個人的にタイムループ(タイムリープ)系の物語が好きなので、
小説や文学、アニメやマンガ、ゲーム、映画やドラマなどでタイムループ(一部タイムリープ)を扱っている物語を調べてみた。
一応、公開年順。
ほとんどの作品のあらすじは、ネットで調べただけです。
ネタバレしまくってるので注意。
ファウスト:1808年
主人公ファウストは老学者で、
学問を究めたものの結局は何もわからないと悲観し、自殺しようとする。
そこに悪魔メフィストが現れ、
ファウストが人生の幸福を感じた時に命を奪い、
死後の魂の永遠の服従と引き替えに、
ファウストを若い頃に戻すと唆す。
ファウストが気づくと本当に若い頃の自分に戻っていた。
ファウストはグレートヒェンという女性と付き合って妊娠させてしまい、
怒ったグレートヒェンの兄と決闘するハメになり、兄を殺す。
グレートヒェンは逢い引きの為に母に盛った睡眠剤の量を間違えて母を殺してしまい、気が狂う。
そして産んだ我が子を殺してしまい、死刑囚となる。
ファウストはメフィストを利用してグレートヒェンと助けようとするけど、
グレートヒェンは悪魔の助力を拒絶し、獄中で死ぬ。
その後ファウストはローマ皇帝の為にメフィストを利用して戦争に勝ち、自分の土地を拝領する。
領地の開拓の最中に老夫婦を殺してしまい、悪霊の呪いで盲目となる。
ある日ファウストはツルハシで自分の墓を掘る音を聞き、
開拓事業が進んでいると勘違いし、
人生の幸福を感じてメフィストに魂を奪われてしまう。
しかしグレートヒェンの魂がファウストを救済するよう願ったことで、
ファウストの魂は天国へ行く。
タイムループではないけど、あの文豪ゲーテなのと、
時間遡行の古い事例と見ている人もいるらしいので取り上げた。
タイムマシン:1895年
主人公はとある科学者で、タイムマシンを発明して80万年後の未来へ行って戻って来たと主張する。
未来では旧支配階級は知的に退化した「エロイ」となり地上に住み続け、
旧労働者階級は「モーロック」となってエロイの生活の為に地下に住んで生産活動をさせられてたと言う。
その後、遠い未来へタイムトラベルし、
地球の最後の生物の滅亡を見た後で現代に戻って来たと言う。
そして科学者は再びタイムマシンに乗ってどこかへと消えた。
タイムループではないけど、あの「H.G.ウェルズ」の超有名作品なので取り上げた。
The Man Who Could Work Miracles(奇蹟を起こす男):1898年
主人公は奇跡を起こす力を身につけたGeorge McWhirter Fotheringayという青年で、
奇跡の力を行使する事で大惨事を起こしてしまう。
その大惨事を無かった事にする為に、
奇跡の力を使って奇跡の力を全て無かった事にする。
青年が気づくと、奇跡の力を初めて使う直前の過去へ戻っていた。
しかし青年はそれまでの全ての記憶失っていて、
これから再び同じように奇跡の力を使って大惨事を繰り返すだろうと示唆するシーンで終わる。
これも「H.G.ウェルズ」。
ループ描写は無いけど、ループを示唆する古い事例なので取り上げた。
The Defence of Duffer's Drift(愚者の渡しの防御):1904年
主人公はLieutenant N. Backsight Forethoughtという少尉で、Duffer's Driftという浅瀬を防衛する任務に着いていた。少尉は部隊が敗北する夢を見る。
夢の内容を活かして現実の防衛任務を成功させようとするけど、
それもやっぱり夢だった、と同じ拠点防衛の夢を何度も見る事で、
少しずつ拠点防衛計画の欠点を克服し、最後は本当に拠点を守りきる。
夢を見ているだけなので、厳密にはタイムループではないけど
「同じ期間の出来事を繰り返して何かを達成する」
という物語の仕掛けは同じなのと、古い事例なので取り上げた。
