小説「進撃の巨人Lost Girls」をコミカライズした第2巻を読了。
これも電子書籍版。
内容は原作小説の「Lost in the cruel world」と
「Lost Girls」の2編。
これで全編マンガ化となった。
cruelの方は見習い兵時代にトロスト区で巨人と戦った初陣の時、
ミカサがエレンが死んだとアルミンから聞いて、
絶望的になって巨人と戦い、ガス切れになって地上へ転落した際に見た夢。
エレンと父がミカサ達の家を訪問した際に、
原作マンガではミカサの父母が人攫いに殺され、
ミカサは拉致されるのだけど、
こっちはif物で、人攫いが既に野獣に食われていたらその後どうなったかという話。
原作を忠実にマンガ化してると思う。
追加や改変もあった。
詳細に比較したわけではないけど……。
人買いがミカサの家の近くで何をしていたのか、
両親はその意味に気づいて青ざめるシーンは、
マンガだと明確な説明はない。
つまりミカサの母がこの世界では貴重な「東洋人」なので、
浚って好事家に売ろうとしていたってこと。
ミカサとエレンが子どもがなぜ産まれるのかを話しているシーンで、
ミカサの両親がクスクス笑ってるカットが追加されてた。
ミカサがエレンと10日ごとにしか会えないので、
ため息をついて父に心配されるシーンもマンガのオリ要素。
10日ごとにしか会えないことを退屈に思う内心の言葉は原作にもあるけど、それを表に出してない。
ミカサが1人でシガンシナ区へ行くのは原作と同じ。
「人買い」がいるような世界なのに、
よくミカサ1人で船に乗せるなあと思うのだけど。
原作では調査兵団の帰還をエレン達が見に行った際に、
兵士の右腕をその母に見せるシーンがあるけど、マンガではカット。
これは原作マンガにも同じシーンがある。
ミカサ母の妊娠中毒症でシガンシナへ引っ越すシーンで、
ミカサが母にごめんなさいと謝るのは、
自分がエレンと会いたいと願ったから、
母が病気になったと思い込んでいたから。
マンガだとミカサの内心の描写が無い。
まあ勘が良い人ならわかるだろうけど。
ミカサの母が出産したのをミカサが見て、
「そろそろ時間だ」と告げる謎の声を聞くシーンで、
光る蝶のような物が飛んでいるのはマンガのオリ要素。
ただし、原作でもこの後ミカサが現実に戻る直前に、
箱から蝶が飛んで行く描写がある。
なので、原作だと蝶はミカサを目覚めさせる物に見える。
アルミンが飛行機を飛ばせず、
エレンがアルミンを助けて死んだと告げるシーンは、
原作だとミカサの自宅の玄関だけど、
マンガだと雨が降ってる屋外で、
ミカサ自身も雨に濡れている。
これは現実でもミカサは気絶中に雨に濡れっぱなしなので、
マンガの改変の方がらしい気はする。
Lost Girlsは、ミカサがアニの仕込み刃付き指輪を怪しむエピソードで、
ミカサはエレンとの格闘訓練で指輪を付けるないでとお願いしているけど、
本音はアニの正体をかなり疑ってる様子。
こっちは追加も改変もないみたい。
アニがミカサを内心では警戒してたので、
無意識に包丁を硬く握っていたと気づくシーンの説明が無いので、
わかりづらいかもという程度。
原作では2人の位置関係が不明だったけど、
マンガだとミカサから見てアニの右手が見える立ち位置なので、
ミカサは包丁を強く握っていると気づいていたはず。
アニに「何を抱えてるの?」とか詮索するのは、
包丁を強く握っていた事も大きいんじゃないかと。

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