全ての人が美しい世界の感想

全ての人が美しい世界は、誰もが簡単に整形で美しい容姿になれるという架空の社会の女子高校生の話を描いたウェブマンガで、無料で見れる。
ただし、この美容整形はあっても無くてもどうでもいい設定だった。

全ての人が美しい世界

女性同士の学校での「マウンティング」をネタにしたマンガで、
韓国人のマンガ家らしいけど、女性のマウンティングは日本人と変わらないんだなあ……と。
あと韓国の学校では「人格評価」という評価基準すらあって、
入試にも影響があるらしいので、これもマウンティングの遠因としてはある。
これは架空の設定かもしれないけど。

クラスの美人人気女子高生を皆で褒めつつけなし言葉をチクリと入れるのを「賞賛を装ったトゲ」とか、
誰かが自分らがして欲しいことを率先して実行するのを待っておきながら、
それが失敗に終ると陰口でけなし始めるのを
「誰かが幕を上げるまで待ちながら、皆気づかないフリをして言葉を選ぶ」とか、
作者は結構感性が鋭い。
陰口の言い方とかもリアルに感じるし、実体験という印象。
たぶん両方の立場を経験してるんじゃないかなと。

主人公はブスの女子高生だけど勉強を頑張って認められようとしてる。
でも、美人で人気の女子高生は大して努力もせずにクラスから認められてるので、その子と比較して嫉妬してる。
この2人は実は双子の姉妹。
ただし二卵性なので、片方は美人でも片方はブスに育ったという設定。
ブス子が美容整形でキレイになってクラスでの扱いが変わるかと思ったら、そういう話ではなかった。

この2人は双子だけど、学校では他人のフリをしてる。
理由はブス子の美人子への嫉妬。
ある日クラスが騒がしくなり、美人の子は学級委員なのにそれを注意せず、
副学級員のブス子は嫉妬混じりで美人の子を難詰する。
美容整形はブス子が強気になるきっかけだけど、本当に整形するわけではない。
自分もこれから美人になれる、という希望を持つことでブス子の態度を変化させる小道具。

この時の剣幕に周囲は引いてしまい、これをきっかけにブス子の周囲から人が離れていき、クラスで孤立。
周囲もブス子のコンプレックスの強さ深さを何となく察した様子。

ブス子の唯一の友人も、美人子と仲良くなってしまい、更に孤立を深めるけど、
実はブス子の為に裏で動いていただけなのに、ブス子は悪い方へ受け取って余計に疑心暗鬼に。
そんな状況で、体操着が美人子のとブス子のが入れ替わっていたこと、
両親の名前が同じことをきっかけにして、実は2人が双子の姉妹だと周りにバレる。

双子だってことを隠してた美人子の方もクラスの女子から責められるけど、
美人子とヤリたい男子は変わらずチヤホヤしてた。
ブス子は辛抱溜まらなくなって、皆の前で美人子と口喧嘩をして騒ぎになる。
どうもこの学校は結構な進学校で、口喧嘩程度でも担任が介入して2人を生徒指導室のような部屋で叱責する。

その後、2人は自宅でも口論するけど、
実は美人子も周りから祭り上げられてただけで、
褒めつつけなされていたことも承知してたし、
周りの要求を察して行動しないと今度は自分が標的になって皆から責められるから、
その立場を受け入れてただけと。

美人子の事情を知ってブス子は美人子への敵意や嫉妬が無くなる。
また美人子を狙っている男子の腹黒い陰口を偶然聞いて、美人子を助けようとする。
これをきっかけに美人子とブス子は和解っていう結末。
姉妹の友情エンドって感じの終り方だった。

美人子とブス子はお互いに「ずっとあなたの味方になる」と約束してるけど、
それって本来なら母の役割なはず。
作中では双子の両親はほとんど登場しないけど、
作劇上不要だから描写してないのではなく、本物の機能不全家庭って感じ。

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