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伊藤潤二傑作集1「富江」上のあらすじと感想

アニメが終わったので、原作の伊藤潤二傑作集1「富江」上を読んでみたけど、原作の方が不気味だったw
と言うのも、富江シリーズの第1話って「一番怖いのは人間」系のホラーだったから。
個人的にはこれをこそアニメ化すれば良かったのにと。

全部で9編の「富江」シリーズが載ってた。

原作富江も「男を狂わせる魔性の女」的なキャラだった。
富江第1話ではまだ女子高生。
富江が死んでしまって教室は富江の死を悲しんでいる様子だった。
でもこれは違う意味で沈んでいたと後でわかる。
そこに死んだはずの富江が来て、クラス中を驚かせる。
担任の「高木先生」も驚いていた。

なぜなら富江はクラス中で一致団結して殺したはずだったから。

で、回想となって学校の授業で山にハイキングに行ってたらしい。
富江は担任に「赤ちゃんができた」と迫っていた。
しかもみんなが聞いてる前で。
担任は富江をビンタして、フラッとよろめいた富江は崖から転落。

富江は死んだと思われた。
担任は富江の死を隠蔽すべく、死体をバラバラにして捨てるよう生徒達に命じる。
……と思いきや、富江は生きていた。
なのに担任は体を切断する作業を止めず、
生きたままの富江をバラバラにした。
なぜかクラス中が協力してた。
富江は女からも「男とばっかりくっついている」と嫌われてたけど、
だからと言って生きたまま切断するのを手伝うかなと……。
これも富江の魔性の力みたいな感じ。

富江の死体はパーツごとに富江となって蘇生したらしい。
これはアニメでも描かれていたのと同じ。
でも個々の富江は自分の身に何が起きたのか把握してなかった。
それでクラスの皆が次々に出没する富江から逃げようとするので、
富江は彼らを困惑げに追いかけるw
富江は複数いるので、神出鬼没に見える。
そのせいで精神的に追い詰められた生徒の1人は発狂してしまう。

最後は富江殺害に協力した女の子の1人が、
自分が捨てた肉片の場所を見に行くと、
そこには新しい富江が再生中だったというオチ。

森田病院編と地下室

次の「森田病院編」「地下室」は第1話から繋がってる話。

富江が病院に入院中の女の子の彼氏にアプローチ。
彼氏はうざがるものの、徐々に惹かれている感じ。
富江は嘘をついて彼女と彼氏にお互いに疑うよう仕向けてた。
彼氏はそれが嘘だと気付いてはいたものの、
魅力に逆らえずにずるずると付き合いを続け、
最後はなぜか唐突に富江を殺してしまう。
この時期のエピソードで既に「男は富江を殺したくなる」って設定なんだね。

富江の死体は「父」と名乗る男(第1話の担任)に臓器提供を認められ、
その腎臓が入院中の彼女(雪子)の体に移植される。
当然、その腎臓からも富江は再生する。
それで彼女の体内で富江が育ってしまう。
医師が腹を開くと、富江の首が「富江っていうの」としゃべるw
何かギャグシーンにも思えるんだよね。

その後、富江の首は病院地下室の培養槽で保管される。
そして完全な1人の富江として再生。
更に腎移植を受けてた雪子もどんどん富江化してた。
意識も徐々に富江になってた。

腎臓富江の方は、その魅力から医師の1人田村に匿われていた。
富江は田村の研究資料を焼却して自分だけを見るように仕向けていた。
そこに隠れていた第1話担任が現れて、地下室全体に放火して逃走。
駆けつけた院長も火に巻き込まれて3人とも焼死したらしい。

一方、雪子(富江)はいつの間にか病院から逃げ出していた。

以降の「写真」「接吻」「屋敷」「復讐」「滝壺」「画家」は繋がりがあるか不明。
たぶん、ここら辺からはオムニバス。

画家

実際の掲載順とは前後するけど「画家」はアニメ化されたエピソードだった。
アニメ化はかなり原作に忠実だったみたい。

画家の個展に富江が来て、モデルを変えたらよくなると絵を貶す。
次にアトリエに富江が来て、画家がモデルを貶していたと嘘を付く。
画家もなぜか強くは否定しないんだよね。
で、富江の絵を描くのだけど、完成した絵を富江は貶して立ち去る。

画家は麻薬中毒者のように「富江を描きたい」と禁断症状が出てしまうw

知人の彫刻家の家に富江がいると聞いて、
そのアトリエに押しかけると、
富江の彫像がぶっ壊されていた。

そこにいた富江を連れて自宅で絵を描き直すけど、
それは富江の暗部を正しく描き出した不気味な絵だった。
自分の正体を描き出した画家を富江は無能と責めるけど、
画家は放心状態で怒って富江を絞殺。
そして死体をバラバラにするのだけど、
例によってプラナリアのように個々のパーツが富江として再生ってオチ。

