アニメのあらすじや感想、考察日記がメインです。僻地住まいなのでアニメ視聴はたいていニコニコ動画とかのネット配信です。ラノベやマンガの感想も。あらすじや感想はネタバレへの配慮は無いので注意してください。人名や団体名などは敬称略です。いちいち複数のブログを管理するのが手間になってきたので、別の複数のブログで書いていた過去の記事を統合しました。折を見て元のブログは全て削除しました。

アニメ視聴記 あらすじと感想

アニメ映画AKIRAのあらすじと感想

投稿日:2018年7月31日 更新日:

AKIRAがNetflixでオススメに出てたので視聴。
最近、配信開始となったらしい。
前に見たのはもう20年前くらいかな。
原作マンガも同じ時期に全巻買って読んだ。
調べたら劇場公開は1988年で30年前だった。
当時は小学生くらいでさすがにリアルタイムでは見てない。

冒頭から20分くらい、暴走族の抗争が描かれるけど、個人的には退屈。
ただ作画は枚数が多く、動きがヌルサクで質はいいんだよね。
作画と言えば口パクも台詞に合わせて描いていた。
音楽は東南アジアっぽい感じで、初見では暴走シーンのBGMとしては違和感あったと覚えてる。
民族音楽の舞踏曲ってか祝祭曲みたいな曲想なので。
まあ暴走族視点ではお祭り感覚で喧嘩してるってのはあるんだよね。

2020年って設定なのに固定電話が普通に使われてたり、
ブラウン管テレビが街の電気屋で販売されてたり、
今の時代から見るとディテールは多少古くさい。
でもフライングプラットフォームという「空飛ぶバケツ」とかの近未来感がある乗り物とか、レーザー兵器などはまだまだ褪せてない。

物語が面白くなってくるのは40分くらいから。
「太佐」がキヨコから「アキラ」が目覚める予知夢を見たと聞いて、
オリンピック競技場の地下に封じたアキラを確認する下り。
このキヨコ達って子役が声を当てているので違和感あるけど、
老人のような姿の子どもなのでこういう演出なんでしょうね。

太佐は議会にアキラが目覚めないようにする予算を申請するけど却下される。
その上、国家反逆罪の嫌疑すらかけられて査問にかけられてしまい、打つ手がなくなる。
それで太佐は後にクーデターを画策し、本当に反逆するハメになる。
アキラの暴走が起きたのは40年前って設定だったかな。
それで人々の記憶からは忘れられていた。
なので太佐の焦りを誰も理解できてなかった。

暴走族のメンバーの1人「鉄雄」は、バイクで走行中に老人のような少年と遭遇。
ハンドルを切り損ねて盛大に事故る。
これをきっかけに鉄雄は「力」に目覚めてしまう。
この少年は施設から逃げ出してたのだけど、鉄雄と一緒に太佐に収容される。
逃げ出していた理由はわからない。
少年が逃げたせいで鉄雄が覚醒するのだから、後述のキヨコの予知もアテにならない。

暴走族のリーダーの金田はテロリストの一味ケイという女の子をナンパしようと接近。
このテロリストはとある政治家の私兵で、
アキラの秘密を探って政府の攻撃材料にしようとしていた。
金田はテロリストが病院に収容された鉄雄を探ってると知って、テロリストに同行。
金田としては鉄雄を助けたかったらしい。
何かよくわからない関係なんだよね、この2人。
金田はリーダー面して鉄雄を舎弟扱いしてる一方で、鉄雄のピンチに駆けつけて助けようとするっていう。

キヨコ達は巨大なぬいぐるみを遠隔操作して鉄雄を殺そうとする。
それはキヨコが「鉄雄がアキラを目覚めさせる」と予知夢で見たから。
ところが、鉄雄がガラス片を踏んで血を出したのを恐れてキヨコ達は逃走。
ここでビビらなければ始末できたはずなんだよね。
何しろ鉄雄は力に覚醒したばかりだったから。

