狼と香辛料 小説版 第11巻の感想

第11巻は短篇集だった。



1つはコルと出会う前、通りすがりの入植村で土地の分割の起点を決められずに揉めていた際に、ホロがパスピエ村でやっていた風習を教える話。
1つはこれもコルと出会う前に、日差しのよさそうな森へ入ってホロと一緒に小休止しようとする話で、小道が分かれていてロレンスが道に迷ってしまい、それをホロにからかわれる。
最後は、エーブが商人になったばかりの話で、服の取引で商売する協力者に裏切られることでエーブが商人として生きていく覚悟を決める話。

この中で、エーブの話が一番面白かった。
基本、ただの貴族の小娘だったのが意外というか、よく考えれば当たり前だろうけど。
エーブが自分と同様に商人になった元貴族の男と協力しようとして、裏切られてしまう。
裏切り者を追うと、その男は道中の崖から転落して虫の息になっていて、しかしエーブはその男を助けずにとどめを刺す。
このことでエーブは小娘から非情さを持った商人へと生まれ変わる。
まあ何か相応のことがあって非情な商人になったとは思っていたけど、小娘が意を決して殺人までやっていたとは驚き。

あと、今までの本編ではエーブに仕えている元執事や料理人は登場していないけど、彼らはこのあとでどうなったんだろう。
あとの巻では描かれているのかな。

ホロがパスピエ村で知った風習を教える話は、ホロがとある青年と一緒にパスピエ村にやってきた大昔、パスピエ村は入植者の村だったことが伺われる。
ロレンスが人助けのつもりで入植者の村に関わろうとするのと同じ動機で、ホロもパスピエ村に行ったのだろうと。

森で休もうとして道に迷う話は、いつものロレンスとの恋の駆け引きみたいな話。
ロレンスがホロにからかわれて意地を張って、みたいな。
正直、あまりおもしろくなかった。

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