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アニメ視聴記 あらすじと感想

シュタインズゲート蝶翼のダイバージェンスの感想

投稿日:2013年12月21日 更新日:

紅莉栖視点のノベライズと聞いて読んでみた。

物語はβ世界線の紅莉栖視点で描かれていて、紅莉栖が自分の心情を自己説明してあって「あのときにこう思ってたのか」とわかるのが良かった。
紅莉栖というキャラを更に深く理解できるのが面白い。

例えば、紅莉栖がオカリンに会う前からオカリンの夢(クリスティーナと呼ばれていたこと)を見ていたことが、オカリンに興味を持つ理由のひとつになってる。
それと自分の腹を刺される夢も見ていて、確かに死んでいたと主張するオカリンが自分の腹を確かめるという偶然の一致も理由のひとつ。


紅莉栖がタイムマシンを嫌っているのは、タイムマシンが自分からパパを奪ったと思っていたから。
そして、紅莉栖が電話レンジはタイムマシンだと主張するオカリンの元から逃げ出したのは、父ですら作れなかったものをオカリンが作ってしまったことがショックだったから。

紅莉栖がその後にラボに戻ったのは、オカリンが主張する「IBN5100の隠し機能」が本物だという電子メールを受け取ったから。相手はたぶん閉時曲線のエピグラフで描かれていた比屋定真帆。

紅莉栖が「青森に行く」と主張するオカリンと一緒に父の中鉢との関係回復を決意したのは、自分が11歳のときに論破した父の理論がタイムマシン論破だったからだろうね。
電話レンジでタイムマシンは実現可能だとわかったのだから、論破した自分が間違っていたことになる。

ほか、紅莉栖がATFの講義でタイムマシン理論を否定していたのは、自分が父の為に書いたタイムマシン理論の論文の内容に触れないようにするための予防線だったり。
紅莉栖は早い段階(コインランドリーのくだり)でオカリンが本物の厨二病患者ではなく、ただのペルソナかもしれないと見抜いている。
ただ、円環連鎖のウロボロスでオカリンが自己説明していたように、オカリンの厨二病(架空の電話)は気持ちを落ち着ける為の儀式という面もあると思う。

あと、ロト6の当たり番号送信直後にオカリンのリーディングシュタイナーが発動したのを紅莉栖目線で見ると、夢遊病とか脳障害のように見えるのも面白かった。

続刊も注文したので楽しみ。


STEINS;GATE 蝶翼のダイバージェンス:Reverse (角川スニーカー文庫)


続刊の「形而上のネクローシス」も読了。
この巻も紅莉栖の心情描写が面白かった。

例えば、夜の公園でDメール実験の是非をオカリンと会話する際に、滑り台の上に紅莉栖が座っていたのは、そこへオカリンが登って厨二発言をしようとするのを阻止する為だった。

紅莉栖はオカリンの真面目な側面が好きだけど、厨二な面は嫌っているみたい。
でも図書館で北欧神話を読んでたりw

ラボが停電になるときにはすでに、紅莉栖はオカリンを好きだと思い始めている。
そういう心の声を意識して紅莉栖自身も「何を考えているの?!」と驚いている。

あと紅莉栖がオカリンへの気持ちに気づいて、ひとりでいるときにデレまくってるのが面白いw
同時にそんな風にデレてしまう自分に困惑してもいるw

紅莉栖にとってマイフォークとは「父にマイフォークを貰った」という思い出があって、父の愛情の象徴でもあるから、マイフォークのことを詮索しようとするオカリンに「そこに興味を持つな!」と咎めた。
もし父の愛情の象徴であるとバレると、それをオカリンに教えることは、オカリンのことを信頼している=好きだと言ってるも同然なので、恋心を知られたくない紅莉栖は詮索してほしくなかったらしい。

最後に、タイムリープしてきたオカリンがDメール削除の経緯を語ってる。
Dメール削除の経緯は描写なしで、オカリンの回想を紅莉栖たちが聞いているという形。
この説明シーンが結構詳細で、オカリンが実際に記憶だけでここまで細かく話すかなあ?という気がする。


STEINS;GATE2 形而上のネクローシス:Reverse (角川スニーカー文庫)


Vol.3境界面上のシュタインズゲートも読了。

最初の1/3はオカリンの回想を紅莉栖が聞いたくだりで、前巻と同様に「ここまで詳しく話すかなあ」という気はする。
シュタインズゲートをすでに知っている人が想定読者だろうから、端折ってもいいと思うのだけど。

オカリンが一番最初のDメール(紅莉栖が刺されたというメール)をセルンのサーバーから取り消すのを中断した、オカリンから自分が死ぬと告げられた紅莉栖が、ラジ館でオカリンに刺される世界線の記憶を取り戻して白昼夢を見てる。
気分が悪くなって蹲っているところをまゆりに見つかり、近所のメイクイーンニャンニャンに連れていかれている。
そこでフェイリスと知り合って、フェイリスの自宅で中鉢とフェイリス父と橋田鈴とのボイスレコーダーを聞いて衝撃を受けている。
考えてみるとフェイリスの父と紅莉栖の父が友人だったとは御都合主義に思えるけど、実はこれも橋田鈴の手回しらしい。
紅莉栖がATFで畑違いのタイムマシン理論について講義するのも「橋田ゼミ」の招聘だったから。
と言っても、β世界線やシュタインズ・ゲート世界線では鈴羽が過去に飛んで過去の住人として生きていく必要はないのにフェイリスt父と紅莉栖父が友人になっているわけだし、紅莉栖はATFに呼ばれるのだし、世界線収束が根本原因なんだろうね。

オカリンがβ世界線に変えることを決意し、アメリカへ去る紅莉栖を見送ったあと、紅莉栖は実は駅構内にずっといた。
そこにフェイリスが現れて、かつて中鉢が紅莉栖にプレゼントしようとしていたマイフォークを渡す。
また中鉢が残していた録音テープがあり、中鉢はタイムマシンで紅莉栖を傷つけてしまった日に戻りたいと懺悔していた。
紅莉栖が中鉢のテープを聞いたことが、自分も言いたくて言えなかったことがあると思い直して、ラボへ駆け出すきっかけになってる。

β世界線に変わったあとは、紅莉栖は幻覚を見ているというか霊界のような場所にいて、登場人物とシュタインズゲート世界線についての会話している。
このくだりは不要な気がする。
想定読者はすでにシュタインズゲートを知ってる読者だろうから、「世界を騙す」説明シーンは要らないような……。
ここが終わると、シュタインズゲート世界線の7年後に時間が飛んでエピローグになる。
いきなりこのエピローグに行ったほうが印象的だったと思う。


STEINS;GATE3 境界面上のシュタインズ・ゲート:Rebirth (角川スニーカー文庫)

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