昭和元禄落語心中第3話は、八雲と助六が戦争で別れるエピソード。
第3話は噺を全編描く場面は無かった。
その意味ではつまらなかったけど、戦時中のエピソードだし……。
八雲は実力をつける助六に焦ってたらしい。
助六は毎日のように高座に上がり、
八雲は学校と落語との掛け持ち。
しかも八雲は自分に向いてない噺を練習していた。
そこで助六は郭噺や艶笑噺を八雲に勧めてた。
でも戦争が始まって「不謹慎」だと落語は「禁演」となっていた。
それは主に郭噺や艶笑噺だった。
助六はそれらの噺を勧めてたけど、
八雲は師匠から言いつけられた噺も平行して練習していたらしい。
もし助六の勧めに全面的に乗ってたらヤバかったかもね。
八雲は助六との実力差で落語が嫌いになりかけていた。
でも落語をやると気持ちがすっとしたらしい。
これは後の疎開生活でも同じ。
落語を好きになったのは助六の影響と言ってたので、
助六の噺を想像の中で聞いてるかのような感じだったんですかね。
音曲を担当してた女の子と八雲は、プラトニックな付き合いをし始めてた。
八雲としては女と付き合う経験をしたかったという、割と不純な動機。
この子は戦争で田舎へ帰る事になり、八雲に泣いて別れを告げていた。
戦争のせいで弟子達もいなくなり、八雲や助六だけが残った。
その上、師匠と助六も出兵となり、八雲は足が悪いせいで田舎の工場勤め。
ここで八雲は、自分はまた捨てられるんですかと師匠に食い下がってた。
もちろん師匠にそんな意図はなく、
そもそも足が悪いのなら軍が兵として求めるはずもないし。
しかも当初は3ヶ月という話だった。
師匠が「口答えするように育てた覚えはありませんよ」と言うと、八雲はあっさりと引き下がった。
親が言うような台詞を言われたのが効いたんでしょうね。
八雲は出兵する助六に寝床で指切りを要求。
また助六に眠くなる「あくび指南」を聞かせてと。
八雲は噺が始まるや、すぐに寝ていた。
たぶん安心したからでしょうね。
まるで少女が好きな男に指切りをせがむかのようだったw
原作がそういうテイストのマンガなんですかねえ。
出兵は3ヶ月という話が師匠達はいつまでも帰って来なかった。
おかみさんは師匠は死んだと思い、諦めていた。
八雲も内心では諦めていたようで、落語の台本を行李にしまう始末。
しかし時折出して落語をやると、やはり気持ちがすっとしたと。
疎開中も同年代の女と八雲はいい仲になってた。
でも時折話す程度だったみたい。
ラストシーンでこの女と似てる女が八雲の下宿を尋ねていたけど、同一人物かな。
戦争はあっさり終わってた。
田舎視点だと空襲も無く、戦争が起きてるのかもわからない程で、
戦争が終わったと知ったのも天皇の「玉音放送」を聞いたからって程度。
八雲とおかみさんは東京の実家へ。
しかし師匠達は長らく帰って来なかった。
高座は八雲が切り盛りしていた。
ある日、師匠も助六も生きて帰還。
2人とも体は臭かったものの、痩せている感じではなかった。
怪我もしてないし心的外傷の類もなさそう。
戦地でも比較的平穏な地域だったんですかね。
八雲は助六と抱き合って泣いてたけど、
これもまるで八雲の婚約者か何かのようw
助六と八雲は娯楽に飢えていた民衆に持てはやされ、
若手スターのような扱いとなって出世。
成人して師匠の家を出て、助六と八雲は共同生活を始めていた。
そこに上述の女が尋ねて引きとなってた。
同一人物とすると、疎開先にいた時よりもケバくなってたw
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