幼女戦記コミックス第12巻は発売日にKindleで読んでたのだけど、感想を書いてないと気付いたので、読み直した。
KADOKAWA (2019-01-25)
売り上げランキング: 2,396
内容はラインに配属された新兵の実戦訓練と、
ターニャがかつて上申した「人的資源を損耗させる」作戦をゼートゥーアが提案するまで。
Contents
新兵を実戦訓練で死なせないように命令を受けたのに……
新兵にはグランツがいた。
アニメだとタイヤネンと入れ替わりでオースフィヨルド後に配属だっけ。
ターニャを「裸で拷問される」とか「雪山でサバイバルさせられる」と噂していたけど、正しいw
いや、裸で拷問はさすがに無かったかな。
ターニャは上官から「新兵を殺さずに訓練せよ」と暗に命じられた。
ターニャは「ある程度の損耗はやむを得ない」と反対の意味に受け取ってしまう。
訓練内容は非魔道依存行動。
魔道反応を突き止められて待機中の魔導兵が上空から襲撃される事が増えているらしい。
上官は「経験させてやれるか」と聞いてたけど、これは「経験させて生き延びる」という意味のはず。
ターニャは「戦友がある程度死ぬ経験」と受け取ったらしい。
また「使える幹の選別」と思い込んでいた。
例によってすれ違いコントだけど、今回は本当に死者が出てしまった。
とは言え、ターニャのミスではなく新兵のうっかりミスレベルだけど。
敵兵拉致
訓練ではグランツ率いる第7小隊が優秀。
それゆえ、夜間浸透襲撃への参加となった。
この為の非魔道依存行動訓練だった。
作戦会議ではターニャ率いる第1中隊は安全な後方指揮と命じた。
しかしヴァイスは主力としてターニャ自ら戦って手本を見せるべきと。
他の中隊長も同じ意見だった。
ただし、なるべく「戦闘回避」したいとも。
そこで敵兵拉致に目的が変更された。
上官から命じられたのは「塹壕戦」だったけど、
部下の提案を呑んだと責任を投げるつもりだったw
粗製濫造の宝珠では闘争時の飛翔に懸念があった。
なのでターニャはヴィーシャが他の案を提案するよう期待していたけど、
ヴィーシャは「期待に添えるよう指導します」と返答。
ターニャはヘマをやらかす新兵の「処理」はできるのだろうなと念押ししてた。
処理とはたぶん「新兵を見捨てる」という意味だろうけど、ヴィーシャは庇うつもりだったと思う。
夜間襲撃は集合が早かった第4、第7、第8小隊が参加。
残りの新兵は友軍陣地の塹壕戦となった。
結局、塹壕戦をやらせるグループを用意しておけば、上官の命令も守った事になる。
更にライン戦線への投入が待っている新兵の訓練もできるわけだ。
襲撃シーンも描かれていて、敵兵を顔面損壊したり、斬首してた。
こんな切れ味のスコップはないだろうけど、スコップに魔力を上乗せしてんのかな。
でも非魔道依存行動のはずなんだよね。
まあ軍用のスコップは違うのかもしれないけど。
何となく、がっこうぐらしのクルミを連想した。
あれもスコップでゾンビを斬首してんだよね。
そして捕虜を捕まえて逃走するのだけど、飛翔時の魔道反応でバレてしまう。
ここでターニャはエレニウム95式の副作用で賛美歌を歌いながら、高高度を飛んでいた。
ヴァイスなんか手慣れたもので、ターニャが囮をやってると認識していたらしい。
でも、こういう状態のターニャは記憶がないんだよねw
ところが、新兵が「白銀」に惹かれて追っかけてしまい、狙撃で死んでしまう。
これが無ければ死者はいなかった。
新兵の宝珠は粗製型なので防殻はショボかったらしい。
帰投後、グランツの宝珠は焼き切れていた。
記憶も曖昧だった。
しかし無事生還できた。
例の「存在X」が何かしてもおかしくないけど、そういう描写は無い。
ターニャは「たった2人の損耗で済んだ」と内心喜んでいた。
新兵の暴走がなければ0人なので、確かにターニャが思うように「名指揮官」だと思う。
ターニャが上官に笑顔で報告すると、上官は「全ての責任を引き受ける覚悟」と勘違い。
「たった2人の損耗」なんて発想は上官には無かった。
しかし、勘違いゆえに今後も非情な任務を任せられると受け取った。
実質的にはお咎め無しとなった。
一方、フランソワは飛行機で魔導兵を空輸するという帝国と同じ作戦を進めていた。
タイヤネンの胃痛
魔導大隊ではタイヤネンが胃痛で苦しんでいた。
ターニャは魔道による有毒ガス攻撃を受けたと勘違い。
しかし軍医の診断は「食あたり」だったw
これ、アニメでもやってたねw
原因は古いジャガイモとの見立てだった。
他の部隊でも同様の報告があったらしい。
タイヤネンは傷痍退役となった。
復帰できるかは本人の体力次第と。
たかが食あたりと思ったら、割と重い症状だったんですね。
最後はゼートゥーアら参謀本部の作戦会議
既に周辺国が帝国の覇権国家化を危惧して、宣戦布告済みだった。
ターニャが上申した通りの展開となってた。
ゼートゥーアは猶予は1年と見ていた。
そりゃ新兵をいきなり前線投入してんだものね。
フランソワを片付ければ何とかなると見てたけど、楽観的過ぎる気が……。
ターニャの消耗抑制ドクトリンは既に採用されていた。
そして有効性も確認されていた。
なので、ルーデンドルフも新しい敵野戦軍撃滅作戦への切り替えに賛同していた。
元より、参謀本部もターニャと同じ見解に到達したはずだと。
ゼートゥーアはターニャの言をそのままなぞって「戦争継続能力の粉砕」を主張。
背後にターニャが描かれて、まるでゼートゥーアが操られているかのよう。
他の参謀は「人を殺すこと自体を目的にする作戦」の非情さに動揺してた。
その実践としてライン戦線の「前方への脱出」が立案された。
同じのをアニメでもやってたね。
回転ドアとか言われてたっけ。
その頃、ターニャはアレーヌ市で食事してた。
平穏すぎるせいで不穏な気配を感じてた。
そして作戦指令部から呼び出された。
既にフランソワが魔導兵をアレーヌ市に空輸して空襲を行っていた。