Doubled and Redoubled:1941年
とある男が同じ1日を何度も繰り返す。
時の門:1941年
主人公ボブは「時間航行」の論文を書いていた。
そこに男が現れ「時の門」に入れと言う。
しかし更に別の男が現れて入るなと言う。
2人は喧嘩を始め、止めようとしたボブは突き飛ばされて時の門に入ってしまう。
するとボブは未来世界の宮殿にいた。
ディクトールという男に美女や美食のもてなしを受け、ボブは1つの依頼を受ける。
それは時の門に入ってそこにいる男を勧誘するというもの。
ボブが時の門に入ると、そこはかつての自分の部屋で、
かつての自分が論文を書いている真っ最中だった。
Escapment(逃がしどめ):1956年
主人公ハリーはある日、自分が見ているテレビが9時から9時15分までのシーンを繰り返している事から、タイムループに気づく。
ループに気づいているのは主人公だけで、
彼女のヘレンも友人も誰も気づいていなかった。
ループは次第に時間間隔が短くなり、ループは終わる。
すると次はヘレンがテレビが同じシーンを繰り返していると言い出す……というオチ。
第十時ラウンド:1957年
ある男が恋の成就の為に平行世界を移動し、9回失敗して今回は10回目という話。
厳密にはループではないしループ描写も無いけど、古い事例なので。
The Beast of Boredome(倦怠の檻の野獣):1958年
主人公は火星人を狩ってる兵士で、
とある火星人を殺して宝石を散りばめた金属球を手に入れる。
その金属球の宝石を取り外すと時間が10分戻っていた。
金属球は火星に伝わる「時間の檻」という刑罰の為の小型のタイムマシンだった。
金属球は丈夫でとても10分以内には破壊できない程なので、主人公は破壊を諦める。
主人公は本を読んだり電話をかけて退屈を凌ごうとするけど、じきに飽きてしまう。
その後、主人公はもう何年同じ10分を過ごしているのかわからなくなり、発狂する。
トワイライトゾーン「審判の夜」:1959年
主人公のとあるドイツ人兵士は、記憶の無いイギリスの民間船内で目覚める。
その民間船はドイツの潜水艦に撃墜されて沈没する。
主人公はその死の間際に自分が潜水艦の艦長で、民間船の撃墜を命じた事を思い出す。
そして自分が民間船で死ぬ事を何度も繰り返している事に気づきながら死ぬ。
タイムループを示唆するだけでループ描写は無い。
時をかける少女:1965年
主人公の芳山和子は女子中学生で、ある日理科室でラベンダーの匂いを嗅いで意識を失う。
それから4日後に交通事故に遭うけど、気がつくと事故の前日に戻っていた。
理科の教師や友人に相談した和子は、事件の真相を知るには4日前に戻る必要があると気づく。
自分の意思でタイムリープできるようになった和子は、4日前にラベンダーの匂いを嗅いだ理科室へ戻る。
そこには友人の一夫がいて、一夫は未来から来た時間遡行者だったと知る。
一夫は未来では手に入らないラベンダーを取りに来たと言う。
一夫を友人だと思ってたのは記憶操作によるものだった。
一夫は和子を好きになって1ヶ月程一緒に過ごそうと記憶操作したらしい。
しかし結局は和子の記憶を消去し、未来で和子と再会する約束をし、一夫は未来へ帰る。
和子は記憶が無いものの、心のどこかに残っていた「再会する約束をした誰か」を待ち続ける。
東海道戦争「しゃっくり」:1967年
8時41分から51分の10分間が何度もループする話。
主人公はとある交差点でオートバイクに乗っててスピード違反で捕まるものの、
気づくとその10分前に戻っていた。
主人公の周りの人も全員ループを自覚していた。
何度もループが起きて次第に発狂する人も出現。
実家に電話をすると実家でもループが起きていたし、
ラジオニュースでは世界中でループが起きていると報じていた。
しかしその内、ループは終了する。
