伊藤潤二「コレクション」第10話は、前半が油症の一家の話。
後半は祖母が川に沈む橋の話。
前半は「グリセリド」(No.110)。
体中から油が異様に出続ける体質の男が虐められていた。
それで引きこもりとなり、妹にも八つ当たりしてた。
その方法が自分の油を妹に垂らすというギャグっぽいやり方でウケてたw
父も油症だったけど、遺伝ではないらしい。
兄は昔からサラダ油をごくごく飲んでたらしいので。
俺の体は親父のせいと怒ってたけど、
どう見てもサラダ油のせいなんだよね。
原因の油をそれでも飲み続けてた。
で、妹に「油を買ってこい」と命じてたので、
「酒かよw」とツッコまれていた。
実際、アル中親子を油症に置き換えるっていう発想だろうね。
兄は妹を殺そうと首を絞めてたけど、
父親が背後から殴って殺して助けた。
その後、なぜか「いい肉が入った」と実家の焼き肉屋が繁盛していた。
この肉は油が乗っていると。
明らかに兄の体を捌いてんだよね。
しかし肉は尽きてしまったらしい。
最後は妹も油症になってた。
それは父親が妹が寝てる隙に油を飲ませていたのが原因。
恐らく、次は妹を殺して食肉にするつもりだったのだろうね。
しかし妹は寝ずの見張りを行って、父は油を飲ませられなくなった。
結末は父が誰かの死体を捌いてたらしいけど、誰なのかは不明。
規制入りまくりで暗い映像ばっかだった。
この一家は父子家庭だったけど、母も殺したんだろうね。
なので、母の死体を温存していたのかもしれない。
後半は「橋」(No.26)。
田舎の祖母の家に行く孫が、爺さんの幽霊と遭遇。
祖母はそれをキンゴロウの幽霊だと説明。
祖母は幽霊が呼んでいると話してた。
村の皆はまだ成仏していないと。
この村にはもう祖母だけが残ってたらしい。
その呼び声が「おそでちゃ~ん」という野太い声だったのでウケてたw
祖母は変わった葬式の風習を話してた。
それは畳に死体を乗せて川に流すというもの。
キンゴロウの死体は橋の橋脚に当たって沈んでいた。
川下まで行かないとあの世へ行けないという信仰だった。
祖母はかつてショウキチという男に惚れていた。
ショウキチは山で木の下敷きとなって死んだ。
ショウキチはデカすぎて橋の橋脚につっかえてしまい、
「ギャグかよ」と総ツッコミだったw
その時、祖母とショウキチの目が合った。
それは「お前も早く来い」というメッセージらしい。
そして祖母は予告通りにパッタリと死んでしまった。
私が死んだら土に埋めろと懇願していた。
ここで、孫は目が覚めてた。
今までの話は孫の見ていた夢だった。
で、祖母の実家に向かうと祖母は死んでいた。
そして何者かが畳を剥がして祖母を川に流していた。
祖母も橋脚に当たって沈んでた。
そして孫と目が合ってた。
これで終わり。
例によって、投げっぱなしエンドだった。
たぶん孫も川に沈んだ死体に呼ばれるんだろうけど……。
アンケートは「とても」が76.3%「まあまあ」が15.3%。
計81.6%が「よかった」だった。
みんな投げっぱなしエンドについては特に不服ではないみたい。
てか、ホラー風ギャグって感じなのがウケる要因かなw