シュタゲ外伝の終篇「無限遠点のアルタイル」が予約開始したんでポチった。
STEINS;GATE 無限遠点のアルタイル 初回限定版
初回限定版はドラマCD「時限輪転のアルペジオ」と、特製冊子「多元階差のテスティモニー」付き。
冊子は「イラストギャラリー」と「遥遠のヴァルハラ」の再録。
コミケC78で発売された「イラストレーションズコレクション」という公式同人誌らしい。
発売日は6月28日→今夏に変更された。
前編発売は去年の夏コミで2012年8月31日だった。
完結まで1年くらい待ったのは、さすがに長かったなあ……。
届いたので読んでみた。
前2冊と比べるとすごく分厚いので時間がかかった。
内容を忘れていたので2冊とも読みなおした。
冒頭で「かがり」がIBN5100を銃で破壊するエピソードがあるけど、時系列がよくわからなかった。
一応1998年だけど、一旦1975年に行ってから「2000年問題」解決の為に寄ってる。
そしてかがりが「内的な声」に唆されて鈴羽の銃を奪って、2000年問題解決の為に必要なIBN5100を破壊。
このことがβ世界線で2000年問題が起きた(回避できなかった)原因らしい。
中編のラストの世界線変動の原因となったのは、ロシアが(誰かが)タイムマシンを動かしたかららしいけど、これによって終篇ではβ世界線ですでに第三次世界大戦が勃発してる。
ただし、暫くすると元の世界線に戻ってる。
この原因が何かは最後まで不明なまま。ロシアVSアメリカの暗闘なのかもしれない。
全体の2/3は日常の描写って感じ。
フブキのお見舞いとかダルと阿万音由季のデートとか、まゆりがオカリンの父親から娘のように思われているのとか。
ただここにレスキネンがフブキなどのリーディングシュタイナー保持者の調査に来日していることや、まゆりのキーホルダーがオカリンから貰ったものとか、伏線がある。
ラボに比屋定が来て鈴羽と対面し、鈴羽が「比屋定=ワルキューレのメンバー」だと気づいて喜ぶシーンは微笑ましかった。
そして物語は残り1/3になって、やっと急展開する。
ここらへんから面白くなる。
オカリンがダルと比屋定がこっそり電話レンジを作っていることに気づいたあと、世界線変動を察知して鈴羽とまゆりを探す。
この世界線変動は、鈴羽とまゆりが「あの日」(タイムマシンで紅莉栖救出失敗した日)に戻ってオカリンを説得すると決意したことが原因と未来のダルから届いた動画で説明があるけど、同時期にレスキネンがアマデウス内の真帆の記憶を読んだからじゃないの?
ちょっと意味がわからなかった。
特殊部隊に囲まれた鈴羽とまゆりをかがりが助けるけど、そのとき瀕死の重傷を負う。
ここでオカリンが駆けつけてかがりの正体が阿万音由季と判明するのは超意外だった。
ただし本物ではなく、かがりが整形しただけの偽物。
かがりとダルが結婚して鈴羽が生まれたわけではない。
本物の阿万音由季とは、まだ出会ってない。
一度は鈴羽とまゆりはタイムマシンに乗り込むけど、ダルが隠したHDDをオカリンに渡そうとしてタイムマシンのドアを開けてしまい、グレネードの直撃を受けてふたりとも死亡するのは意外だった。
そのままタイムマシンで「あの日」へ戻るのだろうと思ってた。
ここでもうひと波乱作ったのは、オカリンがタイムリープマシンで2日前に戻るという有名なシーンを出したかったのだろうね。
オカリンが2日前に戻り、レスキネンが真帆の記憶を読めないようにダルにクラッキングをさせ、タイムマシンに鈴羽とまゆりを乗せて、ふたりは「あの日」に旅立つことに成功する。
と思いきや、エピローグになると2025年の世界にまゆりと鈴羽がいない。
はっきりとした説明はないけど、タイムマシンの座標計算が狂ってあらぬ時空へと飛んだらしい。
それは量子コンピュータのバッテリー不足が原因で、新しい未来のバッテリーを渡すためにオカリンがタイムマシンC139に乗って鈴羽とまゆりが乗っているC204を探しに行くところで、物語全体は終わる。
物語はここで終わっているし、結局は鈴羽とまゆりは「あの日」に戻っているのだし、この世界のオカリンがこの時点で死んでいることになってるってことは、C204は壊れていて新しいバッテリーは無意味で、鈴羽とまゆりのみをC139に乗せて「現代」(2025年)へ返して、自分はあらぬ時空へと残った?
オカリンが現代に戻らない理由はまったくわからない。
オカリンが現代に戻らないのが実際に起きるエピソードではないなら、エピローグでその可能性をわざわざ語るまでもないはず。
タイムマシンってふたり乗りが限界だっけ?
そんな設定があるか忘れたけど、そうじゃないとオカリンの死因(失踪)の理由がわからなくなる。
こう想像すると、あらぬ時空にひとり残ったオカリンのその後のエピソードもどこかで作って欲しいなw
特典の「次元階差のテスティモニー」も読了。
ダイバージェンスは「0.334581%」で、まゆりが銃殺され、鈴羽が過去に戻って記憶を失い、2000年に自殺する世界線。
オカリン達がSERNに軟禁された1年半後で、疾風迅雷のナイトハルトの作戦で逃亡するけど、実はSERNに泳がされていただけっていう話。
ナイトハルトとは、世界観がつながってる「カオスヘッド」の主人公らしい。
でもこれは偽物で、オカリンたちを使って世界線収束理論をテストしていただけ。
この世界線ではオカリンは2025年に死ぬことになっているので、ラウンダー達の一斉射撃を受けても傷を負うだけで死にはしないのが面白い。
世界線収束の影響力でオカリンが死なないという描写はこれが初めてじゃないかな?
例え自殺しようとしても、奇跡的に生き延びるのだろうね。
最後に紅莉栖が「タイムマシンの母」となるべくSERNに残って研究を続けさせられる。
オカリンとダルは世界線収束をなぞらせるべく解放される。
この世界線では、オカリンと紅莉栖はずっと会えないまま?
確か、この世界線の紅莉栖は鈴羽達に殺されるんだっけ?単に暗殺対象とされていただけ?もう覚えてないな……。
紅莉栖は「世界線収束で結果は決まっていても、過程は違う」と告げて、オカリンと別れる。
過程が異なるとは、タイムマシン開発を遅らせるという意味かな?
鈴羽は紅莉栖がタイムマシンの母になるとは言ってたけど、いつなるのか(タイムマシンがいつ完成するのか)は具体的な年数など何も言ってなかったはずだから、紅莉栖のさじ加減で完成を遅らせてオカリンたちのタイムマシンを先に完成させるってことは可能なはず。
可能というかそうしたからこそ、オカリン達のワルキューレ計画(過去に鈴羽を送り込む)がうまく行ったんだろうと思う。
ドラマCD時限輪転のアルペジオも視聴した。
本編や特典小編に比べてギャグパートになってる。
まゆりも紅莉栖も生きているのでシュタインズゲートの世界線の話で、さらに比屋定真帆もいる。
オカリンがラボメンと一緒に大学の学園祭へ行き、リア充ぶってるオカリンのぼっちっぷりがバレるというエピソード。
ただし最後は比屋定真帆が突然に帰国することになって、ちょっとしんみり感。

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