ブギーポップは笑わない第1巻

昔の「ジュブナイルノベル」で14年前(1998年)の作品。
むしろラノベと言われ始めた黎明期かも。
人気化した当時はアニメ化も。

ヒロインの宮下藤花は二重人格の女子高生で、その片方の人格が「ブギーポップ」。
ただし藤花はブギーポップのことを知らないけど、ブギーポップは藤花のことを知っているという設定。

このブギーポップが学校で起きた怪異を秘密裏に解決していることを匂わせるけど、その具体的な描写は最後の章の終わりかけの部分でやっと描かれるだけ。

中間の物語は同じ高校の生徒を主役にした五章立てのオムニバス形式で進み、ブギーポップが暗躍していることが仄めかされる程度。
それぞれの章で主役が違う。
ブギーポップは物語のほとんどの部分に登場しない。

中心となるのは、霧間凪というこれも裏で怪異を追っている不良の女子高生と、彼女が追っている人食い「マンティコア」側の描写。
最後にマンティコアがマンティコアを追う「エコーズ」を逆襲してマンティコアが勝ちそうになるけど、エコーズの「自爆」でマンティコアは深い傷を負う。
そこにやっとブギーポップが登場し、マンティコアを倒すけど、ブギーポップがやったのはマンティコアを拘束するだけで、とどめを刺したのは別の生徒。
なので、霧間のほうがよっぽど主人公らしく見える。

事実上の主役の霧間がマンティコアに殺されるのは意外だったけど、ブギーポップ登場で「命を与えた」ことで蘇生するのはちょっと興ざめだった。
ブギーポップ(不気味な泡)というネーミングの意味もよくわからないし、笑わないという意味も第1巻ではわからないまま。
ただし、ブギーポップは怪異が消えると人格も消える(怪異が現れると再び人格が生まれる)という設定なので、儚い泡のようなものという意味かなと。

ブギーポップという言葉は物語の重要な伏線かと思ったら全然違うので、
なんでタイトルに「笑わない」を入れたり、第一章で思わせぶりにブギーポップの笑顔がおかしいことを描写したんだろうと不思議だった。

エピローグで、失恋した女の子がその気持ちを隠して笑おうとするのを「笑うのって難しい」と呟くことが伏線回収になってるとするなら、
ブギーポップが笑おうとして変な顔になった相手の男子生徒が好きだけど「本体」の女子高生もその男子生徒を好きなので、
ブギーポップは諦めて譲った≒失恋の気持ちを隠そうとしたという意味なのかもしれない。
ただこの男子生徒は完全に脇役なので、最後に出てきて「あ、いたんだ?」と思ってしまったw

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