彼岸花の咲く夜に 第五話 ハメルンのカスタネット ネタバレあらすじと感想
学校の飼育小屋でうさぎの虐殺死体が見つかる。
教師たちは呆然とするが、うさぎの数を数えると、いつもより多いことを不思議がる。
うさぎ小屋は閉鎖となり、生き残ったうさぎは職員室の段ボールに預かることとなる。
優等生のひかるはクラスで孤立していた。
カバンの中身を勝手にゴミ箱に捨てられたり、物を隠されたり、陰湿なイジメを受けていた。
やった者はわかるが、証拠が無く、泣き寝入りするしか無かった。
そんなひかるを見て、やった者たちは嘲笑していた。
ひかるはそんな鬱憤を、うさぎ小屋のうさぎを虐待することで晴らしていた。
ある日、うさぎを虐待中のひかるに女子生徒が声をかける。
それは毬枝だった。
ひかるは虐待を邪魔された腹いせに、毬枝を怒鳴りつける。
その剣幕に怯えた毬枝は、突然消える。
入れ替わりに「ハメルンのカスタネット」を名乗る青年が現れる。
ハメルンが言うには、夜の音楽室に来たものを全てうさぎに変えられるらしい。
ひかるは自分をイジメている少年たちを音楽室へおびき寄せ、ハメルンは彼らをうさぎに変えた。
そのうさぎたちを、ひかるは虐殺。
その死体は翌日発覚し、学校中で騒ぎになる。(冒頭のシーン)
ひかるの担任・井俣は、飼育係のひかるを職員室へ呼び、ひかるを同情する。
ひかるは適当にやり過ごすが、クラスの皆とうまくやれと言う井俣に苛立つ。
そして井俣をハメルンの力でうさぎに変えて殺そうと決める。
井俣を待つひかるたちの元へ彼岸花が現れる。
彼岸花はひかるに、うさぎではなく人を殺すリアルな幻覚を見せる。
ひかるは人を殺すことの罪の重さに発狂する。
ハメルンは彼岸花をうさぎに変えて食べようとするが、彼岸花はハメルンの舌と内蔵を食い破ってハメルンを殺す。
そしてハメルンのカスタネットを使い、怯えるひかるをうさぎに変え、うさぎを入れた段ボールへ放置する。
うさぎたちは興奮し、ひかるを襲って交尾し始める。
ハメルンと彼岸花とのバトルシーンの音楽は、妙に大げさな気がする。
ひかるのイジメって、他人のノートを勝手に捨てて、自分のノートをコピーし、クラス中に配布して自慢したのが原因。
自業自得系なんで、まったく同情できないキャラ。
ハメルンは音楽室でないと力を使えないって設定だけど、
職員室の表札を音楽室に変えるだけで、そこが音楽室になるっていう理屈で彼岸花を追い詰める。
この奇策っぷりは、なんかジョジョっぽい。
ひかるが人を殺す幻覚って、実は本当にイジメの首謀者たちを殺したってこと?
それを「うさぎを殺した」と思い込んでるだけ、みたいな?
彼岸花はひかるに、事実を突きつけただけな気がする。
同性すら交尾するうさぎの群れにひかるを放置し、ひかるが犯されまくるって落ちも、第3話と同じ笑うセールスマンっぽいブラックな落ち。

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