットが好きなので、第4巻の冴えの無いアドレットが元の冴えたアドレットに戻って良かったw
また、テグネウが送った7人目が誰か、明らかになってます。

この巻もミステリー要素は無いけど、凶魔が「黒の徒花という対六花への切り札」をなぜ殺そうとするのか、という謎はあります。
ただし、それを登場人物が解き明かそうとする描写はない。

あとハンスもなぜか黒の徒花殺害には積極的で、その動機は「勘」でしかない。
なので初めは、ハンスこそが凶魔に操られているのかと思ってた。

読んでて凶魔の行動が不可解だったけど、それがアドレットの策だったとは驚き。
この策で、ナッシェタニアすら騙されてる。

意外な事にゴルドフはアドレットを終始疑ってるけど、ナッシェタニアがアドレットを信じているので、仕方なく姫に従ってる。
ゴルドフはただの脳筋じゃなくて、それなりに切れ者として第3巻で描かれているけど、
第5巻ではゴルドフの思考の描写がなく、重要場面でポツリと話すだけなので切れ者というイメージは薄いです。

アドレットが大活躍する巻だけど、それは嘘を六花の仲間に信じさせるという一種の裏切り行為として。
アドレットは黒の徒花をかばうけど、それが7人目の証拠と疑われる。
しかしアドレットは逆に疑われた状況を利用して、仲間に嘘を信じさせてしまう。

最終的にハンスはその嘘を信じず、登場人物の中で最も真相に辿り着いてます。
はっきりとして描写や台詞は無いけど、真相に気づいているっぽい事を言ってるので。
六花の勇者の真の探偵役はハンスかも。
ただ、この巻のハンスはあまりに察しが良すぎ……。

最後に六花は分裂してしまうけど、チャモがハンスを信頼している理由がよくわからないまま続巻へ。
今までチャモがハンスを全面的に信頼するに値する出来事はなかったはず……。
まあ続巻で回想として描かれるのかも。


追記。
第3巻を読み返してわかったのだけど、聖具の刃に苦しむチャモが「今まで誰からも心配されたことが無かった」とモーラに話すシーンで、
冷酷なハンスすらチャモを心配して励ましたのが、チャモにとっては重要な事だったっぽい。
これが、チャモがハンスを信頼する理由なんじゃないかと……。
何となくだけど、チャモは父性愛に飢えているキャラかもしれないですね。

六花の勇者 5 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

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