主人公は安堵して交差点から先へ進むけど、
再びループが起きる予感が……という無限ループを示唆するオチ。
登場人物全員がループを自覚しているタイプは珍しいかと。
空飛ぶモンティ・パイソン「デジャ・ビュ」:1970年
テレビ番組の企画でデジャヴについて解説しようとする男が、
数十秒の間何度も同じ事を言ってしまうコント。
個人的には極度の健忘症としか思えないけど、
ループものと主張する人もいるので念の為に記録。
Little Something For Us Tempnauts(時間飛行士へのささやかな贈り物):1974年
アメリカの国家プロジェクトとして時間飛行実験が行われ、
主人公アディスンらは100年後の近未来から元の時代へ戻る際に実験に失敗し、
時航機は大破してしまう。
しかし乗員は自分達の死を伝えるニュース報道が正に行われている時代に戻っていた。
アディスンらは自分達が何度も実験に出発し、
同じ時代に戻っていると感じていた。
アディスンは、そのループを終わらせるには、
時航機で事故を起こして死ぬしかない、と思い詰めていた。
科学者は事故の真相を、
「機体に50kgの余計な質量が積まれていたせい」だったと推測する。
また、事故がタイムループの原因だと推測する。
しかしアディスンは、自動車工場からスクラップを手に入れて機体へ乗せようとする。
アディスンの心情は描かれないけど、事故を起こすことでタイムループが終わると信じ込んでいる。
結末は描かれない。
恐らく正確な時間軸は、100年後に転移→作中の時間へ遡行→事故が起きた過去へ遡行→事故のせいで作中の時間へ転移、だと思います。
ノスタル爺:1974年
主人公の浦島太吉は戦争で行方不明となり、終戦を知らずに現地で30年隠遁生活を続けていた。
太吉が日本に戻ると、生まれ故郷の村はダムの底に沈んでいた。
村には土蔵に閉じ込められた爺さんがいた。
戦争に行く前、婚約者と土蔵で密会してると、
爺さんは「抱け」と叫んだのを思い出していた。
太吉は婚約者が結婚しやすいよう、抱かなかったらしい。
太吉が気づくと、子どもの頃の村にいた。
太吉は婚約者に再会して号泣するけど、不審者として警官に捕まる。
太吉の親族は太吉の顔や昔話から親類だろうと判断し、
金を渡して村から出て行くよう命じる。
しかし太吉は土蔵に閉じ込めてもいいから、村にいさせてくれと懇願。
太吉は望み通りに土蔵に入れられる。
その外で子どもの頃の自分と子どもの頃の婚約者が遊んでいる声を聞いて満足する。
土蔵の爺さんは実は太吉だった。
ループ描写はなくタダの時間遡行だけど、
若い方の太吉は婚約者を抱かずに出征するはずで、ループを示唆してる。
有名な藤子不二雄の作品なので取り上げた。
銀の三角:1980年
主人公のマーリー1のクローンのマーリー2が、
赤子の王子を狙った暗殺者に自分が殺されると、
ラグトーリンという吟遊詩人の「時間を巻き戻す能力」で死の直前に戻り、
何度も同じ時間を繰り返すというシーンがある。
ただし数ページ程度。
火の鳥「異形編」:1981年
主人公の左近介は、憎んでいる父親の病気を治療できる唯一の尼僧を殺す。
しかし左近介はその尼僧が住んでいた山寺から出る事ができなくなり、
いつの間にか時代が30年前に戻っていると気づく。
火の鳥が言うには、左近介が人殺しの罪を償う為に山寺に閉じ込められたと。
左近介は尼僧を頼ってやってきた病者や怪我人を騙して尼僧のふりをしながら、
自分が殺した尼僧は30年後の自分だったと気づく。
そして30年経過し、未来の自分が左近介を殺しに来る。
ループ描写はないけど、ループを示唆しているので取り上げた。
うる星やつら2~ビューティフルドリーマー:1984年
主人公の諸星あたるは、学園祭の前日が何度も繰り返していると気づく。
その繰り返しから脱出する為に奔走する話。
あたるは戦闘機で脱出しようとするけど、
