コミックス版幼女戦記10巻はコンプエースの小冊子002の後半~003と同じ。
ただし加筆はあった。
Contents
積み荷は始末
アルビオン連合王国の潜水艦に乗ってた「積荷」(協商の評議委員)は始末され、亡命はなかった事になった。
で、連合はこの亡命がバレたのは帝国の諜報だと確信。
しかしその方法がわからずに困惑っていう勘違いコントのようなシーンだったw
実際にはただの偶然の積み重ねだった。
「積荷」が乗ってた船を発見したのも偶然。
ただし艦隊を襲撃してたので部隊を分散してたのを「陽動」と勘違い。
船を襲撃したものの相手の損害は軽微だったのは、
部隊の負傷者が多くて追撃を止めたから。
ただしその損害部位がさっきまで「積荷」がいた場所だった。
これも情報漏れじゃないと説明がつかないと思い込んでいた。
この部位もまた偶然でしかない。
その後、203大隊は帰還するものの、その途上にあったライタール号を補足。
これも「安全なルート」を辿ってただけで、発見は偶然。
更にライタールを無視し、その先にいた潜水艦を「臨検」。
推進機関を破壊して動きを止めたのも、意図的にやったように見えてしまう。
これも威嚇射撃と厳命してたのに「誤射」しちゃったのが原因。
ただ、今までの部下の勘違いっぷりから言って、わざとだと思う。
たぶん、203大隊の正体がわからず、噂のせいで実態以上に恐れられていたのが勘違いの原因。
単にデコイを多用する戦術が強さの秘密とわかってない様子だった。
何しろ帝国の作戦将校自身もターニャのアイディアに驚いてるくらいだし。
でも読者視点だと全てわかってるんで、ゲラゲラ笑ってしまうw
一方、帝国への切り札としてフランソワのドレイク中佐とド・ルーゴ将軍が登場。
この2人は第10巻ではこれで出番は終わり。
レルゲンの命令
中間は北洋艦隊が敵を逃がしたのを、
ターニャが後始末を押しつけた責を問われると勘違いw
軍議では海軍の魔導兵の索敵能力の低さが問われていた。
しかし「教導隊」出身のターニャに訓練させる事で収めた。
その命令をレルゲンが伝えに来るのだけど、
魔道通信を使わずに直接伝えに来たのを「死刑宣告」の為と勘違いw
本当は魔道通信の傍受を警戒しての事。
ターニャの元に向かうレルゲンが列車内でウーガと会ってた。
ウーガはかつて犬を届けた事もあるらしい。
今回はチョコレートを届けるようにとレルゲンに渡してた。
これも勘違いの伏線w
レルゲンがターニャに再会すると、ターニャは何かを覚悟してた。
それをレルゲンは敵艦を自分で仕留めれば良かったと後悔してるウォーモンガーと勘違いw
レルゲンもターニャの部隊の実態をイマイチわかってないんだよね。
本当は、魔導兵だけで艦隊を沈められる程の火力はないっていう。
ターニャはレルゲンから「転属」を命じられて、レルゲンの温情と勘違い。
更に北洋艦隊の演習への参加も「示しをつける」罰と勘違い。
そして受け取ったチョコレートは死刑囚への執行猶予と勘違いw
本心では私利私欲で行動してるんで、それを見透かされたかもとビビってるんだよねw
あとレルゲンが贈りものを「餞別」と言ってしまってるのも原因だと思う。
ただし、この下りでレルゲンはターニャへの印象が少し変わっていた。
これで胃痛はなくなるかもね。
小冊子にはないターニャ側のシーンも加筆されてた。
知古のレルゲンが来たのと執行猶予措置をゼートゥーアの配慮と受け取ってた。
場合によっては大隊の解散もありえたと覚悟してたらしい。
上層部ではめちゃめちゃ高評価なのにw
最後は海軍の魔導兵VS203大隊の演習
こっちもバトルシーンに加筆があった。
接敵シーンは同じ。
甲板上での戦いが描かれてた。
小冊子では白兵戦は描かれずに事後に飛んでた。
白兵戦はターニャが背後に回って挟撃して勝利となった。
その際にマストがへし折られていた。
小冊子ではマストは健在。
つまり破壊度が増してた。
その後、海軍の改善点を指摘してた。
それは「弾幕」で接近を防げと。
これも海軍一同は有効性を呑み込めてなかった。
あと戦闘機が魚雷で戦艦を一撃で仕留める時代が来る事も断言。
これも海軍達は想像がつかなかった。
とは言え、海軍の司令官はターニャの主張をほぼ受け入れて改善を約束。
この人はわかってそうな気もする。
または白銀の顔を立てたのかもね。
何しろ手柄を譲って貰ったのに敵を逃がしたのだから、
せめて顔を立てて借りを返そうと考えてもおかしくない。
これをターニャは喜ぶのだけど、前線に戻りたい熱意の表れと勘違いされてたw
「白銀」の虚像のせいでこうなるんだよねえ。
そしてターニャはそれを自覚してない。
ターニャは後方のエリートコースへの転属を期待してた。
しかし実際にはライン戦線への転属が決まった。
毎回毎回裏目に出て笑ってしまうw