写真 接吻 屋敷

「写真」「接吻」「屋敷」は続き物で、富江が学校の女王的な存在になってる。
第1話からの繋がりはたぶんなくて、パラレルワールド的な感じ。
ファンクラブまであって、富江の写真が密かに流通してる。
その1枚が富江の本性を捉えた不気味な感じ。
で、その写真を撮った女の子「泉沢」を取り巻きの男に命じて殺そうとしてた。
いったんは、山崎先輩が泉沢を助けるのだけど、
実は山崎もまた暗殺命令を受けてた取り巻きの1人だった。
とは言え、山崎も暗殺に失敗。

泉沢の自宅に富江が押しかけて富江の自宅に誘うのだけど、
そこで富江の顔面が変形して写真に写ってた化け物が本当に出現。
取り巻きの男は化け物を引っぺがそうとして、
何と斧で富江の首ごと切断してしまう。
ここでも富江は不思議と男に殺されるって設定を踏襲してる。

男達は富江の首の命令に従って立ち去る。
泉沢の部屋には富江の首から下が残されるけど、
傷口から新しい顔面が生えてきて、ゾンビのように動き出すw
更に床に染みこんだ血痕からも新しい富江が生えてくる。
でも床から生えた富江は床のビニールと一体化してた。
山崎はそれを切り取ろうとして、ビニール富江を殺してしまう。
血が染みこんだカーペットは廃棄されるけど、
その血からも新しい富江が生まれるだろうってオチ。

一方、首なし富江は首が再生後に自宅に帰って「父」に愚痴ってた。
泉沢は行方不明の山崎を探しており、
富江の口車に乗って富江の自宅に上がってしまうけど、山崎がいるってのは嘘だった。
富江の父と思ってたのは、実は第1話の「高木先生」だった。
高木先生は森田病院では放火して富江を殺してたのに、ここでは協力関係。
なので、パラレルワールドに思える。

本来の家主は檻に入れられ、その娘は生体実験をされてた。
それは娘の体に富江の細胞を移植するというもの。
娘は体中に富江の顔面が生えてる化け物になってた。
泉沢は夢中で逃げ出して、気がつくと屋敷の外。
警察が屋敷を捜索したけど、蛻の殻だったというオチ。

復讐

復讐は雪山登山で富江と遭遇したエピソード。
その意味では雪女伝説にも似てる。

男達が雪山登山の途中で崖の穴に押し込められた富江を発見。
富江は寒いと言い出して、1人の男「浜口」の着ている物を全部要求。
なぜか浜口は言いなりにパンツ一丁になってたw
周りは吹雪が出てるのに、この時点でもうおかしい。
富江は登山初心者の男「谷村」の方におんぶするよう要求。
浜口はそれを嫉妬した挙句、富江を半分ずつに分ければいいと殺そうとする。
しかし富江の抵抗に遭って、腕を切っただけで逃走。

谷村と富江は山小屋に着いて一泊する。
そこで富江は1ヶ月前にバラバラにされて山に捨てられたと言い出す。
その夜、谷村はなぜか唐突に富江を殺したくなり、
心臓をナイフで一突きにしてしまう。

山小屋から逃げた谷村はビバークにちょうどいい洞穴を発見。
そこには行方不明の兄の死体と、再生中の富江がいた。
その背後に山小屋から追って来た富江が……というオチ。
もしかしたら、兄は首だけ抱えてたのかもねって印象。
上半身だけの富江だったので。
弟は追って来た富江に殺されるのかなって感じの終わり方。

滝壺

滝壺は高木先生のようなセールスマンが、とある村に来たのだけど、
村人から追っ払われて、滝壺に商品を投げ込んで逃走。
それは畑に植えると女の子が生えてくる包みだった。
恐らく中身は富江の肉片。
このセールスマンは高木先生と同一人物ではなく、手塚治虫のようなスターシステムかも。

しばらくすると、滝壺に飛び込み自殺者が相次ぐ。
たぶん、滝壺にいる富江の魅力に惹かれて飛び込んでいた。
また釣り人が富江の死体らしき物を釣ってしまう。
そこで不審に思った釣り人が滝壺に潜ると、
滝の底に大量の富江がいて、滝壺に転落した男の死体をピラニアのように食ってた。

最後は滝壺から富江が大量に湧き出て、日本各地に離散するだろうってオチ。
何かゾンビ映画のバッドエンドっぽい感じだった。

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