氷菓第8話「試写会へ行こう」は、自主製作映画の脚本の結末を推理する話。
今回は前編で、その映画の提示が主。
映画の内容は、とある生徒達6人が文化祭のネタの取材として廃村へ。
廃墟に泊まる事になり、発見したマスターキーを手分けし、
それぞれの生徒が分散して館を調べると、
海藤という生徒が集合場所へ来ないので皆で探しに行く。
すると海藤は鍵がかかった密室で右腕を切断し死んでいた。
映画はこれで終わり。
これは制作途中で脚本担当の本郷が倒れた事で、
続きを作れなくなったという事情。
締め切りは迫っているので他の人が続きを作る必要がある。
しかし犯人がわからないので、奉太郎に推理させたいらしい。
依頼者の入須先輩によると、氷菓のタイトルの意味を推理した事で、
古典部に(奉太郎に)依頼したみたい。
推理の手がかりとしては以下の情報が出ていた。
脚本担当はノックスの十戒や、
チャンドラーの九命題や、
ヴァンダインの二十則を守っていた。
つまり手がかりは映像化されていると。
映像中の手がかりとしては、
マスターキーがなぜかちょうど6本あったこと。
登場人物も6人で、都合良すぎ。
事前にここへ来る事を把握していた人物が、
マスターキーを6本用意したのかも。
鴻巣という寡黙な女の子がその館へ誘導したようにも見えるので、犯人かも。
館へ行くと決めたのは海藤だけど、海藤自身が死んでいるので、除外される。
海藤の死体発見時に、その部屋の窓を開けっ放しにした勝田も怪しい。
開ける意味はわからないけど。
あと、試写前に「健闘を祈る」という先輩の台詞があって、
これに奉太郎が反応していたのも、関係ありそう。
冒頭で誰かが「先輩」とチャットしていて、
その先輩が古典部に「踊ってくれる」者がいると話題にしていた。
このチャット者は携帯メールで誰かに
「お前の望むようにはならない」と返信していた。
このメールの相手はチャット者に何かを謝罪していた。
今回の登場人物に当てはまりそうなのは、入須先輩。
入須が言う「先輩」は奉太郎の姉の気がする。
チャット相手に「L」という表示があったけど、
奉太郎を引き出す為に同じ古典部のえるに試写会の話を持ちかけたのかも。
携帯メールの相手は脚本を書いた本郷かな。
本郷はただのマンガを書いた事があるという程度の経験しか無い。
そんな程度の人物が十戒などを守ったミステリなんか書けるはずが無い。
結末を書けないので、十戒を守っていると嘘をつき、
奉太郎に推理させて、それを結末にするつもりに見える。

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