街全体が巨大な亀の上に乗ってる円板になっていたと気づき、脱出できないと悟る。
ループ毎に街は荒廃する。
あたるは夢邪鬼という妖怪がラムの願望を実現し、ループさせていると気づく。
あたるは夢邪鬼を利用してハーレム願望を実現させるものの、
そこにラムがいないのを不満に思う。
夢邪鬼はあたるがラムを好きだと悟り、その身勝手さに怒り、
あたるを夢の世界から追放しようとする。
追い詰められたあたるは夢を喰う貘を呼び出し、ラムの夢を破壊する。
あたるが気づくと学園祭の前日だったけど、
ループはもう終わっていると安堵感を抱く。
リプレイ:1986年
主人公ジェフはラジオ局のディレクターで、
43歳の誕生日に心臓発作で死亡したはずが、
気づくと未来の記憶を持ったまま18歳の頃に戻っていた。
ジェフは記憶を活かして人生を謳歌する。
その際にパメラという同じリプレイヤーと出会い、付き合うようになる。
しかし、同じ43歳になるとまた死んでしまう。
すると再び過去の自分に戻っていた。
ジェフがどう対処しても必ず43歳で死ぬ。
築き上げた人生がループの度に無かった事になり、
ジェフは空しさを感じるようになる。
ジェフのタイムループ年齢は次第に上がり、
やり直す期間がどんどん短くなる。
最後は心臓発作直前に戻ってしまうものの、
そのループでは心臓発作後に自然蘇生し、目覚める。
その時パメラから電話がかかり、
パメラもループを乗り越えたと知る。
ジェフとパメラはループが終わり、
残りの人生を普通に歩める事を喜ぶ。
ファイナルファンタジー:1987年
主人公視点ではループ設定はない。
ラスボスのガーランド(カオス)視点ではループ設定がある。
ガーランドは光の戦士に敗れるが、
火水風土のカオスの力で2000年前にカオスとして蘇る。
カオスは2000年後の自分(ガーランド)を救うべく、
2000年後の世界に火水風土のカオスを送り込んでいた。
代紋TAKE2:1990年
主人公のヤクザの阿久津丈二は、
1979年に起こした大学生との喧嘩に負けた事で人生が上手く行かなくなり、
その10年後に鉄砲玉として死んでしまう。
しかし丈二が気がつくと10年前に大学生と喧嘩した時代に戻っていた。
未来の思い出:1991年
主人公は漫画家の納戸理人で、
未来の記憶を持ったまま20年前に戻って人生をやり直す。
ループではないけど、藤子・F・不二夫の自伝的マンガらしいので取り上げた。
Xファイル第6シーズン第14話「月曜の朝」:1992年
主人公のFBI捜査官のモルダーは、
ウォーターベッドの水漏れのせいでマンションを水浸しにしてしまった事で、
弁済金を銀行から引き出す必要があり、
月曜の朝に銀行へ向かう。
そこで爆弾を使った強盗事件にモルダーは巻き込まれ、爆死する。
モルダーが気づくとその日の朝に戻っていた。
モルダーにその記憶は無かったけど、
何度も同じ朝を繰り返しているというデジャブを感じる。
実はタイムループを自覚しているのは強盗の彼女だけ。
彼女はタイムループから逃れる為に彼氏の強盗を阻止すべく、
強盗が起きる事を警察に訴えたりして奔走していたが、
全て徒労に終わっていた。
そこで彼女は自ら強盗犯の前に立塞がり、銃で撃たれて死ぬ。
彼女が死んだ事で全てのループは消える。
新スタートレック「The Next Generation」第5シーズン第118話「Cause and Effect(恐怖の宇宙時間連続体)」:1992年
エンタープライズ号がとある星団の調査を行っていた所、
ナビゲーションシステムが突然故障する。
その時、別の空間から宇宙船が現れてエンタープライズに衝突する進路を取る。
エンタープライズ側はトラクタービームで宇宙船の進路を変えさせようとするが、
失敗して両船は衝突し、エンタープライズは大破してしまう。
乗員が気づくと衝突前の時間に戻っていたけど、誰もその記憶がなかった。
