君の名は。を見たので、同じ新海誠監督の別の作品も視聴してみた。
秒速5センチメートルを選んだのは、
これも君の名は。と同様にテレビ放送で話題になってたから。
調べたら2007年のアニメで10年前のもの。
それでも絵のクオリティは君の名と遜色なかった。
相当前から今のような綺麗な絵作りをしてたんだねえ。
あと、やたら電車に乗るシーンが多かった。
駅構内のシーンとかね。
3部構成で「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3編のショートアニメだった。
全体は1時間なので、それぞれがテレビアニメの1話くらいのボリューム。
桜花抄のあらすじと感想
秒速5センチメートルとは花びらが落ちる速度と、アバンでヒロインの明里が語ってた。
明里って子は1990年代の子とは思えない丁寧で礼儀正しい感じ。
明里と主人公の遠野は東京の小学校に転校してきて親しくなった。
しかし、明里が栃木に転校して離れてしまう。
その後、更に遠野も鹿児島に転校。
とは言え、2人は文通でやり取りをずっと続けていた。
今だったら電子メールかメッセンジャーアプリかな。
時代は1990年代らしいので、そんな物は普及してない。
一応、パソコン通信ならあったけどね。
中学になり、2人は再会する約束をしたらしい。
その時、お互いに手紙を書いて直接手渡すと決めていたみたいだけど、
遠野はその手紙を風に飛ばされて無くしてしまう。
それは自販機で飲み物を買おうとして財布を取り出す際に、
同じポケットに入れていた手紙も取りだしてしまったから。
手紙を追えばいいのに、なぜか遠野は追わなかった。
大事な手紙ならもっと無くしにくい場所に入れればと思うのだけど。
この日は豪雪で、電車は遅れまくってた。
これも今だったらスマホのメッセンジャーアプリで連絡取って終わりだね。
約束の場所につくと、それでも明里は待っていた。
遠野を見るや、明里は泣いてた。
遠野はずっと電車で泣きそうなのを堪えていたけど、
再会時にはそんな様子は見られなかった。
2人はキスしてたけど、それ以上の事は何もなかった。
人気のない納屋で過ごしただけで、毛布にくるまって寝てた。
そして翌日には別れて始発で帰ってた。
これ以降ずっと、お互いに会わなくなる雰囲気だった。
明里は持ってた手紙を遠野に渡そうとして躊躇していた。
遠野が手紙のことを言わなかったのは、
キスした事で心情が変化したかららしい。
つまり手紙を無くしたのは却って好都合だった訳だ。
もう手紙は不要だと思ったのかねえ。
それとも手紙の内容が幼稚過ぎて恥ずかしかったのか。
でも明里の方は渡そうとしてたんだよね。
しかも手紙をバッグにしまっていた。
一方、遠野はポケットに無造作にツッコんでいた。
手紙の交換は事前に約束していた事なのだから、
事情くらい説明すりゃいいのにとか、
再会時点で手紙の話をすればいいのにとか、モヤった……。
コスモナウトのあらすじと感想
遠野は種子島に転校し、高校3年生になっていて、
東京の大学に進学する予定だった。
東京→鹿児島→種子島って、親はどういう仕事なんだろう……。
遠野は弓道部をやってて、クラスメイトの花苗は遠野が好きだったらしい。
花苗は遠野と同じ高校に行きたくて、同じ高校を受験した程。
遠野はいつも誰かに携帯メールを送ってた。
相手は明里かと思ったけど、明かされてない。
これは送信せずにずっと文章だけ打って削除してただけ。
内容は他愛の無い日常の話で、
恐らく明里と付き合ってる想定じゃないかと……。
桜花抄のラストで明里は手紙を出すと言ってたのに、どうなったんだろう。
普通に考えて振られてるんだよね。
花苗と遠野は親しくて、ぱっと見は付き合ってんじゃないの?って雰囲気。
でも別に告白とかしてない感じ。
クラスメイトから付き合ってる認定を受けてたり、
よく部活帰りに一緒にスクーターに乗ってたりしてたのに。
その途中で、ロケットを運ぶ車両の通過待ちをしていると、
ふいに花苗が「時速5キロだって」と話す。
それを聞いて、遠野が花苗を振り返るカットを入れてた。
恐らく「秒速5センチ」と言った明里の面影がオーバーラップしたんだろうね。
花苗はサーフィンをやってて、波乗りできないスランプに陥っていた。
そこで、波の上に立てたら告白しようと賭けた。
そして、波の上に立つことができて、遠野に告白しようとする。
いつもの下校時にコンビニに寄って飲み物を買ってたけど、
花苗は自分が飲もうとしたのをやめて、遠野と同じのを選んでた。
遠野はその意味を全く察してない感じだった。
花苗のスクーターが故障し、2人は徒歩で帰宅するのだけど、
その時、遠野が花苗を全く異性として意識してないと察してしまい、花苗は突然泣いてしまう。
当然、告白は中止。
「私に優しくしないで」と内心の声もあった。
そこでちょうど、ロケットの打ち上げがあり、長尺でその軌跡を描いてた。
2人でその様子をずっと見てた。
花苗はロケットが遠い所へ登る様子を遠野と同じと思ったらしい。
自宅に帰った花苗は失恋を自覚して布団の中で泣くものの、
それでも遠野がずっと好きで居続けると自覚。
秒速5センチメートルのあらすじと感想
遠野は社会人となってた。
たぶん東京に出てきたっぽい町並みだった。
線路の踏切でとある女性とすれ違うと、お互いに振り返るのだけど、
通過電車が遮ってしまうというアバンだった。
これはラストシーンに繋がってる。
一方、明里は結婚式を控えていた。
既に左の薬指に婚約指輪があった。
ぱっと見は遠野と結婚するような雰囲気にも見えた。
明里は遠野との夢を見たけど、それは淡い思い出って感じ。
これも遠野との結婚を示唆してる印象だった。
にも関わらず、明里と遠野は同じ夢を見ていたらしい。
遠野は水野という同じ会社の女性と付き合ってたらしい。
しかし水野は「1000回もメールをしても心は1センチも近づけなかった」とメールを送って別れた。
遠野は失恋のせいか、会社を退職。
エピローグ前に中学時代の回想が出たけど、
やはり手紙のやり取りはやってたらしい。
断片的なカットだったけど、手紙を送らなくなったのは明里の方らしい。
でも明里の方も郵便受けを見て空っぽというカットがあった。
配送事故で届かなかったのがきっかけで送らなくなったんですかね。
それ以来、遠野は色んな場所で明里と似た女性を見かけると、気になってそちらを見てた。
でも本当はずっと明里と何度もニアミスしてたのかもって思わせる映像だった。
回想が終わるとアバンのシーンに戻り、
電車が過ぎ去ってすれ違った女性はすでにいなかった。
その女性が振り返ったと思ったのは遠野の幻想かもね。
何か恋愛アドベンチャーのバッドエンドって感じの物語だった。
分岐フラグは手紙を失った所と、手紙の件を伝えなかった所かな。
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