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アニメ視聴記 あらすじと感想

進撃の巨人第21巻感想と考察 獣VS調査兵団の結末

投稿日:2016年12月9日 更新日:

進撃の巨人第21巻を読んだので感想と考察。
獣の巨人側と調査兵団の結末はベルトルトの死とアルミンの蘇生。

前巻で黒焦げ死体となったアルミンは、実は瀕死で生きてた。
また、エルヴィンがリヴァイの巨人化注射の事を兵団全員に説明する回想もあった。
その使用はリヴァイに託すとも。
アルミンは死んだと思ってたけど、注射で蘇生するわけだねえ……。

と思ってたら、エルヴィンも瀕死の重体で生きていた。
なので、リヴァイはエルヴィンに注射を使うと言い出した。
エルヴィンも巨人に特攻した際に死んだと思ってたら……。
でもマルロは死んだらしい。
顔面が半壊しているカットだったものね。

ミカサはアルミンに注射を打ってベルトルトを食わせようとしてると知り、
信号弾を撃ってハンジにライナーを殺す合図をしたけど、
獣の巨人の本体と四つ足の巨人がライナーを奪還してた。
進撃は作劇上不要なキャラは殺す主義なので、
ライナーはまだ使い道があるって事でしょうね。
もしかしたら壁外勢力にとってライナーは、
7つの巨人の1つ鎧の巨人の力を持つ唯一の存在かもしれない。
何か特殊な人物じゃないなら、敢えて取り返す意義は薄いので。
もちろん単純に仲間意識って事かもしれない。

この獣の巨人の本体はエレンの父そっくりで、
エレンも「父さん……」とパッと見で誤認するほど。
第86話でわかるけど、これはジークというグリシャの息子だった。
ジークはエレンをグリシャに「洗脳された」と言ってた。
でもエレンは戦う目的も何も教えられてないし、
初代レイス王(フリッツ)の記憶を持つフリーダを食ったグリシャを食ってるのに、王の記憶も失ってるんだよね。
洗脳も何も無いと思うのだけど……。
そういう事情はライナーやベルトルト経由で伝わってないんだろうか。

ライナーは鉄のケースにユミルの手紙を入れていた。
それをクリスタに渡せと。
第21巻の範囲では手紙の内容は不明。

ハンジはライナーを尋問しようとして、
ライナーが拒否するとあっさり首を切ろうとしてた。
しかしジャンが巨人の力を得られるチャンスだと諫めてた。
ここでジャンは「俺は……この期に及んで……」と意味深な内話。
ライナーへの情から命乞いをしてしまったと自分を疑ってるのかな。

ミカサとエレンはアルミンに注射するよう訴えていた。
ミカサはリヴァイを組み伏せて脅すほど。
ハンジはミカサを羽交い締めにして説得していた。
ここでハンジが助かった理由として回想が出てた。
直属の部下のモブリットが咄嗟にハンジを井戸に投げ入れていた。
それでベルトルトの爆発を凌いだらしい。
ハンジが井戸から出てみると、あたりは焦土となっていた。
何となく、負傷した程度で民家の影に潜んでいると思ってたけど違った。

リヴァイがエルヴィンに注射を打とうとすると、
虫の息のエルヴィンはその手を払いのけた。
リヴァイは「こいつをもう休ませてやらないと」と言って注射を中止。
エルヴィンが注射の箱をリヴァイの胸に突きつけて「ありがとう」と言う回想があったけど、
これは回想ではなくリヴァイの心象な気がする。
エルヴィンの部下はエルヴィンを悪魔呼ばわりしていたけど、
悪魔になるよう暗に要求したのはリヴァイだったわけで。
リヴァイは結局、アルミンに注射をして、巨人化アルミンにベルトルトを食わせた。

アルミンは超大型巨人が泣いてる夢を見て目覚めた。
それは隣のサシャの呻き声の影響かもしれないけど、
意識のある巨人を食うと、能力だけでなくその記憶も移るのかもしれない。
実際、クリスタの一族は初代王の記憶を継承している者を食って、その記憶を継承してたわけで。
あれはレイス家限定の力ではなく、巨人なら誰でも記憶の継承が起きるのかも。
ただエレンもアルミンも断片的にしか記憶を認識してないので、
完全に記憶の継承ができるのがレイス家の力ってことでしょうね。
この記憶を完全に継承する力は、ロッドレイスが自分が巨人になるわけにはいかない理由があると言ってたのと関係ありそう。

アルミンはエルヴィンを差し置いて自分が蘇生した事に困惑してた。
ハンジはエルヴィンに注射を打つべきだったと言うものの、
元々エルヴィンが注射を託したのはリヴァイだからと納得していた。
当面、兵団を率いるのはハンジだけど、
ハンジにはエルヴィン的な奇策を思いつくセンスは無さそう。
ハンジも死んで最終的にはアルミンが団長になりそうな気配。
アルミンは前に、邪悪な顔で調査兵団の作戦を話して、
周囲がドン引きしてた「実績」があるしw

