アニメのあらすじや感想、考察日記がメインです。僻地住まいなのでアニメ視聴はたいていニコニコ動画とかのネット配信です。ラノベやマンガの感想も。あらすじや感想はネタバレへの配慮は無いので注意してください。人名や団体名などは敬称略です。いちいち複数のブログを管理するのが手間になってきたので、別の複数のブログで書いていた過去の記事を統合しました。折を見て元のブログは全て削除しました。

アニメ視聴記 あらすじと感想

ヘルシングOVA全話の感想

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AbemaでヘルシングOVA全話をやってたと気付いて、
視聴期限前に慌てて視聴したので感想。
AbemaはRSSとか出してないから、
チェックしづらいんだよねえ……。
調べたら8月にも配信してたけど、
その時期はAbemaは存在自体知らなかった。

作者の平野耕太は改変されてマイルドになったTV版を気に入らなかったようで、
それを受けて原作通りのクオリティを目指すOVAが作られたらしい。
マイルドってのは、ナチス関連やカトリックVSプロテスタントをカットしたと。
確かにこれらをカットしたら別物だよねえ……。
TV版は知らないけど、バトルシーンも原作通りだった。
首切りとか人体切断とか、そのまま描写。

OVAは1話あたり40~50分で全10話。
普通のTVアニメ2話分が1話なので、実質は全20話と同じ尺。
原作は全10巻で、OVA1話が原作1巻とほぼ同じ。

各話ごとに感想記事を分けるのは面倒なので全編の大まかな感想だけ。

OVAはどれも同様の傾向だけど、ダイナミクスレンジが広すぎ……。
声が小さい場面に音量を合せると、大きい場面では大きすぎて耳が痛い。
私はイヤホンで聴いてるので……。
逆に大きい方に合せると小さい音量が聞きづらい。

OVA第1話は原作第1巻と同じ。

ただ、セラスの両親が斬殺された回想が第1話で出てた。
原作だとだいぶ後の巻。
アニメだとアーカードに吸血される直前で、
回想がよぎった事が吸血鬼になる背中を押した感じ。

インテグラの声優が榊原良子で、
幼少期もと思ったら、幼少期は巴マミの水橋かおりだった。
榊原良子の幼少期の声も聞いてみたかったw
でも榊原良子の声だとインテグラが中年のおばさんっぽい。
物語本編時点ではアラサーくらい?
まあ現実にも元々声質が低い女はいるか。
インテグラは時折激高したり熱っぽく語るけど、
榊原良子のそういう演技は聞いた事なかったので新鮮ではあった。
あとギャグシーンもw

アーカードの声優はFateの綺礼の中田譲治で、
当たり前だけど綺礼とは異なる演技だったw
個人的に綺礼の演技が強く印象に残ってるんだよね。

OVA第2話は第2巻第4話までのバレンタイン兄弟がヘルシング本部を襲撃する話。

アーカードがノーライフキングと罵られる夢を見るシーンが追加。

あと、バレンタイン兄弟の弟が炎のような物で始末される際、青い炎になってた。

OVA第3話は傭兵を雇ってから、第3巻でカード使いと戦い、
第4巻冒頭で少佐が飛行船にノルマで。

改編要素はアーカードとトバルカインが左右逆とかその程度。

あとは飛行船で帰還する少佐が、
「このイカれた時代へようこそ」と歌うシーンで引きとなってた。
原作だと話の途中で口ずさんだだけ。
どっかで聞いた気がすると思って調べたら、
北斗の拳の2期のOPテーマだった。
原作読んだ時はスルーしてた……。

OVA第4話は第4巻後半のシュレディンガーが本部に登場するエピソードから、
空母の甲板で狙撃手のリップバーンを殺すまで。

リップバーンの体に「硬い物を無理矢理突き刺す」シーンも再現w
少佐がリップバーンを焼かなかったのは、
事実上の強姦シーンを最後まで描く原作者の都合でしょうね。

ネットで有名な例の少佐の演説シーンも5分くらいかけて再現。
少佐の声優は飛田展男でイメージ通りだった。
有名なかなり長い台詞をちゃんと再現していた。
原作だとこのシーンはリップバーンが殺される前に、
これから戦争を始めるぞという演説だけど、
OVAだとリップバーンが殺された直後になってた。
リップバーンは英空母を乗っ取ってるので、
既に戦争(クリーク)は開始されてる。
尺の都合でしょうね。
敢えてシーンの順序を入れ替えた演出意図はなさそう。

