マンガ版幼女戦記第11巻は「ライン戦線」エピソードの序盤だった。
また帝国が敗北に傾く兆しが現われていた。
初めはライン戦線にいきなり配属となった新兵の出兵シーンで、正直読むのがタルかった。
グランツという新兵が主役的なポジションで、アニメだと1期に既に出てたキャラ。
ターニャの特訓をくぐり抜けた魔導大隊の1人だったはず。
マンガ版だとライン戦線でしかも新兵として配属されてた。
それは教導隊として新兵を戦場で訓練せよと。
これも新しい訓練のアイディアの試験なんだろうね。
ターニャが上手いことこなせば、他の方面軍でも同じ事を採用するんじゃないかな。
あと陣地がジグザグな理由、陣地防衛戦の基本戦術の解説が入ってた。
ライン戦線の戦闘シーンは、まずターニャの大隊がフランソワの兵に射殺される寸前に味方を救出。
アニメだと確か第1話で描かれてたシーンと同じ。
出陣時にターニャの判決シーンが挟まっていた。
それはアルビオンとの関係を悪化させた「誤射」の件。
しかし判決は「法的権限の範囲外」という事実上の無罪。
そして実質的な取引としてライン戦線に送られたと。
そしてターニャの大隊が浸透戦術でフランソワの対ラインの悪魔魔導兵を瞬殺。
上空に飛ぶ前にターニャ大隊の上空からの長距離狙撃でやられてた。
しかしフランソワはターニャの戦術をそのままパクる事に決定。
てか、今までパクろうとしてなかったのかよw
……と思ったけど、具体的な戦術データが残ってなかったんだろうか。
何しろ今までの戦場では敵を殲滅してたんだよね。
今回は、敵に魔道痕跡を探知されてターニャ大隊の戦術が発覚したらしい。
縦深攻撃で敵後方の精鋭魔導大隊を殺したものの、高くついた。
現状では二正面作戦をやってる帝国の方が消耗が激しい。
よって、敵の人的資源の損耗に徹する戦略は帝国こそが致命的。
幼女戦記は基本「敗北戦記」らしいんで、これが帝国が負ける原因なんだろうね。
後半は日常回と言ってもいい、保養地「アレーヌ市」で新兵を迎えるエピソード。
大隊の部下はターニャの悪口を言ってストレス発散してるらしいw
その片鱗は今までも描かれてはいたけど、
ヴィーシャが引きつり笑いで「お耳に入りませんように」と願うくらいなんで、
描けないような事を言ってるのだろうねw
それから「列車砲」が導入されてた。
史実でもドイツ軍が使ってたらしい。
ただしターニャ達士官は無用の長物認定してた。
ターニャは、列車砲の射程を活かすには弾の中に魔導兵が入って誘導すると軽口を叩いていた。
周囲の士官は「やる気だ」と勘違いw
これがアニメの弾丸内部に魔導兵が入って誘導する作戦に繋がる訳か。
白銀のイメージのせいでそうなっちゃうんだよね。
そこに「補充魔導兵」が来ると通達があり、迎えてみれば新兵ばっかりだった。
ヴィーシャは同期のエーリャから「先生になると聞いたよ」と私信を受け取っていた。
上層部が魔導大隊に教導任務を命じたのは、先だっての北洋艦隊の演習が原因。
しかも後方ではなく前線でやれと言う……。
つまりターニャの行動はまたしても裏目に出ていたw
でも、こういうのって個人的にツボで吹いてしまうんだよね。
似てる感覚としてはGS美神の横島かな。
横島は煩悩ゆえに裏目に出てた。
ターニャも後方勤務という下心が裏目に出てるのが似てる。
そういや、ターニャが初めてラインに配属された時もいきなり新兵をあてがわれたんだっけ。
と言うことは、いきなり新兵を前線に送るってのは帝国の伝統なんだろうか。
帝国は補充兵の損耗率が高いらしいけど、
そりゃいきなり新兵を前線に送ればそうなるよね。
最後はフランソワが縦深攻撃を成功させていた。
フランソワは木馬に複数の演算宝珠を埋めていた。
帝国はコンパクトのようなサイズの演算宝珠に複数の魔導核を埋めていた。
フランソワは魔導核を乗り物に埋めて性能差を補ってるらしい。
そしてアルビオン情報部がアレーヌ市でオースフィヨルドを再現すると唆していた。
アニメでは確かアレーヌ市から撤退したんだっけ。