リヴァイはアルミンに「誰も後悔させるな」と釘を刺していたけど、
ちょうどサシャが「うるさい」と呻き声をあげて、
リヴァイに文句をつけたような形になって一瞬、その場が沈黙してたw

エレンの家の地下室には3冊の本があった。
本には防湿防虫加工が為されていた。
エレンが持ってた鍵はこの本があった引き出しの鍵だった。
最後の第86話は恐らくこの本の内容で、グリシャの回想録だったかと。

グリシャは壁外からやって来た「エルディア人」だった。。
壁外ではユダヤ人をモデルにしたと思わしき被差別民だったらしい。
外出時には常に腕章を身につける必要があったのはモロにユダヤのダビデの星。
そこでは強制収容所というかゲットーのような壁の内側に住んでいたらしい。

エルディア人とはユミルの民の事。
初代ユミルは巨人の力を9つに分割して分け与えたらしい。
かつて「マーレ国」を滅ぼしたエルディア人が、
巨人大戦に負けて今では逆にマーレ人から差別されてた。
壁内の初代王・フリッツ王は巨人大戦に負けた際に「バラディ島」に逃げて壁を築いたと。
でも進撃の巨人の舞台は島レベルの広さじゃないような……。
どこかで見たけど、試算では壁のサイズだけでも直径数百キロだったはず。
その上、誰も海を見た事が無いのだから、大陸の内陸部だと思ったのだけど……。
島程度なら壁の上から水平線が見えてもおかしくないんじゃ?

グリシャの先祖はフリッツ王に見捨てられたらしい。
ただグリシャの父は「我々非マーレ派の残党」という言い方をしてたので、
親マーレ派の残党はマーレ人に溶け込んで差別されない暮らしなんでしょうね。
巨人大戦ではマーレに協力した巨人族が7ついたらしいので、
この7種族は差別されない暮らしをしてるんじゃないかと。
フリッツ王に反したのは巨人族の新たな王になりたかったとか、そんな理由でしょうね。
大戦以前から、いがみ合ってたようなので。

グリシャは妹と飛空船を見る為に勝手に壁外に出て兵士に見つかり、
妹は惨殺され、グリシャも暴行を受けた。
でもグリシャを殴ってた方は仲間の手前として形だけ蹴りを入れてたように見える。
妹は家に送ると称して連れて行かれ、犬を嗾けられて殺されたらしい。
グリシャは妹の死の真相を知って、「どちらが悪魔か教えてやる」と泣いてた。
と言うことは、大陸ではエルディア人は悪魔だと言われてる。
前にベルトルトが壁内人類を「悪魔の末裔」と呼んでたので、壁内人類はエルディア人。
正確には非マーレ派のエルディア人で、ベルトルト自身は親マーレ派のエルディア人かな。

グリシャはエルディア復興を誓う反マーレ組織に加入してたけど、
その際に胸に十字の切傷をつけていた。
そんなわかりやすい傷をつけたら、身体検査されてすぐにバレそう……。
マーレ政府には反マーレ組織に協力する者がいるけど、
これが親マーレ派の残党でしょうね。

反マーレ組織はフリッツ王の「始祖の巨人」の力を欲していた。
この力は他の巨人を操る力のこと。
となると、ライナー達が言ってた座標とは始祖の巨人の力のはず。
と言うことはライナー達は反マーレ組織の「戦士」だった。

ユミルは始祖の巨人のユミルの末裔だろうけど、
ユミルが島にやって来た理由は謎。
ユミルはかつてクリスタに、
壁外に行けばクリスタを「生まれてこなければよかった」と言う者はいないと言ってた。
ユミルが言う壁外がマーレ人の大陸の事なら、
むしろクリスタの一族は悪魔の末裔なので、
それ以上の差別をされまくるはず……。
あの時のユミルは壁内に未来は無いと思ってたので、
嘘をついてクリスタを壁外へ連れ出そうとしてたのかな。
それとも始祖の巨人の力でマーレどもを駆逐できるので、
壁外の方が差別されずに済むと期待していたのかな。

グリシャは王家の末裔の女性と結婚し、この女性はジークという息子を産んでた。
マーレ政府はバラディ島の燃料資源を目当てに7つの巨人の力で襲撃する計画を立て、
グリシャはジークをその力の継承者にする事に成功した。
しかし、ジークはグリシャを裏切ってマーレ政府に反マーレだと密告していた。
そしてグリシャ夫婦はバラディ島に人食い巨人として追放された。
処刑ではなく巨人に変えて追放ってのは、
フリッツ王への嫌がらせが狙いかな。
となると、バラディ島の巨人はマーレが送っていた事になる。
作中描写だと巨人の数は無数とも思えるので、
反マーレへの罰のみならず、一般的な犯罪者は全部島送りにしてそう。

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