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アニメ視聴記 あらすじと感想

映画 All you need is kill のあらすじと感想

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ラノベ原作「All you need is kill」がハリウッド映画化されたそうで、
トム・クルーズが主演というのも、話題となった映画。

異星人が地球を侵略しているという近未来世界が舞台で、
異星人が人類の総攻撃を返り討ちにして、
人類滅亡が決定的となる戦いをタイムループで何度も繰り返し、
人類勝利へと歴史を変えようとする男が主人公。


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原作ラノベは未読なのでで、映画のみの感想です。

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

物語は何の実戦経験もない広報担当の軍属にすぎない主人公が、
前線の取材を拒否したことで上官の怒りを買ってしまうシーンから。

主人公は脱走兵扱いとなって逮捕。
元の身分は「少佐」だったのに、
「二等兵」として前線の「新兵」として配属されてしまうことから始まります。

トム・クルーズがこんなしょうもない役をやるのが珍しいけど、
あとでヒロイックに成長するのでOKしたんでしょうね。

配属された部隊からは明らかにお荷物扱いで、
パワードスーツのセキュリティの解除の仕方すら教えてもらえないほど、存在を軽く見られてます。

主人公は敵前逃亡で前線に送られたとバレていること、
みんな主人公が戦闘初日で死ぬと前提して話しかけるのと、
こういう人物への対応が慣れているように見えるので、
敵前逃亡者への合法的な処刑のようなものなんでしょうね。

そして戦場に向かうのですが、
異星人側は人類の動きを完全に読んでいて、
軍隊は異星人の待ち伏せによる総攻撃を受けて壊滅。

主人公は異星人に殺されますが、その際に地雷を使って相打ちに。
すると異星人の血液が主人公に降り注ぎ、
気が付くと主人公は前線に配属された初日に戻ってることに気づきます。

ここからタイムループが開始。

この異星人が特殊な個体で、時間を操作するテクノロジーを持っていて、
自分が死ぬ際に自動的に時間を巻き戻すことができ、
そうすることで地球人の行動を把握した状態で反撃していた訳。

そしてそのテクノロジーは異星人の血に秘密があり、
血を浴びた主人公にも時間を巻き戻す力が備わってしまった。
ただし、その個体がタイムループの力をまさに使おうとした瞬間の血液が必要で、
単に血を浴びればOKというわけでもないようです。

初めは情けない腰抜けキャラだったんですが、
主人公はタイムループを繰り返し、精悍な顔つきに変わっていくのが面白い。

そして戦場で死ぬはずだった「戦場の女神」である「リタ」を助けようとしますが、
リタは「目覚めたら私に会いに来て」と返事し、死んでしまいます。

主人公は再びループし、戦闘が起きる前のリタと再会。

リタは過去に主人公と同じタイムループをしていたと話します。
しかし輸血で異星人の血を失ったことで、その力が失われたと。

リタは、人類が異星人に勝つには、タイムループを支配している大本の「オメガ」個体を殺す必要があり、
タイムループ可能な主人公にそれをやらせようと、
主人公をスパルタ式で鍛えようとします。

この訓練中に主人公が何度も瀕死の重症を負うのですが、
主人公をループさせるために、リタはあっさりと主人公を銃殺します。
自分自身がループの経験者だからこそ、殺せばループすると確信して殺してるんですが、
あまりにもあっさり撃つので、絵面だけみるとブラックジョークw

主人公も次第に自分が射殺されることに慣れて、
「わかった、撃てよ」とぶっきらぼうに答えるようになる程。

他にもブラックジョークは所々あって、

  • 初戦のときに墜落するヘリから降下し、
    地上に降り立った仲間が「俺は生き残った!」と叫ぶやいなや、
    頭上からヘリが墜落して死ぬという、
    早すぎる死亡フラグの回収。
  • リタを助けようとする主人公が、
    リタの元に駆け寄ろうとするやいなや、
    通りすがりの装甲車に引かれてしまう。
  • 主人公が部隊から抜け出すために、
    通りすがりのトラックの車両の下をくぐって逃げるのですが、
    最初は失敗してトラックに踏み殺されてしまい、
    それを見た軍曹が「そんなに腕立て伏せが嫌だったのか」と呟いたり。

