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コミックス幼女戦記第13巻あらすじと感想 アレーヌ市戦

コミックス幼女戦記第13巻はアレーヌ市戦の前半。
前巻は2月で今巻は2ヶ月後って早い。
DMM電子書籍から通知が来てたので気付いた。

幼女戦記(13) (角川コミックス・エース)
KADOKAWA / 角川書店 (2019-04-25)
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Contents

第34話「ラインの悪魔VI」ではまだ戦端は開かれてない

主役はグランツで、グランツは演算宝珠を焼き切ってたと評価されていた。
つまり魔力が大きいと。

当のグランツは戦友の遺品整理をしつつも、手が震えていた。
当初の英雄願望は粉砕されていた。
戦死者は英雄願望を持ったままだったので
ターニャに惹かれて流れ弾で死んだとも言えるね。
もっとも、グランツもターニャについていきそうだったけど、ヴァイスが止めてたっけ。

ヴィーシャ達は食あたりのタイヤネンの欠員にグランツを充てる相談をしてた。
他の新兵と比べて、グランツはキチンと朝食を摂ってたのも高評価だった。
グランツは「自分が生き残る事を考えたまえ」とヴァイスから助言を受けてた。
この言葉には二重の意味があった。

第35話「火の試練I」と第36話「火の試練II」は1年前の回想

1925年4月13日なのでウーガに退役を勧めた時期(第8話)。

軍大学の研究で市街戦という未知の戦術を検討していた。
この世界ではまだ近代兵器による市街戦の歴史が無かった。
なので、ターニャとしては市街戦の対応策を帝国に教えたかったらしい。

ここでなぜかウーガがターニャの体調を気遣ってた。
「みなまで言うな」と勘違いしていた。
ターニャが言う「防寒具から揃えなくては」はたぶん比喩。
ターニャは市街戦に駆り出されるのを想像して青くなってただけ。
その想像とはスターリングラード攻防戦。
なので防寒具と口にしたんでしょ。

市街戦の問題は戦時国際法(非戦闘員を巻き込まない)だった。
ターニャは市街戦の問題を「合法化」すべきと主張。

それは市街に民間人がいても、相手が交戦を始めたら市民はいないと解釈する事だった。
なぜなら敵軍には市民を避難させる義務があるので、
戦闘を開始した時点で避難は完了した事になるから。
または「最後の1人になるまで戦う」などの言質を取ると、
市街にいる者は戦闘員となるので殺せるようになる。

また都市を焼き払う戦術も提案していた。

関東大震災(関東大空襲)で火災旋風を起こしたのと同じ爆撃方法で、市街を焼き払えると。
この戦術は悪魔の計画書と呼ばれ封印されたらしい。

回想はこれで終わり。

悪魔の計画書

1926年に戻り、ライン戦線司令部に呼ばれたターニャは悪魔の計画書の実行を命じられた。
ただし「適切に処理」するよう仄めかされただけ。

後方のアレーヌ市にフランソワの魔導師が潜入し、パルチザンと合流していた。
ターニャは「パルチザンがいると聞いた」と敢えて確認した。
司令部はフランソワ軍のみと返答。
わかっててしらばっくれてるw
既に避難命令が出されているので市民はいない事になっている。
この場合、アレーヌ市は帝国領なので避難義務は帝国にあるような……。
その上、降伏勧告をしても降伏しないのなら、それは民兵であると。

ターニャは「この戦術を吹き込んだのは私か」と驚いていた。
前も、オースフィヨルドの時に同じリアクションだったw
ターニャとしては帝国を「教育」したくて言ってるんだろうけど、
自分がそれをやりたいから言ってると受け取られてる。
本当は後方の参謀司令部に入りたいのにw
でもそれを遂行する実力もあるので、実行役に任命されるっていう……。

以降はターニャ大隊VSフランソワの前半。

アレーヌ市にはフランソワのエース・ビアント中佐がいた。
ビアントはかなりの実力者でターニャの大隊のデコイ戦術をすぐに把握していた。
ただしそれは個々人がエース級の魔力を持ってないと成り立たない
なぜなら、デコイ1つずつに本体と同量の魔道反応を持たせていたから。
それを支える演算宝珠も必要。
理解できてもフランソワにそこまでの人材はいない気がする。
第11巻の第29話で虎の子の魔導部隊が全滅してたし。
帝国ですら、魔力の高い兵を集約する発想がなかった。
デコイを主体にした戦術も、帝国にすらその発想がなかった。
フランソワには帝国に追いつける人材がいないはず。

ビアントは部隊を立て直す隙を突く為に、至近距離で空間爆破を行った。
ビアントはこのような咄嗟の判断力も兼ね備えていた優秀なエース。
ターニャとしては、この行動は予想外だったらしい。

一方、ヴァイスも被弾して失血していた。
被弾に気付かず「何だか疲れた」としか自覚してなかった。
ヴァイスは他の被弾兵ともども撤退。
代わりにグランツがターニャの中隊に入った。
グランツは市街を破壊しまくる作戦に良心の呵責を感じてたらしい。
当然、巻き添えで市民も死んでいるはずだけど、描写は無かった。
ターニャはそういう「真面目」な兵士も必要だと内心で思ってた。
そうでないと隊を統率できないらしい。

第36話の最後にゼートゥーアが市街戦で市民を虐殺する言い訳。
曰く、飢えた獣の前に生贄を投じた者の責任だと。
これ自分に言い聞かせてるんでしょ。

第37話「火の試練III」はビアンカとの一騎討ち

初めに誰かに宛てた手紙みたいなナレーションが入ってた。
これはラストでグランツ視点だったと判明。

別働隊と戦ってたケーニッヒは交戦相手がライブラリに存在しないと気付いた。
つまり今まで戦った事のない中央の精鋭と察してた。
フランソワの「人的資源」はそこまで疲弊していた。
このシーン、ケーニッヒは被弾して負傷か死んだようにも見える。
攻撃を食らってライフルを折られ、空中に前かがみで留まってるので。

ターニャはビアントに空間爆破を行ったけど、ビアントは魔力だけで対抗。
ここからは戦いつつ口喧嘩していたw
ビアントは市民を盾に時間稼ぎするつもりだった。
ターニャは市民もろとも排除する方法があると煽ってた。
そして魔力を被せた手刀と至近距離で銃の乱射をしてビアントを撃墜。
しかし、ビアントの防殻は破れず、負傷しただけ。
ターニャに匹敵する魔導師が既にフランソワにもいた。
フランソワが帝国を真似て遊撃魔道大隊を作ったら脅威となる。
でももう遅い気もする。
それをやる人材は足りてないだろうなと。

フランソワの魔導大隊は一時撤退。
その隙にターニャは降伏勧告を行った。
内心では存在Xに怒っていた。
それを周囲の者は何かに耐えて(怒って)いると勘違いしていた。
そりゃまさか存在Xなんて知らんのだしね。

最後は出撃前にグランツが市民を虐殺する事になると慄然としてた。
ヴァイスは「自分が生き残る事を考えろ」と助言した。
つまりその為には虐殺もやむを得ないと。
ヴァイスはそうなると既に予見してたっぽい。
だから、出撃前にそう助言したのかなと。

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