エンタープライズは再び故障を起こし、
そこに宇宙船が現れてエンタープライズに衝突する事を繰り返す。
その繰り返しの中で、ビバリーという女性が謎の話し声に気づく。
ビバリーがそれを録音して解析すると、
過去のループで乗員が発した会話の残響だった。
その会話の中で聞こえる「3」という数字が、
船内の至る所で発見されるようになり、
3がライカーの階級章を意味していると気づき、
ライカー案の「シャトル格納庫を減圧して本艦を減速させる」
という方法を取ることで、両船の衝突は回避される。
タイムループは「宇宙時間連続体」と呼ばれる空間に取り込まれたのが原因だった。
衝突を回避した事でその空間からも脱出し、タイムループはなくなった。
恋はデジャ・ブ:1993年
主人公の気象予報士フィル・コナーズは尊大な男だった。
田舎町で行われるグラウンドホッグデーの取材が終わって宿で就寝。
目が覚めると、前日の朝6時に戻っていると気づく。
当初はやりたい放題だったものの、次第に空しさを覚え、自殺する。
しかし何度自殺しても朝6時に戻ってしまう。
フィルは考えを変えて、未来の記憶を利用し、
テレビ局のスタッフにコーヒーを持ってくるなどの温かい対応をしたり、
ホームレスの爺さんを救おうとしたり、
田舎の人々を助けたり喜ばせる為に奔走するようになる。
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO:1996年
主人公の有馬たくやは、死んだ父親が残した腕輪の力で同じ一週間を繰り返す。
たくやは父親が託した世界の謎を解き明かそうとする。
七回死んだ男:1998年
主人公は久太郎という高校生。
久太郎には同じ日が8回繰り返す「反復落とし穴」の力がある。
ある年、正月の親族の集まりで財産争いの最中に祖父が殺されるけど、
久太郎が気がつくと祖父が殺される前日に戻っていた。
久太郎はループを繰り返して祖父の死の真相を突き止める。
あの、素晴らしい をもう一度:1999年
主人公は記憶喪失の「勇者」。
世界を救う旅の共の少女は翌日になると今日の記憶を失うという病気持ち。
世界の破滅を企む「魔王」の元に辿り着いても、
魔王は時間を巻き戻す魔法でその事実を無かったことにしてしまう。
リバース(Retroactive):1999年
女刑事のカレンは、とある夫婦が乗る車にヒッチハイクする。
夫は盗品売買を行っている小悪党だった。
ガソリンスタンドに立ち寄ると、その主人が妻の不倫の証拠の写真を渡す。
妻の不倫が夫にバレて夫婦は車中で口論となり、夫が妻を射殺する。
カレンは咄嗟に近隣の建物へ逃げて難を逃れる。
そこには政府が極秘で開発を進めていたタイムリープマシンがあった。
カレンはマシンの誤作動で20分過去へ戻る。
そこはヒッチハイクした車の中だった。
カレンは夫の殺人を止めようとするけど、
失敗して再び政府の施設に逃げ込み、タイムリープする。
最後は夫が施設まで追って来て、
夫もタイムリープマシンを利用しようとするものの、
カレンと研究所所長のみが2時間前へのタイムリープに成功する。
カレンは夫婦の車をやり過ごし、後から来た保安官に夫が盗品を持ってると教える。
不倫がバレた妻は夫を射殺していた。
そこに保安官が通りかかって妻を逮捕する。
ターン:2000年
主人公の真希は版画家で、ダンプにはねられたはずがいつの間にか前日の自宅の椅子に座っていた。
外に出ると誰もいない街になっていた。
真希はその後、1日経つと必ず1日前に戻ってしまうというタイムループを繰り返す。
あるループで、孤独感に苛まれていた真希の元に電話がかかる。
それはループ前に真希の作品を使いたいと連絡してきたデザイナーの泉洋平だった。
泉は現実世界の真希は交通事故でずっと入院していると言う。
真希は泉に頼んで毎晩電話するよう懇願する。