OVA第5巻は、第5巻冒頭のアーカードの変な夢から始まったw
ウィリス出演映画のパロディはフィフスエレメントとかも追加。
文字しかなかったクリストファー・ウォーケンもちゃんと顔があった。

それから第5巻終盤のロンドン空襲。

少佐が襲撃する場所を指示するシーンで、
「爆破しろ」という台詞を優しい言い方してたので吹いたw
こういう演技は想像してなかったw

第6巻冒頭のナレーションと絵だけのシーンはさすがにカット。

ペンウッドが自爆スイッチを押すシーンは、原作にない台詞が追加されてた。
ミレニアムの隊長はペンウッドの肩を撃ってスイッチを止めようとしてた。
射撃が下手な設定なのかもだけど、
初弾でヘッドショットすればいいのにと……。
原作だと隊長がやって来た途端にスイッチを押して自爆してるので、
隊長がペンウッドを撃つ暇すら無いんだよね。

ウォルターやインテグラが車で逃げるシーンは、原作よりもかっこよさ増量だった。
CGっぽい挙動だったけど、どうだろう。

アンデルセンはあの若本規夫だったけど、
いつもの若本節(アナゴさんみたいな口調)は少なめだった。
このキャラも熱っぽい語り口なので、
若本規夫としては珍しい演技かなと。

OVA第6話は第6巻のマクスウェルの回想から。

第6話はアンデルセンの剣戟が見所で、イスカリオテが実質的な主役。

アンデルセン達が独りで帰るインテグラについてくギャグシーンもちゃんとあったw

傭兵隊長の子ども時代の回想はカット。

後半は女隊長のゾーリンが少佐の命を聞かずに特攻し、
幻覚技で傭兵達を翻弄する辺りまで。

OVA第7話は、傭兵隊長の子どもの頃の回想から。
カットかと思ったらシーンの順序を入れ替えてただけ。

そして傭兵隊が徐々に死んで、最終的には全滅するエピソード。

第7話は傭兵隊が実質的な主役。

セラスがゾーリンの幻覚で孤児院時代の回想が蘇るシーンで、
母がクローゼットにセラスを隠した後、
強盗が母を殺して犯すシーンも描いてた。

セラスは死んだ隊長を食って自分に取り込み、
アーカードのように真祖として覚醒。
このカニバリズムシーンもちゃんと描いていた。

OVA第8話はイスカリオテの本体がロンドンを襲撃。
原作第7巻から第8巻の範囲。

アーカードVSアンデルセンがメインのエピソード。
イスカリオテのバトルシーンもあって、ほぼ全編がバトルシーンの連続。

合間に少佐のモノローグっていう。

前からだけど、原作だとアーカードが左向きなのに、
アニメは右向きのシーンが多かった。

アンデルセンの演技が所々、若本規夫節が混じってちょっと吹いてしまうw

OVA第9話は、原作第8巻後半から第9巻の範囲。
少佐がドイツ海軍将校を処刑するシーンから、

アーカードがイスラムの王っぽい男に犯されるシーンも再現してた。
原作でははっきりとは描かれてない。

アーカードがその回想を見てる際に自分を呼ぶ声がセラスの声だった。
原作では最後のカットでセラスとわかるけど、
OVAでは初めからセラスだとわかる。

由美江があっさり斬殺されるシーンは、
バラバラの人体をはっきり描かず、
構図で見えづらくしていた。

ウォルターがアーカードに「立て」と命じるシーンで、割と長めの台詞が追加されてた。

インテグラがウォルターにさらばと告げて飛空船に乗り込むシーンで、
原作では「死ね」を大きな書き文字にしてるので大声だろうけど、
OVAの演技はぽつりと呟くような小声だった。
原作は怒ってるけど、OVAだと寂しげ。

OVA第10話は、アーカードVSウォルターと、大佐VSセラス、インテグラが少佐を殺すエピソード。
原作第9巻後半から第10巻全部。

ウォルターは少年化して声優も変わってたけど、
アーカードは少年化しても中田譲治だった。
変えないのは原作通りなんでしょうね。
OVAは作者が認めてるようなので。

アーカードが消滅した際に残った魔方陣は、血の魔方陣だった。
原作だと手袋の魔方陣が残ったように見えたけど、違った。

後半の主役は実質的には少佐。
アーカードを消滅させる目的を達成し、満足げに死んだ。
ヘルシングは異能の者のカッコイイ死に様を描くのがテーマだったんでしょうねえ。

エピローグは30年経ってるけど、インテグラの声質は変わってなかったw
むしろこの年齢の方が声質に相応しい。
このシーンがあるから榊原良子だったのかもねえ。

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