氷菓第5話「歴史ある古典部の真実」は、氷菓のタイトルの謎が判明。
冒頭で奉太郎がサトシに、えるの為にわざわざ推理した動機を聞かれて、
「千反田の為ではなく、千反田のせいだ」と返していた。
千反田への好意を否定するのはツンデレとかではなく、
好意を天然で自覚してない様子だった。
今回は奉太郎の姉から国際電話がかかっていた。
いつもは手紙なのに電話だったのは、
えるの叔父の推理に新情報を出す作者の都合でしょうね。
関谷純(えるの叔父)の話を姉が聞いて「悲劇」と呼んでいた。
姉は詳しい話を知ってるらしいけど、
旅の合間の電話なので意味深なことを言うだけで切ってた。
これを受けて奉太郎が推理の間違いを察する。
姉が知ってる事を全て話すと推理する必要が無いので、
旅の合間のわずかな時間で電話をかけたという設定かと。
氷菓第2号の書き手は、実は図書室の司書のおばさんだった。
奉太郎はその司書が「養子」という珍しい名前であること、
第2話で奉太郎達が古典部だと聞いて一瞬目を輝かせていたことから、それを推理していた。
そんなのよく覚えてるな、とw
奉太郎はそれを「運」とか「閃き」とか言ってるけど、
視覚的記憶力がかなりいいことが関わってる。
第1話で掲示板の文字が奉太郎の周囲に堆積するような描写や、
第4話で資料を見ていると視界が歪むような描写と、
その後、トイレで仮設を立てる際に資料の文章が脳裏をよぎる描写から言って、
見た物を何でも記憶してしまうタイプに見える。
なので「省エネ」しないとすぐに頭が疲れるんだろうね。
推理要素はここまでと思いきや、最後に氷菓の意味が判明する。
司書からは当時の様子を聞き取ってただけ。
その話によると、えるの叔父は英雄でなく、リーダーをやらされただけだった。
誰もリーダーをやりたがらなかったらしく、
大人しい叔父が不良っぽい奴に押しつけられたみたい。
この高校では文化祭を神山祭(かんやさい)と呼ぶのだけど、
これは実は関谷(かんや)が語源だったらしい。
そして氷菓という誌名は叔父が強く懇願して命名したと聞いて、
奉太郎は氷菓がダジャレだと推理。
つまり、氷菓は英語でアイスクリーム=I screamが叔父の本音ってことだった。
ここまで聞いてえるは叔父に言われたことを思い出し、
それは「強くないと叫ぶこともできなくなる」
「悲鳴も上げられなくなる」
「そうなると生きたまま死ぬ」だったと。
これを聞いてえるは、生きたまま死ぬのが怖くなって泣いたらしい。
この際にえるも大量の文章が脳裏をよぎるという、
奉太郎と同じ記憶力を持ってるかのような描写があった。
叔父がえるを泣き止まそうとしなかった理由は不明なままだし、
登場人物は誰もえるもそれを不問にしていたので、
これが全体のオチにつながってるのかなと予想。
最後は奉太郎は姉がなぜ古典部へ入るよう命じたのかを疑い、
「これでは丸で姉貴が……」と意味深な台詞で終わってた。
姉はこれを「悲劇」と言ってたので、
姉も推理で当時何があったのかを察していたはず。
奉太郎が関谷の事を追求すると予測してたのなら、
それはえるの訴えがきっかけで起きる事なので、
えるが入部することも予測していた事になる。
となると、姉はえるの事を知ってたはず。

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