NOiSEのあらすじと感想

NOiSEはBLAMEの弐瓶勉が書いた、ネットスフィアが狂う直前のエピソード。
最近BLAMEの劇場版を見たので読んでみた。

内容は裾野結(すそのむすび)という女刑事が珪素生物の前進となった教団を殲滅する話。
時代は統治局がネットスフィアを一元管理しようとしている。
そして、セーフガードが発足されたばかり。

冒頭は「クローサー」という裾野の相方の刑事が教団に拉致られる。
裾野とクローサーは子供の誘拐事件を追ってたらしい。
子供達は殺されていて、根城には大量の死体があった。
それを裾野は報告するのだけど、
調査班が向かうと死体など1つも無かったので、
裾野は嘘をついていると警官としての資質を疑われてしまう。
短時間に死体が跡形もなくなったのは理由不明。
教団が証拠隠滅したにしても早すぎるので、
警察内部に既に教団が潜伏していたと考えるのが辻褄が合いそう。
つまり調査班こそが証拠隠滅を行ったのでしょうね。
でも作中では説明はないまま。

裾野は後日、現場に戻るけど確かに綺麗に片付いていた。
そこに謎の子供が現れて、クローサーの顔面の皮膚を見せて逃げる。
裾野は逃げる子供を追って地下へ。
そこはクローサーを贄として珪素生物に変える実験室だった。
珪素生物は異常に硬質な皮膚で覆われていて、通常の銃器は無効。
裾野が武器屋でたまたま購入した謎のブレードが急に振動し、
それを振ってみると、ものすごい威力で珪素生物を真っ二つ。
しかも周辺の建物、構造物を諸共巻き添えにして破壊する程だった。
子供が裾野を誘導した理由は不明。
まさかそんな武器を持ってるとは予想外だったのだろうけど。
珪素生物の強さを計りたかったのかねえ……。

裾野は建造物破壊の罪で刑事をクビになった。
自宅に戻ると教団が家捜しした後だった。
どうも裾野のブレードを探していたらしい。
ブレードはスイッチを入れても無反応になってた。
またブレードを購入した武器屋も殺されていた。
これでブレードの手がかりを知る唯一の人物を失った。

警察に教団が入り込んでるなら、ブレードの事もバレそうだけど、
特にブレード没収とかはされてないので、違うのかも。
でも裾野がブレードの事を伏せていたと考えれば辻褄は合う。

裾野はその後、列車車内で珪素生物に襲撃される。
列車を緊急停止させて逃げ出すと、
鉄道の警備兵に私物損壊の容疑で捕まってしまう。
そこに裾野を追って来た珪素生物が出現し、
警備兵の銃火器では珪素生物の相手ではなく、ほぼ全滅。
裾野のブレードは再び振動し、裾野はブレードで珪素生物を真っ二つ。
今回は威力を調節する方法に気付いて、
周囲の構造物を巻き添えにはしなかった。

壊したのは珪素生物なのに、なぜ裾野が犯人と伝わってるのかと……。
監視カメラの映像があってって事なら珪素生物が犯人と知ってるはずだし。
たぶん警備兵にも教団が入り込んでいる。
邪魔な裾野を逮捕させ、教団が警備兵を利用して珪素生物の強さを計ってたのかも。

その後、裾野はネット端末移植を受けた子供と会ってた。
たぶんこれはBLAMEのネット端末遺伝子の事。
この子は子供の誘拐犯を目撃していた。
教団はネット端末移植をしていない子供を狙っていた。
その帰り、裾野の身分は統治局から抹消されていた。

これも統治局側に既に教団が入っているか、
データベースをハッキングされたのかもしれない。

裾野が公衆電話を通りかかると、着信音が鳴り続けた。
訝しがった裾野がそれを取ると、相手はクローサーを名乗った。
意識だけがネットスフィアに残り、裾野と連絡を取りたかったと。
そこに珪素生物の暗殺者が2人出現し、裾野は敢えなく死んでしまう。

公衆電話ってのが時代を感じる(コミックス発行は2001年)。
今の時代ですら公衆電話は消えつつあるからねえ……。
こんな未来世界なら尚のこと。
珪素生物が都合よく出現したので、
クローサーが珪素生物と繋がってるのかと思ってたけど違う様子。

首を切断された裾野はセーフガードに体を治療され、
ネットスフィアに意識が残ってたけど、それも洗脳されそうになった。
セーフガードは統治局がバラバラなネットスフィアを統合するので、
ネット端末移植のない人を抹殺する協力をしろと命じた。
このあたりの裾野の顔はまるで霧亥。
そこにクローサーのハッキングがあり、
裾野は自分の肉体に意識が戻り、自力で治療ポッドから脱出。
ちょうど珪素生物の襲撃もあり、セーフガード達は全滅。
しかし裾野は新しいセーフガードの体で珪素生物達を軽々と斬殺。
この時点では新しいセーフガードの方が珪素生物よりも圧倒的に強かったらしい。

その後、裾野は珪素生物の「聖地」に乗り込んで無双しまくってた。
ここでも圧倒的に強い。

そして30世紀が経過し、200年前にクローサーも死に、BLAMEに繋がる(らしい)。
珪素生物の殲滅は失敗していた。
後にこの裾野が記憶を失い、霧亥として蘇った可能性が高い。
確か霧亥は数千年旅をしていたはずだし。

あと「負の回廊」という台詞無しの断片的なコマのみのエピソードも。
何者かが繭になって、羽を生やして飛び立つだけ。
その人物はシボに似ているけど明確な描写は無い。
やっぱり本編と無関係ではないはずで、シボの可能性は高いと思う。
ネットの評判を読むと、サナカン説が有力っぽいけどねえ。
ポートレートらしき女性の顔はシボの方が近いかと。

巻末におまけ漫画として「BLAME」が収録されていた。
こっちのBLAMEは1995年に審査員特別賞となった応募作。
霧亥は登場するけど、近未来の刑事だった。
殺人事件の犯人を追って、その自宅に潜入すると、
犯人はすでに死んでいるようだった。
しかしそこにサイボーグが登場。
霧亥はサイボーグに意識が移ったと見抜いて、
襲ってきたサイボーグを始末、という話。
BLAME本編とはかなり違う雰囲気だった。
弐瓶勉の特長の巨大建造物も描かれてないし。

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