そうして経験を積んで兵士として強くなった主人公は、
ループの過程で見た「ヴィジョン」で「オメガ」の潜伏場所を突き止めます。

異星人はタイムループ可能な個体とオメガが意識同調していて、
これがヴィジョンを介して行われています。
タイムループ能力が身についた主人公にも意識同調が起きていた訳。

リタと一緒に前線を突破し、オメガがいるであろうドイツの山中のダムに向かうのですが、
その途上でリタはどうしても死んでしまうことから、
ここでリタにはっきりと「君はここで死ぬ」と訴えてますが、
屋内でやり過ごすパターンはまだ試してないと言ってます。

これは恐らく嘘だと思います。

なぜならコーヒーがあることを知っていたり、
リタがコーヒーに砂糖を3つ入れることを知っていたり、
リタの体に合うシャツがあることを知っていたり、
何度も屋内で過ごしたと思われる記憶があるから。

主人公はリタと一緒に行くことを諦めて、単身ダムに向かいます。
ここまで来ると主人公はかなり強く、何と素手で異星人を殺してしまう程。
リタの介助が要らないほどに主人公は強くなっていたのですが、
乗り込んだダムで主人公は待ち伏せに遭います。

これは主人公のタイムループに気づいた異星人が仕掛けた罠で、
オメガは主人公をおびき寄せるために、ヴィジョンを見せていたんです。
主人公を単に殺すとタイムループしてしまうので、
殺さずに血を奪う必要があり、罠を貼ったと。

主人公は罠だと気付き、捕まる寸前で辛くも脱出。

次の手として、「アルファ」の体に突き刺すことで「オメガ」の意識と同調できるデバイスに一縷の望みを託します。
アルファの捕獲は無理なので、代わりに主人公の体に刺せばいいとw

そのデバイスはロンドンの軍本部の将軍が保管していて、
デバイスを取り戻すために主人公とリタはロンドンの本部に潜入。
ここでも何度もループしたことがあるようで、
警備兵や職員の行動を全部把握済みで、正面から堂々と潜入してます。

ただ、リタは軍の最強の兵士として有名で、
顔も知られているはずなのに、
リタの顔を知っているのが憲兵1人しかいないのが不思議。
将軍に会ったときにリタを見て「我軍、最強の兵士」と言ってるし。
軍内部では有名だけど、一般の職員は知らないのですかね。

将軍を説得するシーンも何度もやり直し済みのような会話があります。
この時点ではデバイスを取り戻すことに成功はしますが、
憲兵達に通報が行ってたので、囲まれてしまい、
リタは例によってあっさりと主人公を射殺w
主人公を何度も殺すヒロインは珍しいw

やり直しで主人公自らデバイスを使ってオメガと意識同調し、
オメガがフランスのルーブル美術館の地下駐車場に潜伏していると気付きます。

ところが逃走中の車の事故で2人とも気絶してしまいます。
これはパワードスーツが前に立ち塞がってボンネットを叩きつけて強引に止めたせい。
パワードスーツのこういう描写もソツがない。

主人公が目覚めると、既に輸血したあとで、異星人の血は消滅。
主人公はタイムループの力が失われたことを察します。
もうループできないと知りながらも、
主人公とリタはルーブルに向かうことにします。

このへんからは、まあハッピーエンドなんだろうなと思ってたので、
面白さが薄らいでしまいました。

ルーブルに向かうために前線の部隊を英雄「リタ」を利用して信用させ、
一同はルーブルに潜入するのですが、
部隊の兵士は徐々に死んでしまいます。

最後にリタも死に、主人公はオメガを守るアルファと対峙して相打ちとなりますが、
このとき主人公の体にオメガの血が入り、
主人公はタイムループの力を再び獲得します。

次のシーンはトラファルガー広場にヘリから降りる主人公のシーンとなり、
主人公はニュース映像で、異星人に決定的な打撃を与えることができたと知ります。
このくだりは初見では意味不明でした。

後で調べると、オメガを殺したことでアルファはもうループできなくなり、
主人公はループの力で人類が総攻撃作戦を立てる前に戻ったそうです。

このシーンは映画冒頭で、
広報担当の主人公が作戦本部に呼ばれるのと同じシーンですが、
オメガが存在しない歴史に変化してます。

ラストシーンは、前線に上官としてやってきた主人公が、
生きているリタと再会して喜びの笑みを浮かべる様子で終わっています。
作中の描写ではちょっとわかりづらい結末でした。

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