狼と香辛料 小説版 第10巻の感想

読んだのは1ヶ月くらい前。



ウィンフィールという雪の島国へ渡り、噂の狼の足の骨を見ようとする話。
でも、骨はここへ来るためのきっかけで、話の内容は経済同盟によるウィンフィール買収工作が進んでいて、ロレンスたちが巻き込まれると、いうのがメイン。

本の中ほどまで読んで、ウィンフィールにいるとやばそうってことで立ち去ることを決めるけど、ここまで読んで「あれ?」と思ったな。
従来のように事件に巻き込まれてしまうんだろうと思ったら、あっさり帰りそうだったから。
今回は、ハスキンズという羊の化身に懇願されたことでロレンス自ら事件に関わろうとするのが、このシリーズでは新しい。

ホロがロレンスに縋っているとハスキンズに指摘されるシーンは特に面白かった。
ハスキンズが誇りを保ちつつ、対等な立場でロレンスに自分たちを助けてくれるようにお願いするシーンは、
実はホロは、女が男に対して優位性を保つ形での恋愛感情を利用しつつロレンスに頼っている、という対比に読める。
ホロはハスキンズの態度になぜか焦るけど、ロレンスに本音を悟られそうだったからだと思う。
結局ロレンスは鈍いので、あまり気づいている様子ではないけど。

修道院が徴税用に見せかけた荷物の中身を検めるために、ハスキンズの羊をけしかけるという展開は読めなかった。どうやって終わらせるんだろうと思ってた。ここでハスキンズが絡むのかと腑に落ちた。

最後のハスキンズとロレンスの会話はイミフだった。
ヨイツは熊の化け物に襲われたのだろうけど、「幸運を」ってことはハスキンズのように仲間を連れて逃げて、別の場所に人間社会に溶け込んで生き延びているかもしれないってことなのかな。
だとして、それをホロに言わないでロレンスに言うってのは?
ホロに言うと、ロレンスをほっといて一人でそこへ行こうとするから?
ロレンスがホロと旅を続けたいのだろうと察して、ロレンスにだけ教えることで、ホロと旅する目的を維持できるってことだろうか。
ホロにそれがバレなければ旅を続行できるので「幸運を」という意味なんだろうか。

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