コミックス第13巻が届いたので、まずDVD付きを視聴した。
内容はオリジナルストーリーで、訓練兵時代の話。
基本はギャグ回で、テレビ版1話分の長さ。
ところどころにコミックス巻末の「ネタ次回予告」も取り入れていた。
話数は3.25という表示なので、アニメ第3話とイルゼ・ラングナーの手記(3.5話)との中間のエピソード。
正直言って、このDVDに通常版コミックスにプラス2千円くらいの価値があるとは思えない。
(私は面白かったけど、一般性は無いと思う)
DVDの主役はジャンで、冒頭からいきなり「ノックしろよババア!」という第6巻の巻末ネタ予告を取り入れたシーンになってるw
この時ジャンは、ミカサの似顔絵らしきものを描いてほくそ笑んでいるという気持ち悪い一面を見せているw
この似顔絵を見られたくなかったわけw
ネタ広告は男子のオナ●ー的なシーンかと思ってたけど、さすがにそれをアニメ化するわけないかw
続くOPアニメの中でエレンのカットがジャンのカットに変わってる。
それからサシャがライナーを肘鉄で殴るという第8巻巻末の予告も取り入れている。
これは巨大猪を狩ろうとするサシャに対して、ライナーが「あれは無理だ」と諦めるようなこと言ったことでサシャが切れるという話の流れに当てはめていた。
それとアルミンが階段に弁慶の泣き所を撃って悶絶するというネタ予告(第7巻の巻末予告)もあった。
料理対決で勝つために憲兵団の牛肉を盗もうと提案するジャンに、自分はどんくさいから無理だとビビって逃げようとするアルミンが焦って階段につまずいてるという話の流れに当てはめていた。
まあ上手いことシーンを考えたなあとは思うw
最終的にはオムレツを作ったジャンが何故か料理対決に勝利。
猪肉料理を提出したサシャが負けを認めて感涙するというオチで終わり。
このときのピクシヴ司令の心情描写もギャグアニメのような過剰表現で大興奮してる。
そして訓練兵達が手をかんで巨人化するというネタをここでも挟んでいる。
このネタを入れるために、ギャグアニメ的な過剰表現にしなきゃいけなかったのだろうね。
ここからはコミックス本編の感想。
エルヴィンが巨人=人間という話を聞いて嬉しそうに笑っていた。
リヴァイはそれを見て、お前が調査兵団に入ったのはそれが目的か?と聞いている。
エルヴィンは子供の頃から変わっていると言われていたと話している。
後半のシーンで、エルヴィンはガキの頃言っていた妄想を今でも信じているし、その妄想は真実に変わりつつあると言ってる。
ということは、エルヴィンは子供の頃から巨人=人間だと信じていた?
巨人の謎を追求するのが、調査兵団に入った真の狙いだった?
つまりエルヴィンとハンジは同じ目的を持っている?
エルヴィンは人類のためと言ってるけど、単に子供の頃の夢として巨人の謎を追いたいだけなのかもねえ。
リヴァイがエレンの同期をリヴァイ班に加えたのは、今後同期たちがとうとう死ぬのかなと思わせるんだよね。
普通のマンガだったら死にはしないだろうけど、このマンガのことだからもしかしたら死ぬかも、と。
それに、ラストで王政打倒という話になってるのだし、ライナーやユミルが壁内にはもう未来が無いと言ってたわけだし、クライマックスに近づいている感はある。
もう少しエピソードを読みたい気持ちもあるけど、無駄に伸ばすのは萎えるし、もう少し読みたいというくらいで終わるのがちょうどいいかもねえ。
といってもさすがに、次が最終巻ということは無いだろうけど。
リヴァイがハンジを諭すシーンは、爪の有無で判断しているのもあるけど、もしニックが拷問でゲロっていたら、エレンの居場所にとっくに憲兵団の兵士が来ているはず。
でも来てないわけで、ニックはゲロってないはず。
いつものハンジならこのくらいの思考力はあるだろうけど、ニックが殺されたことで動揺しちゃって気づいていない。
でもハンジがニックを壁の上から突き落とそうとしたけど口を割らなかったことを思い出して、ニックがゲロってないことを確信してる。
そして、背後から刺すやつらを駆除しつつ巨人の実験を同時にやると決意している。
この切り替わりには、頭の良さを感じる。
ハンジってただの「変わり者」ではないんだよねえ。
まあ今までにもハンジの頭の良さを窺わせる描写はあったのだろうけど、頭いいなこいつと意識したのは今回が初だった。
エルヴィンが手紙を寄越して調査兵団は隠れ家から脱出している。
この内容を推測するに、リーヴス商会と組めという指示と、夜襲を忠告する内容だったはず。
何か早馬のようなもので速達を送ったんだろうと考えないと、辻褄が合わない。
ただし、エレンとクリスタをリーヴスに渡す、というのはリヴァイの独断。
だからミカサはその交渉を聞いて驚いたわけで。
エレンの記憶の断片で、クリスタの「姉」と同じ顔の女が出ている。髪の色は違うけど。
エレンにも「姉」がいた?