鉄雄は生まれたばかりの力を行使して病室の扉を破壊して脱走。
鉄雄の力の描き方は周囲の空間が球形に破壊されるっていう描写で、
今ではありふれている描写だけど、この当時は超能力としては新しい表現だったらしい。
太佐の部隊が駆けつけて制圧しようとするけど、鉄雄の力は急速に強まってた。
ここで鉄雄は太佐をなぜか殺さない。
床や壁を破壊して威圧するだけなのが不思議。
他の雑兵は無慈悲に殺してたのにね。

ちょうどそこに金田とケイが駆けつけるけど、鉄雄は「金ちゃん」扱いで相手にしなかった。
鉄雄の何様っぷりに金田は怒るけど、鉄雄が密かに金田に抱いていたコンプレックスに気付いて一瞬驚いてたようにも見えた。
「俺をそんな風に見てたのか」という感じで数秒は唖然としていた。
この辺からキヨコがケイの意識を乗っ取って誘導していた。
記憶ではもう少し後のシーンで乗っ取ってたと思ってたけど、違った。

キョウコ達は追い詰められるけど、
鉄雄はキヨコの思考か記憶を読み取って、
アキラがオリンピック建設現場の地下にいると把握。
そして何とテレポートしてビルの外の上空に出ていた。
これは鉄雄の無意識の力だった。

太佐は鉄雄を追おうとするけど、最高幹部会の決定で指揮権剥奪が告げられる。
と思いきや、部下に命じてその伝令士を撃ってしまう。
最高幹部会側の兵士はどうも太佐に忠誠を感じていたようで、太佐側についた。

ここからは鉄雄の無双の始まりで、小気味いいシーンが続くんだよね。
軍の大砲やらレーザー兵器やらから力のバリアで守りつつ破壊。
橋をぶっ壊したりしつつオリンピック建設現場へ。
そこにあったのはアキラの体を解剖したサンプルだった。
かつてアキラは力を行使して「爆発事故」が起きた。
科学者達はアキラの力の解明を未来に託すべく、
アキラの生体サンプルを冷凍保存していた。
原作マンガだとアキラの体をそのまま冷凍睡眠させてるだけ。
なので、アキラの復活にキヨコ達が思念を送る必要もなかった。

金田は鉄雄に殺された山形の仇討ちに軍から盗んだレーザー兵器で鉄雄を狙撃。
同時に太佐もSOLという宇宙兵器で鉄雄を始末しようとしたけど、
鉄雄の右腕のみを溶かしただけで失敗。
鉄雄は宇宙まで飛んでSOLを破壊。
この辺は今見ても色褪せないね。

その後鉄雄は力の暴走を抑えられず、
肉体が巨大な赤ちゃんのようになってしまう。
その肉体に彼女のカオリを巻き込んで圧死させてしまう。
このカオリは本当に可哀想で、鉄雄についてったせいで顔面殴られて犯されそうになるわで……。

キヨコ達はアキラのサンプルに思念を送り、アキラを復活させた。
目覚めたアキラは力を行使してミニビッグバンのような現象が起きてしまう。
このビッグバン的な光の奔流で鉄雄を消滅させる狙いだった。
周囲の物体も飲み込まれ、金田はなぜか鉄雄を救おうと光に飛び込む。
キヨコ達もなぜか金田を救おうと光に飛び込み、金田とケイをテレポートさせた。
キヨコ達も恐らく消滅してる。
原作だと生き残ってる。

最後に金田達はネオ東京に戻るっていう結末。
そして異空間に取り込まれたらしき鉄雄が「僕は鉄雄」と呟いて終わり。
これは恐らく鉄雄が消滅する寸前の最後に残った意識だと思う。
つまり鉄雄にとって重要な記憶。
この台詞は鉄雄が金田と初めて会った時の台詞で、
本当は鉄雄は金田と友達になりたかったんだろうね。
暴走族のリーダーと舎弟なんて関係は望んでなかったんだろうなという印象だった。
でもそれは金田も同じだと思うんだよね。
喧嘩が強くて周囲から人望もあって暴走族のリーダーにさせられてって側面はあったんじゃないかと。

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