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アニメ視聴記 あらすじと感想

狼と香辛料小説版第13巻の感想

投稿日:2015年12月8日 更新日:

第14巻を読了後に感想を書いたので投稿しようと過去記事を確認したら、
第13巻の感想を投稿してなかったと気づいて今更投稿w
テキストファイルに下書きだけ書いて投稿したつもりになってた。

狼と香辛料第13巻は4つの短篇集。

ひとつは、とある中規模の町で金儲けする話。
次は、狼避けの銅貨をペンダントにしてホロにあげる話。
3つ目は、珍しいホロ視点の話。ロレンスが金儲けするのは同じ。
最後は、全体の半分を割いている羊飼いノーラの話。ただし飼い犬エレク視点。

金儲けの話は、ホロが食べたがっていた桃のはちみつ漬けを買うために、1リュミオーネを稼ごうとする話。

ホロが桃のはちみつ漬けが欲しいのも事実だろうけど、
ロレンスがひとりで荷運びしている間に一人宿で待っていたのを怒っているのを考えると、
桃のはちみつ漬けを口実にロレンスと何かしたかったのがホロの本音かと。
たぶん桃のはちみつ漬けを欲しそうにするってのは、
ロレンスが金儲けしなきゃいけない動機を用意してる。
そしてその金儲けにホロの智慧を使って欲しいんだろうと。
つまり2人で何かをしたがってる。
でもロレンスはそこまで気づいてないのでホロに呆れられてる。

狼避けの銅貨の話は、ロレンスがホロに「他の狼が寄ってこないように」と言ってる。
ロレンスがホロに愛情表現をするのは初めてじゃないかな。
ホロは銅貨のペンダントの贈り物をかなり喜んでるように見えるけど、
それはロレンスが他の男にホロを取られたくないという意思表示をしたのが、これが初めてだったからかも。

3つ目のホロ視点の話は、ロレンスの欠点を可愛いとか言ってるんだけど、
これはロレンスにとっくに惚れているとしか思えないw
ただしそういう本心は隠してるし、ロレンスはそこまで気づいていない。

ホロ視点の話では、狼を象った鉛が付いた革紐を自分の尻尾を飾るアクセサリにしていたら、
実はその象りは狐で、狐の毛皮の品質を示す紐で、しかも低品質を意味するものだった、
と気づいたホロのリアクションが面白い。
ロレンスはそのことを知ってて何も言わずにいた。
たぶんホロがそれを身につけて喜んでいたから。
でも賢狼ホロとしてはプライドが傷ついて面白くない。
そこでロレンスが儲けた分で贅沢に飲み食いしてやろうと、
行商人をたらしこんだ若い町娘のふりをしてロレンスに金を出させようとしてるw

最後のはノーラと飼い犬のエレクの話しでロレンスとホロは登場しない。
ただし語り手は飼い犬視点。
ノーラは羊飼いを辞めて、疾病に見舞われた町へ行き、夢だった仕立屋になろうとする。
それは、疾病に見舞われた町は人が少なく、誰でも職人になれるから。

エレクは「吾輩」口調で、かなり賢い犬として描かれている。
ノーラの「エレク!」という命令だけで、盗賊を倒したり、逆にじっとしてという意味だと解したり。
状況に合わせて自分が何をすべきかわかってる。
ノーラはエレクにそこまで智慧があるとは思ってない。
犬の思いがわからず、幼児のように扱ってる。
でも犬はそんなノーラに騎士然とした態度で接している。
このギャップが面白い。

ノーラは道中で助けた司教のことで新しい町で歓迎を受けてたり、
その司教から助司祭に任命されたり、
初めは仕立屋になりたい一心でこの町に来たのに、
その夢を諦めて、町の為に急場凌ぎの助司祭をやらされたり、かなり薄幸キャラ。
なのに作者がなぜノーラのその後に焦点を合わせようと思ったのか不思議。
執筆時には人気キャラだったのかな。

ノーラが助司祭になったのは、乗っ取りを企んでいる隣町との交渉として、教会の権威を借りるためだけど、
その交渉がどうなったかは語られないまま物語が終わってるのは、ちょっと拍子抜け。
最後の挿絵はポジティブな印象なので、まあ成功したんだろうけど。
ノーラがこの後どうなったのか、更に続きを読みたい気はする。

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