ニコ生で昭和元禄落語心中の一挙配信をしてたので、TSで視聴した。
追々、Amazonプライムで見ようと思ってたけど、ちょうど良かった。
ニコニコアニメスペシャル「昭和元禄落語心中」全13話一挙放送
3話までは視聴済みだったので、4話から。
八雲と助六が東京へ戻って、若手落語家がいなかった事もあって、
2人は一種のスター扱いとなってた。
今とは異なり、テレビも普及してなかったので娯楽に飢えていたと。
しかし助六はやがて落語が下火になることを予見していた。
それは外国の新しい娯楽が入って来てるのに、
落語会は旧泰然として変わろうとしてなかったから。
3話のラストに出てた「みよきち」は、師匠が戦地で拾った女らしい。
みよきちに既に身寄りは無く、愛人にしてたのかは不明だけど、それっぽい雰囲気だった。
八雲はみよきちに誘惑されて、付き合うようになってた。
みよきちは踊りと音曲を教えてという口実で八雲を下宿に呼び、
半ば強引に関係を持ってたけど、これが八雲の童貞喪失かは不明w
助六は散々、吉原行こうとか言ってたので、
そういう所へ行ってたとしてもおかしくないし。
助六は自由奔放なやり方で高座に立って、年寄り達から反発を受けてた。
師匠すら最終的には怒って破門になってた。
そして助六は「みよきち」と駆け落ちして、どこか田舎へ逃げてしまう。
この時、みよきちは「大金が手に入る」と言ってたけど、
それは店の売り上げから盗んだ金だった。
助六はその事を知らなかったのだろうけど、描写は無し。
みよきちは「求められれば何にでも変われる」と言ってたけど、
男が望んでいる女を演じつつ、男を思い通りにコントロールするタイプって感じだった。
助六はずっと師匠に可愛がられていた八雲を羨んでいたらしい。
しかし今までずっと、そんなことは表に出してなかった。
八雲は助六の言葉が意外だったようだけど、落語だけは辞めるなと訴えただけ。
助六は常々「芸人だから」と浪費して遊んでたけど、
それは表向きの理由で、実際は八雲が羨ましいので集ってたわけだ。
あと、みよきちに「求められなきゃ終わり」と言ってたけど、
誰かに望まれる形で落語を続けたかったんでしょうねえ。
助六とみよきちが行方不明になった後、師匠は体調不良から何かの病気で死んだけど、具体的な説明はなかった。
師匠はさすがにプロで、高座の途中で既におかしくなってたけど、最後まで気力でやりきってた。
その直前、八雲(菊比古)に弟子入りを希望する男をあしらったけど、
それを師匠に詫びる際に師匠は単に手を振って応じてた。
八雲はこの手振りを見てハッとしてた。
何に気付いたのか不明。
単に高座前に集中を高める邪魔をしてしまったということ?
それ以上の意味がありそうなんだよね。
コメントでも誰も意味を知らなさそうだった。
そして八雲に助六破門の真相を教えていた。
それは八雲の名を継がせたくなかったから。
師匠はずっと八雲の名は菊比古(八雲)に継がせると言ってたけど、
実は八雲すら名を継がせるのは嫌だったらしい。
助六とは今後の落語界の将来を巡って対立してたけど、
それは表向きの理由だったわけ。
更に助六とは、昔師匠の父に弟子入りして人気となってた落語家の名前だった。
師匠は八雲の名を継がせる事を父に確約させ、
その弟子はそんな落語界が嫌になって去ったらしい。
助六はその弟子だった人が育てたようで、
師匠は助六の名を聞いて驚いたと。
これは意外だったけど「まず笑え」という助六の信念は、
元人気落語家だった養父から教わったことなんだろうね。
師匠が死んで、八雲は心残りだった助六を探し出してた。
助六は恐らく四国の温泉街に住んでた。
2人が再会した時に、八雲がいきなりバッグで助六を殴ったのは吹いたw
みよきちは愛想を尽かしていなくなってた。
助六には「小夏」という娘がいて、父親譲りの落語を披露して飲食店で小金を稼いでた。
これも大人の小夏と同じ小林ゆうだったけど、
いかにも落語をやる幼い女の子っぽい演技で面白かった。
コメントでもカワイイと言われてた。
八雲は助六を説得し、田舎の旅館で助六に落語をやらせてた。
集まった客には好評。
これから東京に戻って助六も復活かって所だったけど、
そこにいなくなってたみよきちが現れ、
八雲に一緒に死のうとか言い出してた。
そのやり取りを聞いた助六は、みよきちを追い詰めた事を謝罪し、
落語はやらず真面目に働くと訴えていた。
しかしみよきちは聞かず、八雲と旅館の窓から崖下へ落ちようとした。
それを助六が咄嗟に抱きつき、八雲が2人を掴んで支えたけど、
助六は八雲の手を振りほどいてそのまま転落死したらしい。
一種の無理心中だったかと。
助六としては、みよきちと東京でやり直す事を思い描いていたのに、
当のみよきちは実はずっと八雲を慕ってたわけで、
二人会を告知するチラシを見て「菊さん……やっと来てくれた」と呟いて涙を零すほど。
例え助かったとしても、みよきちとやり直す事は無理だと悟ったんでしょうね。
なら、このまま死ぬと。
八雲に娘の事を託してたけど、娘よりもみよきちを取ったわけだ。
小夏は父の落語を真似するほどに慕ってたし、
父の落語を東京で見られる事を喜んでいた程なのにねえ。
みよきちが落語を嫌ってたのは、八雲の事を思い出すからでしょうね。
それが遠因となり、助六という才能はこの世から消えてしまった。
意外な急展開でバッドエンドって感じだった。
ある程度は東京で落語生活をして、その後に死んだのかなと思ってた……。
助六復活のエピソードをある程度は見たかったな。
両親を一度に失った小夏は八雲が養父となり、
東京に連れてこられても父の落語を続けてた。
八雲はそんな小夏を第1話同様に邪険に扱ってたけど、
小夏にとって落語は父との思い出なわけで、
邪険にされたらそりゃ嫌われるに決まってる。
時代が違ってたら、小夏自身が落語家になってただろうに。
小夏は不憫すぎる。
両親の死の真相がわかった後、話は現代に戻った。
時代は与太郎がいよいよ真打ちかという辺り。
小夏は与太郎に「野ざらし」という噺をするよう頼んでたけど、
その噺の途中で急に泣いていた。
与太郎の落語は助六にそっくりらしいので、父のことを思い出したんでしょうね。
それから急に小夏は、誰が父かもわからない子を産んで、シングルマザーになると言ってた。
それを聞いた与太郎は、自分が父親になると言い出してたけど、小夏は怒ってたw
でもエピローグを見ると、小夏は赤子を抱いて与太郎と並んで座ってたので、結婚したんでしょうね。
物語はここで終わりだったけど、第2期が2017年に始まるらしい。
ただしAmazonプライム会員限定だそうで。
いづれはニコ生でやるかもだけど、当面は見れないはず。
まあ私はプライム会員なので視聴予定。
総じて言って、声優の落語の演技は好評だった。
とりわけ石田彰の若い頃、中年、老年の演じ分けは意外とか言われてたw
私も第1話でかなり興味を惹かれたので続きを見たんだよね。

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