稀覯本を扱っている古本屋の店主の女性が、
持ち込まれた古書の情報から、
その古書にまつわる出来事を推理するという、
アームチェア・ディテクティブの一種。
店主「栞子」は病院に入院中で、
バイトの男子に代わりに店を見てもらっています。
そこに古書が持ち込まれ、その鑑定の為に病院へ古書を持っていきます。
入院してるのだから店を休んでもいいのに、
なぜバイトを雇ってまで店を開いていたのかは、理由があってのこと。
栞子は病室で稀覯本にまつわる情報を聞くだけ。
そして何らかの推理を行うのだけど、
作中では何を推理したのか終盤まで伏せられたまま。
古書は四冊登場し、それぞれがバラバラな事件を起こすけど、
最終的にひとつの事件につながっていく。
栞子は暴漢に襲われて入院してるのだけど、
その犯人の正体をつきとめることになる。
栞子は恐らく、こうなることを予見していたんじゃないかと。
栞子の気弱な性格からは想像つかない腹黒さが、面白い結末になってた。
栞子は暴漢の犯人を捕まえるために、バイトの男子を利用していた。
そして真相が明らかになるとバイトの子は怒って、栞子の元から去る。
……のだけど、第2巻が発売されていて、バイトの子は再び古書堂で働いていますw

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