すずねマギカ第1巻感想と考察

描き下ろしスピンオフ「すずねマギカ」第1巻を読了。
あらすじも書こうと思ったけど、さすがに面倒なのでやめた。



物語の内容は、女の子が次々に惨殺される事件が起きていて、犯人は「鈴」の音が聞こえると現れる「切り裂きさん」だと噂されている。
この鈴はすずねの鈴と似ているし、かずみマギカの鈴にも似ている。
すずねは鈴音と書くみたいだし、話につながりがあるのかも。

すずねの他にかずみマギカみたいな、魔法少女4人グループが登場してる。
うち1人のチサトが、あっさりすずねに殺されている。
冒頭でもカナミという子がすずねに殺されている。
すずねの鈴と切り裂きさんの鈴が似ていることで、女の子惨殺事件はすずねが殺っているように見えるけど、ミスリードかもしれない。
つまりすずねの殺人と、別の連続殺人が並行して起きているのかも。

すずねは殺した魔法少女の名を紙に書いてお守りに入れている。
そのお守りで髪を結っている。
そしてこのお守りを抱いて「ツバキ」という名前を呟いているので、ツバキの為に殺しているように見える。
このお守りはツバキの形見なのかも。

すずねが魔法少女を殺す動機は、織莉子みたいに魔法少女システムに気づいたからかも。
すずねは自分を責める魔法少女達に「何も知らない方がいい」と言ってる。
魔法少女システムと無関係なら、知っても構わないはず。

すずねは殺すときに「あなたの名前は？」と聞いてる。
あとのシーンですずねと遥香が口論となって、すずねは「誰かを殺したいと憎んだことあるでしょ？」と聞いてる。
つまり、すずねは誰かを殺したいけど、名前しか知らないみたい。
特定人物を殺したいだけなら他の魔法少女殺しは無駄なことなので、誰かを殺したいのと魔法少女が魔女になる前に殺したいという2つの動機があるように見える。
すずねの憎しみは、特定の誰かと魔女によって生じた憎しみだと思う。
かずみでも魔法少女を魔女化して使役する魔法少女が出ていたし、そういう人物が狙いなのかも。

現状、すずねの能力も願いも不明。
バトル中にすずねの姿が幻覚のようになって攻撃が当たらないという描写があるから、人に幻覚を見せる能力かも。

ほかの4人についても能力も願いも不明。
亜里紗という子は「強くなりたい」というシンプルな願いかも。
かつてイジメを受けていて、願いを叶えて強くなったらしい。
遥香という子は「注目を受けたい」かな。
魅了の魔法ですずねに自分だけを攻撃させている。
優秀な姉にコンプレックスを持って育ったらしいし。
茉莉という子は閃光魔法を使ってる。
願いまではわからない。
殺された千里は能力も願いもわからないけど、銃を使ってる。
この銃はほむらみたいにどこからか盗んだ本物？魔法で出した魔法銃？どちらかは不明なまま死んでしまった。
描き方は無機質な実際の銃っぽい。いかにも魔法少女グッズみたいな装飾は無い。

今後は残った3人とすずねとのバトルが続くのか、3人ともすずねに殺されてしまうのか。
すずねと3人とは力量差があって1人があっさり殺害されているので、後者と予想している。
かずみは魔法少女を狙う魔法少女に狙われている側の視点だったけど、すずねは狙う側視点の物語に思える。

魔法少女グループのリーダー格の遥香は、千里が殺された時に撤退を主張している。
そしてすずねと同じ学校に通っているのに、学校では文句を言うだけで何も仕掛けない。
まあ真っ昼間から人がいるところで戦えはしないだろうけど。
すずねに問い詰められて答えに窮する遥香は、何かを隠しているように見える。
これは劣等感を持っていた姉を、魔法で殺したのかもしれない。
それと、このときのすずねは遥香に関心が無いように見えるのに、夜のシーンでは遥香を探している。
遥香はひとりで魔女の結界に呑まれているけど、これがすずねが遥香を探している動機と関係してるのかも。
何らかの方法で遥香が魔女結界に呑まれたと察知した？

以降の話は描きおろしではなく、きららフォワードで連載するらしい。
きららマギカじゃないのは何でって思うねえ。
さすがにすずね以外には興味ないし、フォワード自体まどかマギカとは関係ないわけだし、かずみみたいに連載は読まないでコミックス化されたら買うかな。


魔法少女すずね☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)