その後、真希は誰もいない世界で柿崎という男と会う。
泉が柿崎を調べると犯罪者で、事故で意識を失っていた。
その時、泉の上司が電話を誤って切ってしまい、電話は二度と繋がらなくなる。
柿崎は泉の存在を知り、泉を犯そうとするものの、急に消滅してしまう。
真希は柿崎が現実世界で死んだと直感する。
真希は自分が死んだらループが終わると察し、絶望する。
そこに母から励ましの声が届き、真希は1日以内で作品を仕上げる事にする。
そして完成した作品を現実の自分が入院している病院へ持って行くと、
そこには車椅子の真希と母と泉がいた。
真希が母達に近づくと、車椅子の真希が目覚める。
その膝には完成した作品があった。
ひぐらしのなく頃に:2002年
主人公は前原圭一という少年で、雛見沢村で起きた連続殺人事件に巻き込まれる。
ただし、ループしているのは脇役の古手梨花という少女で、
雛見沢村で起きた事件の真相を知ってると後半で明かされる。
CROSS†CHANNEL:2003年
主人公の黒須太一が通う学校の放送部の一同が、
一週間が何度もループする世界に閉じ込められる。
太一はあるノートを読んだ事で、
ひとりずつ元の世界へ戻す方法を知り、
放送部一同を元の世界へ戻す為に奔走する。
涼宮ハルヒの暴走「エンドレスエイト」:2003年
主人公の高校生キョンは、夏休みの出来事に既視感を覚える。
それは実は、涼宮ハルヒが夏休みに何か不満を抱いていて、
それを解消する為に同じ夏休みを何度も繰り返しているから、
と情報統合思念体の長門有希から知らされる。
キョンは「タイムループから逃れる為に何かしなければならない」
という焦燥感を抱くけど、何も思いつかずにループから逃れられず、
その記憶を持たないまま再び同じ夏休みを繰り返してしまう。
リピート:2004年
主人公は過去の任意の時点から人生をやり直せるという触れ込みの「時間旅行ツアー」の参加者のひとり。
時間旅行の最中に参加者が次々に殺されるという殺人事件に巻き込まれる。
バタフライ・エフェクト:2004年
主人公のエヴァンは自分の日記を読む事でその当時に意識だけが戻れると気づき、
過去の後悔している出来事をやり直す。
しかし、やり直した結果が別の悪い結果を生んでしまい、
その悪い結果を修正する為に再び過去改変を行うが、
何度もやり直す内に、悪い結果が生じるのを避けられないと悟る。
その事を悲観したエヴァンは自分が胎児だった頃まで戻り、
自分の臍の緒で首を吊って自殺する(劇場公開版とDVD版とで結末が異なるらしい。首吊り自殺はDVD版)。
タイムループではなくタイムリープだけど
「過去改変の繰り返しで余計に事態が悪化する」
というのはループものの定番なので、関連として取り上げた。
All You Need Is Kill:2004年
主人公のキリヤ・ケイジは地球を侵略する宇宙生物ギタイと戦う兵士。
ある日、ギタイとの戦いの最中に死んでしまうけど、気がつくと前日に戻っていた。
ケイジは同じ日を繰り返して戦闘訓練を行って強くなり、ギタイを撃退する。
ゼーガペイン:2006年
主人公のキョウ達はコンピュータ内の人格記憶データで、
人類はウイルスにより既に滅んでいる。
キョウ達はコンピュータ内の仮想世界で生活しているけど、
定期的なサーバーリセットで高校入学時点に戻ってしまう。
その際に人格記憶も初期化される。
しかしセレブラントと呼ばれる覚醒者は記憶が初期化されない。
セレブラント達は元の人間に戻る為に、
地球を支配しているガルズオルムと戦ってる。
ループ描写は1度だけ。
キョウはループ時点で既にセレブラムなので記憶初期化は無い。
秋の牢獄:2007年
主人公の女子大生・藍は、同じ10月17日を何度も繰り返していると気づく。
同じ日を繰り返す内に、自分と同じように同じ日を繰り返していると自覚している