この「姉」はクリスタを記憶操作しているので、エレンも記憶操作して忘れている?
それとエレンの父はエレンの記憶操作をしているようなので、「姉」とエレンの父は血のつながりがある?
髪の毛の色も父=エレン=「姉」は全員黒髪。
エレンの父は巨人の秘密を知っていて、エレンを巨人化させる注射をした。
ということは、ヒストリアの一族(レイス家)が巨人の秘密を知っているわけだから、エレンの父もレイス家の者?
このカットは「姉」が鏡を見ているように見える。エレン視点の記憶なのに鏡を見ている「姉」がエレンを見つめているということは、姉=エレンなのかもしれない。
エルヴィンが同期の男と話すシーンで、エルヴィンは自分がやろうとしていることを「毎度おなじみの博打だ」と言ってる。
ということは、昔から博打のような行動を取ってたわけだ。
同期の男は「お前は早く逝っちまうと思っていた」と言ってるので、今まで博打に勝ち続けていたことを伺わせる。つまり強運の持ち主。
リヴァイがエルヴィンを信用するようになったのも、この博打が関係ありそう。
そういうことでも無いと、リヴァイとエルヴィンとは接点がなさそうなんだよね。
リヴァイがエルヴィンの勘を信用しているのも、強運っぷりを身を持って体験したからじゃないかな。
前も書いたハンジの性別の考察だけど、ハンジが寝起きでニック殺害現場に向かうシーンでは、胸が無いように見える。
でも制服を着たときは胸が膨らんでいるように見える。
ただしハンジの胸の膨らみは、たまに乳首(乳房)の位置が下に下がりすぎているようにも見える。
これは作者の画力の問題ではなく意図がある気がする。
作者はユミルが巨人化したときに、ベルトルトが自分の手を噛もうとしていたように見えるカットを何気なく描いていた。(あとで読み返すと気づくという程度の描き方)
このマンガは何気ないカットにそういう伏線を張っているのだろうから、ハンジの胸の有無にもちゃんと伏線がある気がする。
要するに、ハンジには女装癖があるんじゃないのかな。
そう考えると、アルミンが女装してクリスタになりすましているけど、これはハンジの女装癖が生かされている作戦にも思える。
クリスタが生い立ちを語ってるけど、母親が目の前で喉を掻っ切られて殺されていたとは驚き。
トラウマになりそうだけど、元々疎まれていて大して情のつながりはないから大丈夫だったのかな。
赤の他人だったとしてもトラウマになりそうではあるけど。
まあ人死にが割りと身近な世界だから、トラウマにはならないのかもねえ。
クリスタが以前、故郷の言葉を恥じて隠すサーシャの丁寧言葉をからかうユミルに「いいじゃないの」と擁護したのは、「作った自分」という共通点があったからだろうね。
あと面白かったのは、女装したアルミンを襲おうとしていた男が、アルミンが本当は男だったと知って余計に興奮していたシーンw
そしてアルミンがその男を見て呆然としていたw
最後に中央憲兵のサネスを拉致って、ハンジとリヴァイが拷問しようとしているカットが印象的。
ニックも同じ目にあって死んだわけだけど口を割らなかったらしい。
一方サネスは口を割りそうだね。
たぶん続刊でも拷問シーンの描写はないだろうけど、拷問のあとを匂わせる描写くらいはあるのかな。

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