「リプレイヤー」がいると気づいて、リプレイヤー達と交流を深める。
彼らが言うには「影」がリプレイヤーの元に来ると、
その人が世界から消失してしまうと。
藍は次第に交流にも飽き、ひとりで佇んでいたところに「影」がやって来る(結末は描かれない)。
リトルバスターズ:2007年
主人公の直枝理樹とその幼馴染みは、
野球チーム「リトルバスターズ」を結成し、
高校生活の思い出作りをしようとする。
しかしこの世界は誰かが作った虚構だと気づき、
主人公は自分が世界をループしていたと理解する。
それは修学旅行で起きた交通事故で理樹と鈴以外のクラスメイトが重傷を負い、
理樹と鈴は精神の虚弱さから何も対応できずに、
クラスメイトを見殺しにしてしまったのが原因で起きていた。
精神世界の中で理樹はループを繰り返して成長し、
現実に戻って重傷のクラスメイトを介抱して全員が生き残れるようになる。
天てれドラマ「月曜日が来ない」:2008年
主人公が「明日が来ないで」と星に願うと、
本当に日曜日から日付が変らず、
同じ日曜日を何度も繰り返す事になってしまう。
紫色のクオリア:2009年
主人公の波濤学という女子高生は、
親友の毬井ゆかりの能力で腕を携帯電話と融合させられる。
その携帯電話は平行世界の自分と通話できるようになっていた。
ゆかりはその能力の為に「ジョウント」という組織に浚われる。
学はゆかりを助ける為に、平行世界の自分と通話して情報を集めてジョウントに抵抗する。
厳密にはタイムループではないけど、
元の世界の学視点から、時間の進み方が少し遅れている平行世界の学に情報を与え、
その学に視点が移る事で、結果的に同じ時間をやり直しているように見える。
元の世界の学は過去改変などできず、ゆかり救出に失敗したまま。
シュタインズゲート:2009年
主人公の大学生の岡部倫太郎は、秋葉原のラジ館で牧瀬紅莉栖という天才科学者が死んでいるところを目撃する。
それを友人のダルに教えるメールを送信すると、
なぜか紅莉栖が死んでなかったという過去改変が起きてしまう。
これは偶然の産物である「メールを過去の携帯へ送信する装置」が原因。
岡部は過去改変のリスクを知らず、気軽に過去改変を行ってしまう。
牧瀬紅莉栖という天才少女がその装置を改良し、
過去の自分の脳へ記憶を送信できるようにする。
しかしその装置のせいで、セルンという組織に命を狙われるようになり、
幼馴染の椎名まゆりが殺される。
倫太郎はまゆりが殺されるのを防ぐ為に、
タイムリープ装置を駆使して奔走する。
岡部は過去に送信したメールを全て取り消すメールを送り、過去改変を無かった事にする。
その結果、世界の歴史は紅莉栖が死んでしまう本来の歴史に戻ってしまう。
まどかマギカ:2011年
主人公は鹿目まどかという女子中学生だけど、
ループしているのは脇役(準主役)の暁美ほむら。
病院の退院日からワルプルギスの夜が現れる約1ヶ月を繰り返して
鹿目まどかを魔法少女にしないよう暗躍している。
それは元の時間軸で魔法少女となってたまどかに
「自分が魔法少女になるのを止めて」とお願いされたから。
魔法少女となった者は魂がソウルジェムにされ、
魔力を消費したり心が絶望するとソウルジェムが濁り、
魔女になってしまうという秘密があった。
ほむらの暗躍と、まどかが慕う魔法少女マミの死によってまどかは魔法少女にならずに済んでいた。
しかしまどかは、ほむらがワルプルギスの夜という大魔女と戦う事を知り、魔法少女になる事を決意。
そしてまどかは「全ての魔法少女のソウルジェムを自分の手で消したい」という願いを叶え、
宇宙の法則となって存在が消滅してしまう。
ミッション・8ミニッツ:2011年
主人公のスティーブンス大尉は、
過去の自分に記憶を送る装置で、
列車爆破テロの犯人を捜すべく
「8分間」を何度も繰り返して奔走する。
繰り返す内に自分は瀕死状態で脳だけ生かされていたと気付く。
スティーブンスは事件解決と引き替えに自分を殺すよう上官に懇願。
上官はその願いを実行しようとするものの、
スティーブンスの能力を利用したい軍上層部が先にスティーブンスを回収してしまう。
僕だけがいない街:2012年
主人公の悟には、身近に起きた事故や事件について問題解決するまで時間が何度も戻る「リバイバル」の能力がある。
ある日悟は母が自宅で殺されているのを発見する。
警察は悟を容疑者として追い詰めるけど、
悟にリバイバルが起きて、小学校の頃まで戻ってしまう。
悟は小学校の頃に起きた連続児童殺人事件を防ぐとリバイバルが止まると判断し、奔走する。
悟が次々に連続殺人事件を防ぐと、真犯人にその事がバレて冬の川で溺死させられる。
悟が目覚めると元の時代だったが、過去改変は行われ、前の世界で死んだはずの子どもは大人になっていた。
悟は真犯人を追い詰めるべく元同級生のケンヤと協力し、真犯人を罠にハメる。
Re:ゼロから始める異世界生活:2012年
主人公のスバルはコンビニ帰りに異世界に転移した引きこもり学生で、
死に戻りの呪いがかかっている。
異世界に戸惑う自分を無償で助けてくれたハーフエルフの女の子エミリアを好きになり、
エミリアが探している記章を見つける手伝いをしている最中に何者かに斬殺されるけど、
気づいたら異世界に来た時点に戻っていた。
スバルは何度か死に戻りを繰り返して、記章の奪還に成功する。
ハウンター:2014年
主人公リサは誕生日の前日が何度も繰り返していると気づく。
リサは地下室の洗濯機の裏に隠し扉を見つける。
隠し部屋でビデオテープを見つけて再生すると、
それは自宅に引っ越して来た当日の映像で、
室内に何者かの影が映っていた。
電話の不通を直す電話会社の作業員を名乗る謎の男が自宅へ来て、
リサが1人でいるタイミングでループの事を誰にも話すなと脅す。
男との会話でリサは、自分も家族も既に死んで幽霊になっていると思い始める。
リサはループに耐えられず、自宅から抜け出そうとするけど、
いつの間にか元の場所に戻ってしまうので諦める。
リサが自室に戻ると謎の少女が自分のベッドに寝ていた。
その少女はベッドの下を調べてと懇願する。
ベッドの下から少女連続殺人事件の新聞記事のファイルが見つかり、
地下の洗濯機の裏の秘密の扉には、窯で焼かれている少女がいた。
ある時リサが鏡を見ていると、窯で焼かれていた少女が立っていた。
その少女は鏡にしか映っておらず、リサが鏡の中の少女に触れると、
リサはその少女オリビアの意識に憑依してしまう。
その憑依はオリビアの父に怒鳴られたのをきっかけに解けてしまう。
別の日、リサは地下で指輪を手に入れる。
リサが気づくと別の時代の同じ自宅にいた。
そこには連続連続殺人の初めの犠牲者フランシスがいた。
リサはフランシスは既に死んでいると告げ、指輪に触れると目覚めると訴える。
フランシスが指輪を触ろうとすると、男の怒鳴り声がしてリサは元の世界へ戻る。
リサは手がかりを探して父のガレージを漁るけど、
そこにはエーテル(クロロホルム)があり、
自分の父が連続殺人犯だったと思い込む。
リサがクラリネットを吹いていると、いつの間にかオリビアの意識に憑依。
リサはオリビアの腕に自宅から出るようメッセージを残す。
一方、オリビアもリサにメッセージを残していた。
それは謎の男エドガーこそが連続殺人鬼で、
他人に憑依して殺人を続けていたと知る。
リサは謎の男を誘導し、男は外の白い霧に囚われる。
男が気づくと窯の中で焼かれていた。
リサが目覚めると自転車が用意されていた。
リサは自転車に乗って眩しい光の中を走り出し、
その魂が昇天すると示唆して終わり。
MONDAYS:2022
小さなオフィスの社員たちが1週間をループし続ける。
脱出の鍵はループに気